北海道深川市へ移住!おいしいお米のまちで大自然に囲まれた生活

この記事では、地方移住を考えている方に向けて、北海道深川市(ふかがわし)で暮らす魅力・移住に役立つ情報を紹介します。

深川市は、道内の主要都市へのアクセスが良く、自然豊かで静かな暮らしとのバランスの良さが魅力です。さらには、子育ての支援制度も充実しており、北海道外からの移住者も多い地域です。

また、深川市は北海道でも有数の農産地で、おいしいお米が特産品です。高品質な道産ブランド米である「ゆめぴりか」「ふっくりんこ」「ななつぼし」などを出荷する名産地です。

今回は、そんな深川市で暮らす魅力をはじめ、深川市に移住した方の感想や移住体験プランなどの情報を紹介いたします。移住を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

深川市移住定住サポートセンターの佐藤さん

北海道深川市の暮らしの特徴とは?移住前に知っておきたい3つのこと

北海道深川市の暮らしの特徴

まず結論として、深川市へ移住をおすすめしたい方は、次のような方です。

  • 豊かな自然と新鮮なお野菜・お米に魅力を感じる方
  • のんびりしつつ、都市へのアクセスも重視する方
  • 環境の良いところで子育てをしたい方

たくさんの魅力がある深川市ですが、特にお伝えしたい特徴は3つ。豊かな自然、盛んな農業、交通の利便性です。これらについて詳しく解説していきます。

特徴1:北海道らしい豊かな自然に囲まれた生活

深川市の田園風景

深川市は、北海道のほぼ真ん中、石狩平野の最北部に位置するまちです。南部を除く三方を山に囲まれ、音江(おとえ)連山の美しい眺めが広がります。

道内有数の一級河川である石狩川が市中心部を東西に流れ、その周辺には水田が広がっています。移住者は、のどかな田園風景や四季折々の北海道らしい景色を身近に感じながら生活することができます。

例えば、人気の「戸外炉(ととろ)峠展望台」からは、夕陽と田園の色彩が織りなす景色を眺めることができます。

また、丘の上の「セント・マーガレット教会」から見える一面の星空は、「ここで暮らしていて良かった」と思えるような感動を与えてくれます。

セント・マーガレット教会から見える一面の星空
▲セント・マーガレット教会から見えるロマンチックな星空

市内では温泉も堪能でき、「イルムの湯 アグリ工房まあぶ」のような日帰り温泉もあります。

冬になれば、深川の街も、北海道らしい一面の銀世界に覆われます。

冬の深川市
▲一面の銀世界が広がる冬の深川市

深川市の音江山では、バックカントリーやスキー、スノーシューを楽しむことができます。このほか、町中の運動公園には、歩くスキーのコースが整備されます。

さらに、車で15分のところには大型のスキー場もあります。遠くまで行かなくても、市内でウィンタースポーツを満喫することができます。

特徴2:新鮮な野菜と美味しいお米が食卓に並ぶ生活

深川市は農業が盛んで、お米の作付面積は北海道で第3位です。ふっくらやわらかな食感が魅力の「ふっくりんこ」をはじめ、「ゆめぴりか」「ななつぼし」といった高品質米を生産しています。

3種それぞれ甘みや食感なども違ってきますので、食べ比べをして自分の好みを見つけたり、おかずに合わせて種類を選んだりと、毎日の食事もより楽しいものになりそうです。

収穫時期の秋になれば、黄金色の稲穂が辺り一面に広がる田園風景も美しいです。

深川市の秋の田んぼ
▲収穫時期の秋の田園風景

お米以外にも、グリーンアスパラ、きゅうり、ピーマン、トマト、じゃがいも、かぼちゃ、長芋などなど、栽培野菜の種類が多いのが深川市の特徴です。

毎日の食卓に並ぶお野菜の栽培が盛んなので新鮮な食材が手に入りやすく、料理が好きな人なら日々の食事作りもワクワクした気持ちになれそうです。

また、深川市の農業はお野菜だけではありません。「果樹王国」とも称される深川には、サクランボやブドウ、プルーン、リンゴなど、多くの果樹園もあります。夏になると、果樹園はサクランボ狩りを楽しむ家族でにぎわいます。

