北海道芦別市への移住の魅力は?暮らし・生活環境・移住支援を解説|縁結び大学

この記事では、大自然に囲まれた地域への移住を検討している人に向けて、北海道芦別市(あしべつし)で暮らす魅力をご紹介します。

芦別市は、北海道ならではの壮大な大地と森林、滝がある自然豊かな地域です。移住者支援も充実しているため、移住希望者からの注目度も高いエリアといえます。

今回は、芦別市地域おこし協力隊の佐野さんと岩﨑さんに、芦別市に移住する魅力について伺いました。 

芦別市 地域おこし協力隊の岩﨑さん/佐野さん

芦別市の暮らし【3つの特徴】

芦別市の暮らしの特徴

壮大な山々に囲まれた芦別市は、市内の約88%を芦別岳をはじめとした山岳・森林地帯が占めている上に、空知川やパンケ幌内川、芦別川とさまざまな川が存在する自然豊かな立地にあります。

その一方で、生活に便利な施設やアクセス面での充実、また自然災害がほとんどない地域のため、北海道ならではの「広大な自然に囲まれた生活」と「暮らしやすさ」を両立したい人におすすめです。
※参考:企業立地のご案内~地震・自然災害のリスク

では具体的に、どのような魅力があるのか、代表される3つの特徴をご紹介します。

特徴1:北海道の真ん中にあるため、道内外へのアクセスが便利

日本遺産の旧三井芦別鉄道炭山川橋梁

芦別市は、北海道の真ん中に位置するため、隣接する富良野や美瑛といった有名な観光名所にもアクセスがしやすい上に、札幌までも約1時間40分のエリアにあります。道内の移動がしやすい立地は、レジャーはもちろん生活の面でも大変便利です。

実際に移住した人たちも「アクセスの良さが移住の決め手になった」という声が挙がっているほどです。

また車での移動も道幅が広いため、これまで運転の機会が少なかった人でも運転しやすい環境といえるでしょう。

さらに旭川空港までも車で70分ほどで行けることから、東京や大阪など、北海道外の都市へもアクセスしやすいのです。移住者にとって、地元への行き来がしやすい環境というのは、心強いポイントなのではないでしょうか。

岩さん
岩﨑さん

大きな商業施設で買い物したい時は、車で滝川市(約30分)や旭川市(約1時間)に行く人が多いです。

特徴2:「北海道ならではの自然の豊かさ」と「便利な生活環境」が両立

芦別市の星空
▲ため息が出るほど美しい、芦別市の星空。天の川がこんなにハッキリ見える!

芦別市は「星の降る里」という通称を持つほど、星空の美しさが特徴的な地域です。その理由は、森林が市面積の約88%を占める自然豊かで澄んだ空気と、周囲からの光を取り込みにくい壮大な山々に囲まれた立地にあります。

日常の暮らしのなかで、北海道ならではの広大な自然が楽しめる立地といえるでしょう。

芦別市で見られる動物
▲芦別市には、野生動物にも遭遇できるほど素晴らしい自然が広がっています

芦別市の春の風景
▲春にお花見ができるスポットも!

芦別市の景勝地の夫婦滝
▲景勝地の夫婦滝は眺めているだけで癒されます。

芦別市新城の秋の風景
▲実りの秋は田園が黄金に輝いて見えます。

景勝地の上金剛山展望台から見える雲海
▲景勝地の上金剛山展望台から眺望できる雲海は息をのむ美しさ。

春には山菜取り、夏には川釣り、冬にはウィンタースポーツと、四季折々に休日の楽しみも増えそうです。

景勝地の三段滝
▲景勝地の三段滝は、大地の恵みを感じるスポット!

さらに芦別市は自然豊かな一方で、新鮮な地元の特産品を購入できる道の駅をはじめ、スーパーやドラックストア、病院、学校など、生活に必要な施設も充実しています。つまり雄大な自然と便利な生活環境が両立している地域なのです。

佐野さん
佐野さん

美しい雲海や星空、お庭で焼き肉、凍ったダムでワカサギ釣りなどを日常的に楽しめます。

特徴3 移住者に優しい支援制度が充実

芦別市のさくらんぼ

芦別市は、家賃助成や持ち家取得奨励金の交付、就職に関する支援など、移住者が暮らしやすい支援が手厚いことでも好評です。わからないことがあれば市役所の人が丁寧に案内してくれる、という移住者からの喜びの声も多いようです。

