大阪府藤井寺市への移住!まちの魅力・仕事・住まい情報を徹底解説
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「大阪府藤井寺市」をご紹介します。
藤井寺市は、コンパクトな市域の中に多くの人が暮らす、活気あふれるまちです。駅やお店、学校などの施設がすぐ近くにあるので、便利な日常生活が送れます。
また、大阪市までは電車で13分ほど。中心部には高速道路のICがあります。通勤・通学やレジャーの選択肢が多彩なので、利便性の高い環境でアクティブな暮らしをしたい方には特におすすめといえる移住先です。
一方で市内には、世界遺産に登録された古市古墳群をはじめとする、多数の歴史資産があります。地域の人が自由に入れる古墳や寺社もあり、歴史好きな方にとっても楽しみの多いまちとなるでしょう。
そんな藤井寺市について、暮らしの特徴や仕事・住まいの状況など、移住を検討するために役立つ情報をたっぷりとお届けします。
藤井寺市の暮らし、3つの特徴
藤井寺市は、次のような特徴のあるまちです。
- 市域がコンパクトで、日常生活で必要な施設が身近にある。住民の数は多く、まちには活気が感じられる
- 大阪阿部野橋まで準急電車で13分ほどとアクセス抜群。高速道路のICも有し、各地へのお出かけに便利
- 古墳や寺社など、市内に多数の歴史資産がある。登ることができる古墳もあり、地域の人達の憩いの場となっている
ここからは、これらの特徴について、詳しく紹介していきます。
特徴1:面積は大阪府内の市で最小。活気あふれるコンパクトシティ
藤井寺市は、その市域が8.89㎢と大阪府で最小。全国の市の中でも5番目に小さいコンパクトシティです。
まちの端から端まで歩いても1時間程度なので、駅へ出るのにも、お買い物をするのにも、小中学校や幼稚園、こども園、保育施設などへ行くにも"すぐそこ"。日常生活で必要な場所にはすぐに行ける、便利な暮らしが叶います。
藤井寺市の歴史は古く、江戸時代には門前町として栄えました。市内には、歴史ある建物や老舗のお店、若者に人気のカフェや雑貨店などさまざまなスポットがあります。新しいものと古いものが共存した町並みは、歩いているだけでもたくさんのワクワクに出会えそうです。
小さなまちながら人口は約63,000人と多く、人口密度が高いこと(1㎢あたり約7,500人)も特徴的です。学生さんが多く暮らしているという側面もあり、まちには活気があふれています。
マルシェや手作り市などさまざまなイベントが開催されるので、地域の人達と積極的に交流したい方にとって、チャンスの多い環境ともいえるでしょう。
藤井寺市は、コンパクトで便利、そしてヒト・モノ・コトの魅力がギュッと詰まったまちなのです。
特徴2:大阪市へ13分!アクセス良好で通勤やレジャーの選択肢が多い
4km四方という市域ながら、藤井寺市内には近鉄南大阪線の駅が「藤井寺駅」「土師ノ里駅」「道明寺駅」の3つ。また西名阪自動車道が通り、市の中央部には藤井寺ICを有しています。
このため、隣接する大阪市をはじめさまざまなエリアへの交通アクセスが良いことも、藤井寺市の特徴の1つです。
鉄道では、準急電車を使えば「藤井寺駅」から「大阪阿部野橋(おおさかあべのばし)駅」まで13分ほど。普通電車の場合は35分ほどかかりますが、藤井寺駅は普通電車の始発電車が多いため、座って移動できるというメリットもあります。
大阪阿部野橋駅は大阪市屈指の繁華街・天王寺エリアに位置し、超高層複合商業ビル「あべのハルカス」に直結しています。このようなエリアが近いことで、通勤や通学、レジャーなど、多彩な選択肢が生まれるでしょう。
車での移動であれば、市内のどこからでもすぐに高速道路に乗ることができます。京都へは約45分、神戸までは約1時間。名古屋まで足を伸ばしても約2時間半と、日帰りの範囲で色々なところへ出かけられるのも嬉しいポイントです。
特徴3:まちの中に歴史資産が多数。古墳でピクニックも楽しめる
▲世界遺産の構成資産「津堂城山古墳」で、ゆったりとピクニックが楽しめる
2019年、大阪府南部に広がる、古代日本列島の王たちの墳墓群「百舌鳥・古市古墳群」が、世界文化遺産に登録されました。
この「古市古墳群」が位置するのが藤井寺市。市内には、現存するものだけでも28基の古墳が存在しているという、歴史好きにはたまらない環境です。
