【福島県】伊達市への移住はどう?仕事・住まい・子育て・支援内容をご紹介

この記事では、福島県への移住を考えている方に向けて、伊達市をピックアップしてご紹介します。

伊達市は、東京から電車で約2時間でアクセスできる場所に位置しています。市内には4カ所の高速道路ICがあり、仙台市や近県など各地へのアクセスも便利です。さらに、まちの中心地には、銀行や病院のほか、スーパーやドラッグストアも点在しているため、生活利便性の高さも持ち合わせています

一方で、山々に囲まれた自然豊かな環境も有しているので、暮らしのすぐそばで四季折々の風景が見られるほか、出羽・陸奥の戦国大名である伊達政宗を含む、伊達氏発祥の地としても知られており、市内には伊達氏にゆかりのある史跡が数多く残される歴史あるまちでもあります。

このように多彩な魅力を持つ伊達市は、子育て世帯へのサポートが手厚いことでも有名です。子育てをする上での経済的な支援をはじめ、教育環境にも力を入れているため、ファミリー世帯での移住にぴったり。

今回は、伊達市役所の協働まちづくり課・移住定住推進係で主任主事をつとめる大竹志歩さんに、伊達市の魅力や実際の暮らしについてお話を伺いました!

本日お話を伺った方
協働まちづくり課移住定住推進係・大竹志歩さん

協働まちづくり課 移住定住推進係

主任主事・大竹志歩さん

伊達市の暮らしの特徴3つ

福島県伊達市の暮らしの特徴

伊達市へ移住したい方に向けて、とくにご紹介したいのが下記の3つの特徴です。

  • 魅力的な子育て支援の数々!経済的支援&教育環境&遊び場も充実
  • グルメ通も納得!新鮮でおいしい野菜と果物が多彩に揃う
  • 豊かな自然環境の中に生活に必要な環境が整う“ほどよい田舎”

それではこれらの特徴について詳しく見ていきましょう。

特徴1:魅力的な子育て支援の数々!経済的支援&教育環境&遊び場も充実

福島県伊達市の子育て施設で遊ぶ親子

伊達市は、子育て世帯に対するサポートに力を入れています。子育てしている方たちにとって「地域の実家のような存在でありたい」と考えている伊達市では、「伊達市版ネウボラ」という取り組みを実施しています。ネウボラとは、フィンランドの言葉で「アドバイスの場」という意味です。

妊娠期からネウボラ保健師や栄養士、相談員、助産師、心理士などのチームが子育てをサポートしてくれる心強い取り組み。母子健康手帳の交付や転入時の面談の際に、担当ネウボラ保健師の専用携帯番号が案内されるため、気軽に安心して相談しやすい体制が整っています。

また、市内に複数ある子育て施設では、子どもの年齢に合わせたイベントなども開催しているので、同じ月齢の子を持つパパママとの出会いも期待できます。

「知り合いがいないまちに移住して子育てするのは不安」「家族で移住して、孤立したらどうしよう」と、なかなか移住に踏み切れない子育て世帯の方にとって、伊達市ネウボラの活動は、安心材料のひとつとなるでしょう。

さらに、子育て支援のウェブサイト「にこにこ」や、だて子育てアプリも運営しており、子育てにまつわる情報やイベント情報などを配信中。だて子育てアプリは、忘れがちな予防接種や健診の記録ができることに加え、プッシュ通知でお知らせしてくれる機能もあるとか。

「不安を抱えずに子育てを楽しめる」そんな環境が伊達市にはあります。伊達市版ネウボラについての詳細は下記URLをご覧ください。

公式:伊達市版ネウボラ

高校生までの医療費無料!「育児パッケージ」プレゼントや子育て応援出産祝い金もある

伊達市では、妊娠32週ごろにネウボラ保健師や相談員が訪問する機会があり、その際に赤ちゃんを迎えるためのお祝いの品として「育児パッケージ」がプレゼントされます。育児パッケージは、「食べる」「遊ぶ」「防災」をテーマに選ばれた育児用品です。

伊達市が実施している「育児パッケージ」の一例
▲必要なアイテムが揃う育児パッケージの一例。※内容に変更が生じる場合があります

協働まちづくり課移住定住推進係・大竹志歩さん
大竹さん

育児パッケージは、第1子、第2子、第3子と、その時々の子育てに合わせたものをプレゼントしています。「こんなにたくさん無料でもらえるのは嬉しい!」「赤ちゃんとの生活がイメージできる!」と、大変好評です。

