【明石市への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報|兵庫県

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「兵庫県明石市(あかしし)」での暮らしについてご紹介します。

明石市は、兵庫県南部に位置する人口約30万人のまちです。瀬戸内海に面した自然豊かなエリアでありながら都市部へのアクセスにも優れており、そんな「ちょうどいい住環境」が移住先として人気を集めています

さらに注目したいのが、子育てしやすい環境が整っていること。市内には子どもがのびのび遊べる公園が充実しているほか、「高校3年生まで医療費無料」「第2子以降の保育料は完全無料」といった手厚い支援も整備されており、ゆとりを持って子育てに臨めます。

今回は明石市政策局シティセールス推進室・シティセールス課にお勤めの白江さんにお話を伺いながら、明石市での暮らしや移住に関するお役立ち情報をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

明石市政策局シティセールス推進室・シティセールス課にお勤めの白江さん

明石市での暮らしとは?主な4つの特徴に注目

明石市の暮らしの特徴

明石海峡に面し、淡路島を望む風光明媚なまち、明石市。産業としては鯛やタコを中心とした水産業が活発であるほか、野菜やお米などの農業、生産用機械や金属製品などを製造する機械工業も盛んです。

市内では山陽新幹線のほか、JR山陽本線、山陽電鉄本線が運行していることから交通の利便性が高く、近年は神戸や大阪のベッドタウンとして発展し続けています。特に若者や子育てファミリーの移住者がぐんと増えてきており、「とにかく住み心地が良い!」と評判です。

そんな明石市での暮らしは、以下のような方に向いています。

  • 自然に囲まれた暮らしに憧れるけれど、都会へも気軽に足を運びたい方
  • 海のレジャーや海の幸を身近に楽しみたい方
  • 子育てしやすいまちへの移住を希望する方

なぜ上記のような方におすすめなのか、ここからは明石市での暮らしにおける主な特徴を4つご紹介します。

特徴1:海が身近にある

明石海峡の風景

明石市は『海峡のまち』として有名で、東西15.6kmに海岸線を有しています。サーフィンやジェットスキーなどのマリンスポーツをはじめ、海水浴や釣りなど、海のレジャーを存分に満喫できますよ。

多彩な海の幸が豊富にとれるため、新鮮な魚介をお手頃価格で購入できることも大きな魅力です。なかでもJR明石駅から徒歩3分ほどのところにある商店街「魚の棚」がおすすめで、地元の買い物客や市外・県外からの観光客で大いににぎわっています。

魚の棚の風景
▲鮮魚店や海産物店を中心に、約100軒もの店舗が揃う「魚の棚」

特徴2:魅力的なお出かけスポットが多い

明石市には、休日のお出かけにぴったりなスポットがたくさんあります。

まず注目したいのが、無料で利用できる公園が充実していること。広大な広場やスポーツ施設、図書館のある「明石公園」をはじめ、大型の複合遊具や約80種類ものハーブが植えられたハーブガーデンが人気の「石ケ谷公園」、タコを模した遊具のある「松江公園」などがあり、公園の数としては県内トップクラスです。

また、2023年4月に「17号池魚住みんな公園」がオープンしました。

明石公園の風景
▲明石城跡を中心とする「明石公園」は桜の名所としても有名で、「さくら名所100選」にも選ばれています

石ケ谷公園にある大型遊具
▲「石ケ谷公園」には恐竜を模した大型遊具もあり、子どもたちが思い切り身体を動かせます

また、子連れファミリーを中心に「天文科学館」も大人気です。館内には現役のなかで日本最古とされるプラネタリウムや資料展示コーナーがあり、時・天文・宇宙について楽しく学べます。

明石市立天文科学館の外観
▲直径約6.2mの大時計が目印の「天文科学館」は、日本の時刻の基準となる日本標準時子午線上に位置します

さらに、日帰り温泉施設の「龍の湯」や明石の歴史に触れられる「文化博物館」、工場見学が人気の「アサヒ飲料明石工場」などもあり、さまざまなスタイルで休日を満喫できます。

特徴3:大都市へのアクセスがしやすい

上空から見た明石駅

明石市には東西に電車が通っており、大都市へ便利にアクセスできます。たとえば神戸市の中心駅である「三宮駅」までは約15分、「姫路駅」までは約25分で行けるほか、「大阪駅」までも40分弱の近さです。

交通の利便性に優れた明石市なら、市外への通勤や通学、買い物などに困ることはないでしょう。

白江さんのアイコン画像
白江さん

東西に細長い市域を、2本の在来線が走っているため、市内のいろんな場所に徒歩でアクセスできます。

明石市のpiole
▲主要駅である明石駅にはショッピングセンター「piole AKASHI(ピオレ明石)」が隣接しており、食料品やファッション用品、生活雑貨などの買い物や食事に便利です

