綾部市の移住情報

【京都府綾部市へ移住】移住者への手厚いサポートが魅力!暮らし・仕事・住居・支援内容も解説

この記事では、地方への移住を検討している方に向けて、京都府綾部市(あやべし)の特徴や生活情報を紹介していきます。

綾部市は「移住立国あやべ」を掲げ、自治体や住民、企業が一丸となって移住者を歓迎する取り組みをおこなっています。

初めての田舎暮らしでも移住しやすいのが綾部市の魅力のひとつです。

実際に綾部市に移住生活している筆者が、移住に役立つ情報を中心に、綾部市役所の原口さんに伺ったお話もあわせてお伝えします!

綾部市定住・地域政策課の原口さん

京都府綾部市の暮らし|3つの魅力

京都府綾部市の暮らしの特徴

綾部市は京都府の中央北部に位置している田園都市です。美しい自然の風景が多く残っており、自然豊かな里山暮らしを送ることができますよ。

そんな綾部市の魅力を3つ紹介します。

  • 魅力1:初めての移住でも大丈夫!受け入れ体制がしっかりしている
  • 魅力2:都市部へのアクセスが良好!
  • 魅力3:四季の移り変わりを感じられる

それでは、ひとつひとつ見ていきましょう!

魅力1:初めての移住でも大丈夫!受け入れ体制がしっかりしている

綾部市は「移住立国あやべ」と掲げており、まち全体で移住者を歓迎しています。実際に綾部市へ移住した方からも好評で、移住者のクチコミで綾部市への移住を決めた方もいるようです。

綾部市の定住サポート総合窓口
▲移住に関する疑問はあやべ定住サポート総合窓口で解決できます。

綾部市が運営している空き家バンクを利用して移住すると、役所の担当の方が移住スタートまでしっかりとサポートしてくれます。

空き家の契約をする際に立ち会ってもらえたり、地域の自治会への中継ぎをしてもらえたり、ご近所への挨拶回りに同行してもらえたりするので、スムーズに移住生活をスタートさせることができます。

契約前には自治会長との顔合わせの機会が設けられており、町内の話やご近所付き合い、自治会費など具体的な説明を聞くことができます。移住に関して不安なことや気になることも相談できますよ。

事前に移住者が来ることを地域住民に案内してくれているので、筆者が実際に移住するときは近所の方に歓迎していただけました。ご近所への挨拶に同行してもらった時はとても心強かったです。

ご近所への挨拶の品はどのような物がいいか、いくつ必要か、など細かいことまで教えてくれるので、移住する際の不安はほとんどありませんでした。

また、綾部市には「ここらへんのことつたえ隊」というボランティア組織があり、周辺の地域の話や移住について相談することもできます。

そのボランティアの方も綾部市に移住された方が多いので、移住者の生の声を聞くこともできます。「ここらへんのことつたえ隊」については下記のホームページをご覧ください。
公式:移住立国あやべ(ここらへんのことつたえ隊)

魅力2:都市部へのアクセスが良好!

綾部市は、市内に舞鶴若狭自動車道と京都縦貫自動車道が通っており、JRの山陰本線と舞鶴線が運行しています。そのため交通の要衝地となっており、拠点を置いている大手企業もあります。

近隣の福知山市と舞鶴市へのアクセスは良好で、車で30分ほどで行くことができます。綾部市は近隣都市の京都市や、大阪、兵庫、北陸方面にも移動しやすく、観光やショッピング、通勤にも便利なまちです。

綾部市の市街地の街並み
▲中心市街地は自然豊かで利便性もバッチリです!

綾部市の中心駅である綾部駅からは高速バスが出ているので、京都市や名古屋、大阪、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへも気軽に遊びに行くことができますよ。

魅力3:四季折々の景色を楽しめる

自然に恵まれている綾部市では、四季の移り変わりを感じながら、心豊かな充実した生活を送ることができます。ここでは、四季折々の綾部市の様子を紹介していきます。

春には入学と同時に、綾部市のあちらこちらで桜の見頃を迎えます。あまりの綺麗さに思わず車を停めて写真を撮る人の姿も見受けられます。

梅林公園では、一足先に見頃を迎える梅の花を楽しめます。寒かった冬の終わりを告げ、春の訪れを感じさせてくれますよ。

綾部市の梅林公園
▲開花時期には「うめ梅まつり」が催され、ライトアップされた幻想的な梅の花を見に多くの方が訪れます。

また、水源の里・老富(おいとみ)では、3月下旬~5月中旬にミツマタとシャガの花が見頃になります。黄色く可憐な花を咲かせるミツマタと入れ替わるように白色のシャガの花が咲き始めます。

