OCHABI junior schoolキッズ科アトリエコースなら主体性や個性まで育める|アートスクール

この記事では、東京都千代田区の小学生向けアートスクール「OCHABI junior school(オチャビジュニアスクール)」キッズ科アトリエコースを紹介します。

「OCHABI junior school」は、学校法人服部学園(OCHABI Institute)が運営するアートスクールです。6歳から本格的なデザイン・アート、その土台となるデッサンに関する学びを提供しており、目的にあわせたコースが用意されています。

キッズ科アトリエコースでは、「観察」と「描く」の繰り返しによってデザインやアートの知識と技術を身に付けると同時に、考える力や表現力、想像力、また伝える力を養うことができます。そんな「OCHABI junior school」のキッズ科アトリエコースの授業の特徴や方針、授業内容などについてお伝えします。

プロのアーティスト&デザイナーが指導する「OCHABI junior school」とは

「OCHABI junior school」は、小学1年生から中学3年生までを対象として、「何となく絵が好き、創るのが好き」な子ども達、入りたい学校や実現したい夢がある子ども達に、「デザイン・アートとその土台となるデッサン力」を学ぶカリキュラムを提供しています。目的に合わせて、現役のクリエイターであるコーチ陣が丁寧に指導します。

キッズ科アトリエコースでは、独自のカリキュラムにより、子どもたちが自由な発想で物事を捉え、頭に浮かんだイメージを作品として具体化することを目的としています。そのトレーニングを繰り返し行うことで、アートやデザインで伝える力を自然に学べることが特徴です。

今回はアーティストとしても活躍する平野真美さんに、キッズ科アトリエコースの授業の雰囲気や講師として心がけていることなどについて詳しくお話を伺いました。

実践性と独創性を大切にしたカリキュラムで、子どもが自らの力を育む

「OCHABI junior school」指導部で講師を務める平野真美さん

編集部

はじめに、「OCHABI junior school」のコンセプトについてお聞かせください。

平野さん

人生を豊かに、イキイキと生きることを目的にデザインとアートに特化したカリキュラムを展開する「OCHABI junior school」のキッズ科アトリエコースは、デザインやアートの本質を身に付けるため、「きづく(観察する)」 「えがく(生み出す)」 「つたえあう(コミュニケートと客観性)」の3つを軸にアートスクールを展開しています。

答えが必ずしも1つではないデザインやアートは、例えばいつもとは違った物の見方をしたとき、イメージしたことを試行錯誤しながら手で生み出していきます。このような力が自然に身に付くと、未来の生き方のヒントとなって自信につながります。「OCHABI junior school」は子どもたちの背中をそっと押すような場所を目指しているんです。

そのため授業は、子どもたちが自ら考え挑戦する「実践性」と「独創性」を大切にしています。お手本に沿った作品作りや、自由に描いて終わりということはありません。学びの中で自らの力を育んでいけるカリキュラムと環境を提供しています。

編集部

テクニックだけではなくアートの本質を捉えることで、子どもたちは想像力を養うことができますね。

小学1年生〜3年生までが対象。珍しい画材や道具を自由に使うことができる

OCHABI junior schoolキッズ科アトリエコースで作品を作る生徒の様子

編集部

キッズ科アトリエコースの対象年齢はどのようになっていますか?

平野さん

キッズ科アトリエコースは小学1年生から小学3年生を対象にしたコースです。絵を描くことやものづくりが好きな生徒さんが多く、デザインやアートに触れる機会を増やし、知識や想像力を身につけることを目的に通われています。

また、自宅にはない珍しい画材や道具を自由に使えることに魅力を感じ、受講される生徒さんもいます。

編集部

子どもに人気の画材や道具について教えてください。

平野さん

子どもたちに人気なのは木材や端材です。それらを使い、ジオラマを作る授業を行いました。

OCHABI junior schoolキッズ科アトリエコースの授業で作ったジオラマ作品

平野さん

また、ファッションをテーマにだるまの張り子に着せる洋服を考えて描く際に、30〜40色もの絵の具をグラデーションに並べて片付けることも楽しんでいます。絵の具を使用する量に制限は設けておらず、制作する過程の中で加減を知ることを大切にしています。

OCHABI junior schoolキッズ科アトリエコースでだるまの張り子に洋服をデザインしている生徒の様子

創作に適した広い空間でプロのクリエイターが指導

お茶の水美術学院の教室を使用したOCHABI junior schoolキッズ科アトリエコースの授業の様子

編集部

キッズ科アトリエコースの授業の環境について教えてください。

平野さん

学校法人服部学園(OCHABI Institute)の各アトリエは、創作に適した設計となっているので、広い空間でのびのびと授業を受けることができます。

じっと座った姿勢だけではなく、他の生徒さんの作品を見るために自由に動いたり、疲れたときは休んだりなど、自由な雰囲気を大切にすることで子どもたちが自然に良い空気を作り出しています。

編集部

指導にあたる講師はどのような方が在籍されているのでしょう。

平野さん

プロのアーティスト、デザイナーが指導にあたっています。加えて、現役の美大生が授業をサポートしています。1クラス約30名のクラスに3名の講師が入り、レクチャーや作品づくりのアドバイスをしています。

編集部

プロからデザイン、アートを学ぶことは、未来のクリエイターの基礎造形力を身に付けることにつながると感じました。

子どもの興味と好奇心を育み、感性を養うことを重視

OCHABI junior schoolキッズ科アトリエコースでデッサンをする生徒の様子

編集部

平野さんが講師として指導する際、心がけていることはありますか?

