北海道足寄町移住ガイド:子育て支援と自然を満喫する新生活
この記事では、地方への移住を検討されている方へ「北海道足寄町(あしょろちょう)」の魅力をご紹介します。
足寄町は、豊かな森林や美しい湖のある自然豊かなまちです。阿寒摩周国立公園の中にあるオンネトーと呼ばれる湖は、足寄町内の人気観光地の1つです。
また、町の面積は日本一広く、市町村全体で見ても全国有数の広さを持つまちでもあります。
子育て支援に力を入れており、妊娠から子どもが成長して高校を卒業するまで、その時々に応じたいくつもの支援施策が用意されていることも、まちの大きな特徴となっています。
このような魅力ある足寄町について、まちの特徴や暮らしの情報を詳しくお伝えしていきます。
足寄町の暮らしが魅力的な3つの理由
足寄町は、町としての面積が日本一広く、その広大なまちの中には、国立公園や湖、豊かな森林や河川が流れ、自然豊かな環境です。
子育て支援に力を入れており、子どもの成長時期に応じた数々の支援が用意されています。
まちには季節ごとのイベントなどもあり、地域の方と交流する機会も持ちやすいでしょう。近隣都市へのアクセスも良好で、日常的に利用するスーパーなどは町内にあるので不便なく暮らすことができます。
そんな足寄町への移住は、このような方におすすめです。
- 豊かな自然の中で、伸び伸びと子育てをしたい人
- 子育て支援の充実したまちで子育てをしたい人
- 季節ごとの行事に参加するのが好きな人
- 時には都市へ出て買い物などを楽しみたい人
それでは、詳しくご説明します。
(魅力1)充実の子育て支援:高校卒業まで続く手厚いサポート
足寄町では子育て支援に力を入れています。まず、新婚世帯の新生活に関するサポートから始まり、妊娠・出産、子どもの進学など、状況に応じたいくつもの施策が用意されています。
新婚世帯へのサポートとしては、「足寄町結婚新生活支援事業補助金」があります。これは住居費用やリフォーム費用、引越し費用を支援するもので、条件を満たすと30万円を上限に補助を受けることができます。詳細は公式ホームページをご確認ください。
妊娠した場合は、出産までの伴走型支援が受けられる上、出産や子育てを応援するための給付金が支給されます。
伴走型支援では、妊娠届出時・妊娠8ヶ月前後・出産届出後の3回にわたってアンケートや面談を通じて1人1人の妊婦さんに寄り添ったサポートを行なっています。
また、妊娠届出時には出産応援ギフト(妊婦1人につき5万円)、出産届出後には子育て応援ギフト(新生児1人につき5万円)を支給しています。ギフトの支給だけではなく、各々の妊娠中の悩みに寄り添って支援してくれる手厚さが魅力的な施策です。
公式:足寄町(伴走型相談支援及び出産・子育て応援給付金の一体的事業)
足寄高校への進学を希望する場合は、通学費や入学一時金の支援を受けることができます。
▲足寄高校の校舎外観
また、足寄高校在学中に、姉妹都市のカナダ・アルバータ州ウェタスキウィン市に派遣し、異国の文化をホームステイ体験等を通して学ぶことができる「足寄高校生海外研修派遣事業」を実施しています。
子どもの交通費やパスポート取得などの渡航費用は全額補助が受けられるので、金銭的な不安なく海外経験を積むことができる貴重な機会です。
▲特徴ある教育を行う足寄高校の授業風景
さらに、足寄高校生を対象とした個別指導型の学習塾「足寄町学習塾」無料で利用することもでき、日常的な学習環境も整えることができます。
他にも、保育料や学校給食費、中学生以下の医療費の完全無償化といった支援も行っています。足寄町で暮らせば、手厚いサポートを受けながら、自然豊かな環境で伸び伸びと子育てをすることができそうですね。
(魅力2)四季折々の自然と楽しいイベント
まちには自然を楽しめる人気の観光スポットや、季節のイベントも沢山あります。
まずなんといっても外せないのはオンネトーです。オンネトーは別名五色沼とも呼ばれ、季節や気温によって変化が楽しめる湖です。風のない時は雌阿寒岳と阿寒富士が湖面に映し出され、色彩の変化もあわせてとても神秘的な光景を眺めることができます。