特徴4:子育て環境が整っている

明石市では『こどもを核としたまちづくり』が進められており、子育てしやすい環境が整備されています。

その中心となるのが、明石市が独自で実施している「5つの無料化」です。具体的な内容については以下をご確認ください。

  • こども医療費の無料化:高校3年生まで医療費無料
  • 第2子以降の保育料の完全無料化:所得制限等なしで、すべての第2子以降の保育料が無料
  • 0歳児の見守り訪問「おむつ定期便」:生後3か月から満1歳までの子どもを対象に、紙おむつや粉ミルクなどの子育て用品を毎月支給
  • 中学校の給食費が無償:中学校の給食を所得制限なしで無償で提供
  • 公共施設の入場料無料化:市内4施設にて子どもの入場料が無料

さらに、2023年度から高校生世代の子ども達に所得や就学・就労に制限なく、明石市独自の児童手当(月額5,000円)を支給します。

そのほかにも、母子手帳交付時のタクシー券(5,000円分)のプレゼントや、家事や育児が困難な場合にヘルパーを派遣する「産前・子育て応援ヘルパー派遣」なども実施しています。多彩な支援制度が揃っているため、「安心感を持って子育てできる!」と評判ですよ。

>>明石市の子育て支援について詳しくはこちら

白江さんのアイコン画像
白江さん

明石駅前にはボーネルンド社の遊具が揃った親子交流スペース「ハレハレ」や子育て支援センター、一時保育を実施している「にこにこ保育ルーム」などからなる『あかしこども広場』を設けており、子育てを全力でサポートしています!

親子交流スペースハレハレの内観
▲親子交流スペース「ハレハレ」は、小学6年生まで思いっきり身体を動かせるエリアと、赤ちゃん向けのおもちゃが用意されたエリアの2つに分かれています

また、明石市の教育環境も魅力的です。たとえば小学1年生は1クラス30人以下、中学1年生は1クラス35人以下の少人数クラスとなっているため、きめ細かな指導のもとでスムーズに新生活をスタートできます。

さらに注目したいのが、明石市の公立幼稚園・こども園はすべて小学校に隣接していること。行事等を一緒に行うなど密な連携が取られており、さまざまな人との関わりのなかで自然と幼稚園から小学校へステップアップできます。

明石市の暮らしに関する情報

続いては、気候や病院、学校、交通など、明石市での暮らしに関連するお役立ち情報をまとめました。

気候 1月:平均気温5.2°C
8月:平均気温27.7°C
※参考:気象庁ホームページ
人口 約305,682人(2023年8月1日時点)
病院 医療機関:250以上あり
・総合病院:2院
・救急対応病院:10院
・小児科:26院
※参考:ドクターマップ
学校 公立大学:1校、専門学校:3校、高専:1校、公立高校:8校、公立中学校:13校、公立小学校:28校、国立小学校:1校、特別支援学校:2校、公立幼稚園:24園、国立幼稚園:1園、私立幼稚園:2園、保育園:49園、認定こども園:51園、小規模保育事業所:29園
文化・芸術 祭事:秋祭り(布団太鼓)、左義長、おしゃたか船、おくわはん、囃口流し、獅子舞 など
食べ物 玉子焼(明石焼)、タコ、タイ、アナゴ、海苔、イカナゴの釘煮、日本酒、スイートコーン、イチゴ など
交通 【鉄道】
山陽新幹線:西明石駅
JR神戸線:朝霧駅、明石駅、西明石駅、大久保駅、魚住駅
山陽電気鉄道本線:大蔵谷駅、人丸前駅、山陽明石駅、西新町駅、林崎松江海岸駅、藤江駅、中八木駅、江井ヶ島駅、西江井ヶ島駅、山陽魚住駅、東二見駅、西二見駅

【バス】
神姫バス、神戸市営バス、山陽バス、明石市コミュニティバス(Tacoバス)

【道路】
第二神明道路、加古川バイパス、国道2号、国道28号、国道175号、国道250号(明姫幹線)

【海上】
淡路ジェノバライン
娯楽 有名スポット:明石市立天文科学館、明石城、明石公園、石ケ谷公園、大蔵海岸公園 など
近隣都市 神戸市、加古川市、加古郡稲美町、播磨町、淡路市(明石海峡を挟む)

