安平町への移住!北海道の自然と先進教育が魅力の子育てしやすい町
北海道の南西部に位置する安平町(あびらちょう)は、豊かな森林と清流が流れる丘陵地帯にあります。札幌、千歳、苫小牧といった都市から近いため、大自然のなかにいながら都会の便利さも味わえる、住みやすい町です。
町全体に活気があり、新しい取り組みに対して前向きな考えの人が多いという安平町には、あそび・学び・挑戦をつなげる独自の教育プランがあります。それを目当てに移住するファミリーも少なくないというほど。
そんな町の移住者向け情報を、あびら移住暮らし推進協議会の河合さんに伺いました。みんなが主役になれる安平町とはいったいどんな町なのでしょうか。
安平町の魅力:自然環境と交通の利便性が両立する住みやすい町
憧れの大地・北海道らしい自然豊かな町でありながら、札幌圏へのアクセスも非常に便利な安平町。まずは、そんな安平町の魅力を紹介していきましょう。
交通アクセス良好&積雪量少:初めての北海道暮らしにも最適な環境
安平町は、北海道の南西部に位置する人口7,300人ほどの自然豊かな町です。大自然に囲まれながらも、JRや高速道路が通っているため、通勤・通学には困りません。
また車で札幌まで60分、新千歳空港まで20分、苫小牧まで25分前後と、大きな都市に気軽に行くことができます。移住にとって欠かせない「交通の利便性」という視点では、安平町は道内屈指の便利な町といえるでしょう。
▲安平町のアクセスの良さは道内屈指!
北海道の大自然を感じながらも、行きたい時にはすぐに都会に行くことができるので、都会からの移住でも不安に思う必要はなさそうです。
北海道への移住で心配なのはやはり「雪」と「寒さ」ですが、積雪量は3〜5cmほどの日がほとんどです。除雪作業はある程度必要ですが、北海道の他の地域に比べるとその回数や除雪量はかなり少なくてすみます。年間平均気温も6.5度と「はじめて北海道に移住する」という方にとっては比較的住みやすい町といえるのではないでしょうか。
もちろん北海道ですので寒さや雪はある程度ありますが、それを楽しみに変えてくれる冬のレジャーも、安平町にはたくさんそろっています。
「北海道に憧れはあるけれど、雪が心配…」という、北海道移住初心者の方にも過ごしやすい地域です。
安平町の特産品:グルメも満足のブランド食材が豊富
▲安平町の「アサヒメロン」は北海道を代表するブランドメロン
安平町の基幹産業は農業です。丹念な手作業に寒暖の差と適切な温度管理により生み出された、みずみずしく糖度の高い「アサヒメロン」の栽培も盛んです。アサヒメロンは生産数が少ないため、道外ではなかなか手に入りません。そんなブランドメロンが食べられることも、安平町へ移住する魅力のひとつといえるかもしれません。
他にも、大草原が広がる北海道ならではの土地と気候を生かしたチーズやアスパラガスは、安平町の特産品となっています。
▲安平町は、日本で最初のチーズ専門工場が誕生した地
美味しい食べ物が新鮮な状態で比較的安く手に入るのも、田舎暮らしの魅力。せっかく移住するなら、美味しいものが食べられる土地が嬉しいですよね。
四季を通じて楽しめる安平町のアウトドアレジャー
かつては「ゴルフ銀座」と呼ばれていたほど、安平町には数多くのゴルフ場が存在します。プロトーナメントが開催されるような設備が整ったものから遊び心満載のものまで、町内には合計5か所のゴルフ場があります。
また安平町には、他にもキャンプ場や各種スポーツ施設、温泉、スケート、スキー場などの施設も多くあり、1年を通してさまざまなアウトドアを楽しむことができます。
ゴルフもキャンプもスキーも、どれも身近な場所で楽しめるのも安平町の魅力。アウトドアを満喫したあと、すぐに温泉で汗を流しゆっくりくつろぐことができるのも嬉しいですね。
▲冬はスキーやスノーボード、夏はキャンプやゴルフが楽しめます
安平町の子育て環境:移住の決め手となる充実した支援体制
北海道らしい自然や気候が魅力の安平町ですが、他にも町全体をあげて力を入れる特徴的な事業があります。都会に負けない先進的な取り組みとは?詳しく見ていきましょう。
安平町の教育方針:「日本一の教育の町」を目指す先進的な取り組み
安平町の教育は、日本全国と比較しても遜色のない、レベルの高いものです。子どもが自ら学び、自ら考え、自ら羽ばたいていくプロセスを、町をあげて応援してくれる。安平町はそんな教育を目指して町づくりを行っています。このような教育制度は、他にあまり例を見ません。
そんな安平町の教育は日本ユニセフからも評価され、「子どもにやさしいまちづくり事業」の日本初の実践自治体として承認を受けています。
(参考URL)日本ユニセフより「子どもにやさしいまちづくり事業」の承認を受けました
「あびら教育プラン」:自己肯定感を育む独自の教育システム
▲あそび・学び・挑戦の3つを軸に“自分に期待するチカラ”を育てる「あびら教育プラン」
安平町の教育を支えるのが、独自の教育プランである「あびら教育プラン」です。このプランは4つの事業で構成され、子どもたち一人ひとりがもっている好奇心や感性を大事に育て、その学びや気づきを社会と結びつけるサポートを幼少期から大人まで一貫して行っているのが特徴です。
机上の勉強だけでは終わらない、チャレンジしようとする人たちを町全体で応援していく体制が整っている全国でも珍しいプロジェクトで、安平町で子育てをする大きな魅力といえるでしょう。学力だけでは測ることのできない今の時代を、しなやかに生き抜く力を身につけていくことができそうですね。
