日本大学豊山中学校・高等学校で、生徒が自分らしく大らかに過ごせるワケ

特色ある教育に取り組む「注目の学校」を紹介するこの企画。この記事では、文京区にある日本大学の付属の中高一貫の男子校「日本大学豊山中学校・高等学校」を紹介します。

日本屈指のスポーツ強豪校である日本大学の付属校として、多数のオリンピック選手を輩出している水泳部を筆頭に部活動が非常に盛んに行われています。

今回は広報を担当されている田中先生、上沢先生、中妻先生にお話を伺いながら、日本大学豊山中学校・高等学校の教育の特徴や、リニューアルして約10年の開放的な校舎で送るスクールライフの魅力に迫っていきます。

日本大学豊山中学校・高等学校が大切にする「強く 正しく 大らかに」

日本大学豊山中学校・高等学校の上沢先生

▲インタビューにご対応いただいた上沢先生

編集部

まずは日本大学豊山中学校・高等学校が掲げている教育方針を教えてください。

上沢先生

日本大学豊山中学校・高等学校の教育方針は、平成12年3月に制定した校訓「強く 正しく 大らかに」に集約されます。特に「大らか」という部分には「人のいろいろな側面を受け止め合える」という意味合いが込められています。人に対しても自分に対しても優しく、丸い人を育てていきたいと考えています。

そういう「大らかさ」を身につけて周囲と関わっていくためには、「強さ」や「正しさ」も必要です。やってはいけないことをきちんと理解する正しさ、困難にくじけず信念を持って進む強さを持ってほしい。それを勉強や部活などの学校生活を通じて伝えていけたらと思っています。

男子校だからこその「大らか」なコミュニケーションが魅力

日本大学豊山中学校・高等学校の教室風景

▲休み時間、和気あいあいとした雰囲気の漂う教室内

編集部

学校生活の中で、生徒の方の「大らかさ」を感じる場面はありますか?

上沢先生

例えば生徒が良くないことをして指導したとき、それに対して生徒は反発するのではなく「良くないことなんだな、気を付けよう」と反省しつつすぐに「お腹がすいたからご飯を食べよう」と切り替える、というような大らかさが生徒にはありますね。それはもちろん彼らがもともと持っている性質、家庭環境が育んだ素直さもあると思いますが、特にこの男子校という環境がその性質に拍車をかけている部分はあると思います。

やはり異性がいると視線が気になって、どうしても取り繕ってしまうことってありますよね。でも男子校という環境の中で、素のままの自分を開放し、それが仲間から受け入れられることで居心地良く素直に過ごしていけるのだと思います。

自分をいきいきと表現し、それを認め合える環境がある

日本大学豊山中学校・高等学校の田中先生

▲インタビューにご対応いただいた田中先生

編集部

仲間から受け入れられる、というのは具体的にどのようなことなのでしょうか。

上沢先生

クラスの中には体育会系の活発な子もいれば大人しい子もいますよね。その一人ひとりのキャラクターや特性を否定せず尊重するという空気感がある、ということです。例えば絵を描くのが好きな子がいたとすると、それを皆からかうのでもちやほやするのでもなく、彼がその時間を好きに過ごせるようにそっとしておいています。それぞれのコミュニティを尊重して認め合えるのは、「大らかさ」が活きているからこそだなと思っています。

田中先生

世の中「多様性」が叫ばれるようになっていますが、男子校という男子しかいない環境でも、いろいろな個性を認め合える点で多様性が尊重される環境があります。本校には野球ドラフト会議でヤクルトから1位指名され入団している吉村貢司郎投手などを筆頭にスポーツで活躍をしている生徒もいれば、書道部で書道パフォーマンスに打ち込んでいる生徒もおり、鉄道部や電算部で熱中して頑張っている生徒もいます。それぞれのフィールドで思いっきり自分を表現できる環境があるのが日本大学豊山中学校・高等学校の魅力だと思います。

