宮崎県五ヶ瀬町への移住!自然豊かな環境で新生活を始めるメリット
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「宮崎県五ヶ瀬町」をご紹介します。
五ヶ瀬町は、平均標高が620メートルと高く、全体的に冷涼でありつつ寒暖差の大きい気候が特徴的。豊かな自然に囲まれて、季節の移り変わりを感じながらゆったり暮らしたい方には特におすすめの環境です。
町では、子どもからお年寄りまでがお互いに関わり合う「五ヶ瀬教育グランドビジョン」が掲げられています。地域の人のあたたかさに触れる機会が多いことや、多くの大人が見守る中で子育てができる点も、大きな魅力と言えるでしょう。
また、九州の“ど真ん中”に位置し、各地へのアクセスも良好。そんな五ヶ瀬町について、暮らしの特徴や仕事・住まいの状況など、移住を検討するために役立つ情報をたっぷりとお届けします。
五ヶ瀬町の暮らしを彩る3つの魅力:自然・コミュニティ・アクセス
五ヶ瀬町は、次のような特徴のあるまちです。
- 豊かな自然の中、季節の移り変わりがはっきりと感じられる。“南国”宮崎県にありながら、冬には雪景色も楽しめる
- 子どもからお年寄りまで、お互いに関わり合う「五ヶ瀬教育グランドビジョン」がある。地域の人々の温かさに触れながらの生活・育児ができる
- 九州の“ど真ん中”に位置しているため、各地へアクセスしやすく、2拠点生活にも最適
ここからは、これらの特徴について、詳しく紹介していきます。
特徴1:四季折々の絶景が楽しめる自然豊かな山間地
▲「浄専寺」境内のしだれ桜は、江戸時代、第9代住職が京都から苗木を持ち帰り植えたものと伝わる
五ヶ瀬町は、標高の高い山間部に位置し、夏と冬の寒暖差が極めて大きい気候が特徴的。このため、春夏秋冬の移り変わりがはっきりと感じられることが大きな魅力です。
春には、町内のあちこちでしだれ桜が咲き誇ります。中でも「浄専寺」の境内にある、樹齢およそ300年のしだれ桜は観光名所としても有名。満開の時期にはライトアップも行われ、訪れる人を魅了します。
夏は茶畑。五ヶ瀬町は「釜炒り茶」の名産地として知られています。茶畑のあざやかな緑が町を彩る景色は、五ヶ瀬町の夏の風物詩です。
▲茶畑と雲海の神秘的な風景も、標高の高い五ヶ瀬町ならではの眺め
秋、冷涼な気候の五ヶ瀬町では、見事な紅葉が楽しめます。標高900mの地点にある「白滝」では、紅葉と滝のコントラストが圧巻。カメラを携えてお出かけしたくなるスポットです。
冬には“南国”宮崎県のイメージに反し、雪景色が楽しめます。町内には日本最南端のスキー場もあり、初心者向けから上級者向け、ファミリー向けなど、多彩なコースがそろっています。
▲日本最南端の「五ヶ瀬ハイランドスキー場」。ゲレンデから望む、阿蘇五岳や九重山のパノラマは絶景
五ヶ瀬町は、季節ごとの楽しみをたっぷりと味わいたい方、豊かな自然の中でゆったり・のびのびと子育てをしたい方には、特におすすめといえる環境です。
特徴2:地域全体で支える温かい子育て環境
五ヶ瀬町に移住してきた方からは「五ヶ瀬町は地域の人達がみんな親切」「人と人のつながりが豊かで、あたたかい町」という声が多く聞かれるそうです。
子育て世帯の方からは特に、地域全体で子どもを育てる雰囲気があるところが評判。
町でも、地域創造・循環型の教育システム「五ヶ瀬教育グランドビジョン」を掲げ、子どもからお年寄りまで、地域の人々が相互に関わり学び続けていくことを推進しています。
町内の小学校では、町の伝統文化や産業について地域の方から教わる授業など、子ども達が町を知り、ふるさとの良さに気づく取り組みを実施。豊かな心や、深い郷土愛を育みます。
また、老若男女を問わず、地域の人々がつながりをもち、文化・芸術・スポーツに親しむ機会などが設けられています。
ぶどう農家さんのハウスを借りて、子ども達がぶどう栽培や収穫、販売までを行うという学習も行っています。地域の方の全面的な協力があってこそできる、五ヶ瀬町ならではの取り組みです。
特徴3:九州の中心に位置する好立地、2拠点生活にも最適
五ヶ瀬町は、九州の“ど真ん中”に位置しています。
このため、九州各県それぞれの主要な都市へ平均的にアクセスが良好。各都市への車での所要時間は以下の通りです。
延岡市へ | 約1時間10分 |
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熊本市へ | 約1時間30分 |
大分市へ | 約2時間30分 |
福岡市へ | 約2時間30分 |
佐賀市へ | 約2時間40分 |