綾部市老富地区のシャガの花
▲森の中に突如現れる神秘的な花園に心が奪われます。

すっかり暖かくなった5月ごろには、綾部市の観光スポットになっている「グンゼスクエア」で、1,200本ものバラが咲き乱れます。

綾部市のグンゼスクエア
▲肌着などで有名な「グンゼ」は綾部市が発祥の地なんですよ。

水が澄んだ綺麗な川が多い綾部市は、夏になると川遊びやバーベキューを楽しめます。

綾部市の川でカヌーを楽しむ人々
▲カヌーやカヤックの体験をすることもできます。

由良川のほとりから打ち上がる「あやべ水無月まつり」の花火大会は、多くの市民に愛されている綾部市の一大イベントです。

綾部市の水無月花火大会
▲すぐ近くで打ち上がる大きな花火は迫力満点です!

秋になると、田園都市の綾部市では至る所で黄金色の稲穂が揺れています。

綾部市の田園風景
▲実りの秋には農家さんはみんな大忙しです。

自分たちで食べる分のお米を作っている家庭も多く、今では珍しい「稲木」という稲穂を天日干ししている風景を見ることもできますよ。

10月ごろには由良川花庭園のコスモスが見頃を迎えます。

綾部市の由良川花庭園
▲ピンクや白色のコスモスが一面に広がります。

綾部市で一番大きな紫水ヶ丘公園では、赤や黄色に色づいた紅葉で、秋の訪れを感じることができます。紫水ヶ丘公園の真っ赤に染まる、もみじの絨毯は圧巻です。

紫水ヶ丘公園には遊具もたくさんあるので、子どもと一緒に遊びながら紅葉狩りを楽しめます。

綾部市の冬は年に数回、市街地でも20cmほど雪が積もります。雪が多い山間部では、年によっては1mほど雪が積もることも。

冷え込んで空気が澄んだ日には、朝日に照らされてキラキラ輝く霜柱に魅了されます。

ほんの一部でしたが、綾部市の四季の移り変わりはいかがでしたか?綾部市なら、日々刻々と変化する自然の中で、充実した生活を送ることができますよ。

綾部市に移住するなら知っておきたい!暮らしに関する情報

ここからは、綾部市への移住を考えた場合に必要になる生活に関する情報を、いろいろなデータをもとに紹介します。

人口 約30,900人
病院 総合病院3か所、診療所20軒、歯科医院13軒
学校 小学校10校、中学校6校、高校1校、農業大学校1校
文化・芸術 あやべ水無月まつり
あやべ丹の国まつり
ほたるの夕べ
あやべ盆おどり大会
あやべ産業まつり
綾部もみじまつり
大本節分大祭
食べ物 丹波栗
丹波の黒豆

綾部茶
万願寺甘とう
娯楽 あやべグンゼスクエア
あやべ特産館, グンゼ博物苑, 綾部バラ園)
綾部市天文館パオ
綾部ふれあい牧場
あやべ温泉
シャガ、ミツマタの群生地
紫水ヶ丘公園
綾部市図書館

綾部市の積雪は年に数回、20cmほど積もることがあります。大きな道路は除雪されるので、大きな支障はありませんが、通りから離れたお家では自宅周辺を除雪する必要があります。

綾部市の中心市街地ではそこまで積雪は多くありませんが、市街地から離れた地域では膝くらいまで積もることもありますので、住む地域の積雪状況を確認しておくといいでしょう。

