江別市移住ガイド:北海道の自然と札幌近郊の便利さを両立する暮らし
この記事では移住を検討している人に向けて、北海道江別市で暮らす魅力や仕事、住まいなどの情報についてご紹介します。
江別市は豊かな自然に囲まれていながら、生活も便利なまちです。札幌市へ約20分で通勤できる、子育て環境が良い、マイホームを建てやすいなどの理由により、子育て世帯から高い支持を得ています。
今回は江別市地域おこし協力隊(シティプロモート・定住推進員)の菅原さんに地域の特色や実際の暮らしについて伺いました。
江別市の暮らしの魅力:2つの特徴
江別市は石狩平野の中央に位置し、日本三大河川のひとつである石狩川が流れています。市域の約40パーセントを農地が占めており、特に小麦は北海道内有数の産地として知られています。
江別市は、0〜14歳の転入率が全国的に見ても高い(※)ことから、子育て世帯に選ばれている地域だと言えるでしょう。
※参考:総務省統計局(住民基本台帳人口移動報告2022年結果)
それでは、江別市の魅力について詳しく紹介していきます。
特徴1:都会と自然が調和する理想的な生活拠点
江別市は「道立自然公園野幌(のっぽろ)森林公園」をはじめとする広大な自然が残っているエリアです。市内には多くの公園があり、子どもの遊び場としても人気があります。
一方で札幌市に隣接しており、電車で約20分で通勤することができます。仕事や賃貸物件も見つけやすいため、生活拠点として注目されています。
都市部で仕事をしながら、自宅では朝収穫した新鮮な野菜を食べるなど、都会と自然の両方を楽しめるのがこのエリアの魅力です。
前を見れば都会、後ろを見れば田舎という特徴から、「生活拠点としてちょうど良い」と感じる移住者が多いようです。
特徴2:充実した子育て・教育環境で安心の子育てライフ
江別市は、充実した子育て環境や教育環境が人気の理由の一つとなっています。
例えばイオンタウン江別内にある子育てひろば「ぽこあぽこ」は、子育て家族にとって魅力的な施設です。大型の複合遊具やクライミングウォールが設置されており、天候に関係なく子どもたちが思い切り遊べる空間となっています。
さらに「ぽこあぽこ」は、育児相談や親同士の交流の場としても機能しており、子育て支援センターとしての役割も果たしています。隣接する託児ルームでは有料の託児サービスも提供されており、利用者のニーズに応じて幅広く活用できます。
▲子育てひろば「ぽこあぽこ」では、大型の遊具のほかに赤ちゃんコーナーなども設けられている
江別市内には計8か所の子育て支援センターがあり、さらに市内全域で月1〜2回程度、気軽に参加できる地域あそびのひろばが開催されています。また、市役所や「ぽこあぽこ」に配置された子育て支援コーディネーターに、気軽に相談できる体制が整っています。
教育面では、江別市は4つの大学を擁しています。また市立図書館に加えて道立図書館も設置されていることも、教育環境の充実を示す特筆すべき点です。
江別市の子どもたちの学力は、全国平均や道内平均を上回っています。
江別市の子育て支援に関する詳細情報は、江別市移住ポータルサイト「えべつで暮らす」でご確認いただけます。
江別市での暮らし:仕事と住まいの実態
ここでは、江別市での実際の暮らしをイメージしやすいよう、さまざまな生活情報を見ていきましょう。
気候 | 8月平均気温:21.0度 1月平均気温:-6.4度 ※参考:気象庁 |
---|---|
人口 | 人口:119,169人 世帯:59,389世帯 (令和5年1月1日現在) |
病院 | 病院・クリニック:78施設 歯科:63施設 ※2022年度版 江別市統計書 |
学校 | 幼稚園:5施設 認定こども園:10施設 保育所:27施設(地域型保育施設含む) 小学校:17校 中学校:9校 高等学校:5校 短期大学:1校 大学:4校 ※令和5年4月1日現在 |
祭事・催事 | ・えべつスノーフェスティバル(2月) ・えべつこいのぼりフェスティバル(4月から5月) ・えべつやきもの市(7月) ・えべつ北海鳴子まつり(7月) ・江別市民まつり(7月から8月) ・原始林クロスカントリー大会(9月) ・えべつ秋の特産味覚まつり(10月) ・NOPPOROイルミネーションプロジェクト(12月から3月) ・まちあかり江別(12月から3月) |
食べ物 | 小麦(ハルユタカ、きたほなみ、春よ恋など)、特別純米酒「瑞穂のしずく」、えぞ但馬牛、ブロッコリー |
交通 | 【鉄道】 JR北海道函館本線:大麻駅、野幌駅、高砂駅、江別駅、豊幌駅 【路線バス】 ・北海道中央バス ・ジェイ・アール北海道バス ・夕張鉄道(夕鉄バス) 【高速道路】 道央自動車道:江別西IC、野幌PA、江別東IC |
観光 | 道立自然公園野幌森林公園、北海道立埋蔵文化財センター、北海道林木育種場旧庁舎、江別市セラミックアートセンター、江別市屯田資料館、江別市ガラス工芸館、江別市郷土資料館、江別古墳群、町村農場ミルクガーデン、アースドリーム角山農場など |
近隣都市 | 札幌市、北広島市、当別町、新篠津村、岩見沢市、南幌町 |
江別市は四季がはっきりしており、夏は暑く、秋は紅葉が美しく、冬は札幌よりも雪が多く降ります。
