愛知県蒲郡市で暮らす魅力とは?移住に役立つ仕事・住まい・支援の情報
この記事では移住を考えている人に向けて、愛知県蒲郡市(がまごおりし)の特徴や仕事、住まいといった、暮らしに役立つ情報をご紹介します。
蒲郡市は渥美半島と知多半島に囲まれた位置にあり、名古屋(金山)まで電車で約40分のところにあります。
今回は、蒲郡市役所企画政策課の大桑さんに、地域の魅力や暮らし、移住支援などについてお聞きしました。
蒲郡市の特徴を3つご紹介
蒲郡市は三河湾の美しい風景や国の天然記念物である「竹島」や、4つの温泉郷を有する観光都市です。
そんな蒲郡市での暮らしは、次のような方に適しています。
- 海が好き。マリンスポーツを楽しみたい
- 自然豊かな場所に住みたいが利便性も捨てがたい
- 観光やイベントを楽しみたい
上記のような方に適している理由を、蒲郡市に見られる3つの特徴から解説します。
特徴1:三河湾に面しており、さまざまなアクティビティが楽しめる
▲西浦シーサイドロード(通称ガマフォルニア)
蒲郡市は三河湾に面しています。渥美半島と知多半島に囲まれた内海のため、波が穏やかです。市内にはラグーナビーチ(大塚海浜緑地)や西浦パームビーチなど多くのビーチがあり、海水浴やSUP(※)、ヨットなどのマリンスポーツが楽しめます。
(※)「Stand Up Paddleboard」の略。立った状態でパドルを使ってボードを漕ぐウォータースポーツのこと。
お子さん連れには潮干狩りもおすすめです。三河湾は日本一のアサリの産地で、蒲郡には潮干狩り場が7カ所あり、それぞれバラエティに富んだ漁場が揃っています。中でも天然記念物である竹島海岸は、春の潮干狩りシーズンになると、多くの観光客が訪れます。
▲竹島海岸の潮干狩り
また、海岸には立ち入り制限がなく、冬でも砂浜を散歩したり釣りができる点も魅力のひとつです。
以上のように、蒲郡市は海が身近で、年間を通してマリンアクティビティが楽しめるまちです。
特徴2:豊かな自然と利便性が両立している
▲蒲郡駅。JR東海道本線と名鉄蒲郡線が通っている
蒲郡市は海や山が身近にある自然豊かなまちですが、交通の利便性にも優れています。
JR東海道本線と名鉄蒲郡線が通る蒲郡駅は、JR東海道本線の特別快速が停車し、豊橋まで約10分、名古屋(金山)まで約40分で到着します。そのため、豊橋市や名古屋市内に通勤する人も多いようです。
また、東京・大阪へも約2時間で行くことができます。旅行や出張などの際も便利ですね。
自然豊かな蒲郡市でのんびり暮らし、仕事や旅行で都市部へ出かけるというように、オンとオフのメリハリがつけやすいところも蒲郡市の魅力のひとつと言えるでしょう。
▲竹島から見た蒲郡市
特徴3:家を出ればすぐに観光スポットがある
▲市内に4つある温泉街のひとつ、西浦温泉
蒲郡市は、国の天然記念物である「竹島」や4つの温泉郷、「ラグーナテンボス」などがあり、観光地としても楽しめるまちです。
三河湾に浮かぶ「竹島」は、長さ約390mの橋で本土と結ばれている蒲郡のシンボルで、市内屈指のパワースポットとされています。4つの神社があり、竹島全体が神域となっています。本土から竹島までは歩いて渡ることができ、島の外周は約30分で一周できます。一度訪れて島のパワーをいただきたいものですね。
「ラグーナテンボス」は複合型リゾートで、テーマパーク「ラグナシア」や、新鮮な魚介類を中心としたグルメ、ショッピングが楽しめます。宿泊もできるので、移住の下見がてら泊まってみるのもいいですね。
市内で開催されるイベントとしては「三谷祭(みやまつり)」や「蒲郡まつり」などがあります。
10月に開催される「三谷祭」は、氏子に引かれた大きな山車が海を進んで行く「海中渡御(かいちゅうとぎょ)」が見どころの雄々しい神事です。奇祭としても有名で、海外からの観光客も多く訪れます。
▲「天下の奇祭」とも呼ばれる三谷祭り
7月に2日間開催される「蒲郡まつり」は蒲郡駅近辺でステージショーやダンスなどが行われます。
2日目夜の花火大会の目玉は、重さが約200kg近くもある「正三尺玉(しょうさんしゃくだま)」。夜空に打ちあがると、直径約650mもの大きさになるといいますから、高さ634mの東京スカイツリーが丸ごと収まるほどの大きな花火です。
▲蒲郡まつりで打ち上げられた花火
蒲郡市ではわざわざ遠出をしなくても旅行に行ったかのように楽しめるまちです。
春は潮干狩りやつつじ祭り、夏は紫陽花まつりと花火大会、秋は三谷祭、冬はまちの至る所で点灯するイルミネーションが楽しめます
▲冬のヨットハーバー「ラグナマリーナ」ではイルミネーションがヨットを彩る
蒲郡市の暮らしに関する情報
ここからは、蒲郡市の暮らしに関する情報をご紹介します。
気候 | 8月平均気温:27.4℃ 1月平均気温:5.6℃ ※参考:気象庁 |
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人口 | 人口:約78,200人 世帯:約33,600戸 (2023年11月1日現在) |
病院 | 病院・クリニック:48件 歯科:39件 (2023年11月現在) |
学校 | 保育園:19園 幼稚園:2園 小学校:13校 中学校:7校 高等学校:3校 大学:2校(短期大学含む) (2023年11月現在) |
