福岡県豊前市で暮らす魅力とは?移住に役立つ仕事・住まい・支援の情報

この記事では移住を考えている人に向けて、福岡県豊前市(ぶぜんし)の特徴や仕事、住まいといった、暮らしに役立つ情報をご紹介します。

福岡県豊前市は福岡県の東端に位置し、北九州市まで車で約45分のところにあります。経済的には北九州市と、生活や文化面では中津市と深い関係にあります。

今回は、豊前市役所企画広報係の福田さんに、地域の魅力や暮らし、移住支援などについてお聞きしました。

本日お話を伺った方
女性スタッフのアイコン

豊前市役所 総合政策課 企画広報係

福田 奈奈さん

豊前市の特徴を3つご紹介

福岡県豊前市暮らしの特徴

市の南部は山地が多く、周辺では湧き水が湧いているところも多いです。とくに畑地区(はたちく)にある「畑冷泉(はたのれいせん)」は、県内でも有名な名水のひとつで、市外からも多くの人が水を汲みに訪れています。

そんな豊前市での暮らしは、次のような方に適しています。

  • 自然豊かなところに住みたい
  • 普段から美味しい水が飲みたい
  • 祭りや伝統芸能に興味がある。イベントが好き
  • いきなり移住するのはハードルが高い。移住前にお試しで暮らしを体験してみたい

上記のような方に適している理由を、豊前市に見られる3つの特徴から解説します。

特徴1:豊かな自然と美味しい水

豊前市の「求菩提河川プール」
▲岩岳川(いわたけがわ)の水の流れを利用した「求菩提河川プール」は夏の人気スポット

豊前市の南部には、豊前修験道の聖地である求菩提山(くぼてさん)や犬ヶ岳(いぬがたけ)などの山々が属する筑紫山地(つくしさんち)があります。

そのため、湧き水が湧いているところが多く、樹齢およそ830年の大楠の根元から湧き出る畑(はた)の水神社の冷泉や千手観音の湧き水が有名です。料理や飲み水として、多くの人が水汲みに訪れています。この水でお茶やコーヒーを淹れてみたいものですね。

また、水が美味しいために米も美味しく、豊前市の棚田でとれた「求菩提米」は、ふるさと納税の返礼品としても人気です。

求菩提山の麓には河川プールやキャンプ場があり、夏には多くの人で賑わいます。河川プールは、毎年海の日に川開きが行われ、ヤマメの放流とつかみ取りが開催されます。

豊前市の求菩提山や犬ヶ岳などでは森林セラピーが行われています。とくに春のセラピーウォークは、青々とした木々に触れたり、川のせせらぎや小鳥のさえずりを聴くなど、五感を使って新緑を楽しむ癒しの体験ができます。

森の中でのヨガレッスンなども開催されているので、興味のある方はぜひ参加してみてください。

豊前市の犬ヶ岳でのセラピーウォーク
▲犬ヶ岳でのセラピーウォーク。犬ヶ岳では春にはドウダンツツジ、夏はツバキ、秋は紅葉が楽しめる

豊前市では、4〜5月の間、宇島地区・八屋地区・松江浦地区の3か所で潮干狩り体験ができます。アサリ貝やマテ貝を獲れます。春の行楽にお子さんと訪れてみてはいかがでしょうか。

特徴2:祭り、伝統芸能が盛ん

豊前市の「大富神社春季神幸祭(八屋祇園)」
▲4月下旬に開催される「大富神社春季神幸祭(八屋祇園)」

豊前市では、年間を通してさまざまな祭りや伝統芸能が行われます。

3月に求菩提山の中宮で行われる「お田植祭」は、山に春の訪れを告げる祭りです。その年の豊作を予め祝う予祝祭で、田植えにまつわる一連の農事風景を演者や子どもたちが面白おかしく演じます。