このように多くの都市へ2時間30~40分以内で行くことができるので、週末のレジャーやプチ旅行の選択肢も多彩。車の運転が好きな方なら、あちこちの都市へのドライブも楽しみの1つになりそうです。
また、2拠点生活にも適しています。ウイークデーは都市部で働き、週末には五ヶ瀬町でゆったりと過ごすというライフスタイルも素敵ですね。
五ヶ瀬町での生活:仕事・住まい・子育て支援の充実度
ここでは、移住を検討するうえで重要となる、五ヶ瀬町の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。
人口 | 人口:3,392人 世帯数:1,503世帯 (2023年11月時点) |
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近隣都市 | 西臼杵郡高千穂町、東臼杵郡諸塚村、椎葉村 熊本県上益城郡山都町 |
公共交通 | 路線バス:宮崎交通 |
大都市へのアクセス | 延岡市へ:車で約1時間10分 熊本市へ:車で約1時間30分 |
病院 | 病院:1、歯科:1 |
学校 | 小学校:4、中学校:1、中等教育学校:1(日本初の中等教育学校) |
特産・名産 | 釜炒り茶、五ヶ瀬ワイン、原木しいたけ、五ヶ瀬やまめ |
行事・イベント | 鳥岳つつじ祭り、三ヶ所神社例大祭・中登神社例祭(荒踊)、夕陽の里フェスタin五ヶ瀬、室野宵神楽、祇園神社例大祭、桑野内神社夜神楽、古戸野神社夜神楽 |
五ヶ瀬町の年間の気温の推移は、東北・宮城県仙台市とほぼ同じと言われています。
冬には雪が30~40cm積もることもあり、スタッドレスタイヤや雪かきも必要です。雪に不慣れな方は、事前の充分な情報収集をおすすめします。
買い物環境として、町内にはスーパーや個人商店、コンビニなどが点在しています。国道沿いの「特産センターごかせ」では、地域の特産品や新鮮な野菜が手に入るほか、地元食材を使ったグルメが味わえる食堂も人気です。
また、隣接する高千穂町(五ヶ瀬町から車で20分程度)や、熊本県山都町(車で30分程度)にはホームセンターや家電量販店もあるので、買い物は生活圏内でほぼまかなえるでしょう。
町には、各地域や集落ごとに伝統的なお祭りや行事があり、数々の伝統芸能が継承されています。
三ヶ所神社例大祭・中登神社例祭で披露される「五ヶ瀬の荒踊」は、全国41の「風流踊」のひとつとして、2022年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。
【仕事】農業・林業が盛んな五ヶ瀬町、手厚い新規就農支援
五ヶ瀬町の基幹産業は農業・林業。特産品の釜炒り茶や夏秋いちご、きゅうり、しいたけなどの栽培が盛んです。
釜炒り茶の栽培に関しては、技術を学びに五ヶ瀬町に来た方が、まちの風土を気に入ってそのまま移住されることもあるそう。
新規就農を目指す方に向けた支援制度も用意されています。
新規就農者育成総合対策事業補助金 | ○経営発展支援事業 就農後の経営発展のために機械や施設などの導入を行う場合に補助金を交付 補助額:上限1,000万円 ○経営開始資金 補助額:年間最大150万円 |
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新規就農者支援事業補助金 | 農業経営を開始し、今後も継続していく意思のある方に対し、補助金を交付 補助金額:年間最大60万円 交付期間:最長3年間 |
企業でのお勤めという形のお仕事を選ばれる方は、五ヶ瀬町内のほか、近隣地域でお仕事を探す方も多いそうです。
2024年1月現在、大手求人情報サイトで五ヶ瀬町から通勤30分程度(25km圏内)の正社員求人を検索すると、約1,200件がヒットしました。
参考:正社員求人情報の一例
地元でのお仕事探しには、移住者向けのお仕事情報を提供する「ふるさとみやざき 人材バンク」や、ローカルに根差した情報を集められるハローワークの利用もおすすめです。
参考:ふるさとみやざき 人材バンク
参考:五ヶ瀬町の求人情報|ハローワーク求人情報
【住まい】多彩な選択肢と充実の移住者向け住宅支援制度
五ヶ瀬町内では民間のアパート・マンションといった賃貸物件の数が少なく、タイミングによっては空きがないため、空き家バンクや町営住宅の利用を検討しましょう。
2024年1月現在、空き家バンクの募集中物件は5件が見つかりました。
詳細:空き家バンク登録物件一覧
町営住宅には3種類があり、それぞれのタイプについて入居の条件が異なります。
