千葉県長生村へ移住!自然と都会のバランスが魅力の暮らし
本記事では、千葉県にある長生村(ちょうせいむら)を移住先の選択肢に加えていただくために、特徴や魅力をご紹介します。
長生村は首都圏に比較的近い場所にありながらも田舎らしい風景が残る村です。水平線が広がる美しい海の風景と、のどかな田園の風景が融合しており、子どもも大人も自然に癒されながら過ごすことができます。
また、長生村は移住者向けのサポートや制度が充実しているのも魅力ですよ。
それでは、長生村役場で移住担当を務めている井桁さんにお話を伺いながら、長生村での暮らしについてご紹介します。
長生村は「ながいきむら」と読むことができる村です。とても縁起の良い名前のとおり元気な高齢者が大勢おり、地域で活躍されています。
長生村での暮らしの魅力:自然と都市のバランスが取れた生活
長生村の特徴をまとめてみました。以下の表を見て、どんなところなのかざっくりチェックしてみてくださいね。
項目 | 特徴 |
---|---|
地理 | 房総半島中央部、九十九里浜の南端に位置する。 |
気候 | 年間を通して温暖な気候。夏でも涼しい風が通り抜けるのが魅力。 |
グルメ | 「ながいきタンタン麺」がソウルフード。「ながいきそば」も注目されている。 |
産業 | 農業が基幹産業となっている。わずかだが漁業も行われている。 |
レジャー | 一松海岸でのマリンレジャーが人気。キャンプ場や総合公園などでのアウトドアも。 |
交通 | 東京まで車・電車で1時間半程度。エリア内は平たんな場所が多く、徒歩や自転車の移動もしやすい。 |
長生村は県内唯一の村です。エリア内には海があり、国内屈指のサーフポイントとして人気があります。
▲一松海岸から望む絶景。夏は海水浴場になり、子どもから大人まで多くの人が訪れる
海岸から離れると、打って変わって田園が広がる風景に。春は新緑、夏から秋は黄金色に輝く美しい田園が心を癒してくれるでしょう。
四季それぞれの自然と田舎の良さを感じられる長生村。移住したくなる魅力がたくさんあるので、さっそくご紹介します。
地理:東京まで1時間半の好アクセス「トカイナカ」
長生村は房総半島中央部、九十九里浜の南端に位置する豊かな自然が広がる地域です。東京からは60kmほどの距離にあり、電車で1時間20分程度、車なら有料道路を利用して1時間25分ほどと交通アクセスが良好!
村域は東西7.4 km南北6.0 kmとなっており、エリア内は平坦な地形で坂がなく、徒歩・自転車の移動もしやすいです。
長生村は自然と都市生活が調和した、田舎過ぎず都会過ぎない「トカイナカ」が楽しめるのが良いところです。
気候:年間を通して温暖で過ごしやすい環境
▲長生村の田園で作られているお米。温暖な長生村では8月中旬ぐらいから新米が出回ります。
太平洋に面した場所にある長生村は、沖合を流れる暖流の影響を受けて年間を通して温暖なのが特徴です。
エリア内には山がないため、土砂災害のリスクはほぼありません。平坦な地形ゆえに風の強さを感じるときもありますが、夏でも涼しい風が通り抜ける良い場所です。
特産品:青のりと「ながいきそば」が長生村の誇り
海に面している長生村は、青のりが特産品。この地域で採れる青のりは、味だけでなく香りも一級品なんですよ。豊潤な香りの青のりはなかなかお店に出回らない希少な一品で、村のお雑煮には欠かせない存在です。
また、長生村ではそばの栽培も盛んに行われており、長生村の名前が由来になっている「ながいきそば」もあります。
「ながいきそば」はテレビや雑誌でも多数紹介されており、長生村のPR・魅力発信にも多大に貢献しています。
長生村のソウルフードは、昭和42年創業のお店(割烹 湖月)が作る「ながいきタンタン麺」です。「ながいきタンタン麺」は秘伝のペーストと地元の玉ねぎを使用しているラーメンで、地元民・来訪者ともに愛されるソウルフードとなっています。
毎年秋ごろに開催される「ながいきフェスタ」では、地元産品の販売や地域の「うまい店」が大集合します。ぜひ足を運んでみてくださいね。
産業:農業を中心に、希少な水産資源も活用
温暖な気候、平坦な地形、という特色を利用した農業が盛んで、基幹産業となっています。
主な生産物は、米・ネギ・芋・きゅうり・トマトなど。「長生トマト」や「長生ねぎ」といった「長生(ながいき)ブランド」を確立しており、近年では遊休農地の活用・解消を目的に「ながいきそば」を生産しています。
▲「長生トマト」は甘みと酸味のバランスがちょうど良いのが特徴!果肉もしっかりしています
漁業もわずかですが行われており、村のお雑煮に欠かせない「青のり」や、酒の肴として親しまれている「ナガラミ」などが獲れます。
多様な農作物が作れることから、新規就農の夢を叶えるため移住する人も近年は増えています。また、ながいきそばを活用して、乾麺やそば粉クッキーといった加工品、オーナー制度・そば打ちイベントなど6次産業化にも取り組んでいます。
文化・歴史:千年の歴史を持つ社寺と伝統行事
長生村には新年に御的神事が行われる「一松神社」をはじめ、多数の社寺があります。その多くが1,000年代に創建されており、古くから相当の集落が形成されていた地域であることがわかりますね。
また、毎年10月の中旬に行われる「岩沼の獅子舞」という祭礼があります。これは1621年(元和7年)から行われている深い歴史のある祭礼で、1961年(昭和36年)に県の無形民俗文化財に指定されました。
社寺巡りや「岩沼の獅子舞」など、村を訪れれば今も息づく歴史と伝統に触れることができますよ。
子育て環境:自然豊かでありながら便利な子育て環境
