【伊勢原市への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・教育・仕事に関する情報
この記事では、地方移住を考えている方に向けて、神奈川県伊勢原市の暮らしに関する情報をお伝えします。
東京都内から電車で1時間ほどの場所にある伊勢原市は、豊かな自然と利便性が共存した地域です。横浜や箱根などの人気エリアにも足を運びやすい反面、都心よりはマイホーム購入のハードルが低い傾向にあります。
今回は、伊勢原市役所企画部・経営企画課で主査をされている大場さんから、伊勢原市の魅力や、教育・仕事・住まいなどの情報をたっぷりと伺いました。ぜひ参考にしてみてください。
伊勢原市での暮らし・3つの特徴
伊勢原市では、豊かな自然に囲まれたのどかな暮らしや、マイホームの購入などを考えている方の移住を歓迎しているそうです。
そんな伊勢原市は、大きく3つの特徴が挙げられます。
ここからは、上記の特徴を踏まえた伊勢原市の魅力をお伝えします。
特徴1:東京都心・神奈川の観光地へのアクセス良好
首都圏に含まれる伊勢原市は、電車で都市部へアクセスしやすいのが特徴です。伊勢原市内には小田急線が走っており、東京都の「新宿駅」まで1時間ほどで移動できます。小田急線「伊勢原駅」から「新宿駅」まではつながっているので、乗り換えは必要ありません。
「伊勢原駅」には特急のロマンスカーも停車するため、箱根・小田原といった神奈川県内の観光地への所要時間はいずれも30分〜40分ほどです。気軽に都心や神奈川県の観光地に繰り出せるので、休日のレジャーにも困らないでしょう。
伊勢原市内には、新東名高速道路の「伊勢原大山IC」がございます。高速道路を使うと、東京都内はもちろん、愛知県や大阪府といった関西方面へも比較的スムーズにアクセスできます。
特徴2:子どもが楽しめる公園やスポーツ施設あり。休日は家族連れなどでにぎわう
伊勢原市内には大きな公園があるので、遠出をしなくても子どもたちを遊ばせることが可能です。
伊勢原市が運営する「伊勢原市総合運動公園」の子どもの広場は、アスレチックやロング滑り台、ふわふわドームなど、体を使って遊べる遊具が充実しています。
▲ボヨンと跳ねるふわふわドームは子どもたちからも大人気!
1歳〜3歳の乳幼児を対象にしたコーナーがあり、子どもの成長に合った遊び方ができるのも特徴。
▲乳幼児用の遊具は高さを低めに設計。形や数あそびなど、知育の要素も取り入れている
その他、上半身・下半身のストレッチができる健康遊具も設置されているので、開放的な雰囲気の中で軽い運動を楽しめます。
▲秋に色づく公園内のイチョウ並木。まるで黄金色のトンネルのよう
また、総合運動公園内の体育館や自由広場では、各種スポーツやレクリエーション活動が行われ、野球場では高校野球の神奈川県予選会場などでも利用されています。
特徴3:登山に人気な大山あり。紅葉シーズンのライトアップも人気
伊勢原市内には、標高1,252メートルを誇る「大山(おおやま)」があります(※参考:伊勢原市観光協会「大山の魅力」)。伊勢原市のシンボルといえる山で、市内の各地から大山を望めます。
▲伊勢原市の住宅地域を見守るかのごとく、そびえ立つ大山
▲のどかな田園地帯からも、悠々とした大山が見える
中腹までケーブルカーで行ける大山は、比較的チャレンジしやすい山として登山客からも人気です。ケーブルカーからは伊勢原市の風景を堪能できるので、家族で大山に登ってみてはいかがでしょうか。
大山の頂上からは伊勢原市周辺のまち並みはもちろん、海に囲まれた江ノ島も一望できます。
▲一面に広がるまちの向こうに、海に浮かぶ「江ノ島」が見える
大山にある「大山寺」の境内までの階段は、秋になると美しい紅葉で彩られます。例年、紅葉シーズンの11月下旬ごろにはライトアップイベントも開催され、観光客もたくさん集まります。
▲紅葉シーズンには、大山の周辺が赤く染まる
▲ライトアップした大山の風景は写真撮影にもピッタリ
年によって内容に違いはありますが、2023年はスタンプラリーやマルシェなども開催されました。イベント期間中はケーブルカーの時間も延長されるそうなので、家族で夜の空中散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか。
伊勢原市の暮らしに関する情報
続いて、実際に生活する上で知っておくと役立つ情報をまとめてお伝えします。まずは、下の表をご覧ください。
気候 | 8月平均気温:28.4℃ 1月平均気温:5.3℃ ※参考:気象庁(神奈川県小田原地点) |
---|---|
人口 | 人口:約101,500人 世帯:約47,000戸 (2024年5月1日時点) |
病院 | 診療所・クリニック:55か所 病院:3か所 歯科:49か所 (2023年3月末時点) |
学校 | 保育所:13か所 認定こども園:11園 小規模保育施設:4か所 (2024年5月18日時点) 小学校:10校 中学校:4校 (2024年5月1日時点) |
交通 | 電車:小田急線「伊勢原駅」 バス:神奈川中央交通バス「伊勢原駅」 車:東名高速道路「厚木IC」・新東名高速道路「伊勢原大山IC」 |
近隣都市 | 厚木市・平塚市・秦野市 |
最寄駅の小田急線「伊勢原駅」の周辺は、スーパー・コンビニやレストラン、居酒屋、ボウリング場などが建ち並びます。南口には商業施設もあるので、日常的な買い物は市内で済ませられるでしょう。
現在「伊勢原駅」北口の再開発が進んでおり、さらに住みやすいまちになっていく予定です。