また、第3子以降のお子さんを出産した際には、「子育て応援出産祝金(15万円)」を支給する事業も実施中です。この「子育て応援出産祝金」は伊達市独自の事業だそう。

さらに、高校生までの医療費が無料、保育料については国基準によりさらに多子軽減があるほか、小学生を対象とした放課後児童クラブの利用料が月額3,000円と低料金に設定されている点も魅力です。

このようなサポートからも伊達市の子育て世帯を応援したいという姿勢が見受けられます。

特色ある教育環境が話題!小中一貫校「月舘学園」

伊達市にある月舘学園の空撮写真

伊達市には、小中一貫校の「月舘学園」があります。伊達市初の小中一貫校である「月舘学園」は、英語やICT教育に力を入れるほか、伊達市の良さを学ぶふるさと学習を取り入れています。

ALT(外国語指導助手)が常駐しているため、小学校1年生から9年間連続して英語に「ふれる」「知る」機会が多いこと、これからの社会に必要なICT教育を受けられるのは、次世代を担う子ども達に適した環境といえるでしょう。

「月舘学園」は小規模特認校に指定されており、伊達市内の他地区からでも通学を受け入れているため、移住を決める際にエリアを限定する必要はありません。「月舘学園」の活動が気になる方は下記URLをチェックしてみてください。

公式:伊達市月舘学園小学校・中学校

なお「月舘学園」のほかにも「小国小学校」と「柱沢小学校」が小規模特認校に指定され、市内の他地区からの通学も受け入れているとのこと。このように伊達市では、自然に恵まれた環境で、小規模校の特性を活かした教育を受けることができます。

遊ぶ場所に困らない!屋内外問わずおでかけスポットが豊富

伊達市にある屋内の遊び場

伊達市には、家族で楽しめる遊び場がたくさんあります。市内にある下記4つの遊び場は、すべて利用料が無料!

  • スマイルパークほばら
  • パレオパークやながわ
  • ファミリーパークだて
  • ちびっこ広場

伊達市にある屋内の遊び場

どの施設も、からだを使って遊べる大型遊具のほか、ままごとセットや小さいお子さん向けのコーナーなどもあるので、雨の日でも思いっきり遊べます。

公式:屋内こども遊び場

また、市内には大小さまざまな公園や体験活動ができる施設が点在!「やながわ希望の森公園」では、ミニSL「さくら1号」が運行。石炭を使用する本格的な蒸気機関車に乗ることができます。

やながわ希望の森公園を走るSL
▲やながわ希望の森公園

パン作りやボルダリング体験ができる「りょうぜん里山がっこう」や、多彩なワークショップをたびたび開催している「霊山こどもの村」も子ども達のワクワクを刺激してくれるおすすめのスポットです。

キャンプ場も5カ所有しているので、わざわざ市外に出かけなくても、アウトドア体験が満喫できます。

交流施設「U-プレイス伊達」には、キッズコーナーや、子どもから大人まで楽しめる絵本が並ぶ「TATAMI BOOX(タタミボックス)」などがあるので、のんびりと休日を過ごしたい方にもぴったりです。

交流施設U-プレイス伊達
▲交流施設U-プレイス伊達。外観も内観もおしゃれなつくり。

交流施設U-プレイス伊達にあるTATAMI BOOX
▲TATAMI BOOX。大人も子どももワクワクするような空間。

公式:交流施設U-プレイス伊達

特徴2:グルメ通も納得!新鮮でおいしい野菜と果物が多彩に揃う

伊達市に実っている桃の写真

福島県の北部に位置する伊達市は、東に阿武隈山系の「霊山(りょうぜん)」、北方に宮城県境の山々が連なる福島盆地の中にあります。盆地特有の寒暖差を生かして、農産物の栽培が盛んに行われており、桃やぶどう、いちご、さくらんぼといった果物のほか、きゅうりやにらなどの野菜が有名です。

そのほか、余分な脂が少なく、シャキシャキとした食感が特徴のブランド鶏「伊達鶏」や、伊達市梁川町五十沢地区が発祥の地である特殊な干し柿「あんぽ柿」など、自慢の農産物が多くあります