日本大学豊山中学校・高等学校の卒業生、吉村貢司郎投手のユニフォーム

▲日本大学豊山中学校・高等学校OBの吉村貢司郎投手のユニフォーム

上沢先生

あとは、決してそれぞれのコミュニティが独立しているわけではないのも本校の魅力です。一般的に学校というのはキャラクターの違いごとにグループがかたまっているイメージがありますよね。極端にいうと体育部は体育部で、学芸部は学芸部で分かれてしまってあまり交流もないというのも珍しいことではありません。しかし日本大学豊山中学校・高等学校にはそういうことがなく、本当にさまざまな生徒が普通にコミュニケーションを取っているんです。イベントがあれば皆で楽しく協力するし、仲間がいれば皆で応援し合っています。

それを象徴するのが、野球部と吹奏楽部です。炎天下で練習する野球部と室内で練習する吹奏楽部は、部活の内容も所属する生徒の雰囲気も違うのですが、高校野球の時期になると吹奏楽部は自分たちの大会も8月にある中で7月の後半から野球部の応援に行くんですよ。そして春になると、逆に吹奏楽部の定期演奏会に野球部が応援に行って花束を渡す、ということもあるんです。

文化祭のときも、部活動に関係なく皆まとまって協力しながらやっていますね。部活や文化祭だけでなく、日常的に帰宅部の生徒とサッカー部の生徒が放課後残って勉強しているという風景も見られます。いろいろなキャラクターの生徒たちがいて、お互いを尊重し合うことで、良い雰囲気で学校生活を楽しめているのだと思います。

日本大学豊山中学校・高等学校の中妻先生

▲インタビューにご対応いただいた中妻先生

中妻先生

そういう雰囲気の良さは、生徒同士はもちろん先生と生徒のコミュニケーションにも表れていますね。先生と生徒の距離感が近く、普段から何気ない会話を交わす機会も多いんですよ。そういうこともあって、日本大学豊山中学校・高等学校の生徒は卒業してからも学校に遊びに来てくれる子が多いのが特徴です。

学びの基礎・基本を支える毎朝の「MAP」

日本大学豊山中学校・高等学校の上沢先生

編集部

日本大学豊山中学校・高等学校の学習面での特徴について伺います。御校ではどういった点を重視して授業をされているのでしょうか。

上沢先生

すごく独特なカリキュラムを組んでいるというより、すべての教科において基礎・基本を重視した学習を進めています。特に中学校や高校1年生の間は全体的な教養を身につけてもらいつつ、体を動かしたり感性を磨いたりといった教育活動も重視し、学びの土台づくりを行っています。

その間にきっと生徒それぞれに歴史や物理など好きなもの、得意なものが見つかってくると思います。高校2年次からはそこを伸ばしていけるような学習プログラムとなっています。

編集部

基礎を重視した学びを進める上で取り組んでいることはありますか?

上沢先生

中学校では「MAP(Morning Assurance Program:朝テスト)」というプログラムを行っています。8時10分から行う10分間の小テストで、基本的に毎日実施しています。

MAPを通じて生徒は授業の理解度を確かめられ、また保護者の方がお子様の学習状況を把握することにもつながっています。学習面のメリットはもちろん、毎朝8時10分からのテストを設けることで基礎的な生活習慣を養うことも目的の一つです。MAPがあるから少し朝早く来よう、という早起きのモチベーションにもなっています。

生徒の自主的な学びを育む「学習計画表」

日本大学豊山中学校・高等学校の上沢先生

編集部

MAPは中学校のプログラムとのことですが、高校では学びを支える取り組みとしてどのようなものを実施されていますか?

上沢先生

学習サポートの一環として、生徒たちには定期テスト前に「学習計画表」の作成を行ってもらっています。男の子って、計画を立てるのが苦手な子が多いですよね(笑)。本校は部活を頑張っている生徒も多いので、学習計画表を作成することで効率的・計画的な学習ができるようにしています。

この取り組みのポイントは、生徒主体で考えさせるという点です。高校に入って最初の1学期、2学期は学習計画表を配布して回収し、できていないと確認をするのですが、だんだん手をはなしていくんです。3学期くらいには「配布はするけれど、やるかどうかはあなたたち次第」というスタンスを取るようにしています。

中学までは提出物もしっかり管理しますが、高校では独り立ちしていけるような基盤をつくっていくためにも教員は意図的に介入しすぎないようにしています。そうすると往々にして成績が下がってきてしまうんですよ。それがきっかけで、計画を立てることの重要性に生徒本人が気づくことが多いようです。

海外研修が、語学だけでなく“負けない強さ”を育む

日本大学豊山中学校・高等学校の田中先生、上沢先生

編集部

日本大学豊山中学校・高等学校のグローバル教育についても伺います。中学・高校ともに参加できる語学研修の機会があるとのことですが、どのようなプログラムなのでしょうか?