伊勢原市は医療環境が整った地域で、市内には高度な処置を受けられる大学病院もあります。軽い風邪はもちろん、出産などにも市内での対応が可能です。
市内にはバスも通っていますし、日常生活に必要なものは駅周辺で揃うので、車がなくても生活していただけます。大山に近いエリアから駅前までは、車で15~20分ほどです。
気候が穏やかな伊勢原市では、みかん・いちごなどの果樹園栽培も盛んに行われています。
▲酸味と甘味のバランスのいいみかん
▲伊勢原市のいちごは、甘くて濃厚な味が好評
市内には農園が点在し、シーズンになると収穫体験ができるケースもあります。家族で足を運び、みかん狩りやいちご狩りをするのも楽しそうです。
教育:市内の歴史や文化財を生かした授業を展開
大山の麓に広がる伊勢原市は、豊かな緑があふれるまちです。その豊かな自然が人々の暮らしを支え、長い歴史の中で、たくさんの文化財を生み出してきました。
市内の小中学校では、伊勢原の文化財を活用した特別授業として、昔の道具実際に触れてみる授業や、縄文土器づくり、野焼きで焼き上げる縄文土器焼き体験など、さまざまな特色ある授業を実施しています。また、市域の資料で語る副読本「いせはらのむかし」を教材として、市の歴史についてくわしく学習しています。
<これまでに実施されているおもな授業>
- 伊勢原の歴史 市内で出土した土器や石器などの実物を見たり、触ったりする授業。
- 土器づくり 児童一人ひとりがオリジナルの縄文土器をつくり、野焼きで焼き上げる体験授業。
- 昔の道具授業 昔の生活道具や農具などの実物を見たり、触ったりする授業。
- 文化財めぐり 学校の周辺にある文化財をめぐる授業。
<伊勢原独自の放課後教室>
大山能狂言親子教室 プロの能楽師、狂言師から能と狂言について学ぶことができる教室です。練習の成果は、毎年開催される「大山火祭薪能」でお披露目します。
▲伊勢原の文化財を活用した特別授業では、昔の道具を実際に見ることができる
さらに市内の保育園では、JA湘南による食育の一環で「食農教育」を実施しています。農業に詳しい方々から直接、野菜の苗の植え方などを教えてもらえるそうです。
2025年度には、市役所の横に子育て支援拠点施設を建設する計画を進めています。こちらは、⼦育て家庭の交流スペースや、相談・支援などの機能を集約する予定で、さらに育児サポートに⼒を⼊れていきたいと思っています。
仕事:市内に大企業あり。正社員の求人数もたくさん
大手の求人情報サイトで伊勢原市内の正社員求人を検索したところ、4,000件ほどが見つかりました。(2024年6月時点)
※求人情報の一例
事務職から技術開発・製造・販売まで、選択肢も多いので、これまでの経験やスキルを生かした働き方も可能です。
伊勢原市と厚木市にまたがり、日産自動車の事業所・テクニカルセンターがあります。また、金属加工メーカーの大手「株式会社アマダ」も、伊勢原市内に本社を構えていますよ。
電車で30分ほどの場所まで範囲を広げると、求人数は20万件ほどに増えました。テレワークを取り入れている企業の求人も1万件以上公開されているので、通勤と在宅を組み合わせて働くのもおすすめです。
※求人情報の一例
伊勢原市は都心にアクセスしやすいので、東京都内で働いている方もたくさんいらっしゃいます。
住まい:賃貸・購入ともに、物件の選択肢が豊富
大手の住宅情報サイトでは、伊勢原市内の賃貸物件が1,300件ほど公開されていました。物件によって異なりますが、2LDK・3K・3DKのマンション・アパート・一戸建てだと、賃料の相場は72,000円ほどです。(2024年6月時点)
※賃貸物件の一例
新築一戸建ての購入物件も110件ほどあり、4LDKで2,990万円〜4,380万円でした。
※購入物件(新築一戸建て)の一例
東京都の杉並区だと、3LDKでも5,480万円〜16,680万円なので、都心に比べるとマイホームを購入するハードルは低いといえます。
※購入物件(新築一戸建て・東京都杉並区)の一例
伊勢原市は、近隣の厚木市・茅ヶ崎市よりも土地の価格が安い傾向にあります。土地の安さから、伊勢原市でマイホームを建てられる子育て世帯の方も多い印象です。
移住した人の感想・声
ここからは、伊勢原市に移住した方々から寄せられた感想やお声をまとめてお伝えします。
- 人柄のいい住民が多く、穏やかに暮らせる
- 静かな環境で、子育てしやすい印象
- 自然が豊富な一方、災害の影響を受けにくいと感じている
- 駅の近くにスーパーもあり、日常的な生活には困らない
移住者の感想からも、自然あふれる環境と利便性を兼ね備えた伊勢原市の暮らしが伝わってきます。ほどよく都会の雰囲気がある地域なので、大きく生活環境を変えたくない方にも向いている印象です。
移住に役立つサイト・相談先
伊勢原市の移住に関する情報収集には、「ちょこっと田舎かながわライフ支援センター」のサイトが便利です。
伊勢原市を含めた神奈川県内の移住に役立つ、仕事や住まいに関する支援なども掲載されています。こまめにチェックして、移住の準備にお役立てください。
伊勢原市への移住に関するお問い合わせ
伊勢原市役所の企画部・経営企画課でも、移住に関する相談を受け付けています。さらに詳しい移住情報を知りたい方は、経営企画課に連絡してみましょう。
担当課 | 伊勢原市役所企画部 経営企画課 |
---|---|
住所 | 〒259-1188 神奈川県伊勢原市田中348番地 |
電話番号 | 0463-94-4845 |
対応時間 | 8:30〜17:00(平日) |
公式サイト | https://www.city.isehara.kanagawa.jp/ |