福井市への移住!まちの魅力・仕事・住まい情報を徹底解説
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「福井県福井市」をご紹介します。
福井市は、福井県の県庁所在地であり、商業施設や公共施設が充実した便利なまち。一方で海や山の豊かな自然にも恵まれているので、利便性が高く、しかも自然が身近にある暮らしをしたい方には特におすすめの移住先です。
また、育児・教育面では「地域全体で子どもを育てる文化がある」「子どもたちの学力水準が高い」、仕事の面では「有効求人倍率が高く雇用が安定している」といった魅力もあります。
そんな福井市について、総務部 未来づくり推進局 移住定住交流課の上野将史さんに伺った情報をもとに、暮らしの特徴や仕事・住まいの状況など、移住を検討するために役立つ情報をたっぷりとお届けします。
福井市の暮らし、3つの特徴
福井市は、次のような特徴のあるまちです。
- 都市機能が充実している。一方で豊かな自然にも恵まれ、ゆったりとした暮らしが叶う
- 地域全体で子どもを育てる取り組みが行われている。市内の子どもたちは、全国的に見ても高い学力・体力を有している
- 求人数が多い。また、就職・創業・就農など、さまざまな働き方に向けた支援がある
ここからは、これらの特徴について、詳しく紹介していきます。
特徴1:都市機能と豊かな自然環境のバランスがとれている
福井市は福井県の県庁所在地として、政治、経済、文化の中心都市になっています。市内は、商業施設や公共施設などが福井駅周辺にまとまったコンパクトシティ。日々の生活はとても便利です。
その一方で、豊かな自然環境も魅力的です。
日本海に面する福井市。市街地から車で40分ほどのところにある「鷹巣海水浴場」は、日本海側で有数の透明度を誇ります。海水浴や釣り、SUPなど、多彩なアクティビティが楽しめるほか、付近にある亀島や鉾島は絶景スポットとしても知られ、夏以外にもドライブや散策に訪れたいスポットです。
海だけでなく山もあります。市内の足羽山や文殊山は、どちらも低山で登山初心者やお子さま連れでも登りやすく、市街地からのアクセスも良好です。季節の植物を眺めたり、鳥・虫の声を聞いたりしながらの、のんびりとしたハイキングが楽しめるでしょう。
福井市は、都市機能もそろいつつ、自然の中の遊び場も充実したまち。「生活の利便性は捨てがたいけど、都会の生活には少し息苦しさを感じる」「自然に囲まれた環境でのびのびと子育てをしたい」という方にはピッタリではないでしょうか。
特徴2:地域で子どもを育てる文化と、子どもたちの高い学力水準
福井市では「子どもすくすく おとないきいき みんなでそだてあうまちへ」をコンセプトに、安心して子どもを生み育てられる環境づくりを推進しています。
福井市には、子どもたちがのびのび遊べる環境や、住宅が広いといった特徴に加え、子どもの登下校を地域全体で見守るなど“みんな”で子育てをする文化があります。子どもをもつ方にとっては特に魅力的なまちと言えるでしょう。
また、福井県は全体的に子どもの学力・体力レベルの高い地域で、全国の学力調査でも常に上位にランクイン。福井市単体でも、小中学生ともに学力&体力は全国トップクラスです。
福井市には「人口100人あたりの図書館蔵書数が多い」「子どもの読書率が高い」という特徴があり、これらのことも学力向上に寄与しているのかもしれません。
参考:令和5年度全国学力・学習状況調査の本市の結果について|福井市
「子どもの学習面を考慮するなら、塾や習い事が充実している都市部の方が良いのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、少なくとも福井市では、その心配は不要といえそうです。
実は、福井県の学校には「宿題が多い」という特徴があります。宿題に取り組むことで家庭での学習時間が確保され、それがある意味で塾代わりにもなって、学力向上につながっているのかもしれませんね。
特徴3:安定した雇用と、さまざまな働き方への充実支援
移住を検討するとき「働く場所があるかが心配」という方も少なくないでしょう。
福井市は“働きやすさ”に定評のあるまち。有効求人倍率や正規就業者率は全国と比べても安定的に高く、雇用が安定しているといえます。