このプランの作成には地域おこし協力隊も参加しており、町をあげて子どもたちを育てていこうとする安平町の意気込みが感じられます。
(参考URL)あびら教育プランの詳細
安平町の教育施設:幼保連携型認定こども園から小中一貫校まで
幼保連携型認定こども園は、子どもたちが全力で遊べる場と環境を徹底的に作り込んでおり、さまざまな部分に「挑戦」の仕掛けが施されています。
また令和5年度には、「自分が世界と出会う場所」をコンセプトにした小中一貫義務教育学校の安平町立早来学園の開校が決まっています。「教育環境研究所」と「チームラボ」が参画した、令和時代の新しい学校施設となる予定です。
義務教育学校の計画は、地域の人々だけではなく、子どもたちも自分たちの学校を作り上げようと意見を出し合っているのだとか。子どもの頃にこうした成功体験を得ることで、まさに自分に期待するチカラが育まれていきそうですね。
(参考URL)
▲令和5年度開校予定の「安平町立早来学園」
あびらの特徴的な教育が気に入って移住してくる近隣のファミリー層も多いですよ。子育てを応援する雰囲気が町全体に溢れています。
安平町の起業支援:移住者向け「あびら起業家カレッジ」の詳細
農業、教育、交通の便の良さなど魅力がたっぷりつまった安平町の最大の課題は、「持続可能で活力ある町づくり」です。将来に向け、安平町をもっと元気に、もっと楽しくしていくためには、あらゆる分野での担い手、後継者が必要です。
そこで安平町では、「起業創業と移住」を連動させた新しい取り組み『Fanfare あびら起業家カレッジ』が令和3年度からスタートしました。この制度を利用し、すでに二人の人が安平での起業を実現させています。
(参考URL)あびら起業家カレッジ「採択者2名の紹介」
書類審査やビジネス合宿を経て事業が採択されると、ベーシックインカムとして最大3年間、月額約20万円の支給が行われます。また創業等支援補助金などの支援も用意されています。
「起業したい」「移住したい」と考えている人にとって、スタートアップ支援が手厚い安平町はまさに理想的な環境だといえると思います。落ち着いた土地でありながらも、未来を見据えた先進的な目をもつ安平町は、「自然豊かな土地へ移住&起業したい」の2つの夢を叶えるのにピッタリなのかもしれませんね。
(参考URL)移住・起業プログラム「Fanfareあびら起業家カレッジ」
移住・起業に向けて、町役場・民間プレイヤー・Fanfare事務局が全力でサポートします!
テレワーク移住の可能性:都市部への好アクセスを活かした新しい暮らし方
現在はテレワークが推奨されていることもあり、週何日かの出勤でよいという職場も増えていると思います。都会でなければ仕事ができないという時代はすでに終わりを告げ、自分が住みたい町を自分で選んで暮らすことができる時代です。
安平町へ移住する人のなかにも、勤務先は変えずに生活拠点のみを安平町へ移す人も増えています。出勤日でも、車で行けば都会には1時間以内で着くことができますし、JRを使えば追分駅から札幌まで40分程で到着します。
新千歳空港までのアクセスが抜群ですので、首都圏や関西方面での仕事でも、交通について特に困ることはありません。
これまで通りの仕事を続けながら、目の前に広がる安平の大自然が心を癒してくれる。そんな生活スタイルは心にゆとりを生み、これまで以上に仕事も生活もうまくいくかもしれませんね。
安平町移住者インタビュー:実際の暮らしぶりと感想
安平町の魅力に惹かれて移住した家族のインタビューを紹介します。移住したきっかけや実際に住んで思った「生の声」を読むことで、安平町をもっと身近に感じることができるはずです。
高杉家の移住体験:子育て環境の充実が決め手となった安平町での暮らし
▲転勤をきっかけに安平町へ移住した高杉さんご一家
スウェーデンなど北欧の教育や、森と動物と共存できる環境に理想を抱いていた高杉さんご夫妻は、自分たちの理想とかなり近い「はやきたこども園」の存在に衝撃を受けたそうです。最初は苫小牧から通園していましたが、ご主人の転勤をきっかけにこども園のある安平町への移住を決心。
はやきたこども園の自主性を重んじて育てようとする思想や、都会に劣らないIT技術を取り入れている様子には、苫小牧時代のママ友が「もし家建てる前に知っていたら、同じく移住を検討していた。」と言うほどです。
普段の買い物は、週末に千歳、苫小牧、札幌に行ってまとめ買いをすることが多いそう。都市へアクセスしやすいので不便は感じたことはないと言います。
最初は子どもたちの義務教育が終わるまでの期間を過ごせたら良いなと思っていたそうですが、いまではすっかり安平の魅力にはまり、永住も検討しているそうです。
※高杉さんへのインタビューは、以下の安平町の公式サイトからご覧いただけます。
(公式URL)高杉さんへのインタビュー詳細
安平町移住Q&A:住宅支援や情報収集方法について
ここからは、安平町への移住について気になる疑問について回答していきましょう。
安平町の住宅支援:移住者向け町営分譲地の紹介
安平町の住宅情報をインターネットで検索したのですが、賃貸物件や中古住宅もあまり件数が多くありませんでした。そのため、予算内で自分が納得がいく住居を探すことができるのか不安があります。
安平町では、移住者向けの住宅提供や支援はあるでしょうか?
