【栃木県】足利市への移住!子育て環境・仕事・住まいの補助金
この記事では、地方への移住を考えている方に向けて、栃木県足利市の魅力や暮らしの様子についてご紹介します。
足利市は、東京から電車で約70分、車で約90分の場所に位置しています。乗り換えなしの特急列車で都心へ行ける好立地であるうえに、暮らしのすぐそばで自然を感じられるため、都会の良さと田舎の良さのバランスがちょうど良いまちといえます。
足利氏発祥の地として知られており、市内にはお寺や神社が点在するなど、歴史的な魅力も有しています。また、子育て支援や住まいに関する補助金・支援制度も充実しているので、ファミリー世帯の移住希望者にもぴったり!
今回は、足利市の移住支援員・津久井翔さんにインタビューを行い、まちの魅力や仕事、住まいに関する情報のほか、移住に役立つお話をお伺いしました。
足利市の暮らしの特徴3つ
足利市は、下記のような特徴のあるまちです。
- 都心部へのアクセス良好!東京圏への通勤補助金もあり
- 身近に自然がたくさん!山や川で楽しめるアクティビティが豊富
- おしゃれな街並みが魅力!風情を感じられる旧市街地と石畳のあるまち
それではこれらの特徴について詳しく見ていきましょう。
特徴1:都心部へのアクセス良好!東京圏への通勤補助金もあり
足利市は、東武鉄道の「特急りょうもう」に乗車すれば、乗り換えることなく、東京スカイツリーや浅草まで約70分でアクセスできます。新幹線だと東京までの運賃はおよそ4,000円ほどですが、特急りょうもうならわずか約2,000円で行けるのも嬉しいポイント。
通勤や通学もスムーズなので、週に数回だけ都内に出勤するといったテレワーカーの方の移住も増えているそう。また足利市では、東京圏(東京都・埼玉県・千葉県及び神奈川県)へ通勤する方を対象に「足利市通勤補助金」制度を実施しています。
支給期間は最長3年で、支給額は特急券またはグリーン乗車券代の実費の2分の1(上限月額1万円)です。「仕事は変えたくないけど、自然に囲まれた場所で静かに暮らしたい」と考えている方にとって、この通勤補助金は、移住へ踏み出す一歩を後押ししてくれる支援といえるでしょう。
社会人だけではなく、お子さんが大学を選ぶ際も、足利市のアクセスの良さが、選択肢を大きく広げてくれるはず。
わたし自身も足利市から東京の大学に行ったのですが、よく実家に帰っていました。足利市はとても便利な立地にあるので、行きやすいし帰りやすい、打ってつけの場所です。
特徴2:身近に自然がたくさん!山や川で楽しめるアクティビティが豊富
足利市は、暮らしのすぐそばに自然を感じられるまちです。高い建物が少ないため、空は広く、市内のあちこちに咲く花々から四季の移り変わりを感じ取ることができるでしょう。
市内の中心には渡良瀬川が流れており、河川敷には、たくさんの遊具が整備されている公園や、広々としたグラウンドがあるほか、魚釣りや水遊びなどが楽しめるスポットもあります。土手を散歩したり、サイクリングしたり、川遊びをしたりと、自然を感じながら思い思いの時間を過ごせるのも魅力です。
また、山間部にキャンプ場を2ヵ所有しており、とくに松田川ダムのふもとにある「RECAMP足利」は、大迫力のダムを目の前にしてキャンプができると人気のスポットです。
▲松田川ダム
北部には山が連なっているので、休み日には低山ハイキングもおすすめです。冬も雪がほぼ降らないので、年間を通して楽しむことができますし、まちなかからのアクセスもよく、初心者から経験者まで幅広いレベルのコースがあるので気軽に始めやすいです。
このように、足利市には自然を生かした遊び場が豊富にあるため、「休みの日はアクティブに活動したい!」「子ども達を自然の中でのびのびと遊ばせたい!」という移住希望者にぴったりなまちといえます。
▲足利市には登山ができる山もある
特徴3:おしゃれな街並みが魅力!風情を感じられる旧市街地と石畳のあるまち
▲足利学校方丈
足利市は、室町幕府の将軍・足利尊氏の祖先が拠点を設けたまちであり、史跡足利氏宅跡(鑁阿寺)をはじめ、大小さまざまな寺社が数多く点在しています。
▲鑁阿寺太鼓橋
▲鑁阿寺
▲織姫神社
また、平安時代に創建されたとされる日本最古の学校「足利学校」は、学問の中心地として栄えた有名な観光スポットの1つ。足利市の旧市街地の路地や、鑁阿寺、足利学校周辺の石畳など、古くから大切に残されてきた歴史ある街並みを見に、多くの観光客も訪れるほどです。
綺麗に整備された鑁阿寺周辺の石畳通りは、おしゃれで写真映えすると若い世代からも注目を集めています。
▲着物と鎧の着付体験も行っている
全国に散在する「小京都」と呼ばれる市町が参加している「全国京都会議」の加盟都市でもある足利市での暮らしは、生活のクオリティをあげられるひとつの要素となるでしょう。
足利市の暮らしに関する情報
▲渡良瀬川にかかる中橋
つづいては足利市の暮らしに関するデータを見ていきましょう。
気候 | 1月:平均気温:3.2℃ 8月:平均気温:26.3℃ ※参考:気象庁(近隣の佐野市) |