明石市は関西エリアにおけるほかの地域よりも日照時間が長く、降水量が少ないまちです。気候が安定しているため、年間を通じて過ごしやすいでしょう。

市内には大型のショッピングモールのほか、大規模なスーパーや家電量販店、ドラッグストアなども揃っており、買い物全般に困ることはありません。病院の数も多く、普段の用事は明石市内のみで事足りる印象です。

仕事情報:明石市内だけでも豊富な選択肢あり

大手の求人サイトで明石市における「正社員の求人数」を検索してみると、約8,000件がヒットしました。また、車で30分圏内まで範囲を広げると20,000件ほどの求人が公開されており、豊富な選択肢のなかから自分に合った仕事を探せます(2023年8月現在)
参考:求人情報の一例(明石市内)
参考:求人情報の一例(明石市から10km圏内)

白江さんのアイコン画像
白江さん

電車の利便性が高いため、神戸や大阪へ通勤している方が多くいらっしゃいます。

なお、ハローワークでも明石市内や近隣の求人探しを行えるほか、以下の施設でも就労に向けたサポートを受けられます。就労関連でお困りの方は、ぜひ利用してみてください。

  • あかし若者サポートステーション:働くことに不安を抱える15歳から49歳までの方とその家族を対象に、就労に向けた個別かつ継続的な支援を実施
  • 若者しごと倶楽部:おおむね39歳までで仕事を探している方や脱フリーターを目指している方に、求人情報の提供や相談、キャリアマネジメント等を実施
  • 明石市保育士総合サポートセンター:市内の民間認可保育施設への就職を紹介 など

>>明石市の就労支援について詳しくはこちら

ちなみに、明石市で勤務する正社員の世帯年収相場は約490万円です。「なるべく高待遇の仕事に就きたい」とお考えの場合は、相場を参考にしながら求人情報をチェックするとよいでしょう。
※参考:年収相場の一例

住まい情報:賃貸・分譲ともに物件情報が充実

大手の不動産情報サイトで明石市の物件情報を検索したところ、賃貸は約3,000件、分譲は約250件の物件情報が見つかりました。家賃相場は、賃貸の場合は5~15万円程度、分譲の場合は約1,500~6,000万円程度です。(2023年8月現在)
※参考:明石市における賃貸物件の一例

白江さんのアイコン画像
白江さん

明石市は神戸や大阪と比べると家賃や分譲価格が安いこともあって、移住先として選んでいただいています。特に、市内中央に位置する「大久保エリア」には大型マンションをはじめとした住宅建設が進んでおり、転入者がぐんと増えています。

明石市へ移住した方の体験談

明石市へ移住した方の体験談

ここでは、実際に明石市へ移住した方の体験談をご紹介します。

  • 魚がとにかく美味しい!砂浜でBBQをしたり、高速船で10分ちょっとで行ける淡路島を観光したりと、海辺のまちならではの楽しみがあって充実している
  • 神戸・大阪に電車でアクセスしやすいほか、高速道路やバイパスの乗り口も近くにあるため車で市外に出向くのも便利
  • 適度な自然に囲まれた住環境があり、ちょっとした用事なら徒歩で済ませられる利便性の高さも魅力的
  • 子どもへの支援や教育が充実しているので、以前よりも子育てをしやすくなったと感じる

明石市に移住した方の多くが、都会すぎず、田舎すぎないバランスの良さに満足している印象です。また、海が身近にあることや、子育てしやすい環境が整っている点に関しても高評価の意見が多く挙がっていました。

そのため、明石市は「都会と田舎のいいとこどり生活」に憧れる方や、子どもがのびのび育つ環境を求める方などにぴったりです。

明石市への移住ステップ

明石市での暮らしに興味をお持ちの方は、ぜひ以下のステップに沿って移住計画を進めてみてください。

ステップ1:移住について具体的に相談する

まずは、明石市への移住について具体的に相談してみましょう。窓口は「明石市政策局シティセールス課」で、電話はもちろん以下のフォームで問い合わせることも可能です。

>>明石市政策局シティセールス課へのお問い合わせフォームはこちら

ステップ2:現地に足を運んでみる

もしも明石市を訪れたことがない場合は、ぜひ現地へ足を運んでみましょう。できれば各エリアを回ってみると、まちの雰囲気が自分に合っているか、住むにはどのエリアが良さそうかなどを判断しやすくなります。

明石市への移住に関するお問い合わせ

担当課 明石市政策局シティセールス課
住所 〒673-8686
兵庫県明石市中崎1丁目5-1
電話番号 078-918-5263
対応時間 平日8:55~17:40
公式サイト https://www.city.akashi.lg.jp/seisaku/citysales_ka/index.html