公営住宅 | 所得が月額15.8万円<以下>の方のみ入居可 |
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特定公共賃貸住宅 | 所得が月額15.8万円<以上>の方のみ入居可 |
一般住宅 | 所得にかかわらず入居可 |
詳細:町営住宅
「一般住宅」の中には、移住者向けに空き家を町でリフォームした物件も。移住する方にとっては、とても頼りになるサポート体制です。
詳細:移住者向け住宅
住まいに関しては以下の支援も利用できるので、あわせてチェックしてみてください。
移住者向け住宅建築支援事業補助金 | 町内で住宅の新築または家族所有の住宅を増改築する場合に補助金を交付 金額:対象経費の2分の1以内の額(上限:100万円) ※子ども加算および太陽光発電施設設置加算あり |
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空き家利活用促進支援事業補助金 | 空き家の改修および不要物撤去に要する費用を補助 金額:対象経費の2分の1以内の額(上限:160万円) ※子ども加算および太陽光発電施設設置加算あり |
移住・定住奨励金 | 町内に住宅を購入または賃借し、定住の意思があり、かつ自治会に加入した方に奨励金を交付 金額:10万円 |
【育児支援】出産前から就学後まで、手厚い子育てサポート体制
「暮らしの特徴」の章で紹介したとおり、地域みんなで子どもを育て、見守る風土が魅力的な五ヶ瀬町。
支援面でも、以下のようにさまざまな制度があります。
出産前宿泊費助成 | 町内に産科医療機関がないことから、出産前に医療機関に宿泊することで、安心して出産できる体制を確保 助成額:費用の3分の2の額(1回あたり1万円を上限とする) |
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出産祝い金 | お子様が誕生した世帯に対し、以下のお祝い金を支給 第1子:5万円 第2子:10万円 第3子:15万円 第4子以降:20万円 |
ブックスタート・ウッドスタート | 赤ちゃんとその保護者に対し、絵本や木のおもちゃを贈呈 ブックスタート:4ヶ月児健診の対象者 ウッドスタート:7ヶ月児健診の対象者 |
スキー場ピッキー券発行 | 町内および近隣市町村の小・中学生を対象に、五ヶ瀬ハイランドスキー場のリフト無料券を発行 |
スクールバス運行 | 中学生の登下校にスクールバスを運行 |
「出産前宿泊費助成」や「スクールバス運行」といった、地理的な弱点をフォローする制度が、しっかり用意されているのが心強いですね。
五ヶ瀬町移住者の声:自然と人の温かさに魅了された新生活
ここでは、実際に移住して五ヶ瀬町に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。
- 自然に恵まれていて、水も空気もきれい。山奥だけど洗練された雰囲気がある
- 町の人がみんな優しく、地域全体で子どもを見守ってくれる。子育てには最適な環境
- 地域の伝統行事や文化に触れるなど、都会ではなかなかできない体験ができる
都会の騒がしさから離れ、季節の移り変わりと人々の温かさにふれながらの、ゆったりとした暮らしが叶う五ヶ瀬町。
実際の体験談でも、やはり“自然環境”と“人”の素晴らしさを挙げる声が多く見つかりました。
五ヶ瀬町への移住を実現するためのステップとサポート体制
五ヶ瀬町には、移住・定住を希望する方への相談対応や、移住後の新生活の支援を行う「移住・定住サポーター」制度があります。
Facebookのページでは、移住の参考になる情報が多くアップされているので、参考にしてみてはいかがでしょうか。移住についてのご相談なども、Facebook Messengerから受け付けています。
また五ヶ瀬町には農村民泊や、住民とふれあいながら生活を体験する機会も用意されています。興味のある方はお問い合わせをしてみてください。
五ヶ瀬町移住の窓口:詳細情報と相談先
担当課 | 企画課 |
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住所 | 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町大字三ヶ所1670番地 |
電話番号 | 0982-82-1717 |
対応時間 | 9:00~17:30 |
公式サイト | https://www.town.gokase.miyazaki.jp/promo/index.html |