国指定重要無形民俗文化財で、ユネスコ無形文化遺産にも登録された「感応楽(かんのうがく)」は、大富神社(おおとみじんじゃ)で4月に行われる「神幸祭(じんこうさい)」の際に、隔年で奉納される舞楽です。バチを大きく振りあげて太鼓を打ち鳴らす激しい動きで神と感応するとされています。

豊前市の「感応楽」
▲2022年11月にユネスコ無形文化遺産に登録された「感応楽」

豊前神楽は6つの保存会によって伝承され、国の重要無形民俗文化財に指定されています。出雲神話を題材にした神楽を主体とし、秋の豊作に感謝したもので、求菩堤山の修験道文化とつながりのある豊前独自の神楽です。秋になると、まちのあちこちで神楽囃子が響き渡ります。

豊前市の三毛門湯立
▲市内各神社で奉納される湯立神楽

移住の際には、地域の人々によって受け継がれているこれらの祭りや伝統芸能に、参加してみてはいかがでしょうか。

また、豊前市では、4月の「宝福寺山つつじ祭り」や6月の「枝川内あじさい祭り」、8月の花火大会「豊前市みなと祭り」などのイベントも行われています。

豊前市の「宝福寺山つつじ祭り」
▲4月中旬〜下旬にかけて宝福寺山で開催される「宝福寺山つつじ祭り」。約3,000本のツツジが咲き誇る

特徴3:ぶぜん暮らしがお試しできる

豊前市のお試し居住施設「山内のいえ」
▲お試し居住施設「山内のいえ」。浴室とトイレは洋式に改修済み

「豊前市に興味があるけれど、いきなり移住はハードルが高い」と思う人のために、豊前市ではお試し居住施設「山内のいえ」があります。明治時代に建築された古民家をリノベーションした施設です。海と山の両方を体験する拠点として最適で、田舎暮らしを体験しながら、豊前市の魅力に触れることができます。

豊前市のお試し居住施設「山内のいえ」の室内
▲お試し居住施設「山内のいえ」室内。土間から和室をみる

利用可能期間は2〜30日で、利用料金は1日あたり1,000円。基本的な家具・家電は揃っています。長期間利用できるので、住まいや仕事探しにも活用できそうですね。

公式:豊前市 ぶぜん暮らし体験の家「山内のいえ」お試し居住のご案内

豊前市の暮らしに関する情報

豊前市の天地山公園
天地山公園の桜と市街地遠景

ここからは、豊前市の暮らしに関する情報をご紹介します。

気候 豊前市に観測地点がないため、近隣の添田のデータを掲載
8月平均気温:26.5℃
1月平均気温:4.7℃
※参考:気象庁
人口 人口:約24,000人
世帯:約12,000戸
(令和5年4月末現在)
病院 病院・クリニック:21件
歯科:17件
学校 保育園・幼稚園:12園
小学校:10校
中学校:5校(組合立1校を含む)
高等学校:1校
交通 【空港】
北九州空港(車で約30分)

【港湾】
宇島港

【電車】
JR日豊本線:豊前松江駅、宇島駅、三毛門駅
(北九州まで約30分、福岡まで約1時間20分)

【バス】
豊前市バス
豊前・中津コミュニティバス

【車】
豊前I.C.から北九州市まで約45分、福岡I.C.まで約1時間10分
近隣都市 中津市、北九州市

豊前市は電車とバスが走っていますが、車があった方が便利です。

市内にはスーパーマーケットやドラッグストア、ホームセンター、医療機関などがあり、普段の生活は市内て済ませることができます。衣料品については、イオンやゆめタウンのある、大分県中津市や行橋市(ゆくはしし)で購入することが多いようです。

子どもの遊び場については、「天地山公園(てんちざんこうえん)」がおすすめです。日本の都市公園百選に登録されている緑豊かな公園で、展望広場では、市街地から周防灘へ広がる景観を見ることができます。また、ローラー滑り台のある冒険広場やアスレチックフィールドある子ども広場が子どもたちに人気です。

