千歳市移住のすすめ:新千歳空港と支笏湖の恵みを享受する暮らし
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「北海道千歳市(ちとせし)」をご紹介します。
千歳市は、市街地から車で約10分の場所に「新千歳空港」を有するまちです。各地への直行便があることに加え、空港内にはさまざまなお店や、レジャー・リラクゼーションなどの施設も。暮らしに利便性と楽しみをもたらします。
国内有数の水質を誇る支笏湖(しこつこ)も、千歳市の大きな魅力です。美しい風景と多彩なアクティビティ、そしてこの良質な水は川に流れ、水道水としても利用されています。
また、若い世代の住民が多く、子育て世帯へのサポートも充実しているところも特徴の千歳市。そんな千歳市について、暮らしの特徴や仕事・住まいの状況など、移住を検討するために役立つ情報をたっぷりとお届けします。
千歳市の暮らしを彩る3つの魅力:空港・自然・若さ
千歳市は、以下のような特徴を持つ魅力的なまちです。
- 新千歳空港が市街地から車でわずか約10分の距離にあり、旅行や出張に非常に便利
- 日本有数の透明度を誇る支笏湖(しこつこ)があり、多様なアウトドア活動を楽しめるほか、その清浄な水を日常の水道水として利用可能
- 市内の平均年齢が比較的若く、まち全体に活気がある
これより、これらの特徴について、より詳細に紹介していきます。
特徴1:新千歳空港が身近、旅行や出張の利便性抜群
千歳市の大きな特徴として、市内に「新千歳空港」があることが挙げられます。
市内中心部から車でわずか約10分という抜群のアクセスを誇ります。気軽に飛行機を利用できることは、千歳市に暮らす上で大きなメリットといえるでしょう。
例えば、出張や旅行、帰省の際に便利です。金曜日の仕事が終わってからすぐに飛行機に乗り、週末の帰省や旅行に出かけることができます。また、海外旅行から帰ってきて、翌日通常通りに出勤することも可能です。
移住後も、地元の家族や友人との行き来がしやすいのは嬉しいポイントです。
さらに、新千歳空港は、飛行機の利用以外にも様々な楽しみ方ができます。
空港内には、航空の歴史や展示を楽しめる「大空ミュージアム」、映画館、多彩なグルメショップなどがあり、家族でのお出かけスポットとしても人気です。
驚くべきことに温泉施設まであるため、旅から帰ってきた後、自宅に着く前にゆっくりとリフレッシュすることもできます。
このように千歳市は、魅力満載の空港を"生活の一部"として日常的に利用できる、特別な環境を持つまちなのです。
特徴2:支笏湖の絶景と名水百選の恵み、豊かな自然環境
▲支笏湖は、およそ4万年前の火山活動でできた陥没地に水が溜まって形成された
千歳市には、日本有数の水質を誇る「支笏湖(しこつこ)」があります。
"支笏湖ブルー"と呼ばれる澄んだ美しい水と、湖周辺の雄大な自然は、まちに暮らす人々が大切に守ってきた千歳市の財産です。
季節ごとに、さまざまな動物や植物に出会うことができ、「支笏湖を何度訪れても、見るたびに感動する」という方も多いそうです。
釣りやキャンプ、ダイビング、カヌーでのネイチャークルージングなど、多彩なアクティビティも楽しめます。
冬季には、薄氷の上を歩くアイスウォークや、氷結した七条大滝の観賞ツアーなど、他ではなかなかできない、ここならではの体験ができます。
▲透き通った水の上を、カヌーでゆったりと渡る気持ち良さは格別
さらに支笏湖は、千歳市に暮らす人々に名水の恵みをもたらします。
湖から流れる「千歳川」の支流の1つである「ナイベツ川」湧水は、良好な水環境から、昭和60年(1985年)に環境庁(現在の環境省)の名水百選に選定されました。
千歳市では、この水を主要な水道水源として利用しています。蛇口をひねれば名水百選の水が出てくるという、贅沢な環境なのです。
特徴3:若者が集う活気あふれるまち、子育て世帯に人気
千歳市は、市民の平均年齢が「44.7歳(2023年10月時点)」と、北海道内で最も若いまちです。また、全国の多くの自治体で人口が減少している中、千歳市は人口増加を続けています。
この背景として、千歳市には新千歳空港や各種企業、また自衛隊の駐屯地などが立地しており、各地から就業目的で移住される方が多いことが挙げられます。
