「富士見丘中学・高等学校」で育む真の“グローバルスキル”とは|中高一貫校

この記事では、特色ある教育に取り組む“注目の学校”として、東京都渋谷区にある中高一貫の私立女子校「富士見丘(ふじみがおか)中学・高等学校」をご紹介します。

2015年から文部科学省指定のスーパーグローバルハイスクール(SGH)(※)に指定されており、次世代に必要とされる「豊かな教養」「柔軟かつ創造的な思考力・判断力・表現力」「主体性をもって多様な人々と協働する姿勢」「英語4技能・ICTを活用する高いコミュニケーションスキル」の4つのグローバル・コンピテンシーを育てる教育を提供しています。
(※)スーパーグローバルハイスクール:文部科学省が2014年に始めた事業で、国際的に活躍できる人材育成に励む高等学校を指定し、補助金の支給によって支援する制度

また、ICTを活用した探究学習への積極的な取り組みも魅力のひとつです。身近な問題からグローバル・イシューまで、多種多様なテーマの探究的な学びを通じて主体的・寛容的な人材の育成にも尽力しています。

今回、ぽてんでは富士見丘中学・高等学校の副教頭および広報責任者の佐藤先生、英語科主任および広報副部長の田中先生にインタビュー取材を行い、同校の教育方針や学習カリキュラム、施設の特徴などを詳しく教えていただきました!

富士見丘中学・高等学校の佐藤先生と田中先生

▲富士見丘中学・高等学校の副教頭および広報責任者の佐藤先生(左)と、英語科主任および広報副部長の田中先生(右)

“忠恕の心”を理念としてグローバル教育に励む富士見丘中学・高等学校

富士見丘中学・高等学校の佐藤先生

編集部

まず、富士見丘中学・高等学校の教育理念について教えてください。

佐藤先生

本校の教育目標は「国際性豊かな若き淑女の育成」であり、1940年の創立当初から変わらず受け継がれています。そのなかで特に大切だと考えているのが、孔子の言葉である「忠恕(ちゅうじょ)」、つまりは“思いやりや真心を持つこと”です。

社会に出てさまざまな国の人と交流したり、一緒に働いたりするうえで、他者を尊重する忠恕の心が大変重要であると私たちは考えます。忠恕の重要性については学校長が行事や式典等のシーンで事あるごとに触れているほか、国語の教員も漢文で孔子について教える際にあわせて説明しておりますので、生徒たちの心に深く刻まれているのではと思います。

21世紀をたくましく生き抜くための「グローバル・コンピテンシー」を育成

富士見丘中学・高等学校のSGH・WWLに関する展示

▲富士見丘中学・高等学校はSGHの実績校かつWWLの拠点校として認定されている

編集部

御校の公式サイトやパンフレットに「グローバル・コンピテンシーを育てる」といったポリシーが記載されていますが、具体的にどのような教育方針のもとで指導されていらっしゃるのでしょうか?

佐藤先生

私たちは、文部科学省からSGHの指定を受けた際に「どのような生徒を育てていくか」を模索し、グローバル・コンピテンシーの養成を目標として掲げました。

コンピテンシー(competency)とは“能力”や“資質”のことで、本校では20世紀スタイルの暗記型教育ではなく、世界で活躍するために必要な能力・資質を伸ばす21世紀型の教育をベースとして学習指導・生活指導を行っています。

具体的には、「豊かな教養」「柔軟かつ創造的な思考力・判断力・表現力」「主体性をもって多様な人々と協働する姿勢」「英語4技能・ICTを活用する高いコミュニケーションスキル」の4つのグローバル・コンピテンシーを高めることが本校のスクールミッションです。

OECD(経済協力開発機構)でもコンピテンシーの重要性を提唱しておりますが、これからの時代は英語力はもちろん、主体的に課題を見つけ、他者と協働で解決法を考え、その方法をわかりやすく伝える力も求められており、本校ではこれらの力を身に付けるための教育プログラムを独自に組んでいます。

なお、本校は2020年に文部科学省から「WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業・カリキュラム開発拠点校」にも選ばれました。国内外の大学や企業、国際機関等との連携で国際問題の研究に取り組むなど、より高度な学びの提供を目指しています。

富士見丘中学・高等学校の次世代型教育プログラム

富士見丘中学・高等学校の授業風景

ここからは、グローバル・コンピテンシーの育成を目指す富士見丘中学・高等学校の教育プログラムについて詳しくお話を伺っていきます。

自己を発見し、探究心を育む「自主研究5×2」

富士見丘中学・高等学校の田中先生

編集部

SGHやWWLの拠点校である富士見丘中学・高等学校では、具体的にどのようなプログラムを実施されていますか?