豊前市の特産品には、「一粒一粒丁寧に表面を磨いて殻付きのまま出荷する」ことから名づけられた「豊前海一粒かき」、大ぶりの身入りのよいワタリガニ「豊前本ガニ」、新鮮で求めやすい価格で楽しめる天然の「はも」、豊前を代表する果樹である「ゆず」などがあります。豊前市に来たら、ぜひ楽しんでください。

豊前市の特産品「豊前海一粒かき」
▲豊前市の特産品「豊前海一粒かき」は、殻に対し粒が大きいのが特徴

【子育て】出産祝金など子育て支援が充実

豊前市は子育て世帯の支援に力を入れています。経済的な支援の一部をご紹介します。

すこやか赤ちゃん出産祝金 第2子を出産し、豊前市に一定期間在住している人に出産祝金を支給
保育料無料化事業 第3子以降の子どもが保育園に入所した場合、申請に基づき対象児童の保育料を無料化
副食費助成事業 3歳以上の教育・保育施設や障がい児通所施設を利用する子どもの副食費(おかず代等)を助成
乳幼児・子ども医療費の助成 0歳〜中学3年生までの医療費を助成

教育については、現在、小中学校が14校あり、令和9年度を目安に学校の再編を目指しているところです。

また、1人1台タブレットを支給し、ICT(※)を学びのツールとして日常的に活用しています。さらに、社会のグローバル化に対応するため、小学校低学年から外国語活動の取り組みを進めています。
(※)「Information and Communication Technology」の略称。日本語では「情報通信技術」

【仕事】製造業など求人数が多い

大手求人情報サイトで豊前市の求人を調べたところ、約1,100件ヒットしました。製造業が多く、近隣の自治体から通勤する人も多いです。これだけ求人があれば、希望の仕事を見つけられそうですね。
※求人情報の一例

【住まい】新築は最大120万円の助成あり

大手住まい情報サイトで豊前市の賃貸物件を調べたところ、約30件ヒットしました。
※賃貸物件の一例

豊前市では空き家バンクが利用できます。賃貸よりは購入物件の方が多く、家庭菜園が楽しめる農地付きの物件もあります。豊前市の生活環境課空き家バンク担当(TEL:0979-82-8144)では、物件の内覧案内や移住に関する相談を受け付けています。

また、定住促進補助金制度があります。該当する場合は活用しましょう。

豊前市定住促進補助金制度 市が保有する土地を購入し住宅を建築した人を対象に、住宅建築費の一部を助成(最大120万円)
・豊前市内に本社、営業所等がある建築業者の元請けにより住宅を建築した場合:20万円
・市外から転入した場合:50万円
・18歳以下の子どもを扶養している場合:50万円

公式:豊前市「豊前市定住促進補助金制度」

豊前市に移住した人の声・感想

福岡県豊前市移住者の声

次に、豊前市に移住した方の感想をご紹介します。

  • 自然が豊かで四季の移り変わりを肌で感じられる
  • 自然の中で育児ができて、ストレスが少ない。地域としても「みんなで子育てしよう」という雰囲気がある
  • 高速道路を使えば、福岡まで1時間10分ほどで到着するので便利
  • 住民は、人との距離が近く、世話を焼いてくれる人が多い
  • ご近所さんが育てた野菜をお裾分けしてくれて助かる

ご近所付き合いは田舎ならではのよさがあるようです。豊前市には地域の付き合いを楽しめる人が合いそうですね。

豊前市へ移住するために利用したい窓口・支援

豊前市へ移住を検討したら、まずは情報収集をし、下見をしましょう。その際は、豊前暮らしを体験できるお試し居住施設「山内のいえ」を利用するとよいでしょう。

女性スタッフのアイコン
福田さん

「宝福寺山つつじ祭り」のある4月や「豊前神楽」のある9月の下見がおすすめです!

豊前市への移住に関するお問い合わせ

移住相談窓口 豊前市役所 総合政策課 企画広報係
住所 〒828-8501
福岡県豊前市大字吉木955
電話 0979-82-1111(代表)
公式サイト 豊前市 移住・定住