活気のあるにぎやかなまちに暮らしたい方や、同年代の知り合いをたくさん作りたい子育て世帯の方などにとって、千歳市は魅力的な選択肢となるでしょう。
市内では、子育て世帯の移住者を対象に「転入親子ウエルカム交流ツアー」や「転勤してきた人あーつまれ」といった交流イベントも開催されています。これらのイベントは、新しい環境での生活をスムーズにスタートさせるのに役立ちます。
参加者からは「知らない土地での新生活も孤独を感じずに過ごすことができた」などと好評を得ています。
千歳市での生活:仕事・住まい・子育ての現状と魅力
ここでは、移住を検討するうえで重要となる、千歳市の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。
気候 | 1月:平均気温−6.1°C 8月:平均気温20.9°C ※参考:気象庁ホームページ |
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人口 | 人口:97,962人 世帯数:52,218世帯 (2024年1月1日時点) |
近隣都市 | 石狩振興局:札幌市、恵庭市 胆振総合振興局:苫小牧市、伊達市、勇払郡安平町、白老郡白老町 空知総合振興局:夕張郡長沼町、夕張郡由仁町 |
公共交通 | 空港:新千歳空港 鉄道:JR北海道 路線バス:北海道中央バス、千歳相互観光バス、道南バス、あつまバス 都市間バス:北海道中央バス、北都交通、道南バス |
大都市へのアクセス | 札幌へ:車で約45分、電車で約30分 |
病院 | 診療所:45、病院:7、歯科:42 |
学校 | 小学校:18、中学校:9、高校:3、特別支援学校:1、専修学校:1、大学:2 |
名産・特産 | 支笏湖チップ、卵、ハスカップ |
行事・イベント | 支笏湖夏まつり、千歳市民花火大会、千歳基地航空祭、インディアン水車まつり、千歳・支笏湖 氷濤まつり |
千歳市は、北海道の中では積雪が少ない地域です。
積雪量・年間降雪量は札幌の約半分で、積もっても"足首くらいまで"という程度がほとんどです。自宅駐車場などの簡単な除雪は必要ですが、雪国暮らしに慣れていない方でも、比較的過ごしやすいでしょう。
また、夏場は湿度が低くさわやかで、台風や落雷といった自然災害も少なく、暮らしやすい気候です。
市内には、商業施設や医療機関、レジャー施設、文化施設など生活に必要な施設が整っています。駅近くであれば、車がなくても生活可能です。札幌市までは電車で30分程度と、利便性の高い環境です。
千歳市の大きな魅力は、新千歳空港が近接していることです。また航空自衛隊の千歳基地もあるため、飛行機を目にする機会が多く、航空機ファンやお子様には楽しみの1つとなるでしょう。
ただし、飛行機の騒音が気になる場合もあります。多くの方は時間とともに慣れますが、心配な方は市の移住相談窓口などへお問い合わせください。
▲「千歳基地航空祭」ではブルーインパルスの展示飛行などが行われ、多くの来場者でにぎわう
支笏湖の清らかな水に恵まれた千歳市には、その水が育んだ特産品が豊富にあります。
特に「支笏湖チップ(ヒメマス)」は、千歳市でしか味わえない珍味です。豊かな脂と引き締まった身の味わいは、他の川魚とは一線を画すと評判です。
市内には支笏湖チップ料理を提供する店舗が多数あるので、千歳市に暮らす際は、ぜひお気に入りの一品を見つけてみてはいかがでしょうか。
▲ワイルドな姿焼きから、刺身、寿司、フライなど、いろいろな料理で楽しめる、支笏湖チップ
【仕事】多様な業種と豊富な求人、就職支援も充実
千歳市には、新千歳空港関連の求人に加え、工業、農業、半導体サプライチェーン関係など、270社を超える企業が立地しているため、多様な仕事の機会があります。
大手求人情報サイトで千歳市の正社員求人を検索すると、約2,500件がヒットしました。(2024年5月時点)
さらに、検索範囲を千歳市から車で30分程度(25km圏内)まで広げると、隣接する苫小牧市、恵庭市、札幌市などが含まれ、求人件数は約12,000件に増加しました。(2024年5月時点)
より多くの選択肢からお仕事を探したい方には、近隣エリアも含めた求職活動をお勧めします。