例年、12月中旬から3月上旬にかけて雪が降りますが、生活道路には除雪車が入るため、通常の生活に支障をきたすことはほとんどありません。
交通網が発達しているので、車がなくても生活できますが、あると便利です。日用品はすべて市内で揃えることができ、大型書店もあります。
▲市内には大型書店や映画館もあり、余暇をゆっくり楽しめる
また、特産の小麦を使ったパン屋も多く、豊かな食生活を楽しめます。
札幌市へは、日用品以外の買い物や大型のイベントなどの機会に訪れる人が多いですね。
江別市では年間を通して、市民活動によるアットホームなイベントが開催されています。詳しくは江別市公式観光情報サイト「えべつコレクション.JP」をご覧ください。
また、新千歳空港までは電車・車ともに約1時間でアクセスできるため、旅行など遠方への移動も便利です。
仕事事情:市内の求人と札幌への通勤の両立が可能
大手の求人情報サイトで江別市の正社員求人を検索したところ、約4,000件が見つかりました。介護職や保育士などの求人が特に多く、幅広い職種で仕事を探すことができます。※2023年2月現在、縁結び大学独自調べ
※参考:求人情報の一例
市内の求人は、職種を限定しなければ十分にあります。また、市民の約4割が札幌へ通勤しているため、就職の選択肢が広がります。
就職活動をサポートする施設として「江別まちなか仕事プラザ」があります。ここでは、求人情報や就職に役立つ情報の提供、各種セミナーの開催、個別の相談などを無料で行っています。子育て中の方々も利用しやすい環境が整っています。
さらに江別市では、起業を目指す方への支援や、農林水産業への就業支援(道央農業振興公社が窓口)なども行っています。詳細な情報については、北海道の公式移住サイト「北海道で暮らそう」をご確認ください。
住まい選び:賃貸から持ち家まで、ライフスタイルに合わせた選択肢
大手の賃貸情報サイトで江別市の物件を探したところ、約3,000件がヒットしました。これは十分に選択肢がある数だと言えるでしょう。※2023年2月現在、縁結び大学独自調べ
※参考:賃貸情報の一例
近年は札幌市の地価上昇の影響もあり、一戸建てを建てたい子育て世代の人が江別市に移住してくるケースも増えています。
北海道外から江別市に移住される場合は、まずは賃貸住宅をおすすめしています。生活に馴染んだ後で、あらためて戸建てを検討するのが良いでしょう。気候や文化の違いに慣れてから、長期的な住まいを決めることができます。
江別市移住者の声:実際の暮らしぶりと感想
それでは、実際に江別市へ移住した人々の感想をご紹介します。
- 札幌で働きながら江別市に引っ越しましたが、通勤時間はほとんど変わりません。電車もバスも運行頻度が高く、交通の便が良いです。
- 市内にある安価な貸し農園を利用して、多様な野菜を育てています。庭付きの住宅も多いので、家庭菜園も手軽に始められます。
- 週末にはキャンプやドライブを楽しんでいます。近隣の観光地である旭川や石狩へのアクセスも良好で、レジャーの選択肢が豊富です。
- 図書館での読み聞かせをはじめ、子ども向けのイベントが充実しています。子どもが安心して遊べる公園や、子連れで利用しやすい飲食店も数多くあります。
札幌に隣接しているにもかかわらず家賃が比較的安く、自然豊かな環境で家庭菜園やアウトドア活動を楽しめるなど、日々の生活を満喫している人が多いようです。
また、各種の子育て支援制度が整っており、子育てがしやすい環境だという意見も多く聞かれました。
江別市移住への第一歩:おすすめアクションと支援制度
江別市への移住を検討している方には、まず「江別市オンライン移住ツアー」のアーカイブ動画(約1時間)をご覧いただくことをおすすめします。
この動画では、江別市の概要や暮らしの魅力が紹介されています。さらに、子育て中の親による世代別座談会や、実際に移住した方々による座談会なども収録されており、具体的な生活イメージを掴むことができます。
>>公式:江別市(江別市オンライン移住ツアーを開催しました)
また、東京23区から江別市へ移住する場合、「UIJターン新規就業支援事業(移住支援金)」の対象となる可能性があります。単身の場合は最大60万円、世帯の場合は最大100万円の支援金が交付される可能性があるため、詳細を確認することをお勧めします。
江別市移住相談窓口:気軽に相談できるサポート体制
江別市への移住相談の窓口は、企画政策部・政策推進課に設置されています。
また、ご希望に応じて市内を車でご案内する「オーダーメイド市内案内」サービスも提供しています。詳細については、お気軽にお問い合わせください。
江別市の魅力を知りたい方は初夏の訪問がおすすめです。一方、冬の生活に不安がある方は、実際の冬の様子を体験できる冬季の訪問をお勧めします。ちょっとした相談や雑談も大歓迎ですので、お気軽にお越しください!
担当課 | 企画政策部 政策推進課 |
---|---|
住所 | 〒067-8674 北海道江別市高砂町6番地 江別市役所本庁舎2階 |
電話番号 | 011-381-1064 |
対応時間 | 8:15〜17:15 ※土日祝日、年末年始を除く |
公式サイト | https://ebetsu-sumikae.info/ |
SNS | Twitter |