上沢先生

海外での語学研修は生きた学びを得るために実施しており、中学校はニュージーランド、高校ではカナダでの研修を希望制で行っています。

加えて、日本大学付属高校の全26校から選抜された生徒が参加できる、ケンブリッジ大学の語学研修もあります。ケンブリッジ大学の宿舎で生活をしながら授業を受けられるという内容で、現地の文化に触れて学習できるだけでなく、付属高校の他の生徒との交流が得られるというメリットもあります。

そこでつながりができた生徒同士で、帰ってきてからも連絡を取り合って仲良くしているようですよ。勉強を頑張っている子が集まる場でもあるので刺激を受けられるんですよね。女子生徒も多いので「やっぱり共学が良いな」「男子校の方が気楽だな」ということ実感する機会にもなっているようです(笑)。

編集部

語学研修を経験することで生徒さんたちはどのような成長をされていると感じますか?

上沢先生

語学研修は17日間行うので、「男子3日会わざれば刮目して見よ」という言葉もあるように皆すごく成長して帰ってきます。ただそこで得るのは成功体験だけではないんですよね。うまくいかないこともあるけれど、それを次のモチベーションに変える力を付けて帰ってくるように思います。

ケンブリッジへの語学研修を経験した生徒の中で、高校3年生のときに受験で本人の希望通りの結果が得られなかった生徒がいたんですね。でもそこから海外に行って語学の勉強をし、結果的に今はアメリカの大学に入って頑張っているそうです。

海外に行くと当然コミュニケーションなどいろいろな面でうまくいかないことが出てきます。でもそこでめげずに頑張ろうと思える力が身につくのが、この語学研修の魅力だと思います。1人だとくじけてしまうかもしれませんが、一緒に行っている仲間がいることで「負けずに頑張ろう」と思える理由になっているようです。

普段から語学・コミュニケーション力を高める「フリートーキングプログラム」

編集部

語学研修以外に、日常的な英語学習の機会としてはどのようなものがありますか?

上沢先生

アクティブラーニングの一環として「フリートーキングプログラム」を実施しています。校内のコモンスペースでネイティブ教員と自由にコミュニケーションを取りながら英語力を高めていくという取り組みです。

フリートーキングプログラムでは単なる会話だけでなくゲームを通じたコミュニケーションも行っています。なかなかコミュニケーションの糸口がつかめない生徒にとっても、ゲームを介すことで気軽に話せているようです。またケンブリッジ語学研修に行く生徒は、その前にフリートーキングで英語力を磨く生徒も少なくありません。

編集部

フリートーキングプログラムは毎日実施されているのですか?

上沢先生

毎日実施しています。人数は日によって異なりますが、中学・高校問わず利用できるので毎日少なくとも5、6人はいますね。ネイティブ教員は普段の授業の中でも生徒たちに接しているので、生徒にとっても気軽に参加できるようです。

「文武両道」の根底にある、仲間との関係性

日本大学豊山中学校・高等学校の部活の表彰状、盾など

▲スポーツ強豪校を物語る賞状や盾の数々

編集部

日本大学豊山中学校・高等学校といえば部活動をとても盛んなイメージがありますが、部活を頑張りつつも進学率も高いまさに「文武両道」な学校ですよね。

上沢先生

ありがとうございます。日本大学豊山中学校・高等学校では約95%の現役大学進学率を誇っていることからも、部活を頑張りつつ勉強を頑張っている生徒が多いことがおわかりいただけるかと思います。

