五泉市(ごせんし)への移住はどう?暮らし・仕事・住居・支援内容を解説
この記事では、地方への移住を検討している方に新潟県五泉市の魅力をご紹介します。
五泉市は新潟県のほぼ中央に位置するまちです。みどり豊かな山々や、清らかな川が流れるなど、自然環境も豊富にあります。買い物や医療機関も多くあり、暮らしやすさも魅力です。
新婚&子育て世帯へ最大150万円の住宅支援があるのもおすすめのポイント!土地も安く、教育環境も充実しているのでファミリー世帯の移住も増加傾向にあります。
今回は五泉市移住コンシェルジュの中野さんに聞いた内容をもとに五泉市の魅力や支援情報についてご紹介していきます。
五泉市で暮らす魅力とは?4つの特徴をチェック
五泉市は、美しい四季を満喫できる自然環境を有しています。一方で買い物環境や医療機関も充実していること、高速道路が近く、東北や関東へのアクセスも良好という便利さも兼ね備えています。
新潟県というと雪の心配をされる方も多いでしょう。五泉市の山間部では雪は積もりますが、市街地はそれほど多くありません。住宅のまわりなどの除雪は必要ですが、消雪パイプが整備されている所も多く生活しやすいエリアなんですよ。
また、戦後から発展したニット産業は現在もトップクラスの生産高を誇っています。そんな五泉市への移住は、下記のような方にぴったりです。
- 自然環境の中でのびのびと子育てをしたい
- お得に住宅を購入したい
- ある程度の利便性は保っていたい
- 休日は自然の中でリフレッシュしたい
- 色とりどりの花に癒されたい
- 旬の食材を食卓に取り入れたい
なぜ上記の方に適しているのか、五泉市の特徴を交えながら解説していきます。
特徴1:子育てしやすい環境と充実した支援
五泉市は子育て支援や教育環境に力を入れている自治体です。幼稚園や保育園、小学校では、自然と触れ合えるさまざまな取組みをしています。
▲能代川で行われるサケの稚魚放流体験。
▲春から秋にかけて収穫体験も行っている。
また全小中学校・幼稚園・保育園では、自校式給食を導入しています。五泉市の食材を使用したおいしい給食は子どもたちにも好評ですよ。
▲「五泉の五ツ星給食」と名付けられたメニューは五泉市の特徴を盛り込む工夫もされている。
子育て支援センターも市内に点在しており、同じ年齢の子を持つパパママとの交流も持てます。
▲五泉市の子育て支援センターでは、子どもの遊び場としてだけでなく、子育て相談や一時預かりなどもある。
▲五泉市子育て世代包括支援センター「にこにこスクエア」
五泉市の子育て環境についてもっと詳しく知りたい方は「ごせん安心子育てにこにこサポートサイト」をチェックしてみてください。
公式URL:ごせん安心子育てにこにこサポートサイト
最大150万円の補助!新婚・子育て世帯対象の住宅支援がある
五泉市では新婚・子育て世帯に向けた住宅支援金制度を用意しています。新築、中古問わず、住宅取得にかかる費用を一部補助してくれます。補助金額は最大150万円!市外からの転入と多世代同居が対象です。
詳細は下記よりご確認ください。
公式URL:五泉市ファミリー住まいる事業
特徴2:利便性の高さとアクセスの良さ
五泉市は、県庁所在地で新潟県最大の都市である新潟市と隣接しているため、ベッドタウンとして生活されている方も多くいます。新潟市まで20〜40分ほどでアクセスできるため、市内感覚で通える距離感といえるでしょう。
ファッションや家具、雑貨などは大型商業施設がある新潟市へ行く方も多いですが、生活する上で必要なものは五泉市内でも十分手に入ります。
夜間診療や休日診療を行う施設もあるなど医療機関も充実しているため、子育て世帯やシニア層が移住で重視したいポイントが満たされています。
また、磐越自動車道の安田インターチェンジまで約30分圏内と近いので、東北や関東へのアクセスも苦になりません。
五泉市の自然あふれる環境に身を置きながらも便利な暮らしが手に入るのは、ほどよい田舎暮らしに憧れている方にとって最適な移住地といえます。
特徴3:花のまち!山・川も身近にある
五泉市は、“花のまち”としても知られています。雪どけから水芭蕉、桜、チューリップ、ぼたんなど「花のリレー」が始まり、多くの方が花巡りに訪れます。
▲「ふれあい自然の里 水芭蕉公園」春には約3万株の美しい水芭蕉が開花。
▲村松公園は「日本のさくら名所100選」に選ばれ、約3000本の桜が咲き誇る。桜まつりの期間にはライトアップも!
