常滑市での移住はどう?暮らし・仕事・住まいなどの情報を紹介
この記事では、移住に興味がある方々に向けて、愛知県常滑市(とこなめし)の暮らしに関する情報をお伝えします。
愛知県の知多半島・西側に位置する常滑市は、美しい海岸風景を望める地域です。市内に中部国際空港があり、国内外にアクセスしやすいのもポイント。海水浴やキャンプ、花火などを楽しめるビーチや、アーティストが集まる展示場など、家族向けのスポットも豊富です。
今回は、常滑市役所の経済部・魅力創造室の間瀬さんに取材し、常滑市の生活環境や仕事、住まいなどについて詳しく教えていただきました。
常滑市の暮らし・3つの特徴
常滑市の暮らしには、大きく3つの特徴が挙げられます。
- 市内・市外のアクセス良好。空港を備えたコンパクトシティ
- アスレチック・ボートレースも!屋内外のレジャースポットが充実
- 飛行機・海・夕日が織りなす絶景を近場で楽しめる
常滑市の魅力を取り入れながら、これらの特徴を詳しく紹介します。
特徴1:市内・市外のアクセス良好。空港を備えたコンパクトシティ
愛知県の西側に位置する常滑市は、南北に細長い地域です。南北の長さは約15キロメートルで、車を使うと30分ほどで市内を縦断できます。
常滑市内には、「グルーン」と呼ばれるコミュニティバスが合計で6台走っています。
▲ボートレースと同じ6色カラーの「グルーン」
市街地エリアはもちろん、自然の多い南部・北部にも路線があるので、市内の移動もスムーズです。
コミュニティバスは、どなたでも無料でご利用いただけます。子どもたちも、気軽にバスに乗って遊びに行くことがありますよ。
また、最寄りの「常滑駅」から「名古屋駅」までは、乗り換えなしで約30分の距離感です。常滑駅が始発となる電車もあるので、混雑する時間帯でも座れる可能性が高いでしょう。
さらに常滑市には国内線・国際線を備えた「中部国際空港」があります。
▲中部国際空港からは多くの飛行機が目的地へ向けて飛び立つ
常滑駅から車で10分ほどで中部国際空港に行けるので、出張や帰省が多い方はもちろん、旅行が好きな方にもおすすめです。
中部国際空港の周辺を、デジタル技術を活用した「スーパーシティ」にする計画も進行しています。2026年度以降、数年かけて無人のバスを走らせたり、キャッシュレス決済に顔認証を導入したりと、デジタル技術を盛り込んだまちを目指していく予定です。
特徴2:アスレチック・ボートレースも!屋内外のレジャースポットが充実
常滑市内には家族向けのレジャースポットが点在しているので、遠出をしなくても休日を満喫できます。なかでも「常滑駅」から20分ほど歩いた場所にある「ワンダーフォレストきゅりお」は、1日いても飽きない施設です。天気のいい日にはアスレチックやサーキット、バーベキュー(3~11月限定)などを体験できます。
▲子どもから大人まで楽しめるアスレチック
▲サーキットでレーサー気分を体験
大きな滑り台や、トランポリンなどで遊べる屋内スペースも併設されています。屋内スペースなら天気に左右されないのもポイントです。
▲遊びながら体力も養える屋内スペース
市のシンボルともいえる「中部国際空港」も、家族のお出かけにピッタリなスポットです。併設の「フライト・オブ・ドリームズ」では、アメリカの航空機メーカー・ボーイング社から寄贈された「ボーイング787初号機」を間近に見ることができます。
▲「ボーイング787初号機」の展示スペースを囲むように多数のショップが並ぶ「フライト・オブ・ドリームズ」
▲ボーイング787初号機をバックにした記念撮影も楽しめる
空港内には知多半島のグルメを楽しめるレストランやお土産店もあるので、家族で訪れてみてはいかがでしょうか。
常滑駅から歩いて5分ほどの場所にある「ボートレースとこなめ」もおすすめです。迫力のあるボートレースを間近で見られるのはもちろん、館内では「どて丼」などのご当地グルメも味わえます。
特徴3:飛行機・海・夕日が織りなす絶景を近場で楽しめる
海や山などに近い常滑市は、美しい自然の風景が広がる地域です。
▲空・海のブルーと白い雲、山の緑が絵になる風景
▲海岸沿いには、サウナが体験できる施設もある
特に市内をやさしく彩る夕日は絶景で、写真好きな方もきっと満足できるでしょう。
▲夕暮れどきには海の周辺がオレンジ色に染まる
ひと味違った夕日を眺めるなら、「りんくうビーチ」と呼ばれる東海地区最大級の人工海水浴場がおすすめです。中部国際空港の正面に位置するビーチからは、夕暮れどきになると、飛行機と海、夕日のコラボレーションを堪能できます。
▲りんくうビーチからは夕日をバックに飛行する飛行機が見られる
りんくうビーチでは海水浴以外に、キャンプやサウナ、グランピングに花火大会など、様々なアウトドアを楽しめます。歩いて2〜3分の場所には商業施設もあり、お子さま連れのファミリーも多く訪れるスポットです。
常滑市の暮らしに関する情報
続いて、常滑市で実際に生活する上で知っておくと役立つ情報をまとめてお伝えします。まずは、下の表をご覧ください。
気候 | 8月平均気温:29.4℃ 1月平均気温:5.2 ℃ ※参考:気象庁(愛知県・名古屋地点) |
