群馬県安中市の魅力！移住に役立つ暮らし・仕事・住まい情報を徹底解説
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「群馬県安中市（あんなかし）」をご紹介します。
安中市は、群馬県の西部に位置し、長野県軽井沢町に隣接するまちです。
山や川の豊かな自然に囲まれている一方で、交通網が発達しているため、東京や軽井沢などへのアクセスも便利。
穏やかな環境でのびのびと暮らしつつ、都市部での仕事やリゾートにも気軽に出かけられる、メリハリの利いたライフスタイルが叶うでしょう。
また安中市は、古くから城下町・宿場町として栄えた歴史を持ちます。市内には歴史的な建造物や情緒あるまち並みが残っているので、歴史好きな方なら、日々の散策の中でもたくさんの楽しみが見つけられそうです。
そんな安中市について、暮らしの特徴や仕事・住まいの状況など、移住を検討するために役立つ情報をたっぷりとお届けします。
安中市の暮らし、3つの特徴
安中市は、次のような特徴のあるまちです。
- 自然に囲まれた穏やかな環境でありながら、交通網が発達していて利便性も高い
- 城下町・宿場町として古い歴史をもつ。市内には文化遺産や観光名所も多い
- 歴史の古い温泉があり、日帰り温泉や足湯などで気軽に楽しめる
ここからは、これらの特徴について、詳しく紹介していきます。
特徴1：豊かな自然と高い利便性。メリハリの利いた暮らしができる
▲春には、遠くにのぞむ妙義山と「後閑城址公園」の桜のコラボレーションが見事
安中市は日本三大奇景の1つにも選ばれた「妙義山」や、清流「碓氷川」など、豊かな自然に恵まれたまちです。
妙義山の奇景（珍しくて素晴らしい景色）といわれるゆえんは、約700万年前に形成されて以降、浸食や風化によって作られた、多数の奇岩。眺める場所や季節によって、多彩な表情の絶景が広がります。
碓氷川では鮎やヤマメの釣りを楽しむことができ、その碓氷川と中尾川の合流地点「碓氷湖」ではSUP体験ができます。自然に囲まれてのびのびと暮らしたい方・子育てをしたい方には、ピッタリといえる環境でしょう。
その一方で、安中市は、古くから交通の要所として栄えてきたまちでもあります。
現在でも、北陸新幹線が停車する「安中榛名（あんなかはるな）駅」や、JR東日本信越本線の5つの駅、また2ケ所の高速道路ICを有するなど交通網は充実。
このため、安中市からは、群馬県内最多の人口を有する高崎市まで電車で約10分、東京までは新幹線で約1時間と、大都市へのアクセスが便利です。ゆったりとした環境に住まいを構えつつ、仕事やショッピングには都市部へ出かけるという、メリハリの利いたライフスタイルも叶います。
さらに、安中市の西側は、リゾート地として名高い長野県軽井沢町に接しています。軽井沢までの所要時間は、新幹線で10分または車で50分程度です。
スキーや登山などのアクティビティ、またアウトレットでのショッピングも楽しめる軽井沢。その軽井沢へ、観光客の多い長期休暇シーズンを避け、普段の週末などに気軽に出かけられるのも嬉しいところではないでしょうか。
安中市は、自然に囲まれた穏やかな環境でありながら、都市部への通勤もリゾート地へのお出かけも自在という、暮らし心地抜群のまちなのです。
特徴2：歴史ファン・建造物ファンの心をとらえるまち並み
▲中山道「坂本宿」は、軽井沢宿との間にある標高1200mの難所「碓氷峠」を控えた宿場として栄えた
江戸時代には安中藩の城下町として発展し、中山道の宿場町も有した、安中市。
市内には、関所跡や武家屋敷など古い時代の面影が見られ、歴史に思いを馳せながら歩きたくなる情緒があふれています。
また、安中市と軽井沢町の間にある碓氷峠には、明治から昭和にかけおよそ100年の間、アプト式鉄道（急勾配を上る鉄道）「碓氷線」が通っていました。
廃線となったその旧碓氷線沿線は、現在、遊歩道「アプトの道」として整備され、人々に親しまれています。
コース中にはトンネルや建造物が残り、建造物ファンや鉄道ファンを魅了します。中でも最大の見どころは、国指定重要文化財に指定されている「碓氷第三橋梁（通称・めがね橋）」。周囲の山の緑に映える、赤レンガ造りのその美しい4連アーチ橋は、写真撮影スポットとしても人気があります。