▲150万本のチューリップ畑。鮮やかなチューリップを見に多くの方が訪れる。
▲120品種約5000株のぼたんが咲く「ぼたん百種展示園」。
山や川、公園も市内に点在しているため、キャンプや山登り、川遊びなどのアクティビティが楽しめます。隣接している新潟市の海へ釣りに出かける方も多いそうですよ。隣町の海までは1時間以内で行くことができます。
五泉市は、花、山、川、そしてちょっと足を延ばせば海も楽しめる魅力的なまちです。都心部では味わえない暮らしが手に入りますよ。
特徴4:おいしい農産物がたくさん!直売所も多い
五泉市にはおいしい食材がたくさんあります。とくに秋の食材が豊富で、有名なのは、平成、令和と2度にわたって天皇陛下御即位に伴う大嘗祭の献上品にも選ばれた里芋です!
ブランド野菜の里芋「帛乙女(きぬおとめ)」、レンコン「五泉美人」ねぎ「やわ肌ねぎ」は「五泉三大美人」として有名です。
▲独特のぬめりが特徴の「帛乙女」。
▲10月第2日曜日「さといもの日」には「さといもまつり」が開催され、さといも堀り体験や大芋煮会などを楽しみに市内外からたくさんの人が訪れます。
▲美白レンコンと呼ばれている「五泉美人」やわらかいけどサクサクとした食感が人気。
▲「やわ肌ねぎ」の名で知られる五泉のねぎは色白の柔らかな身が特徴です。
他にも、米や栗にいちごなど、自然の恵みを受けた農産物がまだまだあります。
▲新潟県トップクラスの生産量を誇る栗。甘くてしっとりとした口当たり。
これらの新鮮な農産物は、五泉市に多数点在している直売所で手に入ります。生産者の顔も見えること、安く購入できることは、地方移住の醍醐味ではないでしょうか。
五泉市での暮らしの情報
▲早出川を横切る「森と水とロマンの鉄道」磐越西線SL。
ここからは、実際に五泉市へ移住して生活する際に役立つデータを紹介していきます。
天候 | 年間平均気温:15.2℃ 最高気温:38.0℃(8月) 最低気温:-6.2℃(1月) ※参考:五泉市消防年報(令和5年版) |
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人口 | 人口:45,967人 世帯数:19,017世帯 (令和6年6月30日時点) |
病院 | 病院・クリニック:23件 歯科:20件 |
教育 | 幼稚園:1園 保育園:公立10園 認定こども園:公立1園・私立6園 小規模保育所:私立2所 事業所内保育所:私立1所 小学校:9校 中学校:4校 高等学校:2校 特別支援学校:1校 |
食べ物 | さといも、メロン、キウイフルーツ、れんこん、ごぼう、ねぎ、柿、ぶどう、しいたけ、栗、ぎんなん、いちご |
交通 |
【鉄道】 【路線バス】 【乗合タクシー】 【高速道路】 |
近隣都市 | 新潟市(秋葉区) 阿賀野市 三条市 加茂市 東蒲原郡阿賀町 南蒲原郡田上町 |
五泉市は利便性にも優れているので、都市部で暮らしている方もすぐに馴染めるのではないでしょうか。ただ、住む場所によってはドラッグストアやホームセンターが徒歩圏内にはないため、車はあったほうが良いでしょう。
都市部で長く暮らしていると、そもそも免許を持っていない、ペーパードライバーという方も多いと思います。車に慣れる練習中は、五泉市のふれあいバスを利用するのがおすすめです。
▲通院や買い物、通学に利用できる。
利用料金やルートは下記からご確認ください。
公式URL:ふれあいバス
交流拠点複合施設や温泉など遊べるスポットやイベントが多数!
五泉のランドマーク交流拠点複合施設「ラポルテ五泉」は、五泉市をまるっと楽しめる話題のスポットです。
新鮮野菜や五泉市の特産品であるニットやシルク製品も多数取り扱っています。ほかにも五泉市の食材を使ったランチやスイーツが楽しめるカフェに多目的ホールまで完備されているんですよ。
▲滑り台やクライミングのある子どもたちの遊び場も完備!
