マナティにも会える「新屋島水族館」で海の生きものを鑑賞&エサやり体験!|香川県

この記事では、子ども連れでのお出かけにぴったりなスポットとして香川県高松市にある「新屋島(しんやしま)水族館」をご紹介します。

新屋島水族館は、標高約300mの屋島の頂上に位置する水族館です。約150種・1,500匹もの海の生きものたちを鑑賞できるほか、イルカショーを楽しんだり、イルカやアザラシ、ペンギンなどにエサをあげたりもできるなど、動物たちとのアットホームな時間を過ごせます。

さらに注目したいのが、日本では非常に珍しいアメリカマナティがペアで飼育されていること。象と祖先が同じといわれるマナティの愛嬌ある仕草や泳ぎに、大人も子どももきっと釘付けになりますよ。

今回は新屋島水族館にて物販・広報担当を務める長谷さんにインタビュー取材を行い、施設の魅力や子ども連れでの楽しみ方などを教えていただきました。ぜひチェックしてみてくださいね。

多彩な海の生きものを鑑賞できる「新屋島水族館」

新屋島水族館の外観

高松市の北東にある小高い山「屋島」は、高松市街や瀬戸内海を望む絶景スポットとして人気のエリアです。今回ご紹介する「新屋島水族館」はそんな屋島の山頂に位置する水族館で、多彩な海の生きものの鑑賞やふれあいイベントなどを楽しめます。

具体的にどのような特徴の施設なのか、飼育されている生きものの種類や人気の展示についてお話を伺いました。

150種・1,500匹もの海の生きものに出会える!

新屋島水族館の内観

編集部

新屋島水族館では、多彩な海の生きものを鑑賞できるそうですね。具体的な数や種類について教えてください。

長谷さん

新屋島水族館には150種・1,500匹の生き物が暮らしています。マナティーをはじめ、イルカやアザラシ、ウミガメやペンギン、瀬戸内で見られる魚やカクレクマノミといったカラフルでかわいい魚などがいます。

ちなみに2023年4月にはバンドウイルカの赤ちゃんが生まれ、さらに賑やかになりました

貴重なアメリカマナティーやゼニガタアザラシは要チェック

編集部

ほかの水族館ではあまり見られないような、珍しい生きものも鑑賞できますか?

長谷さん

当館にいるアメリカマナティーはとても珍しい生きものです。日本で飼育しているのは沖縄の水族館と新屋島水族館の2か所のみで、計6頭のうち2頭が新屋島水族館におります。

新屋島水族館にいる2頭のアメリカマナティー

▲新屋島水族館に2頭いるアメリカマナティー(左が「ニール」で右が「ベルグ」)

基本的には寝ていることが多く、活発に動くことはありませんが、ご飯を食べている姿や2匹で泳いでいる姿はとても優雅で魅了されますよ。

ちなみに、マナティーは体がとても大きいですが草食動物で、当館ではキャベツやニンジン、キュウリなどの野菜を1日に約数十kg食べています。腸がとても長く、消化するときにガスが発生してよくおならをするので注目してみてください。おしりのあたりからぷくぷく泡が出ていたら、それがマナティのおならです

また、アザラシといえばゴマフアザラシが人気ですが、当館にはゼニガタアザラシという珍しい種類のアザラシがいます。体の模様が穴の開いたお金、銭に見えることが名前の由来です。ぜひチェックしてみてくださいね。