▲碓氷第三橋梁（通称・めがね橋）は、芸術性を感じる美しさ。秋には紅葉とのコントラストも圧巻
さまざまな文化遺産・名所を有する安中市は、散策の楽しみに富んだまちと言えます。
特徴3：由緒ある温泉を気軽に楽しめる
安中市には「磯部温泉」「霧積（きりづみ）温泉」などの名湯があります。
妙義山をのぞむ碓氷川沿い、風光明媚な場所に開けた磯部温泉は、古くから、湯治客や中山道を往来する旅人でにぎわってきました。萩原朔太郎や北原白秋など文学者も多くこの地を訪れ、周辺には文学碑が残されています。
霧積温泉は、山あいの大自然の中に位置する、秘湯ともいえる温泉です。豊富な湯量と、無色透明の肌ざわりの良いお湯が特徴。温度は39℃と熱くなく、ゆったりといつまでも浸かっていたくなりそうです。
このように魅力的な温泉に恵まれた安中市は、温泉好きな方にはたまらない環境ではないでしょうか。
市内各地には足湯や日帰り温泉施設もあり、ごく気軽に立ち寄ることができます。
安中市の暮らしに関する情報
ここでは、移住を検討するうえで重要となる、安中市の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。
| 気候 | 1月：平均気温1.1°C 8月：平均気温29.8°C ※参考：気象庁ホームページ（西野牧地点） |
|---|---|
| 人口 | 人口：54,255人 世帯数：24,917世帯 （2024年5月時点） |
| 病院 | 診療所：29、病院：5、歯科：21 |
| 学校 | 小学校：12、中学校：5、高校：3 |
| 名所・観光 | 碓氷峠、碓氷峠鉄道文化むら、秋間梅林、旧丸山変電所 |
| 公共交通 | 鉄道：JR東日本 バス：群馬バス、ボルテックスアーク |
| 大都市へのアクセス | 高崎市へ：電車で約10分 東京へ：新幹線で約1時間 |
| 近隣都市 | 高崎市、富岡市、甘楽郡下仁田町 長野県北佐久郡軽井沢町 |
安中市内の各種施設や機能は、各地域に分散しています。電車やバスの公共交通も利用できますが、マイカーがあると、生活は格段に便利になります。
買い物面では、市内各地に、スーパーやホームセンター、大型ショッピングセンターなどが点在。日常の買い物に困ることはないでしょう。また、少し大きな買い物の際は、高崎市へ出かける方も多いそうです。
自然あり歴史ありと、観光スポットの多い安中市。秋間川の上流に広がる「秋間梅林」は、「ぐんま三大梅林」の1つに数えられる梅の名所です。
開花時期の2月から3月には「秋間梅林祭」が行われ、一面に咲き誇る紅白梅の中、さまざまなイベントやマルシェ、ライトアップなどが楽しめます。
移住後には、安中市の春の風物詩を体験しに、ぜひ訪れてみてください。
参考：秋間梅林、秋間梅林祭
▲昭和45年、碓氷線の電化にともない建設された「丸山変電所」跡も、安中市の名所の1つ。国の重要文化財に指定されている
【仕事】市内就業派も、東京へ通勤派も。選択肢は多い
2024年7月時点、大手求人情報サイトで安中市内の正社員求人を検索すると、約1,000件がヒットしました。安中市には大手の製造業が立地するほか、温泉街の宿泊施設関連の求人も多く、市内で十分に仕事を探せる環境と言えます。
また、この範囲を通勤約30分（25km圏内）に広げると、結果は28,400件と大幅に増加。より幅広い選択肢からお仕事を探したい方は、近隣地域への通勤を視野に入れるのもおすすめです。
そのほか、東京まで新幹線で1時間程度という利便性を活かし、東京へ通勤されている方もいらっしゃいます。特にテレワークメインの方であれば、週に1～2回程度、それも快適な新幹線での通勤であれば、有力な選択肢となるのではないでしょうか。
【住まい】マイホーム取得に手厚い支援あり
2024年7月時点、大手住宅情報サイトで安中市の賃貸物件を検索すると、約60件がヒットしました。
参考：賃貸物件情報の一例