▲田園が広がるのどかな風景。大人も子どもも心穏やかに暮らせそうですね。
長生村は、自然の中でのびのびと子育てができることが大きな魅力です。海水浴やサーフィン、釣りなどのマリンレジャー、キャンプ・グランピングなどのアウトドアレジャーも家族で楽しめます。
そんな豊かな自然に恵まれた長生村ですが、村内にはスーパーやホームセンター等の商業施設が揃っており、不自由なく日常生活がおくれます。
日々の買い物に困ることがないため、「トカイナカ」の暮らしをしながら家族と大事な時間を過ごせるでしょう。
地域コミュニティも決して閉鎖的ではなく、程よい距離感のご近所づきあいができるのも意外と大事なポイントです。先祖代々長生村で生まれ育ってきたという人より、移住してきた人の割合が多いため、移住者には好意的な人ばかりです。
レジャー:マリンスポーツからグランピングまで充実のアウトドア
▲長生村交流センターは、生涯学習や子育て支援などの多世代や来訪者との交流拠点として活用されています。
海に面しており、なおかつ自然豊かな長生村。レジャースポットやイベントもたくさんあるので、表でまとめてご紹介します。
施設 | 長生村文化会館(プラネタリウムがある施設) 長生村交流センター(学習室や子育てルームなどがある) スパ&リゾート九十九里 太陽の里 |
---|---|
レジャースポット | 尼ヶ台総合公園 一松海岸(海水浴場) BUB RESORT(グランピング施設) |
絶景スポット | 城之内築山公園 竜宮台築山公園 |
イベント | ながいきフェスタ ちょうせい盆踊り大会 観光地引網 ながいき元旦祭 岩沼の獅子舞 |
長生村は大きな特色・目玉となるものが残念ながらありませんが、反面、何色にも染まっていないため、さまざまなことにチャレンジしたり、やりたいことをやりながら自分らしく生きることができる場所です。ぜひ一度と言わず何度も遊びに来ていただき、こうした良さを体感していいだければと思います。
長生村は、一松海岸(海水浴場)でのマリンレジャーが有名ですが、近年ではキャンプ・グランピング場が開設されて、アウトドアを楽しむ方が県内外から多く訪れているのだとか。
学校跡地を再利用したグランピング施設は、季節・伝統・文化を感じられるアクティビティを30個もラインナップしているので、長生村に興味がある方はまずここを利用してみるのもいいかもしれませんね。
ライフスタイル:都心より低コストで快適な暮らしを実現
長生村は、近隣市町の同条件物件と比較して安価な物件が多く、一軒家を購入しやすいのが魅力です。
野菜や海産物、車の燃料費は都市部より安く、駐車場料金も1日500円~800円くらいと利用しやすい値段になっています。
長生村は首都圏への交通アクセスも良いため、仕事やこれまでの交友関係等を維持したまま移住できます。不動産情報サイト等で物件情報が出るとすぐに成約となってしまうため、気に入った物件を見つけたら早めにお問合せしてみてくださいね。
そして、村内や近隣市町に多数の医療機関もありますので、万が一病気になった時も安心です。
長生村の移住支援:充実した制度と親身な相談対応
長生村は移住者が多い地域で、移住者に対しての手厚い支援や制度が多数あります。
親、子、孫の三世代での同居、または近居するための移住では、住宅補助として最大100万円の助成が受けられます。
結婚にともなう住宅取得やリフォームに対しては最大60万円の補助制度があり、住宅金融支援機構の住宅ローン【フラット35】を利用の場合は、借入当初10年間の金利を0.25%引き下げる「【フラット35】地域連携型」も併用できるようです。
そのほかにも長生村独自のサポートがあるので、ぜひ以下の「長生村の助成・制度」をチェックしてみてくださいね。
結婚新生活(住宅取得等)への補助を受けられること、また地価が安いことから、都市部と比較して安価に新築・家の購入ができそうです。
妊産婦や子育て世帯への支援制度も充実しているので、将来的に子育てを考えている方も移住しやすいと思います。
都市部で開催される国内最大級の移住・交流イベントにも例年出展しているようなので、気になる方は足を運んでみてください。
問い合わせフォームや電話での資料請求ができ、オンライン相談も随時対応しています。タイミングが合えば、先輩移住者との交流ミーティングも調整可能です。役場企画財政課の担当がいつでも相談に応じます。
「実際に現地を訪れて見てみたい」という場合は、最寄駅(JR外房線:八積駅や茂原駅)までの送迎も対応しますので、お気軽にご相談ください。
長生村役場:移住に関する問い合わせ先と基本情報
住所 | 千葉県長生郡長生村本郷1番地77 |
---|---|
問い合わせ先 | <企画財政課企画係> 0475-32-4743 |
営業時間・定休日 | 8:30~17:15 休日:土日、祝日、12月29日~翌年1月3日 |
最寄り駅 |
JR外房線八積駅 |
駐車場 | 有(60台程度) |
公式サイト | https://www.vill.chosei.chiba.jp/ 長生村の移住や暮らしについての情報サイトはこちら |
まとめ:長生村で叶える自然と便利さが調和した理想の暮らし
千葉県長生郡長生村は田舎過ぎず、都会過ぎない「トカイナカ」が魅力の村です。
自然と都会感をどちらも程よく感じられるので、「自然に囲まれてのんびり暮らしたいけど、不自由なく日常生活ができる場所に移住したい」という方におすすめです。
長生村へ移住すれば、国内屈指のサーフポイントと言われている海でマリンレジャーを満喫する暮らしも叶いますよ。
仕事とプライベートのバランスもとりやすい環境なので、無理なく自由きままな生活がおくれるでしょう。