平野さん

指導と言ってもお手本のようなイメージではなく、「この道具を使ったらこんな風にできる」「私はもっとこんなふうにデザインしたい」のように、子どもの好奇心ややる気を引き出すことを心がけています。

子どもたちのこだわりが大きな可能性につながることもあるため、私たち講師陣はゴールや答えを先回りして決めつけることはせず、「とにかくやってみよう」とどんどん背中を押し、子どもの好奇心に寛容でいることを大切にしているんです。

編集部

興味や好奇心を持つことを大切にしている「OCHABI junior school」ですが、そこにはどのような思いがあるのでしょうか。

平野さん

当スクールでは特にデザイン分野に力を入れているので、デザインの世界や仕事に興味を持つきっかけになればと思っています。

デザインはどれも自由に生み出されたものではなく、目的や役割があり作られています。そのため、「きれい。上手。」という表面的な感想だけではなく、背景やデザイナーの思いにまで目を向け興味を持つことで、自分以外の世界が広がるのではないでしょうか。

そういった「自分以外の何かに興味を持つ」ことを大切にすることが、今後の子どもたちの人生に役立つきっかけになることを願っています。

編集部

楽しく学びつつも、デザインと社会の関係性やアート作品に込められた作家の気持ちを探ることで、より感性が研ぎ澄まされていくのですね。他に、「OCHABI junior school」独自の指導法などがあればお聞かせください。

平野さん

お面で喜怒哀楽を表現しようというアート課題の場合、その言葉では子どもに伝わりにくいので、キッズ科アトリエコースでは「ぐるぐる」は楽しい、「ギザギザ」が怒っているなど、それぞれの感情をオノマトペで表現します。それが何色であればその感情に近づくのかを、それぞれが模索しながら作品を仕上げています。

デザインと社会のつながりを知るシンポジウムを開催

編集部

教室で学ぶ以外に、「OCHABI junior school」独自の取り組みはありますか?

平野さん

6歳からデザインを学ぶことができる環境を準備している当スクールでは、佐藤卓氏や佐藤可士和氏といった、第一線で活躍しているデザイナーをゲストに招いたシンポジウムを定期的に開催しています。

OCHABI junior schoolが開催するシンポジウムの様子

▲OCHABI junior schoolでは定期的に「デザイン教育シンポジウム」を開催。「創造的思考⼒」を基盤とした基礎的な教育コンテンツの開発に取り組んでいる

平野さん

例えば、デザイナーがデザインした商品やパッケージには、使いやすさや開けやすさなど、人間工学に基づいて考えられているものがあります。子どもたちはどのような意図でデザインしたのかを知ることで、デザインには社会とつながる役目があることを知ることができます。

OCHABI junior schoolの授業内容と身につく力

ここからは、OCHABI junior schoolキッズ科アトリエコースの具体的な授業内容と、教室で学ぶことで子どもたちが身につけられる力について詳しく紹介します。

クリエイターの気持ちで制作する「○○なりきり体験」

OCHABI junior schoolキッズ科アトリエコースの授業の様子

編集部

キッズ科アトリエコースの授業内容をくわしく教えてください。

平野さん

ファッションデザイナーや絵本作家、建築家など、クリエイティブな仕事をテーマとした「○○なりきり体験」を毎回実施し、テーマに関連する資料を見ながら、子どもたちの言葉で興味を持ったことや疑問に思ったことを伝えたり分析したりします。

例えば、ファッションデザイナーがテーマの授業では、「ファッションって何かな?」という疑問から入り、「寒いときや暑いときの服はどうする?」「季節によってどうして選ぶ服が変わるの?」といったことを子どもの視点で考え、興味を持つことからスタートします。

その後、「でも、世の中にはこんなファッションもあるよね」と、独創的なファッションの専門的な資料を見せ、世界を広げながら講師がその日に使う画材などをレクチャーし、実際に作品を制作します。

編集部

ファッションデザイナーがテーマの「○○なりきり体験」の場合、どのような作品を作るのでしょうか。

平野さん

デザイン画を描き、誰に着せたいか、いくらで売りたいか、売るための戦略としてキャッチコピーを考える生徒さんもいます。単なる体験ではなく、作品に込めた思いを大切にしながら、作品作りに向き合っている生徒さんが多いです。たくさんの画材を使って絵を描いたり、粘土を使って立体物を制作したりしています。

想像したものに近づくための試行錯誤の過程では、うまくいかないこともあります。それをあえて違う考えとして取り入れて作品を作るなど、講師は子どもたちの考えに寄り添いながら指導にあたっています。

編集部

制作中に生徒さんにアドバイスをしたり、声をかけることはありますか?

