阿波市の魅力!移住に役立つ暮らし・仕事・住まい情報を徹底解説
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「徳島県阿波市」をご紹介します。
徳島県阿波市は、温暖な気候に恵まれた、農業の盛んなまち。市内では、こだわりの「阿波ベジ」(阿波市で採れたおいしい野菜)が手軽に購入できます。食べ物の鮮度や、安心・安全にこだわりたい方にはピッタリと言えるでしょう。
また、妊娠期から子どもが成人するまでにわたる育児支援制度の充実ぶりや、防災に強いまちづくりに向けた取り組みが多く行われている点も特徴的です。
そんな阿波市について、暮らしの特徴や仕事・住まいの状況など、移住を検討するために役立つ情報をたっぷりとお届けします。
阿波市の暮らし、3つの特徴
阿波市は、次のような特徴のあるまちです。
- 農業が盛ん。野菜の品質向上への取り組みや、その魅力を伝えるための活動が行われている
- 妊娠期から子どもが成人するまで、多種多様な支援制度がある
- 災害に強い地理条件がそろっている。さらに、地域の防災意識を高めるためさまざまな取り組みが行われている
ここからは、これらの特徴について、詳しく紹介していきます。
特徴1:県内有数の農業地帯。自慢の「阿波ベジ」が手軽に購入できる
▲野菜ソムリエの活動により、子ども達も楽しみながら地元野菜の知識を増やしている
温暖な気候と豊かな土壌に恵まれた阿波市は、徳島県内でも有数の農業地帯です。市では、地元で収穫された野菜を「阿波ベジ」と称し、その味と品質を高めようと日々努力しています。
栽培される品目は、レタスやナスやトマト、いちご、ぶどう、さらに畜産まで多彩。「阿波市で農業がしたい」と移住を決意する方も多いそうです。
参考:新規就農支援
また、その魅力をいっそう広めようと「野菜ソムリエコミュニティ阿波」が誕生。
野菜や果物に関するPRや食育活動に取り組むほか、コミュニティをさらに大きくするべく、野菜ソムリエ資格の取得を支援。子ども達に地域の農産物の魅力を知り“食”の大切さを知ってもらうことを目的とした「キッズ野菜ソムリエ」の育成も行っています。
阿波市では、このようなこだわりのある新鮮でおいしい野菜を、市内のスーパーや産直市でリーズナブルに手に入れることができます。
子ども達の成長を支える学校給食にも、地元産の食材をふんだんに使用。栄養バランスに優れ、安心・安全な給食を提供しています。
阿波市は、おいしくて安心・安全な食材を口にしたい方、家族にも食べさせたいという方に、ピッタリといえる環境なのです。
特徴2:妊娠中から成人まで。子育て世帯に“ずっと寄り添う”支援
充実した子育て環境も、阿波市の大きな魅力です。
のびのびと子育てができる豊かな自然環境に加え、支援・助成制度が多種多様。それも、妊娠期から幼児期、進学、成人するまでと、長期間にわたるサポートが嬉しいところです。
子育て世帯の方、これから結婚や子育てを希望している方にとって、阿波市は“暮らしやすさ”がいっぱいのまちと言えるでしょう。
ここではその支援制度の一例を「妊娠~幼児期」と「就学期以降」に分けてご紹介します。
妊娠~幼児期
出産・子育て応援事業 | 妊娠届出から低年齢期の子育て家庭に寄り添う「伴走型相談支援」と「経済的支援」を、一体として実施 ・妊娠届出時の面接後、妊婦1人当たり5万円を給付 ・「こんにちは赤ちゃん訪問」後に子ども1人当たり5万円を給付 |
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出産祝金 | 誕生したお子様1人につき、3万円のお祝い金を支給 |
チャイルドシート購入補助 | チャイルドシートを購入した場合、6歳未満の乳幼児1人につき2回まで費用を補助(購入費の1/2、上限5,000円) |
阿波っ子応援券支給事業 | 3歳未満のお子様がいる世帯を対象に、子育てに必要な生活用品の購入等に使用できる「阿波っ子応援券」を0歳、1歳、2歳の誕生日ごとに交付(500円券×30枚綴) |
就学期以降
小中学校入学祝金支給事業 | 小・中学校および特別支援学校に入学する生徒の保護者に、お祝い金として1万円を支給 |
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義務教育修了祝金支給事業 | 義務教育の課程を修了する生徒の保護者に、お祝い金として1万円を支給 |
英語検定料補助金 | 英語検定を受験する、阿波市立中学校に在学する生徒の保護者に、検定料の一部を補助(生徒1人あたり3,000円) |