---|---|
人口 | 139,443人 (2024年時点) |
病院 | 一般診療所:109、病院:12、歯科:81 |
学校 | 小学校:22、特別支援学校小学部:2、中学校:12、特別支援学校中学部:2、高校:7 |
交通 | 【鉄道】 ・成田空港から約120分 (京成特急:日暮里駅下車⇒常盤線(東武特急りょうもう号):北千住駅から足利駅) ・羽田空港から約135分 (京浜急行線:浅草下車⇒東武線(東武特急りょうもう号):浅草駅から足利駅) 【車】 ・東京方面から約90分 (東北自動車道:北関東自動車道経由⇒足利IC) ・新潟方面から約170分、長野方面から約120分 (関越自動車道:北関東自動車道経由⇒足利IC) |
近隣都市 | 栃木県佐野市、群馬県桐生市・太田市・館林市・邑楽郡 |
足利市は、医療や教育機関のほか、市内のそれぞれの地区にスーパーやコンビニも揃っているため、便利な暮らしが実現できます。大型のショッピングモールは市内に4カ所あるため、生活に必要なアイテムだけでなく、ファッションや雑貨、大型家電なども生活圏内で買いそろえられるのも嬉しいポイント。
市内では多彩なイベントも各地で開催されています。
▲ほろ酔いウォーク
▲凧揚げフェスティバル
▲足利花火大会
近年では、「第1回 International Illumination Award」(2023年)の「イルミネーションイベント部門優秀ストーリー賞」で全国第1位を受賞した「あしかがフラワーパーク」に代表される夜景観光も魅力的です。
▲あしかがフラワーパーク全体をイルミネーションで彩る「光の花の庭」
毎年秋に開催される「足利灯り物語」では、文化財建造物等のライトアップをはじめ、銘仙行灯、竹灯り、花手水などが国史跡などの歴史遺産と融合し、幻想的な空間を作り上げています。
このほか、日本百名月にも登録された「織姫神社から望む月」など、ぜひ泊まりでお出かけして、足利の夜をゆっくりと堪能してみてくださいね。
また、足利市は、ドラマや映画、CMのロケ地としても有名で、年間約50作品が撮影されています。まちなかの風景やお店が撮影現場として使われているので、普段生活していると、もしかしたら有名人に遭遇できるかもしれません。
エキストラとして撮影に参加するチャンスもあります。興味のある方は、公式サイト「あしかがフィルムコミッション」をチェックしてみてくださいね。
【子育て】金銭面の支援も手厚い!教育・遊び場も充実していて子育てしやすいまち
足利市は、子育て世帯のサポートにも力を入れています。保育の無償化はもちろん、高校生までの医療費が無料のほか、妊婦一人あたり5万円、さらに子ども1人あたり5万円を給付する制度も実施中!
また、年齢別の支援がひと目でわかる子育てカレンダーの発行や、子育てアプリも運営しています。「あしかが子育てアプリ」では、忘れがちな定期健診や予防接種の時期になるとスマホに通知してくれる大助かりなサービスもあります。
市内には妊活から妊娠期、育児の不安や悩みの相談に対応してくれる機関や、働くパパママを応援してくれる一時預かりの施設なども整備されています。
足利市が実施している支援をフルに活用すれば、心にゆとりを持って子育てができそうだと感じました。足利市の子育て環境についてもっと知りたい方は、下記URLをご覧ください。
公式:あしかが子育て情報サイト
さらに足利市には、東京23区に在住または東京圏から23区に通勤する方を対象とした、移住支援金もあります(予算に達した時点で終了)。18歳未満の子どもを帯同して移住する場合、世帯移住の補助額100万円に加え、子ども一人につき100万円が加算されるので、興味のある方は公式サイトで詳細をご確認ください。
公式:移住支援金
【教育】入園目的で移住した人もいる人気の保育園や小規模特認校の中学校もある
▲小俣幼児生活団
足利市には、モンテッソーリ教育とアドラー心理学を取り入れた保育をしている認可保育園「小俣幼児生活団」があります。3000坪超えの敷地には自然がいっぱい!小俣幼児生活団に入園させたいと移住した方もいるというほど人気の保育園です。
市内の小学校では、4年生になると日本遺産構成文化財に認定された日本最古の学校である「史跡足利学校」に行き、孔子の教えである「論語」を体験する授業を実施しています。足利市の歴史や文化について知ることのできるユニークな授業は、子ども達の視野を広げてくれそうです。
また、「先生の目がしっかり届く学校に行かせたい」という希望をお持ちの親御さんに適している「小規模特認校」の中学校もあります。通学区域外でも入学が可能なので、足利市内であればどのエリアに移住しても通わせることができます。
足利市は、子ども達が自分らしく生きていけるための教育機関を積極的に作り上げているという印象を受けました。
【遊び場】週末行く場所に困らない!晴れでも雨でも遊べるスポットが豊富
▲五十部公園