賃貸でなく購入派の方には、空き家バンクの利用もおすすめです。2024年7月時点で、安中市の空き家バンクでは約20件の物件が見つかりました。
リフォーム不要ですぐに住める状態の物件や、徒歩圏内にお店や学校のある物件、農地も一緒に購入できる物件などバラエティに富んでいます。
参考：空き家バンク物件情報
住宅の購入に関しては以下のような補助制度もあります。特にマイホーム取得の場合「子ども加算」や「新幹線通勤加算」などもあり手厚い内容となっているので、あわせてチェックしてみてください。
| マイホーム取得支援金 | 市内に住宅をはじめて取得して定住する人に対し、支援金を交付 【基本額】 住宅取得費用（税込）の3％、上限10万円 【加算額】 ・転入加算：住宅の取得に伴い安中市に転入した場合、5万円 ・子ども加算：世帯内に中学生以下の子どもがいる場合、子ども一人あたり5万円 ・空き家バンク加算：取得した住宅が空き家バンク物件である場合、3万円 ・新幹線通勤加算：申請者（または配偶者）が通勤のために新幹線を利用している場合、20万円 |
|---|---|
| 空き家バンク登録物件リフォーム等補助事業 | 空き家バンクに登録された物件を購入または賃貸借契約し、リフォーム工事または家財処分を行う人に、以下いずれかの補助金を交付 1.リフォーム工事補助：工事費用の2分の1（上限20万円） 2.家財処分補助：処分に要する費用が5万円以上の場合、処分費用の2分の1（上限10万円） |
【育児】地域が一体となって子育て世帯をサポート
▲子育て支援拠点であり、多世代の人々の交流場でもある「あんなかスマイルパーク」
安中市では、地域が一体となって子どもを育てる仕組みづくりに取り組んでいます。
市内には、子育ての仲間づくりや育児の相談ができる「子育て支援センター」、入園前の子どもと保護者が安心して遊べる「未就園児親子支援」、さまざまなイベントが行われる「子育てサロン」など、子育て世帯向けの施設が充実。
家庭内だけでなく、地域の人の輪の中で子育てをしたい方には、嬉しい環境と言えるでしょう。
また、多世代交流型子育て支援拠点「あんなかスマイルパーク」も安中市のご自慢です。この施設は、設計段階から、市民参加型のワークショップや検討委員会を開催して建設されました。
屋外の「ケルナー広場」には、ドイツ人遊具作家・ケルナー氏が制作した、冒険心を刺激するオリジナル遊具の数々。子ども達の想像力や身体能力を育てます。
また屋内には、1,000冊以上の絵本・児童書がそろう「絵本コーナー」や、飲食可能でミニキッチンも付いた「くつろぎコーナー」も。
晴れの日も雨の日も、親子がゆったりと過ごし、地域のさまざまな年代の方と交流することができます。
安中市へ移住した人の体験談・感想
ここでは、実際に移住して安中市に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。
- 自然が豊かで、のびのびと暮らせるまち。子育てにも最適な環境だと思う。
- 新幹線を使えば都内まで1時間なので、移住前の職場にそのまま通勤している。座って移動できるので快適。
- 家族や友達のいる首都圏と、趣味のスノーボードができる軽井沢方面、どちらにもアクセスの良い場所を探していた。安中市は条件にピッタリで、さらに温泉もあるなど、理想以上だった。
- 安中市には、心にゆとりのある、優しい人が多いと思う。横断歩道を人が歩いていたら車は必ず停まってくれるし、車同士でも道を譲り合ったりしている。
豊かな自然と利便性の両方がそろった安中市。実際に移住をされた方からは「こんな移住先を探していた！」という感想が多く見つかりました。
安中市への移住に関するお問い合わせ
| 担当課 | 企画政策部 政策・デジタル推進課 地域づくり係 |
|---|---|
| 住所 | 群馬県安中市安中 1-23-13 |
| 電話番号 | 027-382-1111 |
| 対応時間 | 8:30～17:15（土・日、祝日と、年末年始を除く） |
| 公式サイト | https://www.city.annaka.lg.jp/site/annakabiyori/ |