奈良県明日香村への移住はどう?まちの魅力・仕事・住まい情報を徹底解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて奈良県明日香村の魅力をお伝えします。

明日香村は奈良県の中心部に位置しています。里山や棚田など、自然環境に恵まれたまちであり、歴史や文化を身近に感じられる移住地として注目を集めています。

空き家関連の支援や子育て世帯に向けたサポートが充実しているため、ファミリー世帯にもおすすめのまちです。

それでは早速明日香村の魅力に迫っていきましょう。

本日お話を伺った方
明日香村役場 総合政策課 係長 福井 良次さん

明日香村役場 総合政策課 係長

福井 良次さん

明日香村での暮らし:3つの特徴

奈良県明日香村での暮らしの特徴

明日香村は、「古き良きものを守る」古都保存法と「住民生活の向上を図る」明日香法というふたつの法律に守られています

歴史や文化が色濃く残り、四季の移ろいを肌で感じられる自然環境を有しているため、のんびり生活したいと考えている方にぴったりの移住地です。

飲食店もたくさんあり、直売所などの買い物環境、医療・福祉も充実しているので、田舎暮らしといえど便利な生活が叶います。それでは明日香村の特徴を詳しくご紹介していきます。

特徴1:自然豊かな田舎まちでありながら都会への交通アクセスも良好

明日香村にある阪田棚田の景観
▲阪田の棚田。集落や甘樫丘や畝傍山の景観が望める

明日香村は、日本の原風景が各地で見られる自然豊かな環境を有しています。「稲渕」「阪田」「上」「細川」の4つの棚田では、それぞれ異なる美しい景観が見られます。

明日香村の中央を流れる飛鳥川は、万葉の歌に登場することでも知られる河川です。

明日香村を流れる飛鳥川の写真
▲飛鳥川のあらゆる場所で勢いのある滝が流れている

また、自然が豊富にある一方で、交通アクセスの良さも魅力としてあげられます。奈良県中南部の中核都市「橿原市」に隣接しており、飛鳥駅や樫原神宮前駅へは5~10分、大和八木駅へは15~20分ほどの位置にあるため、大阪や京都、名古屋などの都市部に気軽にアクセス可能です。

さらに関西国際空港まで1時間ほどの距離なので、国内だけでなく国外への旅行も立てやすいでしょう。

特徴2:日常的に歴史を感じられる風情ある村

明日香村は、聖徳太子や蘇我氏など日本史の授業で習った偉人たちが活躍した飛鳥時代に栄えてきた村です。

京都の神社仏閣とはちがう悠久の歴史が色濃くのこる村であり、日常的にその歴史に触れることができます。中でもとくに有名なのは、日本最古の仏教寺院といわれている「飛鳥寺」にある本尊飛鳥大仏です。

飛鳥寺にある日本最古の仏像「飛鳥大仏」の顔写真
▲飛鳥寺にある日本最古の仏像「飛鳥大仏」重要文化財にも指定されている

飛鳥寺周辺の岡地区には、風情あるまちなみも残っています。歩くだけで飛鳥時代にタイムスリップしたような気分も味わえるでしょう。

明日香村の岡地区のまちなみ
▲趣のある岡地区の通りには古民家カフェもある

また、明日香村には日本最大級の横穴式石室や古墳、陵墓など、古代史ファンに嬉しい遺跡が点在しています。

明日香村にある古墳「石舞台」の写真
▲古墳時代後期の石舞台古墳。国の特別史跡に指定されている日本最大級の古墳

明日香村は、日常的に歴史を感じられる移住地といえます。

特徴3:グルメ通必見!特産品のいちごや古代米などが楽しめる

明日香村の特産品「あすかルビー」が吊るされている写真

明日香村はいちごの生産が盛んです。奈良県産の幻のいちごといわれる「あすかルビー」が特産品であり、村内には18カ所のいちご農園があります。

あすかルビーは、甘みと酸味のバランスが絶妙!春に開催されるストロベリーフェアには県内外から多くのいちごファンが訪れます。

また、地域おこしの一環としてもっちりとした食感の古代米や赤飯のルーツである赤米などの食が楽しめる飲食店も多くあることから、グルメ通にもおすすめの移住地といえるでしょう。

明日香村の暮らしの情報

明日香村にある稲渕の棚田の景観
▲明日香村でもっとも広い面積を持つ「稲渕の棚田」

ここからは、明日香村の暮らしに関するデータをご紹介します。

人口 人口:5,107人
世帯:2,187世帯
※2024年4月末日時点
医療 国民健康保険診療所:1
歯科:2
医院:1
学校 保育園:1園
幼稚園:1園
小学校:1校
中学校:1校
交通 【電車】
■最寄り駅:飛鳥駅・橿原神宮前駅・大和八木駅
■奈良交通路線バス
■あすかデマンド乗合交通
アクセス 【車】
大阪方面から約1時間
京都方面から約1時間30分
名古屋方面から約2時間30分

【電車とバス】
大阪から約j時間
名古屋から約2時間
東京から約4時間

※人口以外の数字は2023年8月時点のものです

明日香村には、国民健康保険診療所が設置されており、幅広い分野の診療を行っています。医療や保健福祉部門と連携をはかっているため、小さなお子さんがいるご家庭や高齢の方にとっても安心です。

村内での買い物は、新鮮な食材が手に入る直売所のほか、2024年4月には駅前にスーパーがオープンしました。近隣自治体にはスーパー、ドラッグストアが数多くあるほか、大型ショッピングモールもあります。車で10~15分ほどの距離にあり町内感覚で通えるため、生活する上で困ることはないでしょう。

明日香村内には、奈良交通路線バスが運行しており、山間部にお住まいの方や免許のない方はあすかデマンド乗合交通の利用ができます。

また、毎年2月の第一日曜日には、ユニークなお祭りが開催されています。

明日香村で開催される「おんだ祭り」の舞台風景
▲子孫繁栄をモチーフとした「おんだ祭り」天狗や翁が大暴れ!