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人口 | 人口:約5万9,000人 世帯:約2万6,000戸 (2024年1月末日時点) |
病院 | 診療所:約35か所 病院:1か所 歯科:23か所 (2022年11月時点) |
学校 | 保育所:17か所 (2023年10月時点) 幼稚園:2園 (2023年8月時点) 小学校:9校 中学校:4校 高等学校:1校 (2024年1月時点) |
交通 | 空港:中部国際空港 電車:名古屋鉄道「常滑駅」 バス:知多バス、コミュニティバス「グルーン」 車:知多横断道路「常滑IC」「りんくうIC」 |
近隣都市 | 知多市・半田市など |
常滑市の中央あたりに位置する「常滑駅」の周辺には、スーパーやコンビニ、飲食店、クリニックなどが点在しています。市内には総合病院もあり、内科・外科・小児科はもちろん、婦人科では不妊治療も可能です。
診療所も複数あるので、軽い風邪や入院なども市内で対応できます。一方で、産婦人科はないため、出産をする際には半田市などまで出向く必要があります。とはいえ中心部は比較的施設も多く、電車も通っているので、車がなくても生活できるでしょう。
コミュニティバスは中心部だけではなく、市内中を網羅していますが、北部・南部の場合は車があると、より生活が豊かになると思います。
仕事:市内の仕事は空港関連や工場が多く、名古屋で働く人も多い
大手の求人情報サイトで常滑市の正社員求人を調べたところ、2,900件ほどが見つかりました。(2024年3月時点)
※求人情報の一例
常滑市内で働いている方は、空港関係者が多いです。また、市内には、キッチン・洗面所など、住まいの水まわり製品を手がける「LIXIL(リクシル)」の工場も数か所あります。
一方で、常滑市から名古屋市に通勤する方も多いそうです。実際に、車で約30分ほどの地域まで範囲を広げると、正社員求人数は8万件以上に増えました。事務や軽作業、企画・開発など業種も幅広いので、これまでの経験を生かした仕事選びもできるでしょう。
海に近いエリアには、漁師さんもたくさんいらっしゃいます。名古屋駅まで電車で30分ほどで着くので、移住後の仕事探しにはそれほど苦労しないと思いますよ。
テレワークを導入している求人も8,000件ほどあったので、在宅と出社を組み合わせて通勤の負担を少なくするのもおすすめです。
住まい:賃貸・購入物件が多数!人数・好みに合わせた住まい探しが可能
常滑市は賃貸・購入ともに物件が充実しているので、家族の人数や好みに合わせた住まい選びが可能です。賃貸の場合は500件ほどの物件があり、アパートからマンション、戸建まで、種類も充実しています。
※賃貸物件の一例
築年数や駅からの距離によっても違いますが、ワンルームで4万円台、2LDK・3DKだと6万円台が相場です。一方、購入物件は、新築の3LDK・4LDKで1,000万円台〜5,000万円台とさまざまです。駅から徒歩30分ほどの場所なら、駐車場つきで4LDK1,000万円台の物件もありました。
なかには海岸付近に家を建てて、移住の生活をスタートされる方もいらっしゃいます。海岸から離れた地域に移住する方々からは、古民家や空き家のリノベーションも人気です。
「いきなり家を買うのは不安」という方は、ひとまず賃貸物件で移住をスタートし、常滑市の生活に慣れてきた段階でマイホームを購入するのもおすすめです。
移住した人の体験談・感想
続いて、常滑市に移住した方々から寄せられた感想をまとめて紹介します。
- 海に近い地域ながら、市内にスーパーや病院などがあって暮らしやすい
- 市内に空港があり、旅行や出張などの際に助かっている
- 交通アクセスがよく、名古屋にも通勤しやすい
移住者の感想からも、豊かな自然とほどよい都市機能を兼ね備えた常滑市の暮らしが伝わってきます。市内に空港があるので、飛行機好きのお子さんがいるファミリーにもおすすめです。
移住に役立つサイト・問い合わせ先
常滑市の移住に向けた準備には、情報収集が大切です。愛知県の移住・定住サイトでは、常滑市を含めた愛知県内の移住に役立つ情報が紹介されています。
イベントや相談会の開催情報も随時公開されるので、ぜひチェックしてみてください。
常滑市への移住に関するお問い合わせ
移住に関する専門部署はないそうですが、常滑市役所の経済部・魅力創造室にまちの魅力を聞くところからスタートしてみてはいかがでしょうか。
現時点では常滑市に移住専用の窓口はないので、常滑市に興味を持たれた方は常滑市役所の魅力創造室までご連絡ください。まちの魅力とともに、相談内容に合った担当者をご紹介します。
担当課 | 常滑市役所 経済部 魅力創造室 |
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住所 | 〒479-8610 愛知県常滑市飛香台3丁目3-5 |
電話番号 | 0569-35-5111(代表) |
対応時間 | 8:30〜17:15 |
公式サイト | https://www.city.tokoname.aichi.jp/ |