特徴3:交通の便が良い、道内主要都市への通勤にも◎

深川市のアクセスマップ
▲深川市のアクセスマップ

北海道のほぼ中央に位置する深川市は、道内の他のまちへ移動するにも便利です。市内には特急列車の乗降駅があり、高速道路のインターチェンジも完備しています。また、2つの空港にアクセスできるので、都市圏への移動にも便利ですよ。

ここでは、深川市から主要な都市や空港へのアクセスを表にまとめました。

目的地 JR バス 一般道路 高速道路
旭川 20分 50分 約40分 約35分
札幌 1時間 1時間30分 約2時間30分 約85分
新千歳空港 1時間40分 - 3時間 1時間50分
旭川空港 - - 1時間 -

深川市の移住後の暮らしに関する情報

ここからは、深川市への移住を考えた場合に必要になる、生活に関する情報を紹介します。まずは、深川市の主な情報をまとめた表をご覧ください。

気候  やや内陸的な気候で寒暖の差が大きい。特別豪雪地帯。
人口  人口:19,283人
世帯:10,529世帯
※令和4年7月末現在
病院  ・東ヶ丘病院
・深川市立病院(第二次救急医療機関指定)
・深川第一病院
・北海道中央病院
・吉本病院
など多数。
学校  短大1校、専修学校2校、高校3校、市立中2校、市立小6校
文化芸術  ・音江環状列石
・深川夏まつり
食べ物  米、ソバ、キュウリ、メロン、長いも、ウロコダンゴ、深川そばめし
娯楽 ・深川市桜山公園
・戸外炉峠駐車公園
・イルムの湯アグリ工房まあぶ
・まあぶオートキャンプ場

主要都市へのアクセスの良さや育児制度については先述しましたが、市内に高校が3つあり、短大や専修学校もあるので、子どもが大きくなってからのことを考えても不便を感じることは少ないと言えます。

仕事情報:就農サポートあり&市外まで範囲を広げると豊富な求人あり

秋の農作業
▲秋の農作業、稲の刈り取りの様子

移住を決断するためには、仕事も重要となります。

移住を希望する人を対象とした「深川市無料職業紹介所」では、ハローワークの求人のほかにも、独自の求人情報を紹介していますので、深川市内での就職を希望する場合は活用してみてください。

また、深川市での仕事として、農業も特徴的です。

深川市には、新規就農を考える方のサポートをしてくれる「深川未来ファーム」もあります。こちらは市とJAが共同で立ち上げており、相談から農業の実習体験、研修、支援制度の紹介と総合的なサポートを行ってくれるため、何から手をつけて良いかわからない初心者の方でも、農業に関わりたい気持ちがあれば大丈夫です。(詳細:深川未来ファーム

その他、編集部では深川市の求人情報をインターネットで確認してみました。大手求人サイトを見てみると、正社員の募集は約3,500件です。業種としては、医療や運送業が多いです。

参考までに、深川市から25km圏内の求人情報を年収別に調べてみました。

年収 件数・業種
年収200万円 1,700件以上
【多い職業】クリエイティブ系、一般事務、軽作業
年収300万円 700件以上
【多い職業】配送ドライバー、工場での製造業務、企画・営業
年収400万円 300件ほど
【多い職業】建設業、専門職
年収500万円以上 180件ほど
【多い職業】IT・web系エンジニア、薬剤師、インフラエンジニア

深川市からアクセスの良い札幌市・旭川市は仕事の多い地域です。そのため「深川市から電車や車で1時間圏内の通勤時間」という目線で見てみると、さらに多くの仕事がありますので、仕事の選択肢は幅広いといえそうです。

住まい情報:深川市の賃貸物件と移住者への住宅支援制度

移住体験住宅の外観

仕事のほかに重要な「住まい」についての情報もまとめました。

まずは、大手賃貸サイトで深川市の賃貸相場と物件数を調べました。条件にこだわって選べるほどの多さはないですが、住まいを探す選択肢としては十分でしょう。

間取り 賃貸相場
1R 約2.2万円(38件)
1K-1DK 約3.2万円(22件)
1LDK-2DK 約5.3万円(131件)
2LDK-3DK 約5.8万円(57件)
3LDK-4DK 約7.0万円(11件)

直接深川市まで足を運べば、移住希望者を対象とした空き家の紹介も行っていますし、地域の不動産屋さんの紹介もあります。賃貸サイトでの確認と合わせて現地でも物件を探していけば、希望の住まいが見つかるはずです。