足利市には、子どもから大人まで楽しめるスポットがたくさんあります。まず紹介したいのは、「足利ガスふれあい公園(五十部運動公園)・五十部公園」です。園内には、ウォーキングコースやテニスコート、バスケットコートのほか、大型複合遊具に芝生広場など多彩なエリアが整備されています。
▲五十部公園
足利赤十字病院が隣接されているため、ヘリポートが整備されており、ドクターヘリや防災ヘリの離着陸も行われています。
そのほか、一年を通して季節感あふれる花や木を堪能できる「あしかがフラワーパーク」や、屋内なら、利用料100円(60分入替制)で遊べる「キッズピアあしかが」が人気!「キッズピアあしかが」は、ショッピングモール「ヨークタウン足利」内にあるので、買い物やグルメも一緒に楽しめます。
▲サーキットゾーンやロールプレイゾーン、ベビーゾーンなどさまざまなエリアがあるので、思いっきり遊べる
足利市は、家族で遊べる施設や公園も豊富なので、休みの日に遊び場所に困ることはないでしょう。
【仕事】市内に求人多数!「ものづくり」をするために移住した方も多数
大手求人情報サイトで足利市の求人を検索したところ、2,000件以上の仕事が見つかりました。(2024年8月時点)
参考:求人情報の一例(足利市のみ)
足利市は大正時代から昭和にかけて織物のまちとして栄えてきたことでも知られています。そのため、ものづくりに興味のある若者世代の移住者も多く、市内にはギャラリーが点在しているのも特徴。求人の中にも、製造業が多かったのが印象的です。
足利市には、お仕事に関連する機関もたくさんあるので、移住前に自分に合う機関を見つけて相談してみてはいかがでしょうか。
公式:仕事
【住まい】十分な賃貸物件&空き家あり!住まいに関する補助金もチェック
大手住宅情報サイトで足利市の物件を検索すると、約1,400件が見つかりました。(2024年8月時点)
※参考:物件情報の一例
空き家バンクも実施しているので、「新築より低価格でマイホームを手に入れたい」「空き家をおしゃれにリノベーションしたい」と考えている方はぜひチェックしてみてください。
公式:空き家・空き地バンク
足利市には、賃貸や空き家も豊富にあるため、移住する際に住まいに困ることは少ないでしょう。
空き家改修補助金&新婚世帯に向けた住宅支援あり
足利市の空き家バンクを利用して住宅を購入した移住者には、空き家の改修費を補助する制度があります。補助金額は工事費の1/2で、上限は50万円です。
また、結婚を機に足利市に暮らす39歳以下の新婚世帯に対して最大30万円を補助(夫婦ともに29歳以下の場合は、最大60万円)する「足利市結婚新生活支援事業補助金」も実施中です。住宅購入やリフォーム、賃借するための費用や引っ越し費用に適用できます。
足利市へ移住した人の感想や口コミ
ここでは、実際に足利市へ移住した方の声をご紹介します。
- 一年中、星と夕日と朝日がきれい。自然の変化を窓辺から感じられる
- 旧市街の明治~昭和の自由な建築の建物を見ながら路地を歩くのが好き
- 山や川、文化遺産などがあって、いろいろな楽しみ方ができるのが魅力
- まちの方がとても優しくてウェルカムな雰囲気がある
- 災害が少ないことも移住を決めた理由
- ギャラリーが多く、まちの雰囲気が気に入っている
- 知り合いがいなくて不安だったけど、地域の子育てサロンなどに参加するとまちの人がとても温かく接してくれた
- 生徒数が少ないため教育が手厚く、子どももストレスフリー
- いろいろな魅力があって飽きないまち
移住するまで、「地域の方とうまくやっていけるのか」と不安を抱える方は少なくありません。しかし口コミからは、移住者の方を快く迎えてくれる雰囲気があることがうかがえました。
また足利市には、自然環境や歴史的な面など多種多様な魅力があるため、思い思いの暮らしが実現できるまちであると感じました。
▲移住者の集まり。口コミにもある通り、知り合いを作るためのきっかけは豊富にある
子育て世帯向けの「移住体験ツアー」
▲移住体験ツアー「子育てのまち足利」参加者のみなさん
足利市では、移住体験ツアーを実施しています(実施時期不定)。
おもに子育て世帯に向けたプランなどを企画しており、これまでに、足利市の中でも自然豊かなエリアである北部地区に行き、子ども達に自然体験をしてもらったり、保育園「小俣幼児生活団」を見学したり、まちなかを散策したりと、移住後の生活をイメージできるようなプランを組んでいます。
「参加してみたい!」という方は、下記の公式サイトをチェックしてみてくださいね。
足利市の移住に関するお問い合わせ
▲移住定住相談窓口(足利市移住・定住相談センター燕のしたEnnnosita)
足利市への移住については、下記の担当課へお問い合わせください。
担当課 | 足利市役所 地域創生課 |
---|---|
住所 | 〒326-8601 栃木県足利市本城3丁目2145番地 |
電話番号 | 0284-20-2222 |
公式サイト | https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/index.html |