宮崎県えびの市へ移住!温泉と美食に恵まれた暮らしを楽しむ
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「宮崎県えびの市」をご紹介します。
えびの市は、宮崎県内で最多の泉源数を誇る「京町温泉」や、長い歴史をもつ「吉田温泉」など、多数の温泉を有するまち。温泉好きな方なら「今日はどの温泉に行こうかな」と、毎日でも楽しめそうな環境です。
九州各地へ車でのアクセスが抜群によく、宮崎市、鹿児島市、熊本市までそれぞれ高速道路を利用して約1時間で行けるところも魅力的です。
また、農業が盛んで、「米の食味ランキング」で最高評価を受賞したお米をはじめ、さまざまな食材に恵まれています。食べ物にこだわりたい方やお料理が好きな方にもおすすめの移住地ですよ。
そんなえびの市について、暮らしの魅力、仕事や住まいの支援など、移住に欠かせない情報をたっぷりとお届けします。
えびの市の3つの魅力:温泉・アクセス・食材
地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方にはえびの市がおすすめです。
- 温泉が好きで、毎日でも入りたい
- 住んでいるまちだけでなく、他都市や海外へもどんどん出かけたい
- 食にこだわりがある。おいしいお米や野菜を口にしたい
- 移住を機に就農を検討している
なぜこのような方に向いているのか、その理由を交えつつ、えびの市の暮らしの特徴を3つご紹介します。
特徴1:県内最多の泉源数を誇る温泉資源
えびの市は、数多くの温泉を有するまちです。
代表的な「京町温泉郷」は、市の中心を流れる「川内川(せんだいがわ)」周辺にあります。宮崎県内で最多の泉源数を誇り、泉質は「弱アルカリ単純泉」です。
日ごろは静かで落ち着いた雰囲気ですが、二日市や夏の花火大会といったイベントでは多くの観光客で賑わうという、2つの対照的な表情も魅力の温泉郷ですよ。
ほかにも、天文23年(1554年)に湧き出したといわれる県内最古の「吉田温泉」や、西郷隆盛が心身を癒しに訪れたと伝わる「白鳥温泉」など、個性豊かな温泉が点在するえびの市は、温泉好きの方にはたまらない環境と言えるでしょう。
多くの温泉宿では日帰り入浴もでき、利用料300円程度からとリーズナブルです。日替わりであちこちの温泉をめぐってみたり、朝風呂をしてみたり、ドライブやレジャーの後にちょっと立ち寄ってみたりと、楽しみ方は無限大ですよ!
特徴2:九州の玄関口としての抜群のアクセス
(撮影:山下洋一)
えびの市は、宮崎・鹿児島・熊本という3県の県境、南九州のちょうど真ん中といえる場所に位置しています。そして「えびのジャンクション」で九州自動車道と宮崎自動車道が分岐していることから、各都市へのアクセスが抜群にいいのが大きな魅力です。
例えば、宮崎市、鹿児島市、熊本市までは、いずれも高速道路を利用して車で約1時間で行けますよ。他県の3つの大きな都市に、すべて1時間程度で行けてしまうなんて、ちょっと驚きの利便性ですよね。
ショッピング先や週末のお出かけ先を、その日食べたいご当地グルメから選ぶなんていう楽しみ方もできそうです。
もう少し足を伸ばしてみると、九州最大の都市・福岡市まで高速道路を利用して約2時間40分で到着します。車が好きな方ならドライブ旅行にもピッタリですし、出張など福岡に定期的な用事がある方も、あまり移動に負担がかからないのではないでしょうか。
さらに、鹿児島空港までも約40分でアクセスできます。鹿児島空港からは、台湾や韓国などへの国際線が就航しているので、旅行にもサッと出かけられますよ。
特徴3:「特A」米と豊富な農産物が彩る食生活
えびの市は、盆地特有の寒暖差を活かした農業、特にお米の栽培が盛んです。
日本穀物検定協会によって催される「米の食味ランキング」では、令和3年産のえびの産「ひのひかり」が最高評価の「特A」を受賞し、そのおいしさが広く知られるところとなりました。
そのほかにも、イチゴやキャベツ、ピーマンなど、えびの市で収穫できる作物はいろいろ。また、和牛も有名です。「道の駅えびの」では、新鮮で高品質なえびの市の食材が購入できます。また、食堂にて地元食材をふんだんにつかった料理のバイキングも楽しめますよ。
食は毎日のことだからこそ「おいしいものを選びたい」「安心・安全にこだわりたい」という方は多いことと思います。えびの市なら、おいしいお米、和牛、そして新鮮な野菜やフルーツがいっぱいの食卓が叶いそうです。食材が魅力的なので、日々のお料理ももっと楽しくなるかもしれませんね。