新屋島水族館のアザラシ

▲時間帯限定で開催されるアザラシショーでは、傘をさすキュートな姿も眺められますよ♡

愛らしい鳴き声のカワウソが子どもに大人気♪

新屋島水族館のカワウソ

編集部

新屋島水族館で、子どもに人気の生きものを教えてください。

長谷さん

カワウソがお子さまに大人気です。とても愛らしく、特にエサやり体験などのイベントではご飯欲しさにキューキュー可愛い鳴き声が聞こえてきます。

ひしゃくでご飯をあげる際にはカワウソの重さがわかり、距離がぐっと近づいた感覚になりますよ。ご飯を食べた後のキュートな寝顔にも注目です。

長谷さんのおすすめは風情あふれる金魚コーナー

編集部

長谷さんおすすめの展示があればご紹介ください。

長谷さん

私のお気に入りは、2階エリアにある金魚の展示コーナーです。ほかの展示スペースよりも照明が暗くなっていて、金魚の美しさがより一層引き立っています。

また、金魚の名前や解説が記載されている魚名板は水彩画と書道で書かれた掛け軸になっており、風情があってとても素敵ですよ。

新屋島水族館における子ども連れでの楽しみ方

続いて、新屋島水族館を子ども連れで利用する場合の過ごし方を教えていただきました。

イルカの公開トレーニングやエサやり体験を満喫!

新屋島水族館のイルカ

編集部

新屋島水族館で、子連れファミリーにおすすめのイベントや体験はありますか?

長谷さん

イルカの公開トレーニングがおすすめです。イルカたちが得意としているジャンプや泳ぎなどを鑑賞できるほか、飼育員からイルカの生態などを学ぶこともできますよ。

また、イルカ・カワウソ・アザラシ・ペンギン・ウミガメ(※1)へのエサやり体験も開催しておりますので、ぜひ親子でお楽しみください。
(※1)ウミガメのエサやり体験は土日祝のみ開催

なお、これらのイベントは時間帯が限られており、別途料金もかかります。詳細は公式サイトのイベントページにてご確認ください。

公式:新屋島水族館「イベント」

バリエーション豊かな水槽にも注目!

編集部

新屋島水族館で、生きもの以外の見どころがあれば教えてください。

長谷さん

新屋島水族館はアクリル樹脂パネルメーカーの「日プラ」が親会社となっており、生きものだけでなくアクリル水槽にも力を入れています

たとえばゼニガタアザラシの水槽は銭に見立てたドーナツ型の水槽で、その中を泳ぐ姿は迫力があると思います。ほかにもひょうたん型の水槽など、ほかの水族館ではあまり見られない形の水槽がたくさんありますので、ぜひお子さまと一緒に注目していただけたらうれしいです。

新屋島水族館のゼニガタアザラシ

▲銭型の水槽で楽しそうに泳ぐ「ゼニガタアザラシ」

ちなみに館内にはいくつかベンチがありますので、ぜひベンチに腰掛けてゆっくりと水槽や生きものをご鑑賞ください。

ゆるキャラの「マナやん」と一緒に記念撮影♪

編集部

館内で、写真撮影におすすめのスポットはありますか?

長谷さん

マナティーをモチーフにした「マナやん」というマスコットが館内を徘徊しておりますので、ぜひ一緒に写真撮影をお楽しみください。とても可愛くて子どもたちに大人気ですが、実は毒舌キャラな一面もあり、話しかけると面白いですよ。

夏は熱中症対策、冬は防寒対策をしっかり行うのがポイント

編集部

新屋島水族館を子ども連れで利用する場合、持参したほうがいい物はありますか?

長谷さん

夏の時期は、ぜひ熱中症対策グッズをお持ちください。山の上の立地で屋外エリア・屋内エリア五分五分の面積ですので、「屋外にいる間はとても暑い」と考えて対策をしていただければと思います。

逆に冬はとても寒いため、防寒対策をされることをおすすめします。

ちなみに、雨の日などは霧によって辺り一面が真っ白になることもありますが、雲の中にいるような感覚で面白いと思いますよ。そういった「山の上の水族館ならではの特徴」もあわせてお楽しみいただけたらうれしいです。

新屋島水族館の飲食・お土産情報

続いて、新屋島水族館で飲食を楽しめる場所や、人気のお土産品について教えていただきました。

飲食:土日祝日には不定期でキッチンカーが出現!

編集部

新屋島水族館の中で、飲食を楽しめる場所はありますか?