公式:北海道芦別市「移住定住」

芦別市では「芦別市地域おこし協力隊」が地域の情報発信や地域協力活動をしています。なかには移住者に向けたアドバイスや情報発信もあるため、移住前はもちろん、移住後にも暮らしのヒントとなることでしょう。

公式:地域おこし協力隊Facebookページ

芦別市の暮らしに関する情報

芦別市新城の風景
▲空と大地のコントラストが美しい芦別市新城の豊かな風景

芦別市での暮らしをより詳しく知るためにも、生活に関する項目別にそれぞれの情報を確認していきましょう。

気候 1月:平均気温-6.4度
8月:平均気温21.4度
※参照:気象庁 芦別地点
人口 総人口:約12,000人
世帯数:約7,000世帯
※令和5年2月末時点
病院 病院・クリニック:5件
歯科:8件
学校 市立保育園:1所
私立認定こども園:1所
私立幼稚園附属保育園:1所
小学校:2校
中学校:2校(令和6年度から1校(統合))
高等学校:道立1校/通信制1校
専修学校:私立1校
交通 旭川:車で約1時間
旭川空港:車で約1時間10分
富良野:車で約30分
札幌:
・車(高速道路を使用した場合)約1時間40分
・電車で約1時間40分
近隣都市 深川市/赤平市/歌志内市/美唄市/三笠市/夕張市/旭川市/富良野市/美瑛町/上砂川町/奈井江町/南富良野町/中富良野町/滝川市/砂川市

芦別市は、道内でも温暖な地域とされています。そのため北海道の冬の暮らしを心配する人にとっても、暮らしやすい環境といえるでしょう。

岩さん
岩﨑さん

1年に一回程度ドカ雪が降ることもありますが、芦別市は積雪10cmを超えるとすぐに除雪が入り整備されているため、積雪時でも車で走りやすい地域です。

芦別市の冬景色
▲芦別市街では除雪体制が整っている一方、山間部では美しい雪化粧も楽しめます

さらに生活面では、出産に対応する産婦人科は市内にないものの、旭川や滝川など車で30分〜1時間程度の距離に様々な診療科があります。芦別市内には、市立病院や学校といった暮らしに欠かせない施設が充実しているため、暮らしに不便を感じることは少ないようです。

芦別市子どもセンターつばさ
▲子育て世帯が頼りにしたい「芦別市子どもセンターつばさ」

市内には、保育園や就学前のお子さんの一時保育、異年齢の子ども同士が交流できる児童センターなどの役割を兼ねた児童福祉複合施設「芦別市子どもセンターつばさ」もあります。子育て家庭においては、とても安心できる要素となるのではないでしょうか。

公式:芦別市子どもセンターつばさ

佐野さん
佐野さん

生活するエリアがコンパクトにまとまっているので、利便性が高いことが魅力です。

また、芦別市では「星の降る里・芦別健夏まつり」の「健夏山笠」のほか、芦別林産フェスティバル「元気森森まつり」「キラキラ☆フェスタあしべつ」「星の降る里・芦別 農業まつり」など、さまざまなお祭りやイベントがあります。

毎年7月に行われる健夏山笠
▲毎年7月開催の「星の降る里・芦別健夏まつり」の一大イベント「健夏山笠」

元気森林祭りで木材に触れる子ども
▲木育を目的とした「元気森森まつり」。子どもから大人まで楽しめるイベントです!

芦別市のお祭りやイベントに参加することで、地域により早く馴染めるかもしれないので、ぜひ参加してみてください。

【仕事】市運用の求人サイトやふるさと就職奨励金制度を活用しよう

芦別市の林業
▲芦別市では林業の求人も多くあります

生活の基盤を整えるためにも、移住先での仕事はとても大切になりますよね。大手求人情報サイトで調べたところ、芦別市の求人は約540件ヒットしました。※2023年3月現在
※求人情報の一例

芦別市では、市内での就職を支援する様々な取り組みが行われています。

芦別しごとナビ

芦別市では、市独自の求人情報サイト「芦別しごとナビ」が運用されています。長期的な就労だけでなく、短期の仕事も掲載されているため、移住前のお試し期間として働く先を探している人にも便利なサイトです。

公式:芦別しごとナビ(芦別市就職支援サイト)

岩さん
岩﨑さん

芦別市は、製造業の就職先が多い傾向にあります。さらに近隣の滝川や岩見沢に仕事に通う人もいます。

ふるさと就職奨励金

芦別市の農業
▲芦別市の壮大な大地で行う農業

さらに芦別市では「ふるさと就職奨励金」制度が設けられています。この制度では、芦別市内の事業所へ就職した労働者に対して、就職後5年間で合計50万円(※)の地域限定商品券が交付されます。
※就職から1年経過ごとに10万円分の交付

公式:ふるさと就職奨励金 詳細(芦別しごとナビ/芦別市就職支援サイト)

農業体験で知るリアルな暮らし

芦別市の農業
▲芦別市で農業の仕事に就きたい人は「新規就農支援制度」を活用してみては?

