白山市への移住を検討中の方へ!豊かな自然と都市機能が共存する暮らしの魅力

この記事では、地方への移住を考えている人のために、石川県白山市(はくさんし)で暮らす魅力についてお伝えします。

白山市は海、山、川、温泉など豊かな自然環境が魅力で、休日のレジャーや食生活を充実させることができるまちです。子育て世帯の移住先として特におすすめですよ。

また白山市は「住みよさランキング2022(※)」の総合評価で全国5位を獲得しています。4年続けてトップ10入りを果たすなど、特に近年高く評価されているエリアです。

※参考:東洋経済「住みよさランキング2022」

今回は、白山市役所の定住支援課に務める徳田さんに、白山市の魅力や暮らしの情報について伺いました。

お話を伺った白山市役所の定住支援課で務める徳田さん

白山市の暮らしの魅力:移住前に知っておきたい3つの特徴

白山市の暮らしの特徴のタイトル画像

白山市は、石川県内の自治体で最も広く、金沢市に次いで人口が多いエリアです。市全域が手取川の流域となっており、市南部には日本三名山の白山を有するなど、自然が豊かな地域です

白山市の田園風景の奥に白山を望む
▲市のシンボルでもある白山の麓には、のどかな田園風景が広がる

日本海から白山にかけて狭い範囲で水循環が生じていることから、市全域が「山-川-海そして雪 いのちを育む水の旅」をテーマとする白山手取川ジオパーク(※)として認定されています。

※参考:白山市(白山手取川ジオパーク)

また市内北部の松任(まっとう)・鶴来(つるぎ)地域は、金沢市のベッドタウンとしても人気です。人口が急増しており、工業都市としても発展を続けています。

こうした特徴のある白山市への移住に向いているのは、次のような人たちです。

  • 豊かな自然の中でのびのびと子育てしたい人
  • アウトドアやウィンタースポーツが趣味の人
  • なるべく収入を維持したまま、生活費を抑えたい人
  • 子育て支援や子どもの教育環境に関心の高い人
  • 首都圏・関西圏へのアクセスのよさも大切にしたい人

それでは次に、それぞれの具体的な理由・根拠について詳しく見ていきましょう。

特徴1:海・山・市街地から選べる多様な住環境

白山市の全景

白山市の魅力は、なんといっても海・山・川といった自然と、発達した中心市街地が共存していることです。

自然を好む人は山の辺りに、海が好きな人は海のそばに、住みよさ重視の人は街中と、さまざまなニーズに応えられる環境が整っています。

総合病院が市内に2つあり、治安は良好です。地価が周辺の金沢市や野々市市に比べて安いなど、生活費が抑えられるのも嬉しいポイントですよ。

市内の観光スポットを探すなら、白山市の公式観光サイトがおすすめです。

>>うらら白山人(白山市公式観光サイト)

特徴2:充実の子育て支援と教育環境。18歳未満の医療費無料

白山市では18歳未満の医療費が無料など、子育て環境の充実に力を入れています。小中学校は少人数学級となっており、すべての図書室に専任の司書を配置するなど、教育環境も整備されていますよ。

白山市の公立小学校の図書館の様子
▲市内の公立小学校の開放的な図書室の様子。それぞれ専任の司書が配置されている

なお、学校給食には地元産食材をたっぷり取り入れており、美味しいと評判だそうです。(※すべての小学校と一部の中学校で実施)

また待機児童数はゼロなので、復職などの計画が立てやすい状況です。延長保育、一時保育、休日保育、病後児保育などにも対応しています。

>>公式:白山市(子育て支援)

特徴3:電車・車・飛行機で便利な総合的アクセス

白山市内には、JR北陸本線の駅が4つあります。特にメインとなるJR松任駅からは、10分で金沢市まで出ることが可能です。住む場所によっては車がなくても通勤に困りません。

この松任地域は、特に移住者に人気のエリアとなっているようです。

ただし、普段の買い物をすることを考えると、やはり車はあったほうが便利だといいます。市内には北陸自動車道のインターチェンジが3つあり、小松空港までも車なら約20分とアクセス良好ですよ。

