文章が速く読めれば学習効率が上がる!日本速脳速読協会の速読解力講座

子どもが身につけたい一生役立つ力を紹介する本企画。今回は、一般社団法人日本速脳速読協会が開講する「速読解力講座」を紹介します。

速読解力講座では、文章を速く読む「速読」のトレーニングを行なっています。トレーニングは楽しみながらゲーム感覚で進めることができ、つまずかずに文章を読むことができれば、未就学児でも感覚的に取り組めます。

速読は、文章の理解度を保ったまま文字を読むスピードを上げられるスキルです。テストの点数アップなどの効果が期待でき、将来的には仕事の効率化にも役立ちます。

この記事では、そんな速読解力講座のメリットやトレーニング内容について詳しく解説します。子どもに速読を身につけさせてあげたいお父さん、お母さんはぜひ参考にしてみてください。

文章を速く読む「速読」を身につけられる速読解力講座

速読は、テストや受験に役立つほか、読書が好きになる、仕事の効率が上がることが期待できます。また、英語など日本語以外の言語に応用できるほか、スポーツのパフォーマンス向上など文字を読む以外の場面でも活かせます。

そんな速読を学べる速読解力講座について、一般社団法人日本速脳速読協会の代表理事・秋山和沙さんと専務理事・高橋智恵さんのお二方にお話を伺いました。

文章の理解度や記憶力を維持したまま読む速さを上げる

インタビューに応える一般社団法人日本速脳速読協会の秋山さん

▲インタビューに応える一般社団法人日本速脳速読協会の秋山さん

編集部

日本速脳速読協会が提唱する「速読」とは、どのような力なのでしょうか?

秋山さん

文章の理解度や記憶力をキープしたまま、読むスピードを上げる力を指します。

普通、人が文章を読む時は頭の中で一文字ずつを音声化しています。一方で、速読は文章を塊で捉え、視野に入れると同時に内容を理解するというアプローチを取ります。

編集部

単に「読む」ことと、「読み解く」ことでは意味合いが異なるそうですね。

秋山さん

「読む」というのは、文章の意味や内容を瞬間的に記憶して読み進めていくことです。

これに対し、「読み解く」ことは、自分なりの解釈や予測を踏まえて文章に目を通し、内容をきちんと理解することです。分かりやすく言うと、学校のテストに載った文章を読むことは「読み解く」に当たります。

主に小学生から高校生を対象にした日本速脳速読協会の速読解力講座では、この「読む」スピードと「読み解く」力をバランスよく身につけていくためのトレーニングを提供しています。

勉強量が増え、試験問題も速く解けるようになることで成績がアップ

速読解力講座のパンフレット

編集部

速読を身につけると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

秋山さん

まずは、学校などの試験で役立ちます。問題文が速く読めるようになることで、限られた試験時間を有効に使えます。解答や見直しに時間を割けるようになり、点数や成績の向上が見込めます。

また、勉強の量を多くこなせるようになります。同じ勉強時間でも、教科書などでより多くのページを読めるようになります。その分、反復学習の回数を増やせれば記憶の定着につながります。

同じように、読書量を増やせれば、知識や語彙も増えます。本をすらすら読めるようになることで、読書への苦手意識がなくなる方もいらっしゃいますね。

高橋さん

速読解力講座の卒業生の中には、就職活動の面接で「速く正確に文章が読めます」とアピールする人もいるんですよ。

編集部

仕事にも役立てられる技能なのですね。

トレーニングはゲーム感覚!小さな子どもも楽しんで取り組める

インタビューに応える一般社団法人日本速脳速読協会の高橋さん

▲速読解力講座について説明する高橋さん

編集部

速読のトレーニングは、どのくらいの年齢の方が取り組んでいるのでしょうか?

高橋さん

保育園・幼稚園の年中さんからシニア世代までさまさまな方が学んでいます。トレーニングは未就学児でもゲーム感覚で楽しみながら取り組める仕組みになっています。

秋山さん

小学生の受講が比較的多く、中学受験準備学年と言われる小学3・4年生やその前の小学1・2年生のお子さんも取り組んでいます。

速読を始める理由としては、文章を読んでいても内容が頭に入ってこない、テストで時間が足りなくなるといった悩みを改善したいというお子さんが多いです。あとは、ワンランク上の志望校を目指したいといった方もいらっしゃいます。

編集部

速読を始めるタイミングとして、おすすめの年齢はありますか?