編集部

日本大学豊山中学校・高等学校の生徒さんが部活動と勉強を両立させられている背景には何があるのでしょうか。

上沢先生

野球部やサッカー部、バスケ部は練習時間も長くて大変なのですが、高い現役大学進学率なんですね。生徒に聞いてみると、「皆が同じ練習をしているのに、自分だけ『明日小テストがあるからできない』とはいえない」「負けたくないから頑張ります」と口々に言うんです。そういう周囲と切磋琢磨できる環境が、本校の文武両道を支えている1つの要因なんだと思います。

野球部の生徒が言っていた言葉で印象的だったのが「皆で煽り合って頑張った」という言葉です。「煽る」って一般的に、あまり良い言葉ではないですよね(笑)。でもその生徒いわく、「この『煽る』という言葉が、僕の勉強の頑張りを表しているんです。『お前こんな問題もできないのかよ』と周りが茶々入れてくるのが悔しくて頑張った」ということなんですよ。もちろんマイナスの意味で煽るのではなく、「仲間に負けたくない」という負けず嫌いがポジティブな方に作用しているんですよね。

それは部活動の場だけでなく、日常生活にも自然に表れています。先ほど「高校に入ったら自己管理を促す」というお話もしましたが、それができるのは本人の気づきだけでなく、周囲の仲間がやっているからということもあるんですよ。「これまでちゃらんぽらんだったあいつがやり始めているのだから、自分の真剣に考えなきゃ」という心理に自然になっているんだろうなと思います。

そういう周囲の仲間と自分との比較が、ネガティブな方向に作用していないのもポイントですね。周りの状況を自分が成長するための前向きな力に変えていけるのも、普段から皆で過ごす楽しい空間があるからこそだと思います。

在学中に日本大学の講義を体験し、単位も取得できる「高大連携」

日本大学豊山中学校・高等学校の吹き抜け、エスカレータの様子

編集部

日本大学豊山中学校・高等学校では日本大学との高大連携も行われていますが、こちらも生徒さんたちの進路選択に影響しているのでしょうか。

上沢先生

日本大学の講義体験は高校生を対象としています。大学の雰囲気を体験できることが、進路選択の大きな刺激になっていると思いますね。また単位も取得でき、同じ学部に進学するとその単位が適用されるので、その分のアドバンテージを別の授業にあてられるというメリットもあります。

高校の定期テストの期間中も大学の方の課題は出るので、「今500字のレポートを書いています」といって見せにきてくれることもありますよ。

日本大学の学部数の豊富さが、生徒たちの未来の選択肢を生む

編集部

今のお話もそうですが、日本大学の存在が身近にあることで生徒さんたちが将来のビジョンを明確に描くことができるのだと感じました。

上沢先生

生徒にとっても我々教員にとっても、大切なのは名のある大学に行くことではなく、やりたいことを見つけて良い人生を送ることです。そのためには豊富な選択肢があることが重要で、たくさんの学部がある日本大学はその点ですごく魅力的だと思っています。

例えば宇宙に興味を持っている生徒が2人いて、1人はロケット開発に興味があり、もう1人は天文学にを学びたいと考えていました。日本大学の場合ロケット開発なら理工学部の航空宇宙学科があるのですが、天文学の場合は文理学部か理工学部の2つの選択肢があったんですね。どちらがより自分の興味に近い学びを得られるか調べていく内に他の大学の選択肢も出てきて、いろいろな大学を見に行くきっかけになった、ということがありました。

日本大学をきっかけに他の選択肢が広がっていくことこそが、学部の選択肢がたくさんある日本大学が身近にあるメリットだと思います。我々も生徒が見つけた進路選択を叶えるためにサポートしていきたいと思っています。

明るい校舎で過ごす、日本大学豊山中学校・高等学校のスクールライフ

2016年に校庭と新校舎をグランドオープンした日本大学豊山中学校・高等学校。護国寺駅から徒歩数十秒という好立地にある校舎を巡りながら、日本大学豊山中学校・高等学校のスクールライフを紹介していきます。

