熊本県芦北町で暮らす良さとは?移住のための仕事・住居・支援情報

この記事では地方移住を検討している方に向けて、熊本県芦北町の魅力をご紹介します。

芦北町は、西に海、東に山を有した自然豊かなまちです。その自然の恩恵と温暖な気候がもたらす環境では、海産物をはじめデコポンなどの果物、さらにはあしきた牛といった特産品がたくさんあります。

新しい働き方を提案するため、サテライトオフィスの設置やワーケーションに訪れる方に向けたサポートが手厚いのも魅力です。また、アウトドアスポットも豊富で、子育て支援や教育環境も充実しています。

それでは早速芦北町の魅力に迫っていきましょう。

本日お話を伺った方
芦北町役場の藤井さん

芦北町 企画財政課
移住コーディネーター

江口 理央さん

芦北町の商工観光課商工振興係参事の橋口卓矢さん

芦北町 商工観光課
商工振興係 参事

橋口 卓矢さん

芦北町での暮らし:5つの特徴

熊本県芦北町暮らしの特徴

芦北町は、海・山・川の自然環境がある上に、温泉施設も有しています。日常生活に必要なものは問題なく手に入る点や、美味しい食材が豊富にそろっているなど、総合的に楽しめるまちとして人気です。

芦北町への移住は下記のような方に向いています。

  • 自然環境が身近にあるまちに暮らしたい
  • 日常的に温泉に浸かりたい
  • おいしいものが大好きで食に興味がある
  • 歴史好き
  • 子どもを育てやすい環境が良い

なぜ上記のような方が芦北町の移住に適しているのか、芦北町の特徴を交えながらご紹介していきます。

特徴1:自然&温泉があるまち!移住すれば日常的に心も体もリフレッシュできる

芦北町の鶴ヶ浜で海を眺める親子
▲「鶴ヶ浜海水浴場」内海なので穏やかな波が特徴。小さなお子さんも海水浴を楽しめる

芦北町は、海や山へと気軽にアクセスできる環境です。自然を活かした観光スポットも多く、海水浴場やキャンプ場は、1年を通してたくさんの人々でにぎわいます。

芦北町のビーチの写真
▲広大な八代海を白い砂浜で眺められる。夏場だけでなく冬場の散歩にも適している

自然に囲まれた環境の芦北町には、温泉施設も豊富にあります。海底から自然噴出しているめずらしい温泉や、内湯から露天、サウナもある温泉施設までバラエティ豊かです。

芦北町にある「大野温泉」のヒノキ風呂
▲大自然の中に佇む「大野温泉センター」。ヒノキの香りが疲れた体をより一層癒してくれる

芦北町にある「亀井荘」の大浴場
▲源泉かけ流しで肌がつるつるになると評判の「亀井荘」。貸切風呂もあり

たくさんの自然に触れ、気軽に温泉に立ち寄りリフレッシュできる環境の芦北町。移住後は疲れにくい体や穏やかな心を手に入れられそうです。

特徴2:特産品がたくさんのまち!魚介・肉・果物まで食文化が素晴らしい

芦北町の特産品露地デコポンの実がなっている写真
▲爽やかな甘味が特徴の「露地デコポン」。香りも楽しめる

芦北町には、数々の特産品があります。とくに田浦銀太刀(たのうらぎんだち)やアシアカエビなどの海産物はなかなか全国に出回らないまぼろしの逸品です。

芦北町で獲れたしらすがたっぷりのったしらす丼
▲水揚げ後すぐに釜揚げされるしっとりふっくらのしらすも絶品!

さらに忘れてはいけないのが、自然の恩恵がもたらす環境下と、こだわりの飼料を与えて育てられている「あしきた牛」です。

芦北町の芦北町ブランドあしきた牛のかたまり
▲旨味がたっぷりつまった霜降りの牛肉

サーロインステーキはもちろん、アレンジも自由自在。ほどよい歯ごたえがたまりません。

芦北町の特産品あしきた牛のサーロインステーキ塩&バジル添え

芦北町のあしきた牛をソースがけ

芦北町のあしきた牛を使用したステーキ丼

スクロールで牛肉の写真がご覧いただけます→

芦北町に移住すれば、新鮮&おいしい食材で毎日の食卓を彩ることができるでしょう。

特徴3:人があたたかいまち!自宅のポストに野菜が届く!?