伊達市の名物:あんぽ柿の写真
▲「あんぽ柿」は、東京などでも人気があり、伊達市のお土産の品としてよく選ばれている。鮮やかなオレンジ色で、ゼリー状のとろりとした中身が特徴的

伊達市は、「おいしいものに目がない」「新鮮な食材でテーブルを彩りたい」というグルメ通の方にもおすすめの移住地といえます。

特徴3:豊かな自然の中に生活に必要な環境が整う“ほどよい田舎”

伊達市は、日本百景にも選ばれた「霊山(りょうぜん)」を有するまちです。伊達市のシンボルである霊山のごつごつとした岩肌は、季節ごとに美しい姿へと変化します。

伊達市にある日本百景にも選ばれた「霊山(りょうぜん)の紅葉
▲秋には紅葉で色鮮やかな姿に。新緑の季節には青々とした姿をみせてくれる。霊山に魅了されて移住した方もいるほど

山々に囲まれ、農地などの静かな環境があるため、暮らしのすぐそばで自然を感じられる一方で、新幹線が停車する福島駅までは車で約30分でアクセス可能なほか、日々の暮らしを支えてくれる生活インフラが整っている点は、「ほどよい田舎暮らし」を希望する方にぴったりです。

伊達市の暮らしに関する情報

伊達市を走る阿武隈急行と雪景色
▲阿武隈急行

つづいては伊達市の暮らしに関するデータを見ていきましょう。

気候 1月:平均気温:1.3  ℃
8月:平均気温:24.9℃
※参考:気象庁(近隣の梁川)
人口 56,199人
(2024年8月末時点)
病院 一般診療所:31、病院:2、歯科:19
学校 小学校:12、中学校:6、高等学校:2、特別支援学校:1
交通 【バス】
・福島交通

【電車】
・東北本線
・阿武隈急行線
交通アクセス 【電車】
□東北新幹線
福島駅から東京駅まで:約1時間30分
※福島駅までは車で約30分

□東北本線
伊達駅から福島駅まで:約10分
伊達駅から仙台駅まで:約50分

【車】
□東北自動車道・東北中央自動車道
伊達桑折ICから浦和ICまで:約2時間40分
伊達市役所から伊達桑折ICまで:約15分

伊達市は、JR東北本線、阿武隈急行線のふたつの在来線と、伊達中央IC・伊達桑折IC・霊山IC・霊山飯館ICの4つの高速道路ICを有しています。福島県の県庁所在地である福島市までは、電車で10~20分、車で20~30分、仙台市までは新幹線で約30分、高速道路を利用すれば車で約40分でアクセスできるため、ベッドタウンとして伊達市に暮らす方も多くいます。

スーパーやコンビニはもちろん、衣料品店なども点在しており、生活に必要なアイテムは市内で揃うこと、加えて2026年には大型商業施設が建設予定です。

医療・教育機関も十分にあるので、移住後の暮らしやすさは約束されるでしょう。

【仕事】市外へ通勤している方多数。新規就農者も募集中!

伊達市は、交通網が充実していることから市外、とくに福島市へ通勤している方が多いそう。福島市までは、車で20~30分ほどの距離なので市外といえど生活圏内ともいえます。

大手求人情報サイトで伊達市内の求人を検索すると約600件以上が見つかりました。職種のこだわりがなければ市内でも働き口はありますが、車で30分の通勤圏(25km以内)まで検索条件を広げると、求人数は6,000件と大幅に増加!(2024年8月時点)

参考:求人情報の一例(伊達市のみ
参考:求人情報の一例(伊達市から25キロ圏内

協働まちづくり課移住定住推進係・大竹志歩さん
大竹さん

昨今は、宮城県や山形県に通う方や、テレワークという形を取り、転職することなく移住する方も増えています。

移住+農業に興味のある方必見!新規就農者の支援をご紹介

伊達市は、農作物の栽培が盛んであることから、新規就農者の受け入れも積極的に行っています。「本格的に農業をやりたい」という方だけでなく、「農業に少し興味がある」という方に向けて、軽い農作業体験なども実施しているそう。