なるべく雪かきの負担を減らしたい方は、「玄関と駐車場の距離」と「駐車場から除雪される道路までの距離」が短い物件を選ぶと、雪をかく量を減らすことができます。

中心市街地にはスーパーやホームセンター、100円ショップ、ドラッグストア、飲食店など、いろいろなお店が建ち並んでおり、生活に必要なものは市内でほとんど揃います。

車で30分ほどの福知山市まで行くと、全国チェーンのショッピングセンターやディスカウントストアなどのお店もあります。

また、綾部市は待機児童ゼロを実現しています。「田舎に行けば待機児童とは無縁」と思っている方がいるかもしれませんが、地方でも待機児童が問題になっている地域はあります。

なので、綾部市の待機児童ゼロの実績は、共働きをする可能性がある方にとっては非常に魅力的ですよ。

総合病院は3か所あり、時間外診療に対応している病院もあるので、子育て世帯の方でも生活しやすい環境が整っています。

綾部市のホームページでは、綾部市の各地域の様子が動画で紹介されています。地域によって雰囲気や地域の行事など違いがありますので、参考にしてみてください。
公式:移住立国あやべ(綾部の12の地区)
公式:移住立国あやべ(ビデオで見る12地区)

なかには地域の行事や集まりが多い集落もありますが、関わりを大切にしながら生活したい方にとってはいい環境ですよね。「移住後も寂しくなく、家族のように関わってくれる」と言う移住者もいました。

【交通】電車はあるけど、車があった方が便利

次に綾部市の交通に関する情報を紹介します。

交通 【鉄道】
JR山陰本線、舞鶴線
中心駅:綾部駅

【バス】
路線バス:京都交通、あやべ市民バス(あやバス)
高速バス:京都市、大阪、名古屋方面

【高速道路】
舞鶴若狭自動車道
京都縦貫自動車道

【道路】
国道27号
国道173号
隣接都市 舞鶴市、福知山市、南丹市、船井郡京丹波町
福井県:大飯郡おおい町、高浜町
大都市へのアクセス 【京都市(京都駅)】
電車で約1時間、自動車で約1時間20分

【大阪府(大阪駅)】
電車で約2時間、自動車で約1時間30分

【兵庫県(神戸駅)】
電車で約2時間10分、自動車で約1時間30分

【愛知県(名古屋駅)】
電車で約2時間、自動車で約2時間50分

綾部市の電車は1時間に1〜3本ほど運行しています。通学通勤にも利用できますが、時間帯によっては乗り遅れると1時間近く次の電車が来ないときもあります。

京都市への移動は乗り換えなしで行ける電車もあります(園部駅で乗り換える場合もあります)。ですが、綾部市近郊の大都市の大阪や兵庫へ電車で行く場合は、京都駅を経由するため、車の方が早く移動できます。

自動車であれば、舞鶴若狭自動車道や京都縦貫自動車道が通っているので、大都市や北陸へのアクセスは良好です。綾部駅から京都市、大阪、名古屋行きの高速バスの運行もあります。

綾部市は中心市街地であれば自家用車がなくても、自転車や電車、バスを利用して生活できますが、利便性を考えると車はあった方が良さそうです。

中心市街地から離れた地域では、積雪や台風の影響でバスが来ないこともあるので、車は必須です。車の運転免許を持っていない方は、移住前に取得しておくといいでしょう。

【仕事】市内の求人はたくさんある

綾部市の仕事に関する情報はこちらです。まずは、仕事選びの参考になる、綾部市の平均世帯年収から見てみましょう。

平均世帯年収 約446万円

※参考:生活情報サイト

2人以上の世帯における平均年収なので、家族で移住する場合には、世帯あわせてこのくらいの年収を目指すと良いかもしれません。求人を選ぶときや、生活費を計算するときの参考にしてみてください。

▼綾部市と周辺の求人数

求人数
綾部市 約2,000件
綾部市から30分圏内 約3,000件

※参考:求人情報サイト

綾部市にはグンゼやオムロンなど大手企業の工場や工業団地があるため、製造業の求人や福祉施設の求人が多いようです。

市内だけでも約2,000件の求人があるので、働く場所はたくさんあります。市外へ行く場合は、福知山市や舞鶴市、京都市へ働きに行く方もいるようです。

ちなみに、野菜作りや米作りの農業をしながら自分の好きなことを仕事にする「半農半X」という働き方を提唱する塩見直紀さんは綾部市出身の方なんですよ。

綾部市では仕事とは別に、野菜やお米を作ったり、漬物や味噌を作ったり、食べ物以外でも生活に必要な物を自分たちで作って、暮らしを豊かにしている人がたくさんいるようです。

