【長野県富士見町に移住】東京まで1時間半のリアル田舎暮らし。体験移住も補助金もあり
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「長野県富士見町」をご紹介します。
富士見町は、八ヶ岳、南アルプスなどの大自然に囲まれている高原地帯で、四季折々の美しい景色が楽しめるだけでなく、東京都八王子からは約1時間半、名古屋からは約2時間と、都会へのアクセスも良く、田舎だけど住みやすい魅力的なまちです。
また、近年は子育て世代の移住率が伸びてきており、富士見町ならではの子育て支援があることも大きな魅力の一つ。
そんな富士見町での仕事や住まい、暮らしの情報を詳しくお伝えしていきます。
子育て支援が沢山!大自然の中で子育てができる富士見町
- 子育て支援がしっかりしている町に住みたい
- 夏場も暑すぎず、大自然に囲まれている町に住みたい
- 都会へのアクセスも良い町に住みたい
富士見町は標高700~1,200mの高原地帯で、年間平均温度が10℃と、クーラーを設置していない家があるほど、夏場でもとても快適に過ごすことができます。
買い物などの生活に必要な施設は富士見駅を中心に集約されており、近隣市町村へのアクセスも車で約30分、東京や名古屋などの都心へのアクセスも車で約1時間半~2時間と、田舎だけど生活しやすいところが特徴です。
その他にも、様々な生活・子育て支援があったりと、都心から移住してきても不便を感じない富士見町の特徴を更に詳しく説明していきます。
特徴1:自然を活かした子育て施策も沢山!子育てのために移住してくる人急増中
まず、富士見町の大きな特徴の一つとして、「子育てのサポートが整っている」ことがあります。それもあり、近年は都心から富士見町へ子育てをするために移住をしてくる子育て世代も多いそう。
まずは、富士見町ならではの子育て支援・サポートを簡単にご紹介します。
幼児食教室(ぱくぱく教室) | 対象:2~3歳児 幼児食のお話や親子で調理実習をする教室で、お子さんの「好き嫌い」「少食」などのお悩みをお持ちの保護者にはおすすめの教室 |
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5歳児すこやか相談 | 保育園または幼稚園でのお子さんの集団生活での様子や、保護者への調査票によって、ご家庭での様子などを確認し、子育てに関してお困りごと等をふまえて相談を受けてくれる |
また、富士見町は「自然を活かした子育て」を大切にしています。
例えば、富士見町内の保育園5園全てが「信州やまほいく※1」認定を受けています。
※1豊かな自然環境や地域資源を使って様々な体験活動を行い、子どもの主体性や創造性、社会性、協調性などを育み、心身ともに健康的に成長することを目指した保育を行っている保育園などを長野県が認定する制度
園舎を持たない保育園「森のいえ ぽっち」は「子どもたちがどう遊ぶか・どう過ごすかを自分で考え、自分で選び自分で決める機会を大切に」を目的とした野外保育を行なっています。「森のいえ ぽっち」はかなり人気の保育園で、この保育園に入るために移住をしてくる人も多いそうです。
⇒森のいえ ぽっち詳細
その他にも「米づくり」を実際に学ぶことを目的に、小学5年生になると1年間かけて田んぼで稲を育て、お米を収穫し、そのお米で収穫祭をする学校もあるなど、富士見町にはとてもユニークな学校があります。
⇒「米づくり」体験のブログはこちら
これ以外にも、教育の質の差をつけないためにスクールサポーターが子どもの学習を見る時間があります。おかげで、まちの子どもは積極的に学習に取り組む子が多いそうです。
▲小学校の自校給食
各園・学校に給食室を持ち調理する「自校給食」は地産地消の食を提供していて、温かくて美味しいととても評判が良いです!
「都会から移住し、良い環境で仕事や⼦育てがしたい」という理由から、実際に都心から富士見町へ移住をしてきた家族のインタビューブログがあるので、ぜひ読んでみてください。
⇒横浜から富⼠⾒町に家族4人で移住した西山さんご家族へのインタビュー
特徴2:都会では味わえない!田舎ならではの美しい大自然
「富士見町」という名前の通り、富士山の眺望はもちろんのこと、八ヶ岳・南アルプスなどの山々を見ることができ、四季折々に見ることができる景色はどれも圧巻です。
富士見町にはペンションや別荘地も多く、都心から離れて、富士見町の大自然の中でゆっくりしたいという人も多いようです。富士見町では家から一歩外に出ると、どこからでも山を眺めることができる生活を実現できますよ。
また、富士見町には自然の中に沢山の観光地や、親子で気軽に登山できる山があります。お子さんと四季を一緒に楽しめたり、広い大自然を味わいたい方にもおすすめです。
▲高森観音堂の桜
▲南アルプスとカゴメファームのひまわり
▲井戸尻史跡公園の蓮池
▲富士見パノラマリゾートからの雲海
特徴3:東京・名古屋まで車で約2時間。都心へのアクセスも抜群!