さらに貴重といえるのが、藤井寺市では、そういった歴史資産に地域の人々が気軽に触れられるということです。
古市古墳群最古の大型前方後円墳である「津堂城山古墳」は、世界遺産の構成資産であるにも関わらず、自由に立ち入ることが可能です(※一部私有地や陵墓参考地があり)。また、映画のロケ地としても使われていました。
春には桜と菜の花、秋にはコスモスなど季節の花を眺めながらピクニックを楽しんだり、「憩いの場」として地元の人達に親しまれています。
▲古市古墳群の一つ、「岡ミサンザイ古墳」
古墳のほか、藤井寺市には、日本遺産「西国三十三所観音霊場」の第五番札所である「葛井寺(ふじいでら)」をはじめとする寺社も多くあります。
道明寺天満宮の梅林などは、梅の季節は多くの人が訪れています。
国宝「千手観音坐像」を有する葛井寺は、千日まいりや観音会といったお寺の伝統的な行事だけでなく、お寺ヨガなどのイベントも開催される、市民にとって身近な場所です。
▲葛井寺では、4月に「藤まつり」が開催される。ライトアップされた藤棚は幻想的な美しさ
▲江戸時代創建の「澤田八幡神社」は、境内を近鉄南大阪線が横切る珍しい神社
藤井寺市では、教科書や本で知るような歴史が日々の生活のすぐ隣にある、ここならではのユニークな暮らしができるでしょう。
藤井寺市の暮らしに関する情報
▲藤井寺市のシンボル施設ともいえる「アイセルシュラホール」は、生涯学習や地域交流機能をもつ
ここでは、移住を検討するうえで重要となる、藤井寺市の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。
気候 | 1月:平均気温5.5°C 8月:平均気温29.1°C (藤井寺市内に観測地点がないため、近隣の八尾地点を参照) ※参考:気象庁ホームページ |
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人口 | 人口:62,360人 世帯数:30,089世帯 (2024年5月末時点) |
病院 | 診療所:68、病院:4、歯科:49 参考:日本医師会 地域医療情報サイト(2024年6月時点の情報) |
学校 | 小学校:8、中学校:4、高校:4、特別支援学校:1 参考:Wikipedia(2024年6月時点の情報) |
名所・観光 | 葛井寺、道明寺、道明寺天満宮、辛国神社、藤井寺球場記念モニュメント |
公共交通 | 電車:近畿日本鉄道 バス:近鉄バス、藤井寺市公共施設循環バス(コミュニティバス) |
大都市へのアクセス | 大阪市へ:電車で13分ほど |
近隣都市 | 八尾市、柏原市、羽曳野市、松原市 |
特産・名産 | 道明寺粉・道明寺糒(ほしいい)、大阪かまぼこ |
市内の利便性も市外へのアクセスも良好な藤井寺市は、定住するのに適したまちとして注目を集めています。
買い物面では、藤井寺駅近くにイオン藤井寺ショッピングセンターやロピアがあるため、食料品や日用品など日常生活に必要なものはひと通り手に入るでしょう。
また、まちの人の暮らしに寄り添う商店街もあります。昔ながらの飲食店やお総菜屋さん、衣料品店のほか、おしゃれなカフェなどもあるので、じっくりと歩けば、さまざまな発見がありそうです。
生活には車があると便利ですが、公共交通が利用できることに加え市内は全体的に平坦なので、自転車での生活も可能です。
【仕事】通勤30分圏内に求人多数
大手求人情報サイトで藤井寺市内の正社員求人を検索すると、約2,100件がヒットしました。(2024年6月時点)
次に、この検索範囲を通勤約30分程度(25km圏内)のエリアに広げると、約355,000件と大幅に増加。大阪市が通勤範囲であることのメリットの大きさがうかがえます。
参考:正社員求人情報の一例(藤井寺市内)
参考:正社員求人情報の一例(藤井寺市から25km圏内)
一方で、朝の通勤時間帯の電車は混雑します。満員電車を避けたい方は、藤井寺市内でのお仕事を探したり、車での通勤を検討されることをおすすめします。
【住まい】物件豊富で暮らしやすい“ベッドタウン”
大阪市のベッドタウンとなっている藤井寺市は、大阪市内と比べて家賃や土地代が安めです。また住宅街が広がっていて物件数が豊富という特徴もあります。
大手住宅情報サイトで藤井寺市内の賃貸物件を検索すると、約1,300件がヒットしました。大まかな家賃相場は以下の通りです。(2024年6月時点)