秋山さん

主観ですが、人間の脳の成長が著しいとされる小学校低学年から始めていただくことがいいのではないかと感じています。

私たちは受講生に「まずは1年間、受講を続けてみてください」とお声がけをしているのですが、そこで成長を実感し、2年、3年と継続していただけるケースが多いですね。

眼球を動かす力を鍛え、視野を広げるトレーニングを行う

ゲーム感覚でトレーニングができる「日本速脳速読協会」速読解力講座のタブレット画面

▲速読解力講座のホーム画面。トレーニングはゲーム形式で進められる

編集部

速読解力講座では、具体的にどのようなトレーニングを行うのですか?

秋山さん

授業では毎回、最初に一人一人の文章を読むスピードを測ります。ちなみに、日本人の読書速度は平均で1分間で400〜600字、原稿用紙だと1枚〜1枚半で、東大に現役合格するような方々は1分間に1500字くらいの速度で文字を読むと言われています。

「日本速脳速読協会」の読書速度計測中のタブレット画面

▲読書速度計測の画面

「日本速脳速読協会」の読書速度計測の結果画面

▲計測を終えると、1分間で読んだ文字数が表示される

編集部

読むスピードを測ったあとは、どうするのでしょうか?

秋山さん

眼球を動かす力を鍛える「眼筋トレーニング」や、最初の計測の結果に応じて、なぞり・固定・移動読みトレーニング、一度に読み取れる文字の範囲を広げる「識幅拡大トレーニング」、情報を瞬時に認識する「識力向上トレーニング」をします。

これらのトレーニングをこなしたあと、最後にもう一度、読む速さを計測します。ここまでで計8分くらいですね。

編集部

さまざまな力を個別に養うことで、速読を身につけていくのですね。

「脳力トレーニング」で短期記憶力や検索力をつけ、速読をさらに磨く

「日本速脳速読協会」の速解力チェックのタブレット画面

▲速解力チェックの画面

編集部

そのほかには、速読解力講座ではどのようなことに取り組むのですか?

秋山さん

読書速度に理解や記憶が伴っているかを確認する「速解力チェック」を行います。短い文章を短時間で読み、その文章に関する質問に答えます。

小さなお子さんは文章を「読めた」と感じていても、内容をしっかりと理解していないケースがあります。そういったことをなくしていくための、大切なトレーニングです。

短文がしっかりと読めるようになったら、次は長文を読み、内容を理解・記憶しているかを正誤問題形式で確かめていきます。

高橋さん

「速解力チェック」のあとは、文章を読むスピードをさらに上げるために必要な短期記憶力や検索力、判断力を鍛える「脳力トレーニング」に取り組みます。

その一つに、「いそいで(数字さがし)」があります。これは、画面に表示された数字を1から順番に、制限時間内にクリックしていくトレーニングです。

脳力トレーニング「いそいで(数字さがし)」のプレイ画面

▲脳力トレーニング「いそいで(数字さがし)」のプレイ画面

高橋さん

ここで、「眼筋トレーニング」や「識力向上トレーニング」で培った力を確かめると同時に、判断力や集中力も鍛えます。これらの力が、国語のテストなどで文章中のキーワードを見つけやすくする「検索力」につながります。

このような「脳力トレーニング」だけでも約40種類あるんですよ。また、受講生の中での成績ランキングも見ることができるようになっています。

編集部

受講生同士で刺激しあいながらトレーニングが積めるのですね。

速読解力講座を経て、文章を読む速さが1.5〜2倍に!

インタビューに応える一般社団法人日本速脳速読協会の秋山さんと高橋さん

編集部

速読のトレーニングを受けた人とそうでない人では、文章を読む速さにどのくらいの差が出るのでしょうか。

高橋さん

人それぞれの感覚によりますが、トレーニングを受けた人が、受けていない友人と一緒に本や漫画を読むと、読み進めるスピードの違いを感じることは多いですね。

また、トレーニングをする前後で比べて、文章を読む速さが1.5倍や2倍に向上している方もいらっしゃいます。トレーニングを始める前に計測した1分間に400字くらいの速度で文字を読むと「え?こんなに遅い速度で読んでいたんだ!」と、その差に感動してもらえると思います。

編集部

速読は日本語以外の言語にも使えるのでしょうか?