富士見町は都市部へのアクセスが良いです。
近隣市町村へのアクセスは車で約30分です。東京都八王子からは90分、静岡からは120分ほど、名古屋からは150分などの都心へのアクセスも車で約2時間と、田舎と都心の間で生活したい人にぴったりのまちです。
また、都市部からのアクセスが良いこともあり、二拠点生活も可能です。近年では関東や愛知県方面からの移住者が増加してきているようです。
実際に東京と富士見町を二拠点生活をしている須田さんご夫妻へのインタビューブログもあります。興味のあるかたはぜひ参考にしてみてください!
⇒東京と富士見町の二拠点生活をしている須田さんご夫妻へのインタビュー
富士見町での暮らしに関する情報
ここからは、実際に富士見町へ移住して生活する際に役立つデータを紹介していきます。
【生活】富士見町の基本情報
気候 | 年間平均気温:10.5℃ 8月最高気温:34℃ 1月最低気温:-9.8℃ 最高気温34℃とはありますが、標高は700~1,200mと高いため、夏は基本的には冷涼な気候で避暑地としてとても有名。 ※気象状況(令和3年参照) |
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人口 | 13,974人(5,771世帯) ※人口・世帯数の推移(令和4年参照) |
病院 | クリニック・病院:9件 ※参考:ドクターズ・ファイル |
学校 | 保育園:5 小学校:3 中学校:1 高等学校:1 |
交通 |
【鉄道】 【乗合タクシー】 【道路】 |
娯楽施設 |
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近隣都市 | 茅野市、伊那市、諏訪郡原村、山梨県北杜市 |
【住まい】富士見町移住者に対しての補助金多数あり
大手物件情報サイトにて富士見町の賃貸物件(賃貸マンション・アパート)を検索した結果は以下でした。
表示件数 | 約40件 |
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1K~2K家賃 | 4万円~5万円 |
2LDK~3LDK家賃 | 6万円~7万円 |
※2023年6月現在
※賃貸物件の一例
富士見町では「沢山の人に長く住んでほしい」という想いから移住に関する補助金制度が整っています。
例えば、新築住宅を購入した場合は100万円の補助、移住目的での空き家の改修に対しても上限100万円補助が出ます。
移住を検討されている方は、是非チェックしてみてください。
富士見町移住・定住促進対策新築住宅補助金 | 【対象者】 ・富士見町に自身が移住・定住する目的で住宅を新築、または新築住宅を購入 ・申請時に富士見町内に住所を有している ・町税等の滞納がない ・申請時に、満45歳未満(共有の場合は、所有権2分の1以上の人) ・公共下水道排水区域及び農業集落排水区域内の物件 【補助期間】令和5年4月1日2から令和7年3月31日 【補助金額】100万円 ※その他対象条件や詳細はこちら |
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富士見町空き家改修費補助金制度 | 【対象者】 ・自負担で空き家を改修する所有者または居住者 ・富士見町が賦課する町税及び料金の滞納がない ・公共下水道排水区域及び農業集落排水区域内の物件 ・申請時に居住者が満50歳未満であること 【補助期間】令和7年(2025年)3月31日まで 【補助金額】補助対象経費の3分の1以内(上限100万円) ※その他詳細はこちら |
富士見町住宅リフォーム事業補助金 | 【対象者】 ・富士見町に住民登録のある ・移住者、定住者 【補助対象工事】 ・工事に要する費用が10万円以上となるもの。 ・施工業者は町内業者に限る。 ※その他対象条件の詳細、補助金額などはこちら |
また、令和3年6月より、移住・定住相談・空き家情報を紹介をしてくれる「富士見ウツリスムステーション」が開設されました。ぜひ、こちらも合わせて利用してみてください。
⇒富士見ウツリスムステーション詳細はこちら
【仕事】求人職種も多種多様。近隣都市へのアクセスも便利
大手求人情報サイトにて「長野県 富士見町」×「正社員」で検索した結果、25㎞以内の範囲だと9,000件の仕事がヒットしました。
※求人情報の一例
仕事内容としては、事務職・作業員・看護師・IT関係・営業など、様々な職が見受けられました。
富士見町は近隣へのアクセスが良い町なので、車をお持ちなら検索範囲をもっと広げて調べても良いですね。都心とのアクセスも良いので、仕事が見つかりづらいということはなさそうです。
【新規就農】充実した支援でスムーズに農業が始められる!