【住まい】空き家バンクが充実!理想の物件が見つかるかも

ここからは綾部市の住まいに関する情報を紹介します。まずは、どのくらいの物件数があるか見てみましょう。

賃貸物件 約70件
売買物件(空き家バンク) 約60件

※参考:賃貸物件情報の一例

綾部市は平成20年代から空き家バンクの事業をおこなっています。市民からも認知されているので、空き家バンクへの登録が多く、年間30〜40件ほど更新されています。

現時点で希望に沿った物件が見つからなくても、チェックしていれば出てくるかもしれませんね。

綾部市の空き家バンクでは、360度カメラの画像や、動画を撮影して紹介している物件があり、現地に行かなくてもインターネット上でくまなく見ることができます。

また、現地に行かなくてもリアルタイムで内覧できる「オンライン案内」をしてもらえる物件もあります。遠方で何度も現地に行けない方は、最初にオンライン案内で確認し、取捨選択した後に現地で実際に確認すれば、手間を省くことができますね。

綾部市の空き家バンクは下記のリンクからご確認ください。
公式:移住立国あやべ(空き家バンク)

綾部市では空き家をリフォームする際の補助金を最大180万円受けることができます。(各種条件あり)

定住促進事業費補助金 空き家の取得またはその賃借権等を取得した方が行う改修工事の経費の2/3を補助する。
(空き家バンク登録物件は上限180万円、その他の物件は90万円)

空き家バンクの物件は、リフォームしないと住めない状態の物件がほとんどです。こうした制度を活用し、お得に移住できるといいですね。

最長3年住める!定住までの仮住まい

移住したくても、いきなり家を買うのは勇気がいりますよね。

そういう方のために、綾部市では最長3年間利用できる「定住支援住宅」を提供しています。この定住支援住宅を利用すれば、綾部市での生活を体験しながら、ゆっくりと定住先の空き家を探すことができます。

綾部市内の10地区に1棟ずつ定住支援住宅が整備されているので、住みたい地域から選ぶこともできます。2023年1月現在は空きがないそうですが、詳しくは綾部市の定住交流部定住・地域政策課にお問い合わせください。

綾部市へ移住した人の体験談・感想

京都府綾部市の移住者の声

実際に綾部市に移住された方の声を紹介します。

  • 住む場所を選べば、車がなくても生活はできる。
  • 地域のみんなで子どもを見てくれるのが、すごく良かった。
  • 自然がいっぱいの中で子育てできる。
  • 待機児童がないので、子どもを預けやすくて助かる。

綾部市は山や川、田んぼが多く、豊かな自然が身近にある環境でありながら、日常生活に必要なものはしっかりと揃う便利なところが魅力のまちです。

待機児童はなく、市内に大きな病院があるので子育て世帯の方の移住にもおすすめです。地域によっては小中学校が少し離れていることがあるので、学校から近い場所を選ぶか、スクールバスが通っている地域を選ぶと良いかもしれませんね。

【お試し移住】綾部市で農家の暮らしを体験できる農家民宿

綾部市には農家の方が営んでいる「農家民宿」をおこなっている施設がたくさんあります。
公式:綾部市観光ガイド(農家民宿)

上記のサイトでは20か所もの農家民宿が紹介されています。農作業や田植えなどの農家のお仕事が体験できる施設から、川遊びやバーベキュー、田舎散策、ホタル鑑賞などのレジャーが楽しめる施設もあります。

綾部市の暮らしや農業の話など、移住に関する疑問も相談できそうですね。綾部市の暮らしを体験しながら、実際に住んでいる人の生の声が聞ける貴重な場所なので、移住を検討している方は利用してみてはいかがでしょうか。

綾部市への移住に関する問い合わせ

もし綾部市への移住に関してわからないことがある方は、こちらへお問い合わせください。

担当課 綾部市役所定住・地域政策課
住所 〒623-8501
京都府綾部市若竹町8番地の1
電話 0773-42-4270
FAX 0773-42-4406
お問い合わせ お問い合わせフォーム
公式サイト 移住立国あやべ
綾部市役所