ラポルテ五泉は、五泉市への移住後、家族の憩いの場になりそうですよね。
また五泉市は、新潟県有数の豊富な湯量を誇っているため、温泉施設も複数あります。阿賀野川のほとりに並ぶ温泉地「咲花温泉」は、美肌の湯として有名です。
▲「咲花温泉」エメラルドグリーンに輝くお湯が特徴的。
▲6月に開催されている「咲花温泉水中花火大会」全国的にも珍しい水中花火。水面を彩る花火は多くの人を魅了している。
その他にも地元の方はもちろん多くの観光客でにぎわう大人気の花火大会が楽しめます。
▲8月に開催されている「五泉ひゃんで花火大会」350発の花火が夜空を彩る。
五泉市は暮らしやすさに加え、日本の風物詩といえる花火大会があるなどお祭り好きな方にも適した移住地といえるでしょう。
【仕事】市内はニット産業が盛ん!看護師等への補助も
大手求人情報サイトで五泉市の求人を検索すると700件以上がヒットしました(2024年7月時点)。よほどのこだわりがない限り、市内でも十分働き口が見つかりそうです。
※参考:求人情報の一例(五泉市のみ)
新潟市をはじめ、加茂市、三条市、新発田市、阿賀野市など市外へ通勤する方も多いそう。このお話をもとに、車で30分程度の通勤圏(25km圏内)まで範囲を広げると、求人数は26,000件以上に増加しました(2024年7月時点)。
※参考:求人情報の一例(五泉市から25km圏内)
五泉市は水がきれいな場所なので、食品製造や精密機械、ワクチンを作る会社などがあり、農業も盛んです。
ニット産業目当てに若い世代も移住!ニットの製造体験ができるフェスも開催
五泉市は古くから絹織物の産地として有名で、全国的にもトップクラスのニット生産量を誇っています。市内にもニットを取り扱う企業が多く、「ニットの仕事に就きたい」と移住してくる若い世代の方もいます。
▲シルエットがきれいで、着心地も抜群なニットが生まれる。
▲ニット製造の見学や体験ができる「五泉ニットフェス」は大人気のイベント。
ニットが出来上がる過程を見られるのは、ファッション好きな方にとっても興味深いイベントですよね。五泉市に移住したら五泉ニットを1枚手に入れてみてはいかがでしょう。
看護師・准看護師として市内医療機関に勤め始める方には手厚い補助も
五泉市には医療機関が23件ありますが、五泉市に住所をおいて、看護師・准看護師として市内の医療機関に就業する方に「看護師等就業・移住支援金」として最大120万円の支援金があります。看護師・准看護師として勤め始めるには、支援があるのも心強いですね。
受給には定められた要件をすべて満たす必要があるので、興味のある方は公式サイトで詳細をご確認ください。
公式URL:五泉市看護師等就業・移住支援金
【住まい】民間アパートも多め。新築・リフォームに関する補助金もあり
五泉市の住まいを大手賃貸情報サイトで調べると、63件がヒットしました。また、賃貸物件の家賃相場は1LDKが約6.14万円、2DKは5.23万円、2LDKで5.97万円でした。(2024年7月時点)
※参考:賃貸物件情報の一例
※参考:家賃相場の一例
1LDKで10万超えと言われる都心部に比べて、半分ほどの家賃で借りられるのは嬉しいポイントです。
古民家リフォームに憧れている方は、空家バンクをチェックしたり、民間の不動産業者へご相談ください。
公式URL:空家バンク
五泉市に移住した方の声
ここでは、実際に五泉市に移住した方の声をご紹介します。
- 新潟市へのアクセスがよく便利
- 自然の豊かさと人のあたたかさが魅力で、都会の生活にはもう戻れない
- 子どもたちが遊べる場所も多く、休日も充実している
- 空が広く感じられること、美味しい食材が豊富なのがお気に入り
五泉市への移住は、自然の豊かさや、アクセスの良さ、子育て環境の充実など、生活する上での魅力が多いことが分かる声がたくさんあがっていました。
地域の人々のあたたかさを感じられるのは、都会ではなかなか得られない経験となるでしょう。
五泉市への移住ステップ
五泉市への移住が気になったら、まずは相談してみましょう!
STEP1:まずは「移住コンシェルジュ」に相談しよう
「五泉市での暮らしが気になる」と思ったら、まずは五泉市移住コンシェルジュに相談してみましょう。五泉市への移住で気になること、生活環境や子育てに関してなど、実際に話を聞くだけで移住への第一歩が踏み出せるはずです。
移住相談は下記の方法で行えます。
▼オンライン移住相談
ZOOMなどを利用して自宅にいながらも移住についてお話を聞くことができます。オンライン移住相談の予約は下記の申し込みフォームから行えます。
▼移住交流イベント
東京などで開催される「移住交流イベント」でも移住相談をすることができます。イベントの最新情報は以下のページに掲載されていますので、ぜひチェックしてみてください。
STEP2:移住体験モデルツアーに参加してみる
五泉市では新潟県外にお住まいの子育て世帯の方を対象に、「移住体験モデルツアー」を実施しています。市内のお店、公共施設などの見学や、地域住民との交流・体験活動等を通じて、五泉市の生活環境や魅力を感じ、移住後の暮らしをイメージできるようなツアープランを、五泉市移住コンシェルジュが参加者の希望を伺いながら作成してくれます。
交通費や宿泊費の補助も用意されていますので、五泉市での暮らしがどんなものなのか体験してみたいと考えている方は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
五泉市への移住に関する問い合わせ
担当課 | 企画政策課・企画政策係 |
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住所 | 〒959-1692 新潟県五泉市太田1094番地1 |
電話 | 0250-43-3911(代表) |
対応時間 | 8:30~17:15(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く) |
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