長谷さん

レストラン等はございませんが、土日祝には不定期でキッチンカーが出現します。メニューはクレープなどのスイーツ系からホットドック、焼きそばなど日によってさまざまです。

お土産:子どもには海の生きもののぬいぐるみが大人気

編集部

新屋島水族館にはお土産品を購入できるショップがあるそうですね。子どもに人気の商品があれば教えてください。

長谷さん

特に人気があるのは、海の生きものをモチーフにしたぬいぐるみです。女の子にはマナティー・ペンギン・イルカなどのかわいい系が、男の子にはカメ・サメ・ウツボといったかっこいい感じのぬいぐるみが人気ですよ。

新屋島水族館周辺にある子ども向けスポット

編集部

新屋島水族館の周辺で、子ども連れでのお出かけにおすすめのスポットがあればご紹介ください。

長谷さん

当館のすぐ隣には、独創的な形状の「やしまーる」という展望台があります。瀬戸内海の島々や高松市街を眺められるほか、晴れた日には瀬戸大橋や岡山県まで見ることができるおすすめの絶景スポットです。

また、当館の正面にはカフェの「れいがん茶屋」もあり、お子さまと一緒にゆったりとお過ごしいただけますよ。「れいがん太三郎ハンバーグ」や「屋島カレー」といったランチメニューのほか、「屋島ティラミス」や「屋島のはちみつクロワッサンワッフル」などのデザートメニューを味わえます。

公式:やしまーる
公式:れいがん茶屋

新屋島水族館から子ども連れファミリーへのメッセージ

編集部

最後に、新屋島水族館に興味をお持ちの子連れファミリーに向けてメッセージをお願いします。

長谷さん

小さな水族館ですが、お客様と動物、お客様とスタッフ、スタッフと動物の距離感が近い、アットホームな空間づくりを意識して営業しております。ぜひお子さま連れで遊びに来てください。

編集部

新屋島水族館には体験型イベントも多く、海の生きものを身近に感じられそうですね。アメリカマナティがペアで飼育されていたり、銭の形をした水槽にはゼニガタアザラシが泳いでいたりと、ユニークな生きものを鑑賞できることも魅力的なポイントだと思いました。

長谷さん、本日はたくさんのお話をありがとうございました!

新屋島水族館の口コミ・評判

ここでは、新屋島水族館を利用した方の口コミ・評判をいくつかご紹介します。

生きものたちとの距離が近く、ペンギンが近くまで寄ってきてくれるなど間近で鑑賞できて大満足です!子どもも大喜びでした。

珍しいマナティを見られたり、イルカやアザラシへのエサやりを体験できたりと、非日常の体験をたくさん楽しめました。マナやんがおやじギャグを言っていて面白かったです!

スタッフの方が明るく元気で、子どもにも気さくに話しかけてくれました。ぜひまた利用したいです。

高評価の口コミが多く挙がっており、特に「生きものたちとの距離が近くてうれしい!」「ショーやエサやり体験が楽しい!」といった満足の声がたくさんみられました。また、珍しい生きものや個性豊かな形状の水槽、さらにはゆるキャラのマナやんが徘徊しているなど、オリジナリティあふれる要素が豊富にあることも新屋島水族館における人気の理由だと感じました。

新屋島水族館の料金・予約

料金 ・大人(高校生~):1,500円
・小中学生:700円
・幼児(3歳~未就学児):500円
・2歳以下(0歳~2歳):無料
・障がい者(障がい者手帳、療育手帳要提示):無料
予約 不要

新屋島水族館の基本情報(アクセス・駐車場)

住所 〒761-0111
香川県高松市屋島東町1785-1
アクセス 琴電屋島駅からシャトルバスで約10分
営業時間 9:00~17:00
休園日 年中無休
駐車場 屋島山上駐車場あり(390台)
※駐車料金(駐車20分は無料)
普通乗用車:300円
二輪車:200円
バス:1,200円
公式URL https://r.goope.jp/new-yashima-aq/

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