秋山さん

語彙力などの基礎的な力が身についていれば、英語などにも応用できます。日本速脳速読協会の講座の中には、英語を速く正確に読み・聴く「速読聴英語講座」もありますよ。

速読はスポーツにも活きる!テニスや野球でボールへの反応速度が向上

編集部

速読はスポーツにも効果があると聞きました。具体的にはどのような場面で活用できるのでしょうか?

秋山さん

球技が一番分かりやすいと思います。受講生からは、相手が打ったテニスのボールやバドミントンのシャトルが見えやすくなった、反応速度が上がったといった話をよく聞きます。

また、弊協会の公式サイトにアップしている動画では、バッティングセンターで野球未経験の女性が165km/hの速球を打ち返しています(笑)。速読のトレーニングは、スポーツビジョン(※)の専門家にも監修をしていただいていますし、スポーツで動いているものを眼で追いかける力や瞬間的に周りの状況を判断する力は、速読と共通項があると考えています。
(※)瞬間視、周辺視野といったスポーツに必要な視る力

編集部

勉強の成績アップだけでなく、スポーツのパフォーマンスも上がれば一石二鳥ですね。

日本速脳速読協会からのメッセージ

写真に収まる一般社団法人日本速脳速読協会の秋山さんと高橋さん

編集部

最後に、速読解力講座に興味を持った方に向けてメッセージをいただけますか?

秋山さん

速読は一度身につければ一生ものの力になります。お子さんの年代であれば勉強に使えますし、大人になれば仕事の効率化や読書習慣の定着につながります。生活のあらゆる場面で使えると思いますので、ぜひご活用ください。

高橋さん

速読の力は、日常生活の中で向上させることは難しいと思いますが、専門的なトレーニングを積めば誰でも鍛えることができます。また、その力は講座を終えてもなかなか衰えません。

受験の時にいつも時間が足りなくて困っている方や、文章を速く読めるようにしたいという方が、それぞれの目標達成に役立てていただければと思います。

編集部

速読は生活のあらゆる作業の効率化につながる、子どもから大人まで活用できる力だと感じました。本日はありがとうございました。

速読解力講座の体験申し込みの流れ

速読解力講座は、全国47都道府県の学習塾や保育施設で開講しています。各施設では体験受講を受けられるので、興味のある方は一度、体験してみてはいかがでしょうか?

体験受講から入会までの流れは以下の通りです。

  1. 体験受講を申し込む
    ・日本速脳速読協会公式サイトの「教室検索」で希望の教室を選び、専用フォームから申し込む
  2. 体験日を決定
    ・申し込んだ教室の先生から体験日について連絡をもらう
  3. 教室で体験受講
    ・指定の日時に教室で体験受講をする
  4. 受講申し込み
    ・トレーニングや講座の内容を確認し、受講を申し込む

受講料金は「教室検索」から各教室にお問い合わせください。

速読解力講座の受講生・卒業生の口コミ・感想

速読解力講座の受講生・卒業生からは、以下のような感想がありました。

受講生・卒業生

センター試験模試の国語で200点満点中198点を取れたことがあり、本番の英語は9割近い点数でした。速読の効果を実感しました。現在は医師として働いていますが、カルテを読む際に、より多くの情報を短い時間で収集できていると感じます。

受講生・卒業生

受験勉強は、平日は塾での勉強が中心で、自宅ではあまり長い時間は取り組みませんでした。勉強時間が比較的少なくても東京大学に合格できたのは、速読で身についた集中力のおかげだと思います。

受講生・卒業生

速読のスキルは、全ての勉強に役立ちます。文章を読む速度が上がれば、問題文を読む時間、問題を解く時間、解説を読む時間、その全てを少しずつ短縮できます。勉強する時間が増えるほど、周囲との差を広げられると感じます。

講座で得た速読の力が、勉強や受験に活きたという体験談が数多くありました。また、トレーニングを通じて集中力が上がったという感想もありました。

速読解力講座の基本情報

運営主体 一般社団法人 日本速脳速読協会
協会所在地 〒104-0031
東京都中央区京橋3-12-7京橋山本ビル9F
教室数 累計全国4,500教室以上
公式サイト https://www.sokunousokudoku.net/

※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。