修学旅行費補助金 | 小学校・中学校・高等学校等の修学旅行費の一部を補助(上限:小学校5,000円、中学校10,000円、高等学校等13,000円) |
新成人祝金支給事業 | 当該年度に18歳を迎え、基準日に阿波市に住所を有する成人に対し、お祝い金として1万円を支給 |
教育面では、英語教育に力を入れている点も特徴的です。
市内では全ての小学校に英語講師を配置。英語学習を通じて、子ども達は自然に異文化理解の基礎も身につけていきます。
特徴3:災害に強いまちづくり。地域の活発な取り組み
▲防災フェスタでは、大人から子どもまで、防災についての意識を高められる
阿波市は、徳島県の北部中央に位置し、南に吉野川、北に讃岐山脈を望む、緑豊かで、のどかな田園風景の広がる、歴史的に災害の少ない地域です。
「災害に強いまちづくり」の取り組みとして、消防団や自主防災組織の育成・強化を積極的に進めています。
阿波市消防団は、市内に30分団を配置するとともに、救助用資機材を駆使する市職員で編成された「救援機動隊」や、きめ細やかな支援活動を行う「女性消防班」を組織し、定期的な訓練により災害時の即応態勢の強化を図っています。
自主防災組織の育成においては、市内に10校ある小学校区ごとの連合会の設立を促進するとともに、毎年、学校行事と連携した防災訓練の実施により、自助・共助の強化を図っています。
その他、「防災を楽しく学ぼう。」をスローガンに、毎年11月に「防災フェスタ」を開催し、防災アニメーション映画の上映や、消防車・自衛隊車両の展示などを行い、市民の防災意識の高揚を図っています。また、避難所の整備や生活必需品等の備蓄、市民への防災情報の伝達体制の整備等、もしもの時に備えています。
このように「災害に強いまちづくり」への取り組みが、日々の安全で安心な暮らしを支えてくれています。
阿波市の暮らしに関する情報
▲吉野川を横断する「柿原堰」。市内の「板名用水」に水を導く目的で、明治40年に築造された
ここでは、移住を検討するうえで重要となる、阿波市の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。
気候 | 1月:平均気温4.3°C 8月:平均気温26.5°C (阿波市内に観測地点がないため、近隣の穴吹地点を参照) ※参考:気象庁ホームページ |
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人口 | 人口:34,764人 世帯数:15,446世帯 (2024年1月時点) |
近隣都市 | 美馬市、吉野川市、板野郡上板町 香川県:さぬき市、東かがわ市 |
公共交通 | バス:阿波市デマンド型乗合交通 あわめぐり(阿波市民限定、登録制で利用可能となるデマンドバス) |
大都市へのアクセス | 徳島市へ:車で約50分 大阪へ:車で約2時間30分 東京へ:徳島空港まで車で約50分+羽田空港まで約1時間10分 |
病院 | 診療所:20、病院:2、歯科:19 |
学校 | 小学校:10、中学校:4、高校:2 |
名所・観光 | 阿波の土柱、御所神社、宮川内ダム公園、土御門上皇行宮跡 |
阿波市は、阿讃山脈と吉野川に囲まれた、自然が豊かで気候の温暖なまちです。
阿波市には鉄道や路線バスといった公共交通がありません。交通手段としては、阿波市デマンド型乗合交通「あわめぐり」を利用するほかは、マイカーが基本となるでしょう。
もっとも、市内には平野部が多いので原付バイクや自転車での移動も可能。スーパーやドラッグストアといった買い物施設も、地域に一通りそろっています。
週末などには、市外へ足を伸ばしてお出かけを楽しむ方も多いようです。
阿波市から、県庁所在地である徳島市へは、車で約50分。香川県の高松市へも1時間程度で行くことができ、ドライブがてらのレジャーにもピッタリではないでしょうか。
また、徳島空港へも車で約50分です。そこから羽田空港まで約1時間10分と、トータル2時間程度で東京と行き来ができるので、2拠点生活を検討している方にもおすすめと言える環境です。
阿波市は、歴史と伝統の息づくまちです。市内には、太古の昔から長い年月をかけて造られた“世界三大奇勝”の一つ「阿波の土柱(どちゅう)」など名所が多数。また、「四国八十八ヶ所霊場」のうち4つの寺を有しています。
週末にはぜひ、ゆっくりと市内を散策してみてはいかがでしょうか。
▲「阿波の土柱」は、約100万年前からの堆積層が隆起し、風雨に削られてできた、神秘的な大地の芸術
▲コスモスは阿波市の花。市内にはコスモスの名所も多い
▲吉野川の中州「善入寺島」には、季節ごとの花が咲き誇る
【仕事】近隣エリアを含めると求人豊富