なお買い物には、コミュニティバスなどを利用する人もいるようです。

白山市内を走る循環バス「めぐーる」
▲白山市内を走る循環バス「めぐーる」

白山市での生活:仕事と住まいに関する具体的情報

白山市のさまざまな魅力に触れていただいたところで、さらに現地での生活のイメージをつかめるように、各種データを見ていきましょう。

気候 ・1月:平均気温1.5度
・8月:平均気温25.2度
※参考:気象庁ホームページ
人口 人口:112,952人
世帯:45,739世帯
(令和4年10月末日現在)
病院 病院・クリニック:66か所、歯科:30か所
保育所
こども園
幼稚園
・公立保育所:7か所
・私立保育園:6園
・認定こども園:20園
・公立幼稚園:1園
・私立幼稚園:4園
学校 ・小学校:19校(うち1校は小中併設)
・中学校:9校(うち1校は小中併設)
・高等学校:3校
・高等専門学校:1校
・短期大学:1校
・専門職大学:1校
・大学:2校
食べ物 こしひかり米、地酒、松任梨、剣崎なんば、ふぐの糠漬け、丸いも、ブロッコリー、そば、なめこ、堅とうふ、とちもち、金時草、ふきのとう味噌など
交通 【鉄道】
中心となる駅:松任駅
JR西日本北陸本線:小舞子駅-美川駅-加賀笠間駅-松任駅
北陸鉄道石川線:陽羽里駅-曽谷駅-道法寺駅-井口駅-小柳駅-日御子駅-鶴来駅
【高速道路】
北陸自動車道:美川IC-白山IC
※徳光PAにスマートIC設置
【バス】
・北鉄グループバス
・コミュニティバス
・高速バス。松任海浜公園隣接の徳光PA内「松任海浜公園」バス停より乗降。名古屋、大阪、東京行きの各種便あり。また、小松空港行きの特急バスあり。
【港湾】
漁港第1種:美川漁港
レジャー 白山国立公園、市ノ瀬ビジターセンター、白山セイモアスキー場、白山一里野温泉スキー場、松任海浜公園、徳光海水浴場、松任海浜温泉、サイクリングターミナル シーサイドまっとう、松任グリーンパーク、パーク獅子吼、白山ろくテーマパーク、綿ヶ滝憩いの森など多数
近隣都市 石川県金沢市、小松市、能美市、野々市市、福井県大野市、勝山市、岐阜県高山市、富山県南砺市など

冬場は冬用タイヤや雪かき用スコップが必須ではあるものの、平野部では積雪はそこまで多くないといいます。ウィンタースポーツを楽しんだり、雪の中で温泉に入ったりしたい人には魅力的な環境だといえるでしょう。

松任海浜温泉
▲松任海浜温泉の露天風呂。海や山のエリアを中心にレジャー施設が数多くある

また地域ごとにさまざまなお祭りが行われているので、地域のコミュニティになじみたい人にはちょうどよい機会になるかもしれません。

白山市の美川おかえり祭り
▲白山市で5月に行われる「美川おかえり祭り」の様子

白山市の鶴来ほうらい祭り
▲白山市の鶴来地区で10月に行われる「ほうらい祭り」

大都市圏へのアクセスも便利です。金沢駅から東京駅まで約2時間30分、大阪駅まで約2時間30分、名古屋駅まで約3時間です。車でも大阪まで約3時間30分、名古屋まで約3時間となっています。

仕事や趣味、帰省などの理由で移動する場合でも、半日あれば十分向かうことができますよ。

仕事情報:市内の大手企業や金沢市への通勤も可能な求人状況

2022年12月現在、大手求人サイトで白山市の正社員求人を探したところ、約6,300件が見つかりました。

※求人情報の一例

白山市役所の徳田さんによると、市内で大手企業に就職している人もいるようです。加えて県庁所在地・金沢市までのアクセスがいいので、希望の仕事が見つからなくて困るということはなさそうです。

また白山市では、さまざまな支援制度を実施しています。

▼白山市の仕事に関する支援制度

概要
創業者支援融資利子補給金交付制度 年間最大10万円×3年間
起業家支援補助金交付制度

・家賃補助:月額最大5万円×12か月
・改装・建築費補助:最大150万円※白山ろく地域のみ

商店街新規出店事業 ・賃借料補助:月額最大5万円×12か月
・改装・建築費補助:最大150万円
農業次世代人材投資資金 新しく農業を始める50歳未満の人に年間最大150万円×最長2年間or5年間

>>公式:白山市(起業・創業支援制度)

>>公式:白山市(就農支援)

起業や就農についての相談窓口も設置されているので、興味のある方は各種公式ページを参考にしてみてください。

住まい情報:移住者に人気の市街地区と行政の相談窓口

大手住宅情報サイトで白山市の賃貸物件を調べたところ、180件前後が見つかりました。

※賃貸物件の一例

また白山市の公式ページには「空き家バンク」の情報があり、20件ほどの情報が掲載されていました。

>>公式:白山市(空き家バンク)