A.町営分譲地があります
安平町では、移住者の方に対し2つの町営分譲地をご紹介しています。
- ラ・ラ・タウン・おいわけ
- 町営若草団地
どちらもアクセス良好で、小中学校や公共施設からも近く、買い物施設も充実しています。移住を検討しているならば、早めに問い合わせたほうが良いでしょう。
安平町の情報収集方法:公式YouTubeチャンネルの活用
直接安平町を訪れる前に、もう少し安平町の様子を知りたいです。なにか良い方法はあるでしょうか?
A.YouTubeの「安平町公式チャンネル」を利用してみてください
もっと安平町について知りたい!と思った方は、YouTubeの「安平町公式チャンネル」を見てみてください。
(参考URL)YouTube:「安平町公式チャンネル」
安平町の自慢の農作物を使った料理や、子どもたちへの教育、自然豊かな町の様子などの安平の魅力を、楽しく紹介してくれる番組です。この動画を見ると、なんとなく安平町がどんな町なのかイメージができると思いますよ。
このYouTubeを見れば、安平町のすべてがわかる!といっても過言ではありませんよ。みなさんぜひ一度ご覧ください。
おためし暮らし住宅:移住前の体験居住制度
これまでたくさん安平町の魅力について見てきましたが、実際移住するとなると、これまでの生活もあり、すぐには決断できないものです。そんな時に便利なのが「おためし暮らし住宅」という制度。最短1週間からの滞在が可能で、家具と家電が全てそろった一戸建て住宅で安平町での生活を体験できます。
本格的に移住が決まっていない人でも、安平町の暮らし体験から始めてみるのも1つの手です。実際に生活してみないとわからない町の空気を感じ、ありのままの安平町を体験することで、感じ方も変わってくるのではないでしょうか。
おためし暮らし住宅利用には条件があり、40歳未満の世帯、こども園に体験入園する予定の方、町内での起業を検討している方などが対象となります。詳しくは公式サイトからご確認ください。
(公式URL)おためし暮らし住宅について
安平町の定住支援制度:最大50万円の助成金詳細
安平町では多くの人に定住してもらうことを狙いとして、一定の条件を満たすと受けることのできる次のような助成金があります。
①結婚祝金
・助成金:50,000円(金額相当の品)
・条件:安平町において婚姻届を出し、町内に住む人
②住宅建設奨励助成金
・助成金:200,000円(町内で使えるポイント)
・条件:ラ・ラ・タウンおいわけ、若草団地に住宅建設した人
※それ以外の場所に住宅を建設した人は、助成金100,000円(町内で使えるポイント)
③転入奨励助成金
・助成金:200,000円(町内で使えるポイント)
・条件:ラ・ラ・タウンおいわけ、若草団地に住宅建設した人で、町外から転入する人
※それ以外の場所に住宅を建設した人で町外から転入してきた人は、100,000円(町内で使えるポイント)
④子育て助成金
・助成金:100,000円(町内で使えるポイント)
・条件:③の条件に当てはまり、15歳以下(中学生まで)の子どもがいる世帯
ちなみに②〜④の助成金に関しては、全ての条件に該当すれば最大50万円が支給されます。住宅購入の助成、転入者向けの助成もあるため、安平町へ移住を考えている人は、安平町の公式ホームページでも詳しく確認してください。
(公式URL)安平町の定住のための助成金一覧
安平町移住担当者からのメッセージ:町の魅力と将来ビジョン
安平町は、新しい取り組みに前向きで活気が溢れる町です。安平を盛り上げようという気持ちが町全体にあり、子どもから大人まで新しいチャレンジをとことん応援していきます。
何より、「全国屈指の教育環境が整うこの場所で子どもを育てたい」という人が多く集まっていることが大きな魅力です。何が正解なのか誰もわからないこの時代の中、自分で考え、自分で道を作っていける子どもたちが安平の中で育っていくと信じています。
安平町移住相談窓口:問い合わせ先と連絡方法
問い合わせ先 | 安平町移住相談窓口 |
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電話 | 0145-22-2751 |
営業時間 | 8:30~17:15(月〜金) |
担当 | 政策推進課 政策推進グループ |
公式URL | https://www.town.abira.lg.jp/chiikishinko/ijuteiju |