田中先生

本校では、SGHやWWLプログラムの一環として探究学習を中1から段階的に行っています。

そのひとつが、中1から高2で実施する「自主研究5×2(ゴカケルニ)」です。平日5日間の学習と週末2日間の自主研究で、足し算ではなく掛け算くらいの相乗効果を生むという意図で名付けられました。

具体的には、平日5日間の授業のなかで自分の興味・関心を探り、土日を利用して本当に学びたいことを自主的に研究していくという学習となっています。

編集部

田中先生は担任としても5×2の学習指導に関わってきたそうですが、これまでのなかで特に「これは面白い」と感じられた学習があればご紹介いただけますか?

田中先生

特に印象に残っているのが、“電車の高架化”をテーマにした探究活動です。確か京王線と中央線に焦点を当てた研究だったと記憶していますが、「高架化することがまちづくりにどのように影響するのか」「実現のためにはどのような都市計画や政策が必要か」などを徹底的に突き詰めていました。

また、「踏切がなくなると人がどれだけ楽になるか」といった点も細かく調べていて、トピックの目の付け所がとても面白いと思いましたね。

英語による発表も!探究学習の集大成となる「グローバルスタディ演習」

編集部

高校2年生ではさらにステップアップした探究プログラム、「グローバルスタディ演習」を実施されているそうですね。

佐藤先生

はい。グローバルスタディ演習はゼミのような形で、テーマごとに「海洋と地域経済」「環境とライフスタイル」「災害と地域社会」の3つのグループに分かれ、マレーシアやグアム、台湾を中心とした海外の国や大学との連携によるプロジェクト学習を実施しています。

海外とのやり取りは基本的にオンラインで行いますが、それぞれのグループごとに例年1回、12月・1月頃に現地へ出向いてグローバルな視点で探究活動を行う機会もあり、2月には探究学習の集大成として全員が英語でプレゼンテーションを行います。

プレゼンテーションは毎年コンクール形式で行っており、最優秀賞・優秀賞を決定して表彰しています。その前にフィールドワークを行った現地の高校生や大学生の前でも発表し、フィードバックをいただいて充実させ、プレゼンテーション大会に臨む形です。

1年間やっていく中では非常に試行錯誤があったり、大学の先生からの助言を得て練り直したりとさまざまな紆余曲折があるため、その集大成となるプレゼンテーション大会は大変盛り上がります。発表後にはみな達成感に包まれており、なかには涙する生徒もいて、「1年間一生懸命頑張って本当によかった!」と口々に話していますね。

編集部

田中先生はこれまでに何度もフィールドワークの引率に行かれたそうですね。特に印象に残っているエピソードがあれば教えていただけますか?

田中先生

2016年の1月に、当時はシンガポールを行き先として初めて実施したフィールドワークの引率も思い出深いですが、最近では2021年度に「消滅言語」をテーマとして掲げ、1つの例としてハワイ語を取り上げてフィールドワークを行った生徒たちが印象に残っています。

近年ハワイでは英語が主流となっていることから、ハワイ語は消滅危機に直面している点に注目し、「古くからの言語とそれにまつわる文化を大切に守っていくために何ができるか」を懸命に模索していました。

消滅言語の保護・継承をテーマとした探究学習の展示

▲作成資料ひとつひとつにも生徒たちの熱意や創意工夫が表れています

田中先生

取り組みの過程では自分たちでWEBサイトを立ち上げて危機意識を啓発するとともに、「ハワイ語と日本語を掛け合わせて川柳を作ってみましょう」と広く呼びかけたんです。多くの人に着目してもらえるように川柳コンテストの企画・イベント化にも挑戦するなど、非常に面白い発想だと思いました。

編集部

先生方がテーマを与えるのではなく、生徒自身が「このテーマを探究しよう」と決めるのでしょうか?

田中先生

そうですね。私たちはいろいろな文献や有益なWEBサイトの紹介はもちろんしますが、何にフォーカスするのかは生徒たち次第です。また、個人探究ではなくグループでの探究ですから、グループ内で飛び交うさまざまな意見をうまくすり合わせていき、最終的に「これで頑張ろう!」といった形でテーマを絞っていますね。

もちろん意見が衝突することもありますが、このステップを通じて自分の主張を明確にし、それを相手に伝えることをためらわなくなります。

編集部

佐藤先生は、御校の生徒たちが海外や大学の先生方との交流によって探究プログラムを進めるなかで、どのような成長を実感されていますか?

