【長野県青木村への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報

この記事では、地方移住を検討している方に向けて、長野県小県郡青木村(あおきむら)で暮らす魅力を紹介します。

青木村は、宝島社が出版している『田舎暮らしの本』(2016年2月号)で「日本一住みたい村」にも輝いたことがあるほど、移住地として人気が高いむらです。

温泉や緑が豊富で身近に自然を感じられるのはもちろん、東京や長野県内の主要都市とのアクセスもよく、便利に暮らしやすいのが魅力。地域の方は移住者を優しく受け入れてくれ、子育てにも非常に協力的であることから、ファミリー世帯の移住にもおすすめですよ。

この記事では、青木村で働く池田さんにお話を伺いながら、長野県青木村の特徴や暮らしの情報を解説していきます。

青木村で働く池田さん

青木村へ移住する魅力は?3つの特徴を解説!

長野県青木村:暮らしの特徴

青木村は2019年から2022年にかけて移住相談の件数が3倍に増えており、地方移住を検討している人から注目を集めています。

青木村は、温泉や釣り、トレッキングなどで自然の素晴らしさを感じられるだけでなく、子育てしやすい環境も整っています。さらに、あらゆる場所へのアクセスがよく、お出かけの選択肢もたくさんありますよ。

そんな青木村への移住におすすめな人の特徴は、次の通りです。

  • 日常的に温泉に入りたい人
  • 釣りやトレッキング、パラグライダーでアウトドアを楽しみたい人
  • 地域の方と関わりながら、ゆとりを持って子育てしたい人
  • 休日はいろんな場所へお出かけしたい人

それでは、なぜこのような方におすすめなのか、その理由となる特徴を解説していきます。

特徴1:温泉やアウトドアも!自然の恵みを満喫できる

青木村の夫神岳

青木村は、緑豊かでのどかな日本の原風景が広がる、自然の恵みを満喫できるむらです。

村内には、平安時代に開湯したといわれる「沓掛温泉」と、子宝の湯として有名な「田沢温泉」があり、休日には温泉巡りができます。村内にある日帰り温泉施設は、たった200円ほどの利用料金で入浴できますよ!利用料金が非常にリーズナブルなので、毎日でも通えるのはうれしいですね。

さらに村営の「くつろぎの湯」は大人300円で、村内在住で70歳以上の方は無料利用者証を提示すると無料で入れますよ。

また、青木村はアウトドアをするのにもうってつけな環境です。

敷地面積6万平方メートル以上の「リフレッシュパークあおき」では、渓流釣りやフィールドアスレチック、マレットゴルフなどを一日中楽しめます。ぜひ家族でピクニックに訪れてもらいたい、おすすめのスポットです!

「リフレッシュパークあおき」で釣りを楽しむ人たち
▲「リフレッシュパークあおき」で釣りを楽しむ人たち

さらに、青木村にはトレッキングできるような山も豊富にあります。初心者向けの「十観山」を登るコースから、玄人向けの「滝山連峰」を縦走するコースもあり、自分のレベルにあわせてトレッキングに挑戦できますよ。

なんと「パラグライダーパーク青木」では、それらの山々を眺めながらパラグライダーをすることも可能!眼下に広がる雄大な緑を眺めながら空を飛ぶのは、まさに爽快です。日ごろの疲れを忘れるほど特別な経験になるでしょう。

このように青木村は、温泉やアウトドアなど、自然の恵みを存分に感じられるむらです。

特徴2:村全体で子どもを見守ってくれる!子育てしやすい環境

川遊びをする子どもたち

青木村は、自然が豊かで子どもがのびのびと遊び回れるだけでなく、子育て世帯に魅力的な環境がそろっています。青木村では地域の方々に見守られながら、ゆとりを持って子育てできるでしょう。

青木村では、保育園から中学校までの一貫教育を行っています。

保育園では自然保育が行われているため、子どもが小さなうちからたくさんの緑に触れさせてあげることが可能です。さらに、青木村では保育料の減免措置があり、第2子は半額で第3子以降は無料になります。

ちなみに、保育園の周辺には図書館や役場などの施設がそろっているため、保育園へ送迎するついでに用事を済ませやすいというメリットもありますよ。

青木村保育園の外観
▲青木村保育園の外観

小学校の近くには総合グランドや児童センターもあり、子どもが小学生になってからも非常に便利。特に青木村児童センターは、村に住んでいる18歳以下の子どもであれば無料で利用できます。18時まで利用可能なので、特に共働き家庭は助かりますよね。

夏休みなどの長いお休みの際には、地域の方が子どもたちを見守ってくれることもあり、まさに村全体で子育てをしてくれているようです。夏と冬には子ども会が行われ、イベントを通して子どもは地域の方たちとの関わり方を学べます。