白山市役所の徳田さんによると、近年は移住者に人気の松任・鶴来地域で宅地の造成が進んでいるため、住宅は探しやすいそうです。一方で、売出しの情報については不動産屋さんが詳しいとのことです。

白山市内の新興住宅地
▲白山市内の新興住宅地の様子

いずれにせよ住宅事情は随時変わっていくため、空き家バンクも含めて、まずは白山市の定住支援課に相談するのがいいそうですよ。

なお白山市では、住まいに関する以下のような支援制度を活用できます。

▼白山市の住まいに関する支援制度

概要
定住促進奨励金 市外から転入し新築住宅を建てる人に50万円または80万円
若年層定住促進奨励金 45歳未満で新築住宅を建てる人に30万円
白山ろく地域定住促進奨励金 白山ろく地域に新築住宅を建てる人に100万円
中古住宅購入事業補助金 中古住宅を購入する人に奨励金額(上限)30万円
三世代同居・近居促進事業補助金 三世代同居を新たに始めるため、住宅の新築・購入・増改築・改修をした人に30万円
新婚夫婦賃貸住宅家賃助成 賃貸住宅にお住まいの新婚世帯に家賃の一部(1か月分相当)を助成(上限5万円)
耐震改修工事補助制度 耐震改修工事に要する費用の10分の10を補助。限度額は150万円

※定住促進奨励金制度や若年層定住促進などは2023年度以降、内容を充実させて名称を変更予定

>>公式:白山市(定住支援)

>>公式:白山市(住まいの補助制度)

白山市移住者の声:自然環境と子育て支援の充実に満足の声

白山市への移住者の声のタイトル画像

それではここで、実際に白山市へ移住した人たちの感想を見てみましょう。

  • 朝起きて、天気を確認してからアウトドアの計画を立てられる。海も山も川も、30分もあれば行けてしまうのが最高。
  • JR金沢駅まで電車で10分で行けるのが便利です。魚が新鮮で、日本酒も充実しているのが嬉しいです。
  • 公園などはほぼ貸し切り状態で、子どもをのびのびと遊ばせられる。雪は思ったほどじゃなかった。
  • 地元の採れたての野菜やお米が本当に美味しいです。中宮地区から眺める川の風景が本当にきれいで癒されます。
  • 18歳未満の子どもの医療費が無料で助かっています。新婚夫婦賃貸住宅家賃助成など、さまざまな補助制度を利用しています。

自然の中の恵まれた環境で子どもを育てられていると感じる人が多いようでした。畑を借りて、趣味で果樹や野菜を育てている人もいるようです。

白山の山頂付近の様子
▲白山の山頂付近にある、登山者用の宿泊施設「白山室堂ビジターセンター」

また、仕事や住宅、医療など、さまざまな分野で白山市の補助制度を利用している人が多いと感じました。

白山市役所の徳田さんによると、自然が豊かなことに加えて大型のショッピングモールがオープンしたことで、休日に市内でくつろぐ人の割合が高くなってきているとのことです。

白山市への移住ステップ:オンライン相談から短期滞在体験まで

最後に、白山市への移住を検討している人におすすめの具体的な行動についてご紹介します。

興味が湧いてきたら、まずは気軽に「オンライン移住相談」をしてみるのがよいでしょう。空き家に興味がある人なら、リモートでの内見なども対応してもらえるそうです。

白山市のオンライン移住相談の様子
▲オンライン移住相談では、リモートで空き家の内見をすることも可能

>>公式:白山市(オンライン移住相談)

また実際に現地を訪れるなら「白山市短期移住宿泊体験補助金制度」がぴったりです。石川県外に住所があり、移住を検討するための活動をする人に対して、1人1泊あたり上限3,000円(6泊以内)が補助されます。

>>公式:白山市(白山市短期移住宿泊体験)

さらに東京23区から移住する人なら「白山市移住支援金制度」の対象となる可能性があります。条件を満たせば、世帯なら100万円、単身なら60万円が支援されます。

>>公式:白山市(白山市移住支援金制度)

白山市ホームページでは、移住者インタビューを公開しています。先輩移住者の体験談を参考にしてみてください。

>>公式:白山市(移住者の声)

白山市移住相談窓口:定住支援課の連絡先と対応時間

白山市にある白山室堂ビジターセンター

担当課 企画振興部定住支援課
住所 〒924-8688
石川県白山市倉光二丁目1番地
電話番号 076-274-9568
対応時間 8:30〜17:15
※土日祝、12/29〜1/3を除く
公式サイト https://www.city.hakusan.lg.jp/machi/ijyu/index.html