兵庫県播磨町への移住!まちの魅力・仕事・住まい情報を徹底解説
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「兵庫県播磨町」をご紹介します。
播磨町は、兵庫県内で最も小さな町です。そのコンパクトな町域の中にさまざまな機能がまとまり、また他都市へのアクセスも良好。利便性の高い生活が叶う環境です。
町には地域の“みんなで”子育てをする雰囲気があります。子連れでお出かけしやすい公園なども充実しているので、子育て世帯の方は特に“暮らしやすさ”を実感できるのではないでしょうか。
さらに、播磨町は弥生時代に人々が暮らしていた形跡が見つかっているほど歴史が古く、歴史を学び楽しめるスポットも多数。
このように、多彩な魅力がギュッとつまった播磨町。暮らしの特徴や、仕事、住まい探しなど、移住を検討するために役立つ情報をたっぷりとお届けします。
播磨町の暮らし、3つの特徴
播磨町は、次のような特徴のあるまちです。
- コンパクトな町域の中に機能がギュッとまとまっている。町外への交通の便も良く、生活の利便性が高い
- 育児支援センターを中心に子育て世帯へのサポート体制が整い、地域みんなで子育てをする雰囲気がある
- 太古の時代の遺跡があり、歴史に関する施設やイベントも多い
ここからは、これらの特徴について、詳しく紹介していきます。
特徴1:機能がコンパクトにまとまった町内。町外へのアクセスへも良好
播磨町は、兵庫県内で最も面積が小さく、車であれば5分で通り抜けられるほどのコンパクトさです。
この町域の中に公共施設や学校、スーパー、医療機関などが一通りそろい、必要なものにいつでも手が届く利便性が播磨町の特徴。町内は平野なので、自転車でも移動しやすいところもポイントといえます。
播磨町が隣接するのは、東側の明石市と北西側の加古川市です。この両市には大型のショッピングセンターや総合病院もあるので、播磨町内でまかなえない用事も、大体は済ませられます。
また、都市部へのアクセスの良さも播磨町の魅力です。
町内にはJR「土山駅」と山陽電鉄「播磨町駅」という2つの駅があり、これらを利用して、神戸や姫路へは約30分、大阪へは約1時間。
通勤・通学や週末のレジャーにも、幅広い選択肢が生まれます。
特徴2:“みんなで子育て”の安心感。ファミリーに人気の公園も多数
▲広々とした「石ヶ池公園」。鉄道沿いにあるので、電車好きのお子様にも大人気
播磨町では、子育て世帯の方が安心して暮らせるまちづくりに力を入れています。
その中心となっているのが、町内に2ケ所の子育て支援センターです。地域内で支え合い、子育て中の方を孤立させないネットワークの構築を目指します。
センター内で開放されている「おやこさろん」では、季節の行事や子育て講座、親子で楽しめるイベントも多数。子ども達が自由に遊び、それを見守る親同士も交流できたりと、和気あいあいとした集いの場となっています。
まち自体がコンパクトなので、支援センターにはどこからでも立ち寄りやすいです。お買い物やお散歩のついでに気軽に顔を出すことができ、保護者同士もすぐ仲良くなれると喜ばれています。
また、町内での子育てに役立つ情報が満載のガイドブック「すくすくはりまっ子」も、播磨町のご自慢です。
補助金・助成金・予防接種などの情報から、町内の公園や施設にオムツ交換台があるかといった細かな情報まで1冊にまとまった、子育ての強い味方。
さらに、子連れで遊んだりお散歩に行くのに適した公園が多いことも、子育て世帯の方には嬉しいポイントでしょう。
芝生の広がる「野添であい公園」「野添北公園」や、海が見渡せる「望海公園」、パークマーケットが行われる「石ヶ池公園」など、それぞれに特色豊か。その日の気分で行き先を選べます。
播磨町は、人の輪と環境が、子育て世帯の方をしっかりバックアップするまちなのです。
▲野添北公園内には、抹茶とお菓子を気軽に楽しめる茶室「蓬生庵」も
▲海辺にある「望海公園」は、遊具も船の形。海を眺めながらのバーベキューもできる