就農支援
「移住を機に、農作物を食べるだけでなく自分でもつくってみたい」という方もいらっしゃるでしょう。就農については以下のようなサポートもあるので、興味のある方はお問い合わせをしてみてください。
就農準備支援 | ・農業技術・経営の長期研修プログラムを実施(最長2年) ・栽培希望品目・内容に応じ、市内生産者との研修受け入れをマッチング ・就農計画の作成サポート、農機具などのあっせん |
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営農定着支援 | ・販路の開拓・確保の支援 ・地元農家との交流を促進し、サポートし合える環境をつくる ・生活に関わる各種支援(住まい、副業あっせん、子育てなど)への橋渡し |
えびの市の暮らし:気候・交通・医療など基本情報
ここでは、えびの市への移住を考えるにあたって重要になる、生活の基本情報をお届けします。
気候 | ・1月:平均気温5.8°C ・8月:平均気温26.4°C (小林地点参照) ※参考:気象庁ホームページ |
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人口 | 人口:16,928人 世帯数:7,939世帯 |
近隣都市 | 小林市 熊本県:人吉市、球磨郡錦町、あさぎり町 鹿児島県:伊佐市、霧島市、姶良郡湧水町 |
市内交通 | ・鉄道:JR九州(吉都線) ・バス:宮崎交通 |
大都市へのアクセス | ○宮崎市へ 車で約1時間 ○大阪へ ・鹿児島空港まで車で約40分 ・鹿児島空港から伊丹空港まで約1時間10分 ○東京へ ・鹿児島空港まで車で約40分 ・鹿児島空港から羽田空港まで約1時間35分 |
病院 | 病院2、一般診療所13、小児科3、産婦人科1、歯科診療所11 |
学校 | 専門学校1、高等学校2、中学校4、小学校5、保育施設11 |
レジャー・名所 |
えびの高原、えびの高原アイススケート場、白鳥森林公園、えびの高原キャンプ村、六観音御池、クルソン峡、田の神さぁ |
(※2022/12/28 取材時点)
市内には、国道沿いなど、スーパーやドラッグストアが多く、自転車があれば生活できる地域もあります。ただ、他都市への車でのアクセスが抜群だという特徴も含め、えびの市での暮らしを満喫するために、やはり車は欲しいところです。
豊かな自然が織りなす美しい風景も、えびの市の大きな魅力です。
えびの高原にある「六観音御池(ろっかんのんみいけ)」は、酸性湖のため、コバルトブルー色をしているのが特徴。霧島の火口湖の中でも最も美しいと言われる湖です。周囲には、さまざまな樹々が混生する豊かな森が広がっており、季節ごとの彩りと湖面のコラボレーションは絶景です。
▲目が覚めるようなコバルトブルーの六観音御池。新緑や紅葉の時期は樹々の色が映えて特に美しい(撮影:山下洋一)
また、その雄大な自然の中で、えびの高原での山登りや池巡り、グランピングなど、年間を通してさまざまなレジャーも楽しめます。「えびの高原アイススケート場」は九州最南端にある屋外リンク。冬の高原の澄んだ空気と開放感がたっぷり味わえますよ。
寛文5年(1665年)に建立された菅原神社は、田んぼの中に鳥居がたたずみ、その先の小さな森の中に本殿があるというおおらかな雰囲気の神社です。
▲まるで田んぼの中に浮かんでいるような、菅原神社の鳥居(撮影:山下洋一)
のどかな田園風景と朱色の鳥居のコントラストが印象的なこのスポットは、サイクリングで訪れたり、カメラ好きの方が写真を撮ったりする場所としても人気です。
田んぼといえば、えびの市ではあちこちで「田の神さぁ(たのかんさぁ)」と呼ばれる石像が見られます。
▲しゃもじとお茶碗を持った「農民型」の田の神さぁ。ユーモラスな姿には心がなごむ(撮影:山下洋一)
田の神さぁは、田んぼを守り豊作をもたらす「田の神」を石に刻んだ、薩摩藩独特の文化です。18世紀のはじめ、霧島の噴火などで農家にとって厳しい状況の頃に、心のよりどころとして造られはじめたそうです。
お地蔵さんのような姿や、神官が座ったような姿など、田の神さぁの姿は色々。えびの市内に150体もあるそうなので、まちの歴史や風習に思いをはせながら、田の神さぁめぐりをしてみるのも楽しそうですね。
仕事環境:充実の就業支援と多様な求人情報