給食については、自校給食を実施しており、子どもたちは地元の食材を地産地消で味わえます。アレルギーがある子どもへの対応もしっかりとしているので、アレルギーがある子が悲しい思いをする心配もありません。

さらに、「福祉医療費補助制度」によって、0歳~18歳(高校卒業まで)の子どもの医療費は無料です。子育て世帯はなにかとお金がかかるので、医療費の負担がないのはありがたいですよね。保育料の減免措置とあわせて、青木村は子育て世帯がゆとりある暮らしを送りやすい環境だといえます。

このように、青木村は子育てに関する制度が充実しているのに加え、地域の方からの協力も得られるので、子育てしやすいむらです。

特徴3:あらゆる場所へアクセスしやすい!村内の移動も便利

「ふるさと号」の外観
▲青木村を走る「ふるさと号」

青木村はあらゆる場所へアクセスしやすいのも特徴です。

東京へは、北陸新幹線を利用すれば約1時間半で行けます。東京に実家がある人は帰省しやすいのに加え、東京の企業に勤めながら普段はテレワークをして青木村で暮らすというライフスタイルも実現可能ですよ。

また長野県で3番目の規模をほこる上田市には、車で約15分で行くことが可能。アリオ上田やイオン上田ショッピングセンターにも行けるため、買い物には全く不自由しません。

もちろん上田市は通勤圏内なので、就職の選択肢も広げやすいでしょう。上田市は青木村と広域で事務組合を作っているほど、生活に密着した自治体です。

その他にも、県庁所在地である長野市や、中核市に指定されている松本市までは、車で1時間ほどで行けます。名古屋へは電車や車を利用して約3時間30分でアクセス可能。観光名所や大都市へ行きやすいため、休日はいろんな場所へのお出かけを楽しめそうですね。

さらに、青木村内の移動も非常に便利。平日限定ではありますが、青木村営バス「ふるさと号」を利用すれば、200円以下の運賃で村内のあらゆる場所へ行くことが可能ですよ。なんと、村内在住の70歳以上の人であれば定時路線の利用料金は無料(デマンド利用は100円)です!

電話予約をすることで、希望の日時と場所で乗り降り可能な「フルデマンドバス」も300円以下で利用できるため、車を持っていない人にもありがたいですね。

このように青木村は、村の内外を問わず、あらゆる場所へアクセスしやすい村です。

長野県青木村の暮らしに役立つ情報

青木村に朝日がさしている様子

青木村へ移住する魅力をたっぷりと知っていただいたところで、次に移住後の生活に役立つ情報を紹介していきます。まずは以下の表をご覧ください。

気候

1月平均気温:-0.5度(上田)
8月平均気温:24.9度(上田)
雪は降るが、20cm以上積もることは少ない。
※参考:気象庁ホームページ

人口 4,153人(2023年11月30日現在)
病院 2か所(青木診療所<内科・外科・小児科>、歯科医院)
学校 中学校:1校、小学校:1校(保育園から中学校まで一貫教育)
国宝 大法寺三重塔
食べ物 タチアカネ(地域限定で栽培されている蕎麦)、マツタケ、米、山菜、ワイン
交通 鉄道:なし
バス:村営バス、千曲バス青木線
道路:国道143号
娯楽施設 田沢温泉、沓掛温泉、村営「くつろぎの湯」、ふるさと公園あおき、五島慶太未来創造館、信州昆虫資料館
芸能 青木村義民太鼓、壁塗り踊り、ささら踊り、三頭獅子 他
近隣都市 上田市、松本市、東筑摩郡筑北村

上記の表から、冬場は雪の対策が必要になることがわかりますね。ただし、主要道路は除雪されるため、スタッドレスタイヤにしておけば生活に支障はないでしょう。

余暇の過ごし方については、表で紹介した娯楽施設へ行く他にも、公民館でサークル参加や習い事、スポーツなどもできます。「移住者だから、参加するのが少し不安…」と感じるかもしれませんが、青木村は村全体で移住者を優しく受け入れてくれます。勇気を出して一歩踏み出せば、地域の方は温かく迎えてくれますよ。

また、おいしい食べ物も豊富です。「道の駅あおき」では、広い店内で青木村の新鮮な特産物を購入することができますよ。特に、秋になるとマツタケを買い求める人で行列ができることもあります。併設された食堂では、オリジナル蕎麦品種である「タチアカネ」も味わえますよ。

「道の駅あおき」の外観
▲「道の駅あおき」の外観

仕事:近隣自治体とあわせて選択肢が豊富

大手求人サイトで青木村の正社員情報を探したところ、約500件の求人が見つかりました。
※参考:求人情報の一例

希望の業種や職種にこだわらなければ、仕事を見つけることは可能です。

青木村役場で働く池田さんによると、車に乗って約15分の距離にある上田市へ通勤する人が多いそう。ちなみに、大手求人サイトで上田市の正社員情報を探したところ、約6,000件がヒットしました。
※参考:求人情報の一例