また、新規就農オンライン相談もスタートしているので、まずはお話を聞いてみてはいかがでしょうか。

公式:伊達市新規就農オンライン相談のご案内

伊達市新規就農者支援事業補助金などの支援もあります。伊達市で農業を始めてみたいという方は、下記URLをチェックしてください。

公式:伊達市で農業をはじめる

【住まい】空き家バンクも実施中!住宅取得に関する補助金もあり

大手住宅情報サイトで伊達市の物件を検索すると、140件が見つかりました。(2024年8月時点)※参考:物件情報の一例

また、伊達市では空き家バンクも実施しており、空き家バンクの登録物件を購入した際の改修・修繕に関する補助金制度(伊達市空き家改修等支援事業補助金)も実施しています。空き家に関する情報は下記URLをご確認ください。

公式:伊達市空き家バンク

そのほか、移住者向けに「来て だて住宅取得支援事業補助金」制度も実施中です。補助金の基本額は35万円で、過疎地域である梁川地域・霊山地域・月舘地域での建物取得は50万円、さらに40歳未満や18歳未満のお子さんがいる家庭であれば10万円が加算されるなど、移住後の住宅取得にかかる経済的負担を軽減してくれる心強いサポートとなっています。

公式:「来て だて」住宅取得支援事業補助金について

また、伊達市独自の事業として「来て だて保育・福祉職家賃支援事業補助金」も実施中。保育・福祉の資格職として市内特定事業所へ就職した際には、民間賃貸住宅の家賃を最大24カ月分(月額上限3万円)が補助されます。

保育・福祉の資格をお持ちの方、もしくは資格取得予定の方で、「新しいまちで、新しい職場で、一から働きたい!」とお考えの方の背中を押してくれる支援ではないでしょうか。

公式:「来て だて」保育・福祉職向け移住支援事業について

伊達市へ移住した人のエピソードや口コミ

福島県伊達市の移住者の声

ここでは、実際に伊達市へ移住した方の口コミをご紹介します。

  • 四季の違いがはっきりしており、美しい景観に癒される
  • 国の名勝や日本百景にも選ばれている霊山の自然に魅了された
  • 子育て環境が整っているのが魅力的で、伊達市に家を建てることに決めた
  • 人がやさしい。たくさんの人に助けてもらい、自分も娘たちも成長している
  • 田舎過ぎず、都会過ぎず、住みやすい
  • 里山ならではの豊かな自然環境が魅力
  • 里山からも伊達市の中心地へのアクセスが良く便利

伊達市へ移住した理由には、自然環境の豊かさに魅了されたという声が多かったです。一方で生活利便性が高いことも好評であるため、伊達市は「“ほどよい田舎”暮らし」が実現するまちであることがうかがえます。

移住定住コンシェルジュが土日も対応!お試し居住施設や宿泊費補助事業もあり

お試し居住施設『Nextプレイス』の外観
▲お試し居住施設『Nextプレイス』

伊達市にある交流施設「U-プレイス伊達」には、移住定住コンシェルジュが常駐しています。移住相談はもちろん、移住する際に気になる点をピンポイントで案内してくれるオーダーメイドの体験ツアーも実施中です。土日対応可能な点も嬉しいポイント!平日にお休みが取れない忙しい社会人の方も気軽に相談できます。

公式:伊達市移住定住コンシェルジュ

また、「U-プレイス伊達」のとなりには、お試し居住施設「Nextプレイス」を整備。1日1組限定のおしゃれな住宅で、伊達市の暮らしを体験できます。

お試し居住施設『Nextプレイス』の内観

公式:お試し居住施設『Nextプレイス』

「U-プレイス伊達」と「Nextプレイス」は阿武隈急行「高子駅」より徒歩2分の場所にあります。「U-プレイス伊達」にはシェアカーやシェアサイクルも設置されているため、電車で訪れても車や自転車で市内見学が可能です。

さらに下見にあたっては、宿泊費の費用を一部補助する「伊達市移住希望者お試し滞在宿泊費支援事業補助金」も実施中

公式:伊達市移住希望者お試し滞在宿泊費支援事業補助金について

移住前から手厚いサポートがある伊達市。制度をうまく活用して、効率的に伊達市での暮らしの魅力を確かめてください。

伊達市の移住に関するお問い合わせ

伊達市への移住については、下記の担当課へお問い合わせください。

担当課 伊達市役所
協働まちづくり課・移住定住推進係
住所 〒960-0692
福島県伊達市保原町字舟橋180番地
電話番号 024-575-1177
公式サイト https://www.city.fukushima-date.lg.jp/site/iju/