▲石ヶ池公園のパークマーケットでは、飲食店やワークショップの出店、ライブ演奏などが行われる
特徴3:歴史に関する名所や文化財がたくさん
▲「大中遺跡まつり」は、古代をモチーフにした珍しいお祭り。「ヒメミコの古代行列」や「使者の行進」など見どころ満載
播磨町は、古い歴史のあるまちです。
どれくらい古いかといえば、町のシンボルである「大中遺跡(おおなかいせき)」からは、弥生時代に人々が暮らしていた形跡が見つかっているほど。
奈良時代に書かれた「播磨国風土記」には、「阿閇村(あえむら:現在の播磨町)」の由来が記載されています。
そんな町内には、お寺や神社、石碑などの文化財が多数。
また、「触れる・体感する、考古学のワンダーランド。」がテーマの「兵庫県立考古博物館」や、大中遺跡の出土品のほか郷土の偉人や別府鉄道機関車・客車なども展示する「郷土資料館」など、歴史を学び、遊べるスポットもあります。
秋には、町の一大イベントである「大中遺跡まつり」が開催。会場となるオポナカムラ(古代語で大中村)に、特設ステージや古代村市場、スタンプラリーなどが設けられ、各地から訪れた多くの人でにぎわいます。
▲ここでしか見られない、ジャンボ舞切りを使用した「火起こしの儀」も必見
「歴史に特別興味があるわけではない」という方でさえ思わず興味をそそられそうな、ここだけの名所やイベントがいっぱいの播磨町。
まして歴史が好きな方にとっては、日々の何気ないまち歩きの中でも楽しみが尽きない、たまらない環境ではないでしょうか。
播磨町の暮らしに関する情報
ここでは、移住を検討するうえで重要となる、播磨町の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。
気候 | 1月:平均気温5.2°C 8月:平均気温27.7°C (播磨町内に観測地点がないため、明石地点を参照) ※参考:気象庁ホームページ |
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人口 | 人口:34,916人 世帯数:15,692世帯 (2024年1月1日現在) |
近隣都市 | 加古川市、明石市 |
公共交通 | 鉄道:JR西日本、山陽電気鉄道 バス:神姫バス |
大都市へのアクセス | 大阪へ:電車で約1時間、車で約1時間15分 神戸へ:電車で約30分、車で約45分 |
病院 | 診療所21、病院1、歯科14 |
学校 | 小学校4、中学校2、高校1、特別支援学校1 |
名所・観光 | 大中遺跡公園(国指定史跡)、愛宕塚古墳(県指定文化財)、であいのみち、土山駅南交流スペース(きっずなホール)、はりまシーサイドホール、赤灯台 |
特産・名産 | 干しだこ |
播磨町では「協働のまちづくり宣言」を行い、行政も住民も一体となった、地域内のつながりを大切にしています。
子ども達の登下校の時間には地域ボランティアの方の見守りがあったり、運動会では子ども達と地域の方が一緒に出し物をしたり、また防災訓練をまち全体で行うなど、取り組みはさまざま。
こういった背景もあり、播磨町は地域の方の郷土愛がとても強いまちです。
住民発信で播磨町のフリーペーパーがつくられたり、託児ボランティアなど地域内で助け合う企画が生まれたりということも、珍しくないそう。
移住後、地域に溶け込んで、積極的に活動をしたい方にはピッタリといえそうです。
播磨町は南側が瀬戸内海に面しています。海上には2つの人工島があり、その1つ「新島」の赤灯台は、夕日のきれいなスポットとして人気。また、豊富な魚種を狙うことのできる釣り場としても親しまれています。
特産品は海産物。播磨町沖で獲れるブランド蛸を1つ1つ丁寧に干して作られる「干しだこ」など、おいしいものがたくさんあります。
▲海岸沿いのお散歩やサイクリングも楽しめる
【仕事】近隣エリアを含めると求人数豊富
2024年1月現在、大手求人情報サイトで播磨町内の正社員求人を検索すると、約500件がヒットしました。次に、この検索範囲を通勤約30分程度(25km圏内)まで広げると、約53,000件と大幅に増加。