~1LDK | ~7.21万円 |
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2DK~3LDK | 6.57~8.74万円 |
このほか、より部屋数の多い(4K~)一戸建ての賃貸物件も見つかります。このタイプでは「築年数は古めであるものの、広くて家賃がリーズナブル」という傾向があるので、ファミリーでゆったりと暮らしたい方は、検討してみてはいかがでしょうか。
藤井寺市には空き家バンク制度も設けられています。
詳細:藤井寺市空き家バンク
2024年6月時点では登録物件がありませんが、利用を希望する方は、希望登録をしておいて物件が出るのを待つのも1つの方法です。空き家の利活用に関してはリフォーム補助制度もあるので、あわせてチェックしてみてください。
空き家リフォーム補助制度 | 空き家の利活用を目的にリフォームを行う方に対し、補助対象経費(建築、電気設備、機械設備などの工事代)の3分の2の額(上限30万円)を補助 |
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※2024年6月時点の内容
【育児・教育】藤井寺市ならではの「世界遺産学習」が特徴
藤井寺市では、ピアッザ「藤井寺市公式アカウント」や「子育てマップふじいでら」などを整備。また、18歳到達年度末までの子ども医療費助成制度の実施をはじめ、多子世帯保育料軽減制度は所得制限なしに拡充されるなど、子育て世帯に優しい環境づくりに力を入れています。
教育面では、藤井寺市ならではの取り組みとして「世界遺産学習」が挙げられます。
学校の図書館の中に世界遺産コーナーがあったり、市立図書館に古墳のジオラマがあったりと、子ども達は日々の生活の中で自然に歴史に触れ、知識を吸収することができます。他の地域ではなかなかできない貴重な学習体験といえるでしょう。
この世界遺産学習では、市職員による学校への出張授業や、市内にある世界遺産をめぐるフィールドワークなども実施。これらの取り組みを通し、歴史についての知識とふるさとへの愛着を育んでいます。
他にも藤井寺市ならではの特徴的な学習として、ラグビーに似たアメリカ生まれのスポーツ「アルティメット」の体験ができることもあげられます。アルティメットは、日本国内ではまだそれほどの知名度でないものの、世界選手権なども行われ、海外ではメジャーなスポーツです。
実は、藤井寺市の職員に、かつてアルティメット日本一(※)になった経験のある方がいるため、実施しています。
(※)参考:藤井寺市公式サイト(まちかどPhotograph)
藤井寺市へ移住した人の体験談・感想
ここでは、実際に移住して藤井寺市に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。
- まちがコンパクトで駅周辺にお店や施設が多いので、買い物や病院など、日常生活に必要なものがほぼ徒歩圏内にある。市のどこに住んでいても便利に暮らせるところが良い。
- 準急電車を利用すれば大阪市まですぐなので、通勤や通学の選択肢が多い。
- 身近に世界遺産がある環境が素晴らしい。お寺や古墳のある、静かな雰囲気の中を散策するのが気に入っている。
- 昔からの人が多く住んでいて人情味のあるまち。さらに、学生さんなど若い人も増えて活気が感じられる。
コンパクトで便利な、暮らしやすいまちという感想が多く見つかりました。また、歴史資産も多くあり、新しいものと古いもの、それぞれの良さが感じられるところが大きな魅力のようです。
市内に暮らす多くの方に「住みやすい」と言って頂けるのが、藤井寺市の自慢です。駅周辺の整備などが進行中で、さらに住み心地の良いまちを目指して発展していきますので、ご期待ください。
藤井寺市への移住に関するお問い合わせ先
担当課 | 政策企画部政策推進室戦略調整課 |
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住所 | 大阪府藤井寺市岡1丁目1番1号 |
電話番号 | 072-939-1111 |
対応時間 | 9:00~17:30(土・日・祝日と12月29日~1月3日を除く) |
公式サイト | https://www.city.fujiidera.lg.jp/ |