佐藤先生

初めは引っ込み思案でなかなか大人と話ができない生徒もおりますが、本校の探究プログラムを通じてどんどん免疫ができていき、積極的に話せるようになっていく様子を間近で見ております。やはり発信力という部分で非常にたくましくなると感じており、生徒たちにとって外部の方と触れ合う機会はとても大切であると実感しています。

普段見慣れた先生から話を聞くよりも、その分野を専門的に追究されている方からの言葉のほうが生徒たちにしっかりと響くんですよね。また、本気で研究をしている方たちとの交流は、生徒たちの問題意識を高める効果もあると思っています。

「WWL・SGH×探究甲子園」といった外部のコンテストにも積極的に参加

編集部

富士見丘中学・高等学校では、校内のプレゼンテーション大会とは別に、「WWL・SGH×探究甲子園」といった外部の探究学習コンテストにも積極的に参加されているそうですね。

佐藤先生

そうなんです。「WWL・SGH×探究甲子園」には例年出場しており、過去の大会では、英語プレゼンテーション部門や探究活動プレゼンテーション部門、ラウンドテーブル・ディスカッション部門などで数々の賞を受賞しています。

また、探究のコンテストだけでなく災害関連ですと、世界の30~40か国ほどの津波に関わる地域の高校生が参加する「世界津波の日 高校生サミット」に毎回参加しています。東京都内の学校では2~3校程度しか出られない貴重なイベントなのですが、本校はSGHの指定校ということで例年ご招待いただいているんです。

そういったイベントに参加することによって新たな気付きを得られますし、外部の方・海外の方と研究を通じて交流できる大変有意義な機会であると考えています。

多彩な探究学習を通して“進むべき進路”が自然と見えてくる

富士見丘中学・高等学校の佐藤先生と田中先生

編集部

富士見丘中学・高等学校での探究プログラムを通して、「自分はこの分野をもっと追究していきたい」などと進路も自然に定まっていきそうですね。どのような進路を目指す生徒さんが多いですか?

田中先生

本校が「グローバルコンピテンシーを育てる」という点に尽力していることもあり、国際教養系の学問へのニーズは非常に多くあります。

その一方で、たとえばグローバルスタディ演習において生物や科学といったトピックに1年間取り組んできた生徒たちは、やはり理系の進路を目指すケースが多いです。多様な進路の選択肢が見えてくることも探究活動の魅力だと思います。

佐藤先生

探究学習でずっと防災の研究をしていたとある生徒は、最終的に防災看護について学べる赤十字の看護大学へ進路を定めました。また、傾向として環境問題に取り組む生徒が例年多いのですが、そういった生徒は環境問題をさらに探究できる大学へ進むケースも多いですね。

グローバルな視点で物事を考える力が身に付いたことで、「将来海外の大学で勉強したい」と勉学に励む生徒もいますよ。

編集部

探究学習での経験は、「中学・高校でこういった経験をしたから御校でさらに学びを深めたい」といった説得力のある志望動機に繋がるなど、大学入試の面接等にも役立ちそうですね。

田中先生

作られた志望理由ではなく、生徒たちの思いがこもった志望理由なので、大学側にも強く響くのではと思います。

佐藤先生

昔は「部活以外にアピールポイントがない」といった生徒もおりましたが、本校が自主研究やグローバルスタディ演習によって探究学習に力を入れるようになってからは「書くことが多くてどこに焦点を当てて書いたらいいのかわからない」と悩む生徒も多いですよ。

「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能を鍛えられる英語教育

富士見丘中学・高等学校の図書室にある洋書の新刊コーナー

編集部

グローバル教育を実施している富士見丘中学・高等学校では、英語教育においても多彩な取り組みをされているそうですね。田中先生は英語科の主任でいらっしゃいますが、具体的にどのような方針で指導されていらっしゃるのでしょうか?