▲オンネトー湖畔のキャンプ場
オンネトー周辺を散策するのも気持ちがいいですし、湖畔にはキャンプ場もあるので、長期間滞在しながら周辺エリアを満喫することもできますよ。
子どもの遊び場として人気があるのは「里見が丘公園」です。大型の遊具があり、敷地も広いので周囲に気兼ねなく遊ぶことができます。BBQガーデンや足湯などもあり、大人も楽しめるおすすめのスポットです。
▲足寄町にある「里見が丘公園」
公園に隣接して、2023年4月に温泉施設がオープンしました。アクティビティで身体を動かした後は、完成したばかりの綺麗な温泉でのんびり寛いでみてはいかがでしょうか。
▲温泉施設「銀河の湯あしょろ」
足寄町では季節ごとのイベントも充実しています。
春には「ラワンぶきまつり」という令和2年から毎年6月に開催されているイベントがあります。見て美しい、食べて美味しい、足寄町の特産品「ラワンぶき」の魅力を知ることができるイベントです。
夏には「足寄ふるさと盆踊り・両国花火大会」という、足寄の一大イベントがあります。約8,000発もの花火が夜空を彩る花火大会をメインに、仮装盆踊り大会や子ども盆踊り大会など、子どもから大人まで様々な催しを楽しめます。
▲足寄町の足寄ふるさと盆踊り・両国花火大会
秋には「オンネトー物語」というワークショップやコンサートなどさまざまなイベントを通してオンネトーの湖を楽しむイベントも開催されます。
▲オンネトー物語のイベント風景
冬には「ウッドキャンドルナイト」というイベントがあります。
▲幻想的なウッドキャンドルナイト
イベントでは林業の盛んな足寄町らしく、足寄産のカラマツ、トドマツを利用したウッドキャンドルや、氷をくり抜いて作られたアイスキャンドルが合わせて1000個以上飾られ、幻想的なキャンドルの光を楽しむことができます。
(魅力3)便利な生活環境と都市部へのアクセスの良さ
ご紹介したように自然豊かで広大な足寄町ですが、町内にはコンビニやスーパーもあり、金融機関や病院もあるため、日常生活にも不便はありません。
まちならではの名産品としてはチーズが有名で、現在、町内にチーズ工房が2つあります。「しあわせチーズ工房」のチーズは、WorldCheeseAwards2022で最高ランクのスーパーゴールド受賞、JapanCheeseAwards2020はグランプリ受賞した実績のあるチーズもあります。
▲国内外のチーズコンテストで複数の受賞歴を持つ、しあわせチーズ工房のチーズ「幸」
もう一つのチーズ工房、「あしょろチーズ工房」は、JAあしょろから「合同会社あしょろチーズ工房」に事業継承され、2022年12月から再出発しました。
ラワンぶきという「日本一大きなフキ」も有名です。北海道遺産にも登録されており、びっくりするほど大きいので是非1度実物を見て、食べてみてください。天ぷらや煮物にして食べると美味しいですよ。
▲2〜3mにも成長するラワンぶき
足寄町の生活基本情報:気候から交通アクセスまで
ここからは足寄町での生活に関する基本情報を、データとともに紹介します。
気候 | 1月の平均気温:-9.1度 8月の平均気温:20.1度 ※参考:気象庁ホームページ |
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人口 | 人口:約6,300人 世帯数:約3,300世帯 ※令和5年3月31日現在 |
病院 | 病院:1件 診療所:2件 歯科医院:3件 |
学校 | 保育所:3所 認定こども園:1園 小学校:4校 中学校:1校 高等学校:1校 |
交通 | 【自動車】※一部高速道路利用 札幌から約3時間20分 釧路から約1時間35分 北見から約1時間25分 帯広から約1時間5分 |
近隣都市 | 釧路市、帯広市、北見市 |
まちには認定保育園から高等学校まであり、まちの中で子育てをしていくことができる環境です。