富士見町は新規就農者への支援も充実しています。国の調査によると、新規就農への障壁は大きく分けて、「栽培技術」「住居」「農地」「機械」の取得ができないことだと言われています。
富士見町では、地域・農家・農協と新規就農者をつなぐパイプ役となって、「栽培技術」「住居」「農地」「機械」を取得し、スムーズに就農及び農業の安定化が図れるように支援を行う「新規就農者パッケージ」支援制度を実施しています。
具体的には、3年で地域に貢献できる一流農業者になるために以下のような支援を行っています。
栽培技術の取得 |
独立前の1〜2年間の農家研修を行うために、相性の良い農家を紹介。 |
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住居の取得 | 原則、農業経営が安定するまでの3年間は民間のアパートに入居。農業経営安定後は必要に応じて、一戸建ての賃貸や売買物件を紹介。 |
農地・機械の取得 |
1〜2年の農家研修中に希望に合わせて富士見町が農地や機械を紹介。 農地は里親と町が相談して栽培品目に適した農地を賃貸借方式で提供。 施設・機械については、農機具バンクに登録された中から選ぶ。 |
【子育て】子育て支援が充実!富士見町で子育てしやすい理由
先程は富士見町の子育てに対する取り組みについて解説しましたが、実はそれ以外にも、富士見町で子育てするメリットや支援制度が沢山あります。
富士見町は待機児童がゼロを実現しています。親への補助制度や、働きたい主婦・主夫を尊重すべく、児童の受け入れ態勢を改善したり、保育士さんの確保にも力を入れたりと、富士見町全体が「子育て」に対してしっかりと寄り添っている結果とも言えますよね。
ここでは、そんな富士見町がどのようなサポート、寄り添いをしてくれているのか紹介していきます。
子育てひろば AiAi | 未就園児と親が自由に来て過ごせる広場。子ども同士の関わりだったり、親同士の交流も進み、おしゃべりしてリラックスできる場所で、妊娠期から役立つ情報も発信している。 |
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町の中心に公園 | 「お母さんや子ども達の集いの場になれば」という思いから、様々な遊具と休憩スペース、授乳スペースが設置されている。 |
月に一度の園長会議 | 富士見町役場では園長と懇談する機会を設けている。情報交換を含めた家庭相談員とのやり取りもスムーズ。状況に応じて素早く動けるサポート体制が整っている点も特徴的と言える。 |
また、富士見駅前には、イルミネーションなどのイベントが開催される広々した公園「ゆめひろば富士見」や、貸し出し冊数が全国でもトップクラスを誇る「富士見町図書館」があり、子どもの遊びや学びの場として、多くの住民に親しまれています。
さらに、富士見町は子育て世帯に対して、妊娠時から子育て期間まで一貫して、以下のような支援を行っています。
出産・子育て応援給付金事業 (国の制度) |
妊娠時及び出生後にそれぞれ5万円の出産・子育て応援給付金を給付。 |
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出産祝い金支給事業 | 全ての出生者を対象に、出生時に出産祝い金10万円を給付。 |
出産お祝い券発行事業 | すべての新生児に対して、町内で使える「出産お祝券」(一人あたり2万円分の富士見町オリジナル商品券)を配布。 |
子育て応援券発行事業 |
すべての3歳未満児を対象に、ファミリーサポートセンター事業(※)などで利用できる「子育て応援券」(一人あたり年間20時間分)を配布。 (※)0歳から小学6年生までの子どもの一時預かりや、保育施設・学校の送迎を依頼できるサービス |
入学支援事業 | すべての小学校入学児童に対して、入学お祝い金(一人あたり10万円)を給付。 |
福祉医療費 | 0歳から高校3年までの全ての子どもの医療が無料。 |
ここまで紹介してきたように、富士見町は子育て世帯に対する支援制度や、子どもの成長を助ける取り組みがたくさん行われています。
子育てをしていると金銭面や仕事面、子どもの成長など、様々な不安や困りごとがありますよね。自然豊かな環境で、様々なサポートを受けられる富士見町なら、ゆとりのある子育て生活を実現できるのではないでしょうか。
富士見町へ移住する子育て世帯が増えているのも納得ですよね。
お試し住宅「夢想庵」で移住体験してみよう!
富士見町では移住者を受け入れる様々な施策の一つとして「体験移住」を行っています。
「まずは富士見町の暮らしを少しでも感じて欲しい」という想いから作られた宿泊施設「夢想庵」は、移住後の生活をリアルに味わえます。移住前に、富士見町が実際にどんな町なのか、自分に合っているのか確認できるとても良い機会です。
季節によって薪割り体験や野菜の収穫体験などができることもあります。ぜひ、体験移住する際は収穫体験もしてみてください。
※あくまでも移住希望者向けの体験移住となっており、一般的な宿泊施設としてはご利用できないのでご注意ください。
【利用条件】
移住体験のため基本的には3泊以上が条件*要相談
宿泊日の3ヶ月前から予約が可能
【料金】
大人1名4,400円/小学生2,200円・未就学児は無料(税込)
⇒その他の詳細はこちら
移住した人の実際の体験談
移住者の声
それでは最後に、実際に富士見町へ移住している方達のリアルな声をご紹介いたします。
▼アトリエで創作活動中の鈴木さん
⇒実際のインタビュー
▼木工作家の西山さん
こうしてみると、県外からの移住者が多いことや、富士見町民の人の良さ、富士見町の自然の美しさに癒されていることが良くわかりますね。
坂本さん・五味さんから伺った話によると、富士見町民は本当に優しく、移住者が増えてきたので地元民の移住者受け入れ態勢もしっかりしている、とのことでした。
富士見町への移住に関するお問い合わせ
担当課 | 富士見ウツリスムステーション(富士見町役場 総務課) |
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住所 | 〒399-0211 長野県諏訪郡富士見町富士見4654-796(富士見駅舎内) |
電話番号 | Tel:090-1119-9332 Fax:0266-62-4481 |
対応時間 | 9:00〜16:45 閉庁日:土日祝日・年末年始 |
公式サイト |