2024年2月現在、大手求人サイトで阿波市内の正社員求人を検索すると、約230件がヒットしました。
次にこの検索範囲を通勤30分程度(25km圏内)まで広げると、約4,600件と大幅に増加。より幅広い選択肢からお仕事を見つけたい方は、近隣エリアを含めたお仕事探しがおすすめです。
参考:正社員求人情報の一例(阿波市内)
参考:正社員求人情報の一例(阿波市から25km圏内)
また、起業を検討している方は、以下のような支援が利用できるのでチェックしてみてください。
ワンストップ相談窓口 | 創業支援事業者等と連携し、創業時のさまざまな相談・課題などに対応 |
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阿波市がんばる企業応援補助金 ※事業区分「創業」 |
特定創業支援等事業による支援を受けた方の、創業に要する店舗の開設、備品の購入などに対し、予算の範囲内で補助金を交付 |
【住まい】空き家バンクでさまざまなタイプの住まいが見つかる
2024年2月現在、大手住宅情報サイトで阿波市の賃貸物件を検索すると、約15件がヒットしました。
参考:賃貸物件情報の一例
一戸建ての住まいを希望している方には、空き家バンクの利用もおすすめです。
2024年2月現在、阿波市の空き家バンクでは約20件の物件が紹介されています。物件は、広々とした敷地の家、畑や納屋付きの家、近代的な設備の新しい家などさまざま。家族のご希望やライフスタイルにあわせて探せそうです。
住まいに関する支援としては、以下のような制度があります。
阿波市木造住宅建築推進事業費補助金 | 市内業者を利用し、県産材を用いて木造住宅を新築する方(市内に居住・居住予定)を対象に、1坪当たり1万円(上限50万円)の補助金を交付 |
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阿波市で暮らそう!!住宅購入補助金 | 40歳以下の方が阿波市内で住宅を取得した場合、費用の一部を支援 【補助金額】 新築住宅:30万円、中古住宅:15万円 ※子育て世帯、UIJターン者、誘致企業の従業員等には加算あり |
阿波市定住促進リフォーム補助金交付事業 | 市内の施工業者を利用して住宅のリフォームを行う場合に、補助金を交付(上限40万円) |
阿波市へ移住した人の体験談・感想
ここでは、実際に移住して阿波市に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。
- 野菜がおいしい。味が濃い。まちの食料自給率が高いので、非常時にも安心感がある
- 自然が豊かで、気候も比較的温暖。のびのび、ゆったり暮らせるところが気に入っている
- 育児支援制度や、相談窓口が多い。地域のつながりもしっかりしていて、子育てにはピッタリのまちだと思う
- のどかで静かな地域だけど、徳島市などへも出やすく、ほど良く便利
おいしい野菜や豊かな自然環境、充実した育児支援制度など、“暮らしやすさ”がいっぱいの阿波市。その生活を満喫している方が多いようです。
阿波市への移住に向けた行動
阿波市移住交流支援センターでは、移住相談対応や、空き家のマッチング、移住された方や地域の方との交流会開催など、移住希望者へのさまざまなサポートを行っています。
InstagramやFacebookには、阿波市の情報や活動記録、今後のイベント情報もアップされているので、ぜひ見てみてください。
参考:公式Instagram
参考:公式Facebook
移住おためし住宅で阿波暮らしを体験
▲移住検討時のショートステイに役立つ、移住おためし物件「土成の家」
市内の土成町には、移住おためし物件「土成の家」があります。
滞在期間は1日から数ヵ月。阿波市へ実際に来てみて、現地の様子を肌で感じながら、移住を検討してもらう施設です。移住が決定した後も、住まい・仕事探し時、引っ越し時や移住準備のための利用が可能です。
またここでは、地域交流イベントや地域の人たちとの気軽な交流を通して、まちの雰囲気を知ることもできます。
阿波市への移住に関するお問い合わせ
担当課 | 阿波市移住交流支援センター(一般社団法人阿波市観光協会内) |
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住所 | 徳島県阿波市阿波町東原173番地1 |
電話番号 | 0883-35-4211 |
対応時間 | 8:30~17:15(土曜・日曜・祝・休日と、12月29日~1月3日を除く) |
公式サイト | https://www.city.awa.lg.jp/docs/2012062800014/ |