交通 | 【電車】 JR東海道本線:三河大塚駅(みかわおおつかえき)、三河三谷駅(みかわみやえき)、蒲郡駅、三河塩津駅(みかわしおつえき) 豊橋まで約10分、名古屋(金山)まで約40分 名鉄蒲郡線:蒲郡駅、蒲郡競艇場前駅(がまごおりきょうていじょうまええき)、三河鹿島駅(みかわかしまえき)、形原駅(かたはらえき)、西浦駅 【バス】 コミュニティバス 名鉄バス 【車】 安城市まで約20分、刈谷市まで約30分 |
近隣都市 | 岡崎市、豊川市、西尾市 |
蒲郡市は気候が穏やかで過ごしやすいまちです。冬でも雪はあまり降らず、車もスタッドレスタイヤは必要ありません。市の中心部は自転車や徒歩で買い物ができますが、それ以外のエリアは車が必要です。
医療については、市民病院が24時間救急外来を受付しているほか、保健医療センターで休日急病診療所が開設されているので、休日に体調が悪くなっても安心です。
移住者に人気のエリアは水竹町(みずたけちょう)。国道へのアクセスが良く、市民病院も近い便利なエリアです。中でも水竹公園は大型遊具や壁打ちができるスポーツウォールがあり、乳幼児から大きな子まで楽しめます。
▲水竹公園は近隣地域から遊びに来る人もいるほど人気
【子育て】子育て環境が充実している
▲児童館では子どもたちの喜ぶ催しを行っている
蒲郡市では子育て環境が充実しています。市内7カ所の児童館では、工作遊びやトランポリン、ゲームやパズルなど、それぞれ魅力的なイベントを行っています。そのため、児童館をハシゴする人もいるほどです。
週末のお出かけには、深海生物の展示数が日本一の「竹島水族館」や、海の誕生や生命の初期進化をテーマにした「生命の海科学館(いのちのうみかがくかん)」がおすすめです。
なお、蒲郡市では地元店舗などの協力のもと、「赤ちゃんの駅」を各所に設置しています。おむつ交換や授乳ができる場所ですので、小さなお子さんと出かけるときは利用しましょう。
教育面では、全小中学校で35人以下の少人数制をとっており、きめ細やかな教育を行っています。小学5年生には「環境チャレンジ」として海や川の生態系について調べる授業もあり、地元の海や川に親しむ機会があるのが特徴です。
また、経済的な支援としては、0〜18歳の子どもにかかる医療費の無償化、保育園の主食費の無償化などを実施しています。
公式:蒲郡市「子ども医療費助成制度」
公式:蒲郡市「給食主食費無償化事業」
【仕事】近隣地域も含めると求人は豊富
大手求人情報サイトで蒲郡市の求人を調べたところ、約2,000件ヒットしました(2023年11月現在)。
※求人情報の一例
車での通勤時間30分圏内である25km以内で検索すると、約45,000件ヒットしました(2023年11月現在)。近隣地域も含めて探すと希望の仕事が見つかりやすそうですね。
※求人情報の一例
市外へ通勤する人は豊橋市・西尾市・岡崎市・名古屋市に通う人が多いようです。
蒲郡市では、新たに農業・漁業に就業する人への奨励金制度があります。農業・漁業への就業を検討している人は下記URLをぜひチェックしてみてください。
【住まい】土地が安価なため、戸建を購入する人が多い
大手住まい情報サイトで蒲郡市の賃貸物件を調べたところ、約780件ヒットしました(2023年11月現在)。家賃相場は2LDK・3K・3DKで6.07万円、3LDK・4K・4DKで6.86万円が目安です。
※賃貸物件の一例
蒲郡市は近隣と比較して土地の価格が低いため、戸建を購入する人も多いです。空き家バンクも利用でき、空き家バンクに登録された物件にリノベーション工事や家財処分を行う場合、補助金を交付しています。
なお、住まい選びの際はハザードマップもチェックしてみると良いでしょう。
蒲郡市に移住した人の声・感想
次に、蒲郡市に移住した方の感想をご紹介します。
- 祭りなどで地域全体でのつながりを感じられる
- 子どもたちがのびのびと成長できる環境
- 気候が温暖で過ごしやすい
- 海と山があり、程よく自然に触れることができる。子育てもしやすい
- 豊橋から新幹線に乗れば2時間で東京へ通勤することができる
- 市街地に住んでいると買い物が便利。遊び場にも困らない
- 名古屋などの大都市にも近いのに、時間がゆっくり流れている
蒲郡市へ移住するために利用したい窓口・支援
蒲郡市では、国や愛知県と共同で、移住支援金を支給しています。
東京23区(在住者または通勤者)から移住し、移住支援金対象の求人に就業または起業した人などが対象で、単身の場合60万円、世帯の場合100万円(18歳未満の世帯員1人につき100万円を加算)です。該当する人はぜひ活用しましょう。
公式:蒲郡市「蒲郡市首都圏人材確保支援事業(移住支援金)のご案内」
2024年〜2025年には「ボートレース蒲郡」内に「キッズパーク」と「コミュニティパーク」がオープンします。子育て世帯が遊べるスポットですので、こちらもぜひ体験してみてください!
蒲郡市への移住に関するお問い合わせ
移住相談窓口 | 蒲郡市役所 企画政策課 |
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住所 | 〒443-8601 愛知県蒲郡市旭町17番1号 |
電話 | 0533-66-1162(企画調整係) |
公式サイト | いいじゃん蒲郡 |