平野さん

感覚的に制作に打ち込む生徒さんもいますが、なかには悩んでしまい、手が止まってしまう生徒さんもいます。そんなときはまず、どうしたいのかを聞き、なるべく自分の言葉で伝えられるよう促しています。

制作に没頭している生徒さん対しては遠くから見守るなど、常に全体を見渡し、必要に応じてアドバイスをしたり声かけをしたりしています。

OCHABI junior schoolキッズ科アトリエコースの授業の様子

編集部

OCHABI junior schoolでは、「つたえあう」を3本目の軸にしていると伺いましたが、こちらは授業の中でどのように反映されているのでしょうか?

平野さん

授業終盤に制作した作品を見ながら成果や面白いと感じたこと、今後チャレンジしてみたいことなどを「つたえあう」時間とし、質問や意見を自由に発言することで、作品を制作するプロセスを大切にしています。

編集部

「つたえあう」時間では、生徒さんからどのような意見が発せられるのでしょうか。

平野さん

作品作りで自分なりに工夫したこと、自分だけが気づいたやり方などを発表する生徒さんが多く、多様な価値観が生まれています。

編集部

「つたえあう」時間では自分の作品について自分の言葉で伝えることで、子どもたちは思考を整理することができるのですね。

考える力、判断力、観察力を養うデザインの力

編集部

授業を通し、子どもたちの成長を実感することはありますか?

平野さん

例えば、筆は必ずしも毛の部分だけを使うのではなく、柄で引っ掻いて描いたり、ラップの芯などを自分で加工して筆に見立てたり、表現したいイメージに近づけるための工夫をしている子どもたちの姿に成長を感じます。

編集部

デッサンなど技術的なスキルの他、OCHABI junior schoolに通うことでどのような力を養うことができると思われますか?

平野さん

イメージをかたちにして表現することや、考える力、判断力、観察力などを養うことができると思います。「今はこれをしよう」「あれを使おう」という判断は、普段の生活でもたくさん繰り広げられています。そんなとき、ものの見方を変えることでベストな判断ができたり、悩んでいたことが解決につながることがあります。

また、これは私個人の思いにはなるのですが、みんなが同じ方向を向いているとき、あえて違う方向から物事を見ることでアイデアが浮かぶことがあります。デジタル化が進む現代において、頭で考え、手を道具に試行錯誤を繰り返しながら作品を作り上げることは、自信にもつながると思われます。

「OCHABI junior school」のキッズ科アトリエコースからのメッセージ

編集部

最後に「OCHABI junior school」のキッズ科アトリエコースに関心を持った読者の方に向け、メッセージをお願いします。

平野さん

私たち講師陣は、こだわりやペースなど、生徒さん1人ひとりの個性を尊重し、子どもたちの純粋な“好き”、“やってみたい”という気持ちを大切に育んでいます。

そのなかでアイディアを生み出し、手で試行錯誤しながらかたちにしていくのはとても素敵な時間になることでしょう。当スクールにご興味がありましたら、まずはお試しレッスンや見学にお申し込みください。一緒に楽しい時間を過ごしていただければ幸いです。

編集部

「きづく(観察する)」 「えがく(生み出す)」 「つたえあう(コミュニケートと客観性)」を軸に、お互いを高め合う「OCHABI junior school」のキッズ科アトリエコースは、個性を伸ばしながら成長させる素晴らしい教育理念が根付いていると感じました。

本日はありがとうございました。

「OCHABI junior school」のキッズ科アトリエコースの受講料

「OCHABI junior school」のキッズ科アトリエコースの受講料は次の通りです。

アトリエコース/月2回 9,000円
アトリエコースお試しレッスン/1回 3,800円

※支払いはクレジットカードのみ利用可能

受講までの流れ

1. まずはOCHABI junior schoolのHPで詳細をご確認ください。
https://www.junior.ochabi.ac.jp/kids

2.ochabiインターネット申込(ECサイト)で申し込む
 ★申込はこちら https://ec.ochabi.ac.jp/products/list788.html

3.申込み確認の自動返信メールが届く

4.翌営業日以内に受講にむけての案内メールが届く
 (入金確認完了後に到着)

5.メールに沿って受講準備を進める

「OCHABI junior school」のキッズ科アトリエコースの利用者の声

「OCHABI junior school」のキッズ科アトリエコースを受講している保護者からは授業について次のような感想がありました。入会を検討されている方はぜひ、参考にしてみてください。

アートやデザインに関する知識を身に付けることができます。

授業中の「つたえあう」の時間は保護者も参加できます。自分の言葉で伝える力が身に付いていることを実感しています。

「つたえあう」のカリキュラムでは、子どもらしい言葉で繰り広げられるコミュニケーションをいつも楽しみにしています。

本格的なデッサンを手軽な料金で学ぶことができ、楽しくレッスンに通っています。

「OCHABI junior school」の基本情報

OCHABI 学校法人服部学園の外観

運営会社 OCHABI 学校法人服部学園
住所 東京都千代田区神田駿河台2-3
問い合わせ先 https://www.junior.ochabi.ac.jp/
contact
公式サイト https://www.junior.ochabi.ac.jp/

※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。