【みよし市への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報
この記事では、地方への移住を検討している方に向け、愛知県みよし市の暮らしに関する情報をたっぷりと紹介します。
愛知県のほぼ中央に位置するみよし市は、名古屋市・豊田市にもアクセスしやすい地域です。コミュニティバスや独自のタクシー制度など、高齢者やお子様連れ、車を持っていない方も移動しやすい交通手段が充実しています。
0歳児〜2歳児の保育料減額など、独自の子育て支援が充実しているのがポイント。家族で楽しめるスポットや地域イベントなど、子育てしやすい環境が整っています。
今回は、みよし市役所・企画政策課の林さんに取材し、みよし市の生活環境や仕事、住まいなどについて詳しく教えていただきました。
みよし市の暮らし・3つの特徴
みよし市では特に、子育て世帯の移住を歓迎しているそうです。そんなみよし市における暮らしには、大きく3つの特徴があります。
- 保育料の減額・給食費の無償化等で子育てをサポート
- 未就学児から大人まで!家族で楽しめる公園・広場やイベントがたくさん
- 名古屋まで車で約30分。タクシー・バスで市内の移動もスムーズ
みよし市の魅力を含めながら、これらの特徴を詳しくお伝えします。
特徴1:保育料の減額・給食費の無償化等で子育てをサポート
所得や第1子の年齢にかかわらず、第2子以降の0歳児〜2歳児の保育料と3歳児~5歳児の給食費が無料なのは、みよし市の大きな特徴です。
国の政策により3歳以上の子どもが通う幼稚園・保育園の費用が原則無料になったものの、0歳児〜2歳児の保育料無償化に関しては一部の世帯に限られます。そのような状況を考慮してみよし市は、「保育料を県内トップクラスの安さに!」をスローガンに、2023年度から市内の保育園および小規模保育事業所の保育料(0歳〜2歳)を最大で30万円以上(年間)減額しました。
高所得に分類される年収930万円以上の世帯も例外ではなく、月額4万円ほどで該当の保育所をご利用いただけます。
国の制度では足りない部分をカバーする内容となっているので、より家計にゆとりをもって子育てができるでしょう。保育料の詳細などは公式サイトに記載されているので、ぜひチェックしてみてください。
公式:みよし市内保育園および小規模保育事業所の保育料等について
特徴2:未就学児から大人まで!家族で楽しめる公園・広場やイベントがたくさん
みよし市は、子どもを遊ばせるスポットが豊富です。例えば「三好ケ丘駅」に隣接するカリヨンハウス内にある「子育てふれあい広場」には、ボールプールや滑り台など、小さな子ども向けの遊具がそろっています。
▲広いスペースがうれしい「子育てふれあい広場」
▲人気の絵本が並ぶ「えほんコーナー」もある
子育てふれあい広場は親子の定番スポットとなっているので、同世代の子どもがいるママ・パパとの出会いも期待できるでしょう。
小学生以上のお子さんや大人の息抜きには、「三好丘桜公園」がおすすめです。園内には桜の木が植えられており、春になると満開の花を咲かせます。家族でお弁当を持って、お花見をするのも楽しそうですね。
▲桜を眺めながらのウォーキングもおすすめ
三好丘桜公園から2キロほど離れた「三好丘緑地」を登った場所にある「浮き雲の桟橋」からは、みよし市内を一望できます。みよし市内にはビルやタワーといった高い建物がほとんどないので、ぜひご家族で見晴らしのいい眺めをお楽しみください。
▲広大な自然を楽しめる「三好丘緑地」
▲三好丘緑地を歩くと「浮き雲の桟橋」が見えてくる
さらにみよし市では、季節に合わせた地域イベントも開催されます。
8月にはみよしの3大祭りである「三好池まつり」「三好いいじゃんまつり」「三好大提灯まつり」が開催されます。大提灯まつりで展示される吊り上げ提灯は、平成29年にその大きさで世界一に認定されています。
▲木曽の水への感謝を込めて実施される「三好池まつり」
▲「三好大提灯まつり」では、高さ11メートルの巨大な提灯が3つ飾られる
このほか、10月ごろに三好八幡社で開催される「秋の大祭」では、みよし市の有形民俗文化財に指定されている「三好上山車(みよしかみだし)」「三好下山車(みよししもだし)」が市内を巡ります(※参考:みよし市「文化財・郷土芸能」)。
笛・太鼓などの祭り囃子に加え、夜には約200個の提灯に灯がともされ、地域全体が活気づくイベントです。
特徴3:名古屋まで車で約30分。バス・タクシーで市内の移動もスムーズ
みよし市は、県庁所在地の名古屋から車で30分ほどでアクセスできます。最寄り駅の「三好ケ丘駅」からだと電車で40分ほどで名古屋中心部へ出られるので、買い物やレジャーの幅も広がります。
みよし市内の移動では、バスやタクシーなど交通手段が豊富です。例えば、「さんさんバス」と呼ばれるコミュニティバスの路線は、市内のほとんどの地域をカバーしています。100円で利用できる(※)ことから住民の利用率も高く、令和4年度からは運行本数が50便ほどから90便以上に増えたそうです。
※未就学児、障がい者などの介助者、65歳以上は無料
▲商業施設の前にも「さんさんバス」の停留所を設け、買い物の負担を軽減