近隣エリアを視野に入れることで、より幅広い選択肢からお仕事を探すことができます。
参考:正社員求人情報の一例(播磨町内)
参考:正社員求人情報の一例(播磨町から25km圏内)
【住まい】移住者向けのリフォーム補助金あり
2024年1月現在、大手住宅情報サイトで播磨町の賃貸物件を検索すると、約260件がヒットしました。家賃相場は大まかに次の通りです。
~1LDK | ~6.5万円 |
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2K~3LDK | 6~9万円 |
参考:賃貸物件情報の一例
また新築物件も多く、一戸建てを選ぶ方も多くいらっしゃいます。特に、明石市に近い古宮(こみや)地区には分譲地も増えつつあり、若い世帯に人気です。
住まい関連の支援としては、以下のようなものが利用できます。
「播磨町住宅リフォーム助成制度」と、移住者向けの「播磨町移住定住促進住宅リフォーム助成」は併用が可能なので、該当する方はぜひ活用してください。
移住支援事業 | 東京圏(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)からの移住をともなう、就業・起業者に対して、一定の条件を満たした場合、移住支援金を支給 【支給額】 単身世帯:60万円 2人以上の世帯:100万円(18歳未満の者1人につき30万円加算) |
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結婚新生活支援補助金 | 結婚して町内で新生活を始める方に対し、一定の条件を満たした場合、住居費・引越費用を補助 【補助額】 夫婦ともに29歳以下の世帯:上限60万円 上記以外(夫婦ともに39歳以下):上限30万円 |
播磨町住宅リフォーム助成制度 | 居住している住宅を、町内業者の施工によって増改築、修繕などを行い、工事費が20万円以上になる場合に一部を助成 【助成金額】 工事費の10分の1の額(上限10万円) |
播磨町移住定住促進住宅リフォーム助成 | 町外から播磨町へ転入する方が、町内事業者の施工によって中古住宅・既存住宅のリフォームを行う場合、その費用の一部を助成 ※「播磨町住宅リフォーム助成制度」と併用が可能 【助成金額】 工事費用の10分の1の額(上限10万円) |
播磨町へ移住した人の体験談・感想
ここでは、実際に移住して播磨町に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。
- いい意味でコンパクトな“とかいなか”。のどかな環境ながら不便のない暮らしができる
- 子育て支援センターが身近だったり、地域の人との距離感が近かったりと安心感があり、子育てをするにはとても良い環境だと思う
- 住民発信のイベントや企画が多く、まちづくりに参加している実感がある
高い利便性とのんびりとした雰囲気の両取りができる“とかいなか”の暮らしを、満喫しているという声が多く見つかりました。
地域内の輪や、そこから生まれるさまざまな取り組みは、「協働のまち」である播磨町だからこそと言えるでしょう。
播磨町への移住に向けた行動
播磨町への移住を検討している方は、まずは町役場の「協働推進課 住民協働係」へのご相談がおすすめです。
町の職員さんは来庁する方との会話を大切に、希望や相談内容をしっかりとヒアリングして、アドバイスや情報提供を行います。
人と人とのつながりを大切にする播磨町の魅力を、こんなところでも感じられるかもしれません。
播磨町への移住に関するお問い合わせ
担当課 | 協働推進課 住民協働係 |
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住所 | 兵庫県加古郡播磨町東本荘1丁目5番30号 |
電話番号 | 079-435-2364 |
対応時間 | 8:30~17:15(土・日・祝日と、年末年始を除く) |
公式サイト | https://www.town.harima.lg.jp/index.html |