2022年12月現在、大手求人情報サイトでえびの市の正社員情報を検索したところ、約1,000件がヒットしました。
事務職や製造・管理系、医療系などの仕事が多く見つかります。
えびの市は、就業へのサポートが手厚いまちです。市役所内には職業紹介部署が設置され、地元の求人企業と求職者のマッチングを図っています。検索用端末があり自分で調べることもできるので、移住後に市内での仕事を探す際には、気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。市役所の職員の方がいるので、質問などがしやすいのも嬉しいですね。
移住者に向けた就業・起業へのサポートとしては、以下のようなものがあります。
制度名 | 対象者 | 内容 |
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移住支援金 | ・宮崎県が運営するマッチングサイトに掲載している中小企業等に就職した方 ・地域の課題解決のための事業を県内で起業した方 など |
以下の支援金を交付 単身世帯:60万円 2人以上の世帯:100万円 |
若者定住促進奨学金返還補助金 | 大学等の卒業後にえびの市内に居住し、市内の事業所等へ就職または起業した方 | 大学等に進学する際に借り入れた奨学金の返還を補助 上限額:年額14万4千円以内、5年総額で72万円まで |
さらに、保育士や看護師、介護福祉士の方に向けて、以下のような支援があります。就職準備費用=「一時金」と、奨学金返還補助=「継続支援」という両面で、働く人をしっかりと支えてくれるのが、ありがたいところです。
制度名 | 内容 | 対象となる職種 |
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就職支度支援金 | 就職準備等の費用として【20万円】を支給 | 保育士・幼稚園教諭、看護師、介護福祉士 |
人材確保推進事業補助金 | 指定の養成機関に入学するため借り入れた奨学金の返還を補助 など | 同上 |
住まい事情:充実の空き家バンクと住宅支援制度
▲空き家バンク物件の一例。家庭菜園付きの物件も多く、移住後の楽しみが広がりそう
えびの市での住まい探しは、空き家バンク物件が充実している点が特徴です。
2022年12月現在、掲載数は賃貸が約10件、売買が約25件とどちらも豊富。情報は登録や変更がある度に更新されるので「新規で登録された物件の掲載が遅かったために見逃した」ということも少ないでしょう。
物件の紹介ページでは、室内360度VRも取り入れられ、実際に物件内部に入ってみたような感覚で確認することができますよ。
また「京町定住促進住宅」は、3DKの間取りで、家賃3万円以下とリーズナブルです。18歳未満の家族がいる場合にはさらに優遇措置があるので、ファミリーで移住の方はぜひチェックしてみてください。
そのほか、民間での賃貸物件も、大手住宅情報サイトで2022年12月現在、約20件※見つかります。移住するにあたって、まず確保しなければならないのは住まいなので、物件が豊富にあるのは嬉しいところですね。
移住者が利用できる、住まいに関する支援としては以下のようなものがあります。
制度名 | 対象者 | 内容 |
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えびの市移住者住宅取得支援金 | 市内に転入し、住宅を新築・新規購入した方 | 経費の10%を交付 【上限額】 市内業者を利用した場合:50万円 上記以外の場合:30万円 ※中学生までの子どもがいる世帯には、加算金あり |
新婚世帯家賃助成金 | 市内の民間賃貸住宅に居住する新婚世帯 | 家賃の一部を助成 金額:実質家賃負担額(毎月の家賃から住宅手当を除いた額)の1/2以内 (上限:月額1万円、助成期間:36ヶ月) |
教育環境:少人数制と幼保小連携で子どもの成長を支援
えびの市では、子どもの健やかな成長をサポートするため、以下のような取り組みを行っています。
幼保小連携・接続推進事業 | 小学校へ上がる子ども達が新しい環境になじみやすいよう、就学前の幼児と小学生が交流を図る取り組み。市内全小学校区で行われる |
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30人学級実施事業 | 1人ひとりを大切にした教育を通して「徹底した学力向上」と「地域に貢献する人材の育成」を図るため、市内小中学校の全学年において、1クラスの児童・生徒数を30人以内とする |