参考:空き家情報:深川市ホームページ

移住者を対象にした深川市の支援制度

深川市へ移住する際に受けられる支援情報をまとめました。こちらは編集部で調べたものなので、最新の状況については深川市のホームページや移住定住サポートセンターで確認してください。

引っ越し費用の助成

深川市では、移住・定住を促進し定住人口の増加を図るため、北海道外からの移住者を対象に、引っ越しにかかった費用の一部を助成する制度があります。この制度では、北海道外からの移住者(世帯)に対して、移住前の居住地により定額で助成金を交付します。

  • 東日本地域からの移住者:1世帯につき50,000円
  • 西日本地域からの移住者:1世帯につき70,000円

このほか、手続きの詳細などについては、深川市のホームページで確認してください。

参考:深川市移住促進引っ越し費用助成事業

深川市の住宅新築助成制度

深川市では、住宅を新築して移住する人を対象に、市内の建設事業者と連携し見積もりや設計等の提案事業を行なっています。住宅新築に関する助成制度もあり、移住する方や、建築場所・家族構成により助成額の加算があります。
参考:深川市建築住宅課助成制度

深川市の中古住宅取得助成制度

近年、新築に比べて費用がおさえられるとの理由で中古住宅が人気です。深川市には中古住宅助成制度もあります。移住の場合は10万円の加算があり、中古住宅購入後にリフォームする場合にも助成制度があります。

参考:建築住宅課リフォーム助成

子育てを応援する制度も充実

桜の木の近くで元気に外遊びする子供たち

深川市では、子育て世帯に向けた支援制度が充実しています。

「コウノトリ応援プラン」は、妊娠届を出した時点で336,000円(第1子の場合・第3子以降は536,000円)が交付されます。

また、病児・病後児保育室「すくすく」では、病気などで集団保育が困難な時に、一時預かりを行ってくれます。さらに、全小学校区に学童保育所があり、共働きの世帯でも安心して子育てをすることができます。

このほか、深川市の代表的な子育て応援プランには、次のようなものがあります。

  • 週3回無料の子育てサロンを実施
  • 保育料の軽減:第2子以降同時入所で無料
  • 中学校3年生までの医療費全額助成
  • 不妊治療費を助成
  • 産後1年間助産師による産後ケア、育児サポートが無料

深川市の子育て支援についてさらに知りたい方は、深川市公式サイトのこちらも参照してみてください。

参考:助成・手当がもらえる深川市の子育て支援制度

深川市に移住した人の体験談・感想

深川市に移住した人の声

深川市への移住を考える人は、現地の移住者からどのような声があるのか気になるのではないでしょうか。

深川市の移住サイトにて掲載されている、移住者インタビューをもとに、実際に移住した人の理由や体験をご紹介します。

深川へ移住したきっかけ、移住して良かったこと、苦労したことなど、実際に暮らしてみてわかった深川暮らしの魅力や、生活の様子などが満載です。

深川市に移住したきっかけ

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花屋で勤務しているとき、夏場のきれいな生花として目についたのが北海道の花でした。北海道農業担い手センターにいき、「施設園芸」で登録して帰ってくると、2~3か月後くらいに北海道南部のある地域から声がかかりました。

その後、ご縁もあって、深川のとある農家さんを紹介してもらえたのです。花屋の仕入れ先からも「花を育てるなら深川がいい」「切り花の産地として将来性がある」という後押しもあったため、深川へ行ってみることにしました。

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一番のきっかけは「北海道が好き」ということです。母が深川市の出身で、子どもの頃から毎年訪れているうちに深川が大好きになり、「いつか住んでみたいなぁ」と思っていました。

また、洋菓子店の仕事で職業柄素材にもこだわるようになると、「食材の宝庫」である北海道の魅力を改めて感じ、「いつか北海道でケーキ屋さんを始めたい」と思うようになりました。

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深川の大学で農業を学んでいました。そこで、学生時代を過ごした深川なら土地を安く手に入れることができ、他の地域で農業を始めるより初期投資が少ないと思い、深川に決めました。
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「北海道暮らしフェア」という移住相談イベントで、深川市のブースへ行った時、実際に深川へ移住した方から話を聞くことができ、すごく興味がわきました。