さんさんバスのバス停から離れている地域の住民は、「乗継タクシー」の利用が便利です。
▲さんさんバスと連携して交通をサポートする「乗継タクシー」
こちらは空きタクシーを使ったサービスで、乗継タクシーの乗降場から、さんさんバスのバス停まで、バスの運賃のみで連れて行ってもらえます。タクシーからさんさんバスに乗り継いでも料金は100円です。
みよし市は南北に約10キロメートル、東西に約5キロメートルのコンパクトシティです。車を20分ほど走らせると、市内を南北に移動できます。その上でバスとタクシーを活用したサービスが整っているので、車を持っていない方も移動しやすい環境が整っています。
公式:みよし市「乗継タクシー」
みよし市の暮らしに関する情報
▲穏やかな気候を生かし、柿・梨・ぶどうなどを栽培
続いて、実際に生活する上で知っておくと役立つ情報をまとめてお伝えします。まずは、下の表をご覧ください。
気候 | 8月平均気温:28.6 ℃ 1月平均気温:4℃ ※参考:気象庁(愛知県・豊田地点) |
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人口 | 人口:約6万1,500人 世帯:約2万5,800戸 (2024年2月1日時点) |
病院 | クリニック・診療所:34か所 病院:2か所 歯科:28か所 (2022年11月時点) |
学校 | 保育園:10園 幼稚園:6園 (2023年4月時点) 小学校:8校 中学校:4校 高等学校:1校 大学:1校 (2023年12月時点) |
交通 | 空港:中部国際空港・名古屋空港 電車:名鉄「三好ケ丘駅」「黒笹駅」 バス:さんさんバスなど 車:東名高速道路「東名三好IC」 |
近隣都市 | 豊田市・名古屋市など |
特産品 | 柿、梨、ぶどう |
みよし市の中心的な駅は、名鉄豊田線の「三好ケ丘駅」です。駅の周辺には大きな商業施設はないものの、ドラッグストアやカフェなどが点在しています。「子育てふれあい広場」や「三好丘緑地」などの人気スポットも、三好ケ丘駅から徒歩10分圏内です。
三好ケ丘駅から車で10分ほどの場所には、映画館が入った大型商業施設があります。買い物をしたついでに、家族で映画鑑賞を楽しむのもおすすめです。
また、みよし市内には内科・外科・小児科などを有する、みよし市民病院があります。軽い風邪はもちろん、骨折などの大きいケガにも市内での対応が可能です。
仕事:市内は製造業がメイン。トヨタ自動車のある豊田市で働く人も多い
大手の求人情報サイトでは、2,000件ほどのみよし市内の正社員求人が公開されていました。
車で30分ほどの場所にまで範囲を広げると、求人数が20万件以上に増えました。テレワークを導入している求人も2万件以上あったので、在宅と通勤を組み合わせて働く手もあります。
工場などの製造業が多く、みよし市内でも工場で働いている方が大半を占めています。トヨタ自動車で知られる豊田市までは、みよし市役所から車で20分〜30分ほどです。豊田市で働いている方もたくさんいらっしゃいます。
住まい:賃貸・購入ともに物件が充実。新婚夫婦の新生活にかかる費用のサポートあり
みよし市は賃貸・購入ともに物件が充実しているので、住まい選びに困ることはなさそうです。大手の住宅情報サイトでは、400件ほどの賃貸物件が公開されていました。
※賃貸物件の一例
築年数は10年ほどが主流ですが、外観がきれいな建物もたくさんあります。築年数や部屋数によって異なるものの、ワンルームが4万円台、2LDKや3DKだと6万円台が相場です。
現在、みよし市の開発が進んでおり、大学の跡地などに続々と新しい家が建てられています。移住者も住んでいるので、住宅街を選ぶと同じような状況の方との出会いも期待できます。
新築物件の価格は幅広く、3LDK〜4LDKの物件なら2,000万円台〜4,000万円台が相場です。
※購入物件(新築一戸建て)の一例
賃貸物件で移住をスタートし、みよし市の暮らしに慣れたタイミングでマイホームの購入を検討するのもおすすめです。
みよし市では「結婚新生活支援補助」として、新婚ご夫婦の住宅購入費用やリフォーム費用の一部をサポートしています。結婚を機にみよし市へ移住される方は、ぜひご利用ください。
みよし市への移住に関するお問い合わせ
移住に関する相談窓口は、みよし市役所の企画政策課です。ぜひ移住の不安や悩みを相談してみてはいかがでしょうか。
みよし市に興味を持ってくださった方は、ぜひ観光がてら当市へお越しください。いつでも大歓迎ですが、気候も良く、桜がきれいに咲く春の来訪がおすすめです。
担当課 | みよし市役所 企画政策課 |
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住所 | 〒470-0295 愛知県みよし市三好町小坂50番地 |
電話番号 | 0561-32-8005(直通) |
対応時間 | 8:30〜17:15 (2024年5月7日より9:00〜17:00) ※土日・祝日・年末年始を除く |
公式サイト | https://www.city.aichi-miyoshi.lg.jp/ |