吹き抜けにエスカレータ。充実の設備が学びを支える

日本大学豊山中学校・高等学校の吹き抜け、エスカレータの様子

▲学校に見えない、エスカレータがある校舎内

編集部

日本大学豊山中学校・高等学校の施設内に足を踏み入れて、まず校舎がとてもきれいだと感じました!特に校内にエスカレータがあるのが特徴的です。

中妻先生

私も初めて見たときはすごいなと思いました!吹き抜けとエスカレータがあって、学校に見えないですよね。

登下校管理システムもあります。生徒の交通ICをタッチすると、登下校の時間が記録され、保護者にも通知がいくんですよ。

日本大学豊山中学校・高等学校の登下校管理システム

▲ICカードタッチで保護者に通知のいく登下校管理システム

日本大学豊山中学校・高等学校の多目的ホール

編集部

ここは多目的ホールですね。卓球台がありますが、卓球場として使用されているのですか?

中妻先生

普段は卓球場として卓球部の活動で使用したり体育の授業で使用したりしています。それ以外にも保護者会など人が集まる場合はここを使っていますね。

日本大学豊山中学校・高等学校の理科実験室

編集部

真剣に授業を受けている様子も覗かせていただきます。こちらは何のお部屋ですか?

中妻先生

ここは理科実験室です。生物部がいろいろな動物を飼っていて、ウーパールーパーや蛇など珍しい動物もいるんですよ。文化祭では蛇を首に巻くことができるイベントなども行っています。

男子校ならではのラインナップが魅力!人が集う売店・生徒ホール

日本大学豊山中学校・高等学校の売店に集まる生徒たち

編集部

2階の生徒ホールにある売店にやってきました。お弁当のラインナップが男子校らしいですね!

中妻先生

男子の好みがわかっているラインナップですよね!男の子たちはよく食べる子も多いので、お弁当のご飯もすべて大盛です。お昼に買えなくなってしまうと困るので、朝によって注文しておくこともできるんですよ。

日本大学豊山中学校・高等学校の売店

▲「大盛」のシールが張られた、男子の好みを抑えたメニュー

中妻先生

売店がある生徒ホールが校内で一番混雑する場所ですね。フリースペースになっていて、授業のない時間帯は必ず誰かが集まっています。

日本大学豊山中学校・高等学校の売店

▲写真撮影中にも瞬く間に生徒が増えていく一番の人気エリア

約40,000冊の蔵書を誇る図書館が、読書習慣の入り口に

日本大学豊山中学校・高等学校の図書館

編集部

6階の図書館にもお邪魔します。すごい蔵書の数ですが、何冊くらいあるのでしょうか?

中妻先生

図書館には約4万冊の蔵書があります。男子生徒はあまり本を読まない子も多いので、読書習慣をつけてもらえるよう一番目立つところに雑誌コーナーをつくり、雑誌からでも良いので本に慣れ親しんでもらえるような工夫をしています。そこから学習漫画、ライトノベルと、本を読まない生徒にも親しみやすいラインナップが続き、徐々に本と仲良くなっていきましょう、というコンセプトのつくりになっています。

雑誌も割と変わった種類があるんですよ。例えば料理好きの生徒の要望でオレンジページも揃えました。入口にはこのように雑誌が並んでいますが、奥に行けばきちんと勉強のための本を置いています。

日本大学豊山中学校・高等学校の図書館

編集部

つい来たくなる図書館ですね。

中妻先生

そうですね。放課後に図書館に残っている生徒も多いです。映画のDVDを置いているので、図書館内で観ることもできますよ。

日本大学豊山中学校・高等学校の図書館

水泳の強豪部ならではの10コースある広々プール

日本大学豊山中学校・高等学校のプール

編集部

11階にあるプールにもやってきましたが、かなり広いですね!これは何コースあるのでしょうか?

中妻先生

10コースあります。プールというと大体長方形をイメージされると思いますが、日本大学豊山中学校・高等学校のプールは10コースあるため正方形になっているのが特徴です。

編集部

さすが水泳部の強豪校だけありますね。水泳部は何名くらい所属しているのでしょうか?

中妻先生

中高合わせて大体200名くらいです。生徒数が中高で2,300人くらいなので、約10分の1が水泳部となっています。全国各地から集まってきていて、地方から入学した子は寮生活をしています。

編集部

水泳部と野球部を兼部している生徒さんがいる、というのもお聞きしたのですが、そういうことも可能なのですか?