「小1プロブレム」という言葉もある通り、子ども達の中には、保育園や幼稚園を卒園した後、ガラリと雰囲気の変わる小学校の生活になかなか馴染めない子もいます。
その点をしっかりケアする体制、また少人数であることによって1人ひとりの子どもに目が届きやすい環境は、子どもを持つ方にとって心強いですよね。
えびの市移住者の声:温泉と自然を満喫する暮らしぶり
ここでは、実際にえびの市に移住した方の体験談や感想をご紹介します。
- 九州各地にアクセスがよく、ドライブや気軽な家族旅行をたくさん楽しめる
- 温泉が多く利用料も安いので、毎日でも入れる
- 自然が豊かで美しいまち。子ども達の心の成長にも好影響だと思う
- 学校に通う子供たちに対し、先生方が親身に接してくれているのを実感できる
- 朝晩の寒暖差は大きく、窓を二重ガラスにするなど対策をしている。雪はたまに降る程度なので特に苦労はなく、むしろ嬉しい
- 「人里離れた山での暮らし」をイメージしていたが、思ったよりも近所に人が多い
交通アクセスがよいため、ショッピングやドライブ、旅行などの選択肢が多くて楽しいという声が多く見つかりました。
また、自然豊かな環境と、少人数編成などの子ども1人ひとりを大切にした教育は、特にお子様をもつ方にとって大きな魅力のようです。
一方で、事前イメージとのギャップとして「思ったよりもご近所さんが多かった」という声がありました。徹底的な里山暮らしというよりは、人との適度なコミュニケーションを楽しみたい方に向いていると言えるかもしれません。
えびの市移住への具体的ステップ:体験ツアーから助成金まで
ここでは、えびの市への移住に向けて具体的に起こせる行動をご案内します。
オーダーメイド移住体験ツアー:効率的に魅力を体感
えびの市では、移住を検討されている方の要望をもとにしたオーダーメイドツアーを実施しています。
※2022年12月現在は実施見合わせ中です
半日~1日のスケジュールで、住まいや働く場所、教育・医療機関などを効率よく案内してもらえるので「忙しくて宿泊などは難しいけれど、気になるところがたくさんある」という方には特におすすめです。
対象 | ・市外在住で、えびの市への移住を検討されている方 ・えびの市へ移住されて6か月以内の方 |
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実施期間 | 半日から1日 |
費用 | 無料 ※えびの市までの交通費・宿泊費・飲食代・体験費用等は自己負担 |
お試し滞在制度:助成金を活用した移住前体験
移住を目的として住居や仕事を探す活動を行う方は、宿泊料およびレンタカー利用料の一部助成を受けることができます。
助成対象となる宿泊施設は市内各地にあるので、実際に暮らしたい地域を選んで滞在すると、移住後のイメージがつかみやすいでしょう。多数の温泉宿も助成対象になっているので、えびの市ご自慢の温泉も、ぜひ楽しんでみてください。
助成対象者 | えびの市への移住を目的に、住居・仕事探しなどを行う方 |
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助成内容 | ○宿泊料 1人あたり1泊宿泊料の2分の1以内(上限3,000円)とし、最大10泊分まで ○レンタカー利用料 料金の2分の1以内(上限30,000円) |
えびの市移住相談窓口:ワンストップで相談できる支援体制
▲「えびの市移住・定住支援センター」の窓口。ここに情報が集約されているので、色々なところに足を運ばなくても各種相談ができる
えびの市では、「えびの市移住・定住支援センター」に移住に関する各種情報を集約しています。
まちの魅力を教えてもらえたり、仕事・住まいなどについての相談に乗ってもらえたりと、きめ細かなサポートが魅力。移住を検討している方は、分からないことや気になることをなんでも相談してみてください。
住所 | 〒889-4292 宮崎県えびの市大字栗下1292 えびの市役所3階 |
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電話番号 | 0984-27-3242 |
対応時間 | 平日8:30~12:00/13:00~17:15 ※年末年始(12月29日~1月3日)を除く |
公式サイト | https://www.ebikyan.jp/ |