芦北町は、移住者を快く受け入れる環境が整っています。知らない人でもすれ違いざまに挨拶を交わすなど、人とのつながりを存分に感じられるまちです。

小学生の挨拶もすばらしく、町内では当たり前のように「おはようございます」が飛び交います。それもまちの人々があたたかく子どもたちを見守ってくれているから。

趣味で畑をしている人が、通りすがりに突然野菜のおすそ分けをしてくれることがあったり、家のポストにキャベツがのっていたり…なんて驚きのエピソードもよく耳にするそうです。

都会の人間関係にさみしさを感じている方は、芦北町での人付き合いが刺激的なものになるかもしれません。芦北町は、人のあたたかさに触れたいという方にぴったりな移住地といえるでしょう。

特徴4:昔ながらのまちなみが残るまち!歴史好きな人におすすめ

佐敷城から眺める芦北町のまちなみ
▲国指定史跡「佐敷城跡」からの風景。見張り番の城であったため、芦北町のまちなみや遠くの海・山々まで見渡すことができる

芦北町は、薩摩藩・熊本藩のちょうど境の土地、薩摩街道(篤姫がお嫁入の道)があるため、歴史的なまちなみが残っている点も魅力のひとつです。

芦北町の佐敷のまちなみを歩く家族
▲白壁が特徴的な家屋が並ぶ佐敷のまちなみ(引用:芦北町観光協会

歴史好きな人はもちろん、そうでない方も、タイムスリップした気分でまちあるきをするのも楽しいはず。芦北町へ移住すれば、たくさんの発見が得られそうです。

特徴5:遊び場たくさん!子育てに関するサポートが手厚い

芦北町にオープンした「芦北町こどもの広場」の内観
▲「芦北町子どもの広場」木のおもちゃがたくさんある開放的な空間。

芦北町は、子育て環境にも力を入れています。令和2年には図書館と子どもの遊び場を併設した「芦北町総合コミュニティセンター」がオープンしました。駐車場も広く、子ども用の絵本コーナーや授乳室も完備されているので、気軽に遊びに行けると大人気です。

芦北町こどもの広場の屋外広場
▲屋外にはすべり台やミニハウス、おままごとセットなどがある

芦北町こどもの広場の交流コーナーで遊ぶ子供たち
▲雨天気にせず遊べるのは嬉しいポイント!

このほかにも、人工ビーチやゴーカート場がある「御立岬公園(おたちみさきこうえん)」や、海水浴場が目の前にある「芦北海浜総合公園」など、家族連れに人気のレジャースポットが点在しています。

芦北町の教育環境や大助かりな子育て支援

芦北町の保育園は共働きの世帯に嬉しい待機児童ゼロ!小学校の給食は、地産地消に取り組むなど食育にも力を入れています。

また、スポーツの振興による町づくりを柱の一つにしているため、全国大会に行く場合には補助金制度を活用することができます。年間を通じて、好成績の生徒にはスポーツ・文化奨励賞として奨励金がでるほか、ボランティア活動も重要視しているとか。

芦北町の小中学校ではカンボジアへの募金活動を20年以上続けており、ただ募金するだけでなく子どもたちが農作物を作って集めたお金で寄付しているそう。その縁あってか、数年に1度「カンボジアスタディーツアー」を実施。中高生を対象に英国派遣事業も実施するなど、芦北町は国際交流にも積極的です。詳細は下記URLをご確認ください。

参照:芦北町国際交流協会:これまでの取り組み

ここからは芦北町が実施している子育て支援を簡単に表でご紹介します。

不妊治療費助成 夫婦一組につき25,000円を助成
誕生祝い品の進呈 地元産材で作った木のおもちゃをプレゼント
保育料完全無償化 保育料と副食費の無償化
小中学校の学校給食費完全無償化 小中学校での給食費が完全無償
子ども医療費助成 18歳までの医療費を助成

このほかにも、芦北町内の県立芦北高校への通学費補助、修学旅行費補助も実施しています。大助かりな支援の詳細は下記公式サイトよりご確認ください。

※参照:あしきた子育て応援サイト

芦北町の暮らしに関する情報

ここからは芦北町の暮らしに関する情報をご紹介します。

人口 人口:15,491人
世帯数:6,961世帯
※令和5年6月時点
病院 内科:11
外科:3
小児科:4
眼科:1
病院:3
歯科:5
学校 保育園・こども園:7
小学校:5
中学校:3
高校:1
特別支援学校:1
交通 【鉄道】
肥薩おれんじ鉄道

【バス】
ふれあいツクールバス
産交バス
アクセス 【自動車】
■福岡から約110分
南九州西回り自動車道で田浦インター・芦北インター

■出水から国道3号で約50分

【電車】
博多駅から九州新幹線で新八代駅まで約50分
熊本駅から九州新幹線で新八代駅約13分
※新八代駅から芦北町佐敷駅まで肥薩おれんじ鉄道で約40分

芦北町で便利な暮らしをするには車が必須となります。車があれば、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどが点在しているため日常生活に必要なものはすぐに手に入ります。

高速ICを有しているので、週末はドライブがてら近隣都市の大型商業施設に足を運ぶ方も多くいるそう。都会的な楽しみを求めるときは、熊本市内や八代市内がおすすめとのことです。