中妻先生

恐らく彼が初の試みだったと思います。水泳でスポーツコースに入学した子だったのですが、実は野球でも全国大会に行っているということで、両方できないかとなったんです。

当然ですがそれぞれの練習時間は減ってしまうため、学校としても検討を重ねた上で兼部をスタートさせました。本人も大変だったと思いますが、結果的に両方とも大会に出場し結果を出しました。大谷翔平選手の二刀流が話題になっていますが、競技が違う二刀流というのはすごいことだと思います。

編集部

アメリカでは1つのスポーツだけでなくいろいろ経験するのが主流になってきているようですが、日本ではまだまだ珍しいですよね。

中妻先生

日本の子どもたちは幼少期に始めたスポーツで固定することが多いですよね。でも違う競技をすることで違う筋肉を使うので、総合的に身体を鍛えることができるという良い側面もあるんですよ。彼が前例になって、続くような生徒が出てくると面白いなと思います。

日本大学豊山中学校・高等学校からのメッセージ

日本大学豊山中学校・高等学校の田中先生

編集部

最後に、日本大学豊山中学校・高等学校に興味を持ったお子様、保護者の方に向けてメッセージをお願いします。

田中先生

中学受験のときの学校選びは保護者主導ですが、高校受験のときは子どもが自分で選ぶことになりますよね。そうすると目的もなく男子校に行こうと思うお子様は少ないかもしれません。ただその目的が何かというと、部活と大学なんですね。その点で、部活動が活発で、なおかつ多くの学部を持つ日本大学の付属校である日本大学豊山中学校・高等学校の魅力がそこにあると思っています。これだけの学部を持っている大学は他になく、それを早い内から見られる点はとても魅力的なのではないでしょうか。

もう1点、学校選びにおいて仲間とどのような関係性を築けるかということもとても大切です。これまでお話したように、日本大学豊山中学校・高等学校には仲間と切磋琢磨しながら楽しく過ごせる環境があります。卒業生の進路もさまざまで、医者や弁護士、芸能人もいます。同じ教室で勉強を始めた仲間にさまざまな世界が広がっている点も、魅力に感じていただけるポイントなのではないでしょうか。

学校選びの際には、自分たちの目で見てリアルな部分を感じることがとても大切です。例えば「男子校ってくさいの?」というイメージもあるかもしれないですが、実際来てみるときれいだし、全然くさくないんですよ(笑)。トイレのきれいさや生徒たちの様子、売店、放課後の下校の様子など、学校のリアルな“匂い”を感じていただきたいなと思います。

編集部

中学・高校の大切な時期を、開放的な校舎で仲間たちと自分らしく過ごせる日本大学豊山中学校・高等学校。先生方のサポートを受けながら、やりたいことを見つけ実現に向けて頑張っていける環境があることをインタビューから感じることができました。男子校という環境になじみがない場合でも、気になった方は一度キャンパスに足を運んでいただくとその魅力が伝わると思います。

田中先生、上沢先生、中妻先生、本日は大変貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

日本大学豊山中学校・高等学校の卒業生・保護者の声

ここでは日本大学豊山中学校・高等学校の卒業生の声や、保護者の方の声を紹介します。

▼卒業生の声

男子校だからこそ、自分らしくいられるなと思う

都心にある新しい充実した校舎が魅力!

部活動は大変だったが、MAPなどもあり、先生に支えられて両立できた

▼保護者の方の声

素直な生徒が多い。子どもがのびのびと過ごせていると感じる

駅からすぐの好立地ということもあり、安心して通わせられる。先生も親身に対応してくれる

子どもが男子校だからこそ体験できる青春を謳歌していることが実感できる

男子校ならではののびのびとした環境があり、「強く正しく大らかに」の校訓にあらわされるような素直な生徒が多いといった声が聞かれました。都心の駅近という立地にあることも含め、子どもを安心して通わせられると感じている保護者も多いようです。部活と勉強を両立させながら、青春を楽しんでいける環境があることが口コミからも伝わってきました。

基本情報

問い合わせ https://www.buzan.hs.nihon-u.ac.jp/inquiry/
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電話番号 03-3943-2161
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