深川市に移住した後の感想

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深川での暮らしは、想像以上に便利でビックリしました。田舎暮らしを希望した時点で、ある程度の不便さを覚悟していました。

実際来てみると、スーパー、コンビニ、本屋、レンタルショップ、ホームセンターにドラッグストアとなんでもあるため、日常の買い物は車で5分も走れば事足りちゃうんですよね。

そしてちょっとした買い物なら札幌や旭川へも車ですぐに行ける。札幌までの一般道は信号も渋滞もないので、自然の中を快適にドライブできて最高ですよ。

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子育てしていると「本当にここでよかったなぁ」って思います。朝子どもたちはバスで学校へ行くのですが、バス停までの道のりがうちの窓から見えるんですよ。

すると近所の人が子どもたちに声をかけてくれているのがわかって、地域の繋がりを大切にしている人たちの中で育児ができるということが、一番の安心と幸せだと感じています。

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生活するのに便利なところがとても気に入っています。大型のスーパーやホームセンターなど、普段の生活で必要なものはほとんど深川市内で手に入ります。

深川市内で手に入らないものがあったとしても、旭川や札幌など都市部にも近いので心配することがありません。

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深川市内での住宅探しでは、市役所の担当のかたが親切に対応してくれたので、理想の家をみつけることができました。

深川市では移住へのサポートを何年も前から取り組んでいるところも安心できていいですよ。些細なことでも相談できますし。

深川市に移住して大変だったこと

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移住する前にも冬の時期は体験していましたが、特に移住1年目は豪雪に驚かされました。雪道の運転も最初はドキドキしました。自宅の除雪も最初は大変だったけど、今は慣れましたよ。
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移住してきたその年の冬に大雪の洗礼を浴びました。

移住者が考える深川市の魅力

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深川市の魅力は「バランスの良さ」だと思っています。北海道の田舎の開放感を満喫しつつ、日常の買い物は市内で、週末の買い物は旭川で、ちょっとお洒落な服を買いたい時は札幌でと、生活面での不便さはほとんど感じません。

また、車で1時間ほどの距離に旭川空港があるので、東京などへのアクセスも決して悪くないです。広い北海道内でも、このようにバランスの取れた地域は、そう多くないと思います。

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病院とかスーパーとか行くまでに渋滞がないのはもちろんだけど、どこへ行っても「待つ」時間が少ないから、ストレスフリーで暮らせます。
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深川市内から車で20分のところにスキー場があるので、気軽にスキーができます。深川市内や、近隣市町村には温泉がたくさんあり、気軽に日帰り温泉を楽しめるところもとても嬉しいです。
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本州の人から見た北海道のイメージといえば、『広く青い空』『広大な大地』『点在する牧草ロール』だと思いますが、深川市はその風景プラス蛇行した石狩川が加わるので「まさに北海道!」と感動しました。
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深川市は米どころなので、お米は地元のものを食べていますが、とっても美味しいです!食べ物が豊かだととても幸せな気持ちになりますね。

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深川市への移住ステップとお問い合わせ情報

深川市の移住者交流会の様子
▲深川市が行う移住者交流会の様子

深川市では、その人が知りたい情報やライフスタイルに合わせた移住体験ができる「ふかがわ1Dayツアー」を行っています。

このほか、移住希望者が数日〜数週間お試しで深川市の暮らしを体験できるプラン、「ふかがわおためし移住」「ふかがわのんびり暮らし」を行っています。

深川市への移住に興味が出てきたら、相談窓口に問い合わせてみましょう。どんな生活を送りたいのか、あなたの状況をしっかりヒアリングした上で、必要な情報などを教えてくれます。

担当者さんたちは「どうしたら移住する人たちの役に立てるか」「どうしたら移住者さんが暮らしやすいか」をとことん考え抜いているので、とても親身になって相談に乗ってくれますよ。

深川市への移住や移住体験制度について詳しく知りたい方は、以下のお問合せ先に相談してみてください。

担当課 経済・地域振興部 地域振興課 深川市移住定住サポートセンター
住所 〒074-0002
北海道深川市2条17番17号(深川市役所1階 地域振興課内)
電話番号 0164-26-2627
移住体験申し込み https://www.city.fukagawa.lg.jp/iju/form/reserve.php
公式サイト https://www.city.fukagawa.lg.jp/iju/index.html