自動車があれば釧路市や帯広市など近隣都市へも1時間〜1時間半程度で行くことができるので、不便を感じることは少ないでしょう。都市部でのショッピングや飲食なども気軽に楽しむことができます。
足寄町の仕事事情:町内外の求人状況
大手求人情報サイトで「足寄町×正社員」で調べてみると、約90件の求人情報が見つかりました。また、車で30分以内(町内から25km以内)で検索したところ、求人情報は360件以上となりました。(2023年4月時点)
※参考:求人情報の一例
町内でも仕事を見つけることができますが、自動車通勤も念頭に探すことで、より自分の望む求人を見つけやすくなりそうです。
足寄町の住まい探し:移住者向け情報サイトと補助金制度
大手住宅情報サイトで市の物件を検索してみると、賃貸マンション・アパートは1件しか見つかりませんでした。
※参考:物件情報の一例
ただ、足寄町と隣接2自治体(足寄町、本別町、陸別町)の3町広域で運営している「とかち東北部移住サポートセンター」の物件情報を参照すると、足寄町内だけで30件以上の物件が掲載されています。
単身向けから世帯向けまで幅広く掲載されているので、空室のある物件をチェックしたり、満室の物件が空くのを待つという選択肢も考えられます。
参考:とかち東北部移住サポートセンター
また「住環境・店舗等整備補助金」という、町内業者による住宅の新築、増改築や中古住宅購入時に補助金(上限150万円)を受け取ることができる制度もあります。住宅の新築や取得を検討される方は町HPから内容をご確認ください。
実際の移住者が語る足寄町での暮らし:自然と人々の温かさ
実際に足寄町へ移住した方々は、移住した後どのような生活を送っているのでしょうか。移住者の方々のリアルな声を一部ご紹介します。
- 水も空気も澄んでいて気持ちが良く、美味しい食べ物を楽しめる
- 放牧酪農や、馬の放牧などの光景が見られ、ヨーロッパにいるかのよう
- おすそ分けを沢山いただき、皆さん優しく接してくれる
- 野花を楽しんだり、野生生物と遭遇したりといった面白さもある
移住者の方々からは、自然の美しさやまちの人の優しさに触れることが多いという声が寄せられています。人と人の温かい交流が感じられる生活も移住の魅力の1つではないでしょうか。
足寄町移住への第一歩:おためし暮らしで実際の生活を体験
足寄町への移住を検討していると、様々な疑問や不安が出てくることもあるかと思います。そうした際は、移住体験(おためし暮らし)に挑戦してみるのはいかがでしょうか。
市街地に用意された移住体験用の住居に宿泊しながら、最短4日間から最長3か月までまちの暮らしを体験することが可能です。
▲移住体験用住宅
「足寄町への移住に向けて具体的な行動段階にある方」であれば2回目の移住体験も可能となっているので、例えば、夏と冬の両方を経験してから移住を決めることもできます。詳細は町HPからご確認ください。
公式:足寄町(移住のご案内 移住体験(おためし暮らし)について)
移住体験の前に、気になることを質問したいという場合は、本ページの最後に記載の問い合わせ先へ問い合わせることができます。特に農業体験等を通じて移住を希望する方は「一般社団法人 びびっどコラボレーション」でも個別相談を受け付けています。
足寄町移住サポート:詳細情報と相談窓口
記事ではお伝えしきれない足寄町の魅力は他にもあります。足寄町への移住について気になることや相談したいことがあれば、お気軽に以下の窓口へご連絡ください。
担当課 | 足寄町総務課 企画財政室 企画調整担当 |
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住所 | 〒089-3797 北海道足寄郡足寄町北1条4丁目48番地1 |
電話番号 | 0156-28-3851 |
対応時間 | 8:35〜17:05(12:00〜12:45除く) |
公式サイト | https://www.town.ashoro.hokkaido.jp/citypromotion/ |