写真の天狗や翁のパフォーマンスのほかに、参拝者のおしりを叩いて回る「おんだ祭り」は、地元の人も楽しみにしているお祭りです。

【子育て】助成金やサポートが充実!子どもたちに大人気のスポットを紹介

明日香村は子育てに関する支援が充実しています。就学前のお子さんの子育て支援や、悩み相談に対応するイベントのほか、ファミリーサポート明日香を設置し、地域住民による子どもの預かりなども行っています。

子育てにおいて大助かりな助成金の支援もたくさんあるので、簡単に表でご紹介します。

出産祝い金 第一子:30,000円
第二子:50,000円
第三子:70,000円
第四子以降:100,000円
医療費助成 18歳までのお子さんの医療費を助成
給食費助成 第二子:自己負担額半額
第三子以降:自己負担無し
子育て世帯新築等助成金 住宅を新築・増築した場合:1,000,000円を助成
※15歳に達するまでのお子さんのいる世帯が対象

小中学校では、史跡をめぐるなど郷土文化に触れられる「飛鳥学」を取り入れています。通常1クラス程度の人数をふたつに分け、手厚い教育を行えるような環境づくりも行っているそう。

中学2年生の夏休み期間中には、オーストラリアへのホームステイを募集しているほか、姉妹都市の韓国扶餘(プヨ)郡と交流するなど、国際理解教育も実施しています。

自然が遊び場でありますが、国営飛鳥歴史公園では、虫の観察・古代ガラスづくり・勾玉づくり・昔のお金づくり・クラフト・里山遊びといった歴史関連のイベントが盛りだくさん!子どもたちに大人気の公園です。

明日香村の国営飛鳥歴史公園の全貌
▲古墳や芝生公園もある「国営飛鳥歴史公園」古都飛鳥文化祭、農林商工祭り、光の回廊など大規模イベントも開催

【仕事】村外へ通勤する方多数!飲食店経営希望者には手厚いサポートあり

明日香村の求人数を大手求人情報サイトで調べると、100件以上の求人がありました。(※2024年11月時点)
※求人情報の一例

奈良県の中核市や急行で40分ほどの距離にある大阪市へ通勤している方も多いとの情報から、30分圏内で行けるエリアで求人を検索したところ、23,000件と大幅に増加しました。村内に限らず視野を広げると働き口はたくさんあります。

また、移住の先輩の中には、起業や新規就農する方も多いです。

「飲食店に挑戦したい!」と考えている方には、明日香村のちっちゃいショッピングモール「チャレンジショップASUCOME(あすかむ)」にて手厚いサポートを行っています。出店前に店舗を2年間貸出し、その間に経営指導や物件探しなどの手伝いもしてくれる心強い支援です。

詳細は下記URLをご覧ください。

※参照:明日香村のちっちゃいショッピングモール◆ASUCOME-あすかむ-

【住まい】空き家バンク更新中!住まいに関する手厚い補助金も

明日香村は土地、賃貸物件ともに少ない傾向にありますが、空き家バンクには物件がいくつか掲載され、日々更新されています。

※参照:空き家等活用バンク

また、「空き家リフォーム工事助成金」や「仲介補助金」「利子補給制度」といった住宅取得に関するサポートが充実しているので、移住希望者の背中を押してくれるでしょう。支援の詳細は下記URLから確認お願いします。

※参照:支援制度について

明日香村は10m以上の建物を建設しないなど、村の景観を大切に守っています。住宅を建てる場合も瓦屋根や家の色など建物の外観に制限があるそうなので、役場の方と相談しながら進めると良いでしょう。

明日香村の移住者の声

明日香村の移住者の声

ここでは明日香村に実際に移住した方の声をご紹介します。

  • 自然環境の中で生活できるのがうれしい
  • 美しい四季のうつろいを肌で感じられる
  • 地域の人々のやさしさに触れられる
  • 豊かな自然と歴史が身近にあり、学ぶことが多い
  • 村をあげて移住者を支援してくれる雰囲気がある

先輩移住者の声からは、豊かな自然に囲まれた暮らしや地域の人のあたたかさに触れている声が多かったです。移住前に相談した役場の方が協力的で、満足いく答えを返してもらったという声も見かけました。

明日香村は、人とのつながりを感じ、自然や歴史に気軽に触れられる移住地ということがうかがえます。

明日香村の移住に関する支援&問い合わせ先

明日香村では、移住ガイドブック「明日香村で暮らす」を発行しています。移住者のインタビューや空き家バンクに関するQ&Aなどが掲載されており、明日香村のリアルも分かるのでとても参考になるはずです。

※参照:明日香村で暮らす

空き家バンクの内見希望の方には、明日香村役場の担当者が、車で村の案内を行ってくれるそうです。移住前に気になる点はしっかりと相談して移住後のギャップを防ぎましょう。

男性スタッフのアイコン
福井さん

移住された方が、明日香村で「飛鳥の歴史と自然」を感じて、豊かな時間を過ごせるようにサポートします!気軽にお問い合わせください。

担当課 総合政策課
住所 奈良県高市郡明日香村大字橘21番地
電話 0744-54-9018
公式サイト https://www.asukamura.jp/