また、千歳市内では企業説明会や就職支援セミナーなど、就業をサポートするイベントも開催されています。これらのイベントも参考にしてみてください。
【住まい】賃貸から戸建てまで、多様な住居選択肢
大手住宅情報サイトで千歳市の賃貸物件を検索すると、約170件がヒットしました。(2024年5月時点)
参考:賃貸物件情報の一例
移住後の最初の住まいとして賃貸を選ぶ方が多いですが、長期的な視点から一戸建てを選択する方もいます。
新築一戸建ての他にも、中古一戸建てや空き家バンク登録物件などの選択肢があります。予算や希望する居住環境に応じて、これらの選択肢も検討してみることをおすすめします。
参考:中古一戸建て物件(分譲)情報の一例
参考:空き家・空き地物件|北海道空き家情報バンク
【育児】手厚いサポートと豊富な遊び場、子育て世帯に優しいまち
「子育てするなら千歳市」のコンセプトを掲げる千歳市。子育て世帯が幸せを実感できる「子育てのまち」を目指し、さまざまなサポートを行っています。出産から子育てまで切れ目のない支援を提供し、まち全体で子育て世帯をバックアップしています。
千歳市では、育児に関わるさまざまな制度や施設情報をまとめた「千歳市子育てガイド」を発行しており、利用者からわかりやすいと好評です。
子連れでのお出かけ先が充実しているのも、子育て世帯の方にとって魅力的です。特に、広々とした自然豊かな公園が多く存在することが大きな特徴となっています。
「青葉公園」は東京ドーム22個分という広大な敷地を持ち、リスや鹿といった動物に出会える可能性もある公園です。冬場には歩くスキーも楽しめるなど、都会ではなかなか体験できない"冒険"が可能です。
その他にも、市街地から近い場所にある「青空公園屋外スケート場」や、競泳プールやレジャープールなど設備が充実した「千歳市温水プール」など、大人も子どもも体を動かして遊べる場所が豊富にあります。
さらに、千歳川の水中を直接観察できる「サケのふるさと 千歳水族館」や、酪農体験ができる牧場など、地域の特色を活かしたスポットも充実しています。
千歳市移住者の声:便利さと自然の共存に満足
ここでは、実際に千歳市に移住して暮らしている方々の体験談や感想をご紹介します。
- 空港が近いため、本州の実家への帰省が容易。また、毎日間近で飛行機を見られることも魅力的
- 支笏湖や千歳川など、豊かな自然と美しい風景に囲まれ、心が癒される
- 市内には商業施設や各種サービスが充実。程よく都会的な環境で、札幌へのアクセスも便利
- 水質が良く、新鮮な野菜が手に入るため、日々の食生活がより豊かに
- 夏は猛暑日が少なく、冬も北海道内では比較的雪が少ないため、四季を通じて過ごしやすい
千歳市は、北海道への移住を希望する方の中でも「雄大な自然を満喫したい。でも暮らしはほどほどに便利な方がいい」という要望を持つ人々に特に人気があるようです。
実際に暮らしている方々からは、まさにその期待通りの"ちょうど良い"バランスの取れた生活を楽しんでいるという声が多く聞かれました。
千歳市への移住ステップ:相談からお問い合わせまで
ここでは、千歳市への移住に向けて、実際に起こせる具体的な行動をご案内します。
千歳市では「移住について詳しい話を聞きたいけれど、北海道まで足を運ぶのが難しい」という方のために、オンライン移住相談を実施しています。
土曜・日曜や平日の時間外での相談も可能なので、普段は仕事などで都合がつかない方も、気軽にお問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。
さらに、東京や大阪など全国各地で開催される移住相談会にも千歳市が出展しています。最新の情報は千歳市の公式サイトで随時更新されるので、こちらも定期的にチェックすることをおすすめします。
詳細:移住相談会のお知らせ
千歳市移住相談窓口:オンライン相談も可能
担当課 | 企画部 企画課 地方創生推進係 |
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住所 | 千歳市東雲町2丁目34番地 |
電話番号 | 0123-24-0452 |
対応時間 | 月曜日~金曜日 8時45分~17時15分 |
公式サイト | https://ala-chitose-life.jp/ |