芦別市の魅力でもある自然を堪能した暮らしを実現するためにも、「農業」に興味を持っている人も多いのではないでしょうか?ただし、農業に憧れを持って移住してきたものの、挫折してしまうケースも少なくはないといいます。

そこで芦別市では、農業経営や就職を希望する移住検討者をサポートする「新規就農者支援制度」に取り組んでいます。

▼新規就農者支援制度の3ステップ

1. 相談
まずは、北海道農業担い手育成センターに就農相談をしましょう。


公式:北海道農業担い手育成センター


2. 農業体験実習
北海道農業担い手育成センターからの紹介を受けると、芦別市内で1週間以上1カ月以下の期間の農業体験実習をすることができます。体験実習終了後には、日給4,000円の奨励金も支払われます。


3. 営農実習
農業体験実習後、審査により芦別市に移住する意欲と可能性が認められた場合、さらに農業を営むための「営農実習」を受けることができます。期間は1年以上2年以下で、「営農実習助成金」を受けながら、実習を受けることができます。


公式:新規就農者支援制度の概要

【住まい】持ち家や賃貸費用の負担軽減ができる嬉しい制度あり

仕事同様、日々の暮らしに欠かせないのが住まいです。大手住まい情報サイトで調べたところ、芦別市の賃貸物件は約36件ヒットしました。※2023年3月現在

▼芦別市の家賃相場

2LDK 4~5万円程度

3LDK以上

3~8万円程度

※賃貸物件の一例

芦別市では、住まいに関する様々な支援制度を設けています。その中から2つピックアップしてご紹介します。

支援制度 内容
持ち家取得奨励事業 市内に住宅を設けた対象者に対して奨励金を交付

【交付額】
・新築住宅
1戸 最大470万円

・中古住宅
1戸につき土地・建物の購入、建築等にかかった費用の1/2の額(上限100万円/移住者の上限 200万円)※子育て世帯20万円加算
芦別市賃貸住宅家賃助成事業 市内の賃貸住宅家賃の一部を助成(地域限定商品券で助成)

【助成額】
月額家賃の内、別途支給される住宅手当等を除いた金額(上限 3万円)

持ち家取得奨励事業については交付対象者の条件がいくつかあります。交付額もいくつかの条件を満たせば加算される場合があるので、公式サイトでチェックしてみてください。

公式サイト:持ち家取得奨励事業
公式サイト:芦別市賃貸住宅家賃助成事業

芦別市に移住した人の感想・体験談

芦別市移住者の声

では実際に、芦別市に移住した人たちからはどのような体験談や感想があるのか、確認してみましょう。

  • 自然がすばらしく、見どころがたくさんあるので、1年中飽きない場所
  • 地域に温泉があるので、疲れたときのリフレュシュに最適
  • 人が優しい。畑でできた野菜をくれたり、雪かきの際には声をかけてくれたりする
  • お米が本当に美味しくて、他とは違う。食が進んでしまって困るほど
  • インターネット環境が整った地域なので、ネットがないと仕事にならない人も問題なく仕事ができる

芦別市に移住した人たちの声からは、自然や大地の恵みはもちろん、衣食住の面でも満足されている様子が伺えました。自然に囲まれながらも、利便性を損なわない理想的な暮らしを実現する、芦別市の暮らしやすさを感じます。

芦別市への移住に関するお問い合わせ

北海道芦別市への移住に関して、疑問や不安があれば、まずは芦別市役所までお問い合わせてください。

担当課 総務部 企画政策課 まちづくり推進係
住所 〒075-8711
北海道芦別市北1条東1丁目3番地
電話番号 0124-27-7061
対応時間 8:30~17:15(土曜・日曜・祝日を除く)
公式サイト https://www.city.ashibetsu.hokkaido.jp/shigai/iju/