1時間に1本走っている肥薩おれんじ鉄道は、町外の高校に通う子どもたちが多く利用しており、町内を走るコミュニティバス「ふれあいツクールバス」は、病院や買い物に行く高齢者の方の利用が多いそう。

芦北町は病院や教育環境も充実しているので、「自然豊かな田舎でも便利な暮らし」が堪能できそうです。

【仕事】起業したい方必見!新しい働き方やワーケーション希望者に手厚いサポートあり

芦北町は、果物やお米、サラダ玉ねぎといった農業を営む方が多いです。大手求人情報サイトで芦北町の仕事を検索したところ、約340件でした。(2023年6月時点)
※求人情報の一例

町内に働き口が少ないため、町では新たな仕事を創出するためにあらゆる取り組みを実施しています。

芦北町はIT企業のサテライトオフィスを2カ所設置し、新しい働き方を生み出しています。2023年6月時点で12企業が入っており、近隣都市や東京から移住し、デザイン関係や商品開発などを起業して活躍している方がいるそう。

起業希望者には、商工観光課によって、オフィスの案内や町内とのマッチングが実施されています。

芦北町にあるサテライトオフィス計石の内装
▲「芦北サテライトオフィス計石」海に面した旧学校。開放的なオフィスでのびのびと仕事ができる

芦北町にあるサテライト田浦2の内装と働く人たち
▲「芦北サテライトオフィス田浦」芦北町役場田浦支所の2階、3階をリノベーション。周辺は自然環境豊富

※参照:芦北サテライトオフィス計石
※参照:芦北サテライトオフィス田浦

また、就業関連では「ためしてあしきた」を実施しており、ワーケーションをする方に向けて宿泊費やレンタカー費用を補助しています。長期滞在のニーズにこたえるため、親子ワーケーションを取り入れるなど柔軟な対応が魅力的です。親子ワーケーションは、保育園と連携し、2、3週間の利用が可能!詳細は下記よりご確認ください。

※参照:ためしてあしきた

芦北町内での仕事は多くはありませんが、「起業したい!」「移住して何か新しいことを始めたい!」「自然環境のあるまちでリモートワークしたい!」という方に適した移住地といえるでしょう。

芦北町での働き方に興味を持った方はぜひ、町役場の担当者にお話を聞いてみてくださいね。

【住まい】空き家バンクは早い者勝ち!木造住宅建築や空き家改修工事費など補助金あり

芦北町では空き家バンクを実施しています。しかし、物件は少なめで改修不要な物件はすぐに契約が決まってしまうので、早めの行動が好ましいです。

芦北町役場に足を運べば、町内の不動産業者と連携を取り直接紹介してもらうことも可能です。本格的に住まい探しを始めたらぜひ相談してみてください。

※参照:住まいを探す

空き家を購入した際は、家財処分費や改修費を助成する「空き家活用推進事業」を実施しています。上限は改修工事が30万円、不要物撤去が20万円となっています。

※参照:空き家活用推進事業

さらに芦北町産材を構造材として80%以上使用し、町内の建設業者及び製材所を利用して木造住宅を建築した方には3.3平方メートルあたり25,000円を補助する「芦北町木造住宅建築支援事業」も実施中です。

※参照:芦北町木造住宅建築支援事業

芦北町の移住者の声

芦北町の移住者の声

ここでは、実際に芦北町に移住した方の声をご紹介します。

  • とにかく温泉がいい(ローカル温泉が200円くらいから入れる、5つのエリアで泉質がすべて違う)
  • 貸し切り温泉もあり、親子そろって、銭湯感覚で日常的に楽しめる
  • 田舎暮らしは不便と思っていたけど、コンビニも近くにあるし暮らしやすい
  • 食べ物が最高!
  • 東京から芦北町に来て、のびのびと仕事ができるようになり、いい仕事ができるようになった(休憩時間に魚釣りしたり、地元の方とお話したり。もう東京には戻れない)

温泉や自然環境が身近にあることに魅力を感じている方が多かったです。また東京からの移住者は、環境を変えたことで仕事がはかどるという嬉しい成果を語る方も

まちのひとのあたたかさ、ごはんのおいしさ…芦北町にはたくさんの魅力が詰まっていることが先輩移住者の声から読み取れました。ぜひ一度芦北町に足を運んでみてください。

芦北町が実施している移住支援

芦北町役場の移住担当者さんふたりの写真

芦北町では、希望があれば町内を案内してもらえます。熊本県のお試し移住応援事業を利用してのご案内も可能です。芦北町が移住の候補地にあがった方は、まず下記のお問い合わせ先でお話を聞いてみてください。

移住への第一歩を応援します!

担当課 芦北町企画財政課
住所 〒869-5461
熊本県葦北郡芦北町芦北2015
電話 0966-82-2511
公式サイト 芦北町ふるさと寄附金・移住定住特設サイト よしきた!