上田市の求人も見てみることで、就職先の選択肢は一気に広がりますね。仕事を探す際は、上田地域のハローワークやシルバー人材センターなどもあわせて活用してみましょう

住まい:空き家バンクの活用を。支援制度は手厚い

青木村の民間賃貸は、すでに契約されていることが多く、住まいを探すのはなかなか難しいでしょう。

そこで活用を検討したいのは、青木村の空き家バンクです。2022年12月現在、空き家バンクには10件ほどの売買物件が掲載されており、価格帯は約650万円~2,000万円でした。
※参考:物件情報の一例

売買物件には畑やリンゴの木がついた物件もあり、農業をしたい人にとっては魅力的な住まいを見つけられるかもしれません。なんと、空き家バンクで住んでみたい物件を見つけて、移住を決断した人もいるそうですよ。

賃貸物件も登録されることがあるので、空き家バンクの情報は常にチェックしておきましょう。賃貸物件がなかなか見つからないなどお困りの場合には、役場の担当の方に相談してみてください。

また、青木村は住まいに関する支援制度が手厚いのも魅力です。住まいに関する支援の概要は、以下の通りです。※詳細は必ずご確認ください。

▼青木村の住まいに関する支援制度

概要
青木村定住促進応援補助金 51歳未満の人が住宅を新築・購入・改築した経費と、土地を購入した経費を5%補助してもらえる。(最大100万円)
住宅リフォーム工事補助 村内に5年以上定住している人が、村内の事業者を利用して住宅リフォームをした場合、経費の20%を補助してもらえる。(最大20万円)
青木村老朽空き家解体事業補助金 村内の補助要件となる空き家の解体対象費用の50%(上限20万円)を補助
青木村薪・ペレットストーブ購入補助金 村内の住宅に居住、もしくは居住予定の人が薪・ペレットストーブを購入設置する経費の2分の1(上限5万円)を補助

>>住まいに関する支援制度の詳細はこちら

住宅を取得した際に、最大で100万円の補助金がもらえるのは家計も助かりますよね。移住するためには金銭的な負担がつきものなので、支援制度を活用してできるだけ負担を減らしましょう。

青木村へ移住した人の声:行事が多い分、地域の方と深くつながれる

長野県青木村:移住者の声

ここで青木村へ実際に移住した人の感想をご紹介します。

  • 保育料の減免措置や福祉医療費補助制度など、生活面の補助が充実しているのがいい。
  • 都会よりも土地が安い分、家にお金をかけられる。
  • 村の行事や地区の行事、学校の行事など毎月のようにイベントがある。
  • 真冬の雪かきは月に数回程度と少なく、薪ストーブなどがあれば快適に過ごせる。

「青木村は毎月のように行事がある」という声が聞かれました。青木村へ移住したら、地区や村、学校の行事などで充実した毎日を過ごせそうですね。それらの行事を通して地域の方との交流も生まれるため、移住者が仲間に入りやすい雰囲気があるのかもしれません。

地域の方は移住者を優しく受け入れてくれるので、まずはいろんな行事に参加してみることが大切です。

青木村役場で働く池田さんによると、移住者の年代は30代から70代と幅広く、東京近辺から移住してくる人が多いのだとか。移住者は、役場付近の中心地に住む人もいれば、静かな場所を選ぶ人もいるそう。境遇を理解しあえる移住者仲間も多いため、移住するには心強いのではないでしょうか。

移住に興味が出たら「青木村田舎暮らし体験住宅」の活用を

「青木村田舎暮らし体験住宅」の外観
▲「青木村田舎暮らし体験住宅」の外観

ここまでの記事を読んで「青木村を移住先の選択肢として考えてみたい」と思ったのであれば、「青木村田舎暮らし体験住宅」を活用し、青木村の暮らしを体験してみましょう。

入居可能期間は1日から7日で、利用料はなんと無料です!
※別途光熱水費がかかります。

体験住宅にはお風呂がなく、シャワーのみです。しかし、村内には田沢温泉や沓掛温泉と村営「くつろぎの湯」などの公衆浴場があるので、温泉を堪能してみてくださいね

体験住宅での暮らしを通して、観光だけではわからない青木村の生活情報や、自分と青木村との相性をチェックすることが大切です。そのためには、地域の方や移住者の先輩とできるだけお話ししてみることがおすすめですよ。

>>青木村田舎暮らし体験住宅の詳細はこちら

青木村への移住に関するお問い合わせ

マスコットキャラクターのアオキノコちゃん

担当課 商工観光移住課
住所 〒386-1601
長野県小県郡青木村大字田沢111番地
電話番号 0268-49-0111
FAX 0268-49-3670
公式サイト http://www.vill.aoki.nagano.jp/ijyu.html