2024年9月現在、大手求人情報サイトで福井市の正社員求人を検索すると、約10,400件と、豊富な数の案件がヒットしました。
参考:正社員求人情報の一例
また令和2年の国勢調査によれば、共働き率は61.2%で全国1位、女性の正規雇用率も54.6%で全国2位と、高い数字です。子どもを預けられる環境が整っているため、近くに頼れる家族のいない方も働きやすいのではないでしょうか。
支援面でも、企業などに勤めたい方、起業したい方、就農を希望している方など、それぞれに向け充実したサポート体制があります。以下に、それぞれについて一例をご紹介します。
企業に就職したい方へ
未来を拓く学生奨学金返還支援 | 福井市で定住・就業する30歳未満の方を対象に、奨学金の返還を支援 【支援額】 最大120万円、最長6年間 ※期間中に子が生まれた場合、5年間の支援(最大100万円)を1年延長(最大20万円を加算) 毎年の奨学金返還費用の100%を補助(上限20万円/年) |
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起業・創業したい方向け
中心市街地オフィス立地助成金 | 市内の中心市街地の対象区域で空きオフィスを活用する事業者に対し【家賃補助】【雇用奨励金】を交付 |
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中小企業者等融資制度 | ・創業支援資金(若者・女性等) →これから起業する方や創業して間もない方を支援 ・観光関連事業資金 →観光関連の事業を行う方を支援 ・SDGs推進サポート資金 →子育て支援や環境保全に取り組む企業の事業資金を支援 |
就農希望者向け
新規就農者育成総合対策(経営発展支援事業) | 新規就農者を対象に、機械・施設等の導入を支援 【給付額】 事業費の上限:1,000万円(うち補助率3/4) ※夫婦で農業経営を開始する場合、上記の事業費の上限に1.5倍をかけた額 |
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新規就農者育成総合対策(経営開始事業) | 新規就農者を対象に、農業を始めてから経営が安定するまで給付金を給付 【給付額】 150万円/年(就農から最長3年間) |
新規就農者経営支援事業 | 新規就農者を対象に、以下の支援を実施 ・就農奨励金の交付 ・家賃の一部を助成 ・小農具等の購入費の一部助成 |
福井市の暮らしに関する情報
ここでは、移住を検討するうえで重要となる、福井市の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。
気候 | 1月:平均気温3.2°C 8月:平均気温27.4°C ※参考:気象庁ホームページ |
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人口 | 人口:254,398人 世帯数:108,413世帯 (2024年9月1日現在) |
病院 | 一般病院:27、診療所:265 |
学校 | 小学校:51校、中学校:26校(うち中高併設3校)、義務教育学校:1校、高校:12校(うち中高併設3校)、専修学校:11校、短期大学:1校、大学:6校、特別支援学校:7校、インターナショナルスクール:1校 |
名所・観光 | ふくい屋台村、ふくい鮮いちば(福井市中央卸売市場)、東尋坊、CURU-F(くるふ)福井駅 |
公共交通 | 電車:JR北陸本線・九頭竜線、えちぜん鉄道、福井鉄道 路線バス:京福バス、朝倉・永平寺ダイレクトバス、勝山観光路線バス |
大都市へのアクセス | 大阪へ:新幹線+電車(特急)で約2時間 東京へ:新幹線で約3時間 |
近隣都市 | 坂井市、勝山市、大野市、越前市、鯖江市、今立郡池田町、吉田郡永平寺町、丹生郡越前町 |
福井市は四季のはっきりとしたまち。豊かな自然の中で、春には足羽川沿いの桜並木、冬には越前海岸の水仙畑など、季節ごとにさまざまな表情に出会うことができます。
積雪は近年それほど多くありませんが、北陸地方の雪は水分を多く含む“重い雪”で、路面状況などに影響が出やすいという特徴があります。雪のある生活に慣れていない方には、事前の十分な情報収集や、冬場の現地下見をおすすめします。
買い物面では、スーパーやドラッグストアが点在しているので、日常の買い物に不自由はしないでしょう。地元産の新鮮な食材を購入できるお店もあります。
市内は基本的に車社会で、1人1台というスタイルが標準的。車は必須と考えた方が良いでしょう。ただし、市街地であれば自転車で移動できる範囲にさまざまな施設がそろっているため、車を持たずに生活している方もいらっしゃるようです。
2024年3月には、北陸新幹線が福井県まで延伸されました。これにより、東京まで新幹線1本で行けるようになったため、関東圏への旅行や、家族・知人との行き来にも便利です。
▲福井市中央公園の特設会場では、毎年、北陸最大級の音楽フェス「ワンパークフェスティバル」が開催される
▲豊富な海の幸・山の幸が彩る、福井の食卓
【住まい】空き家バンク利用に多彩な支援
2024年10月現在、大手住宅情報サイトで福井市の賃貸物件を検索すると、約2,000件がヒットしました。
参考:賃貸物件情報の一例
また、福井市では空き家バンクも整備しています。
2024年9月現在で、登録物件数は約70件と豊富です。市の公式サイトには、各物件の詳細情報のほか、市内のどの地区に物件があるかが分かるマップなど、住まいの検討に役立つ情報が充実していますので、ぜひ参考にしてみてください。
参考:空き家バンク物件情報の一例
参考:福井市空き家情報バンク 登録物件マップ
さらに「空き家使いたいバンク」に登録し、活用ニーズを公開すれば、希望に近い物件が登録された際にお知らせがもらえます。家族構成や希望地域にあわせた住まい探しにはもちろん、お店などを開くことを考えている方にもおすすめです。
また、空き家バンク物件の利用に関しては、以下のような支援制度もあります。
空き家取得支援 | 空き家情報バンクの登録物件を購入する場合、費用の一部を支援 補助金額:30万円(居住誘導区域は、60万円) ※対象住宅がリフォーム済の安心R住宅である場合は、30万円加算 |
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空き家リフォーム支援 | 空き家情報バンクに登録された空き家をリフォームする際、費用の一部を支援 補助金額:対象工事費の5分の1かつ上限30万円 |
空き家居住家賃支援 | 空き家情報バンクに登録された空き家を借りて住む際、家賃の一部を支援 補助金額:月額家賃の3分の1かつ上限2万5千円(最長12ヶ月) |
福井市へ移住した人の体験談・感想
ここでは、実際に移住して福井市に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。
- 自然が豊かで空気もきれい。季節の変化を肌で感じる、穏やかな暮らしを楽しんでいる。
- 市内には買い物に便利な施設などが多数あり、生活に便利。お米や野菜、カニなど地元産のおいしい食材も手軽に購入できるのが嬉しい。
- 都会と比べ、地域の人達の心の距離が近く感じ、居心地が良い。
- 子育て世帯へのサポートが充実していて、内容も分かりやすい。市の子どもたちの体力・学力水準も高く、教育面でも安心できる。
「生活利便性」と「自然の豊かさ・地域の人達のつながり」という、都市部と田舎、両方の良さを兼ね備えた福井市。子育て世帯を中心に、さまざまなライフステージの方から「暮らしやすい」という声が集まりました。
福井市は、福井県内の交通のハブになっているという面もあります。福井全体が気になっている方も、ぜひ福井市を玄関口として訪れて頂けたら幸いです。
福井市への移住に関するお問い合わせ
担当課 | 総務部未来づくり推進局 移住定住交流課 |
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住所 | 福井県福井市大手3丁目10番1号 |
電話番号 | 0776-20-5514 |
対応時間 | 平日8:30~17:15 |
公式サイト | https://www.city.fukui.lg.jp/iju/index.html |