田中先生

本校では「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能をバランスよく伸ばすことを意識したカリキュラムで英語指導を行っています。いわゆる従来の日本の教育ですと、「読む」と「聞く」の2技能は比較的強いのですが、「書く」と「話す」が少し弱い傾向があるんですよね。

これは、まさに集団教育の中での弱点を突かれているのではと私は考えます。「書く」については個人が書いたものに対して指導を入れるとなると非常に手間がかかりますし、「話す」点に関しても同じことがいえます。

しかし、本校ではそこの部分のケアをしっかりと行っていきたいと考えており、日本人の教員もネイティブ教員もきちんと数を揃えて、生徒一人ひとりへ丁寧な対応ができる体制を整えています。授業の形態も、もちろん少人数制です。

たとえばライティングにおいては毎週末、英語でエッセイを書いて週明けに提出してもらい、ネイティブの教員と日本人の教員が2人がかりで添削しています。

編集部

ネイティブの先生からは生きた英語の添削指導を、日本人の先生からは受験対策的な添削指導を受けられるイメージでしょうか?

田中先生

ネイティブ教員は自然な英語表現が身に着くように添削し、私たちはどちらかというと論理構成ですとか、「どういうふうに表現したら伝わりやすいか」といったところを意識して指導しています。また、ネイティブ教員の指導がちゃんと生徒に届くように少し言い換えるなど、配慮しながら添削をしています。

そういった多角的できめ細かな指導により、受験対策に特化せずとも“本物の英語力”を育成できていると感じております。

富士見丘中学・高等学校の図書室内観

▲図書室には約3,000冊の洋書があり、中学校3年生・高校1年生の多読の授業でも活用されています

富士見丘中学・高等学校の図書室にある英語本の例

▲表紙には「1」「2」「3」などと難易度レベルが書かれており、生徒たちは初めのレベルチェックに応じたレベルの本を探して読書にチャレンジします

帰国生へのきめ細かなサポート体制も特色のひとつ

編集部

富士見丘中学・高等学校では、帰国生の受け入れ体制にも特色があるそうですね。

佐藤先生

はい。本校の生徒の約2割が帰国生となっており、各学年に帰国生専門のサポーターを配置して日本語学習をサポートしています。また、英語の部分においては中学生なら週6時間から7時間、高校生なら8時間から9時間はネイティブの先生が授業を行い、海外の現地校・国際校と同レベルの授業を提供しています。

海外現地校やインターナショナルスクールに元々通っていた生徒が、日本型の英語教育環境に置かれてしまうと、自分の流暢な発音を恥ずかしく感じてしまうことがよくあるようで、帰国後に英語力が落ちるケースも少なくないですよね。

実際、私が海外にいた際にもそういった悩みを抱えている生徒が多くいたのですが、そのような状況に陥らないために、本校は帰国生の英語力をしっかりとキープし、さらに伸ばしていけるような学習体制を整えています。

また、中高ともに海外現地校やインター校出身者、高度な英語力(高校:英検準1級程度以上、中学:2級程度以上)を持つ生徒を対象とした「コース・インター」を設けており、全ての英語の授業をネイティブ教員によるオールイングリッシュのスタイルで提供しています。さらにTOEFLやIELTSのような英語資格の取得も目標として掲げ、海外大学への進学も視野に入れた進路指導を行っています。

編集部

そういった環境が整っていると、帰国生以外の生徒も刺激を受けて、英語力がより高まっていきそうですね。

佐藤先生

帰国生も一般の生徒も先述の「グローバルスタディ演習」は同じチームで行い、一緒にプレゼンテーションをするため、やはり発音の仕方などは非常に良い影響を受けていますね。「自分もあんなふうにかっこよく英語を話してみたい」などとモチベーションが上がり、一般の生徒の英語力も総じて上がってきているように感じます。

ちなみに本校がSGHに指定される前は、英検2級以上を取得している生徒は高校3年生だと16%程度でした。それが、2023年には英検2級以上の生徒が8割を超え、準1級以上も3割ほどを占めています。この結果は帰国生からの刺激と、探究学習の相乗効果であると感じています。

富士見丘中学・高等学校における生徒の雰囲気

富士見丘中学・高等学校の授業風景

編集部

富士見丘中学・高等学校にはどのような生徒が多いですか?

田中先生

上品で穏やかな生徒が多いと感じています。私は英語の教員なので、英語でプレゼンテーションをさせる機会も多いのですが、レイアウトひとつとってもすごくきめ細かで丁寧に準備している様子にいつも感心しています。

また、本校には「いろいろなことに挑戦したい!」といったマインドを潜在的に持っている生徒たちが多いです。私たち教員が少し背中を押してあげるとどんどんさまざまなことにトライして、たまに失敗してもまた挑戦を続けています。

本校はSGHやWWLの拠点校に指定されているので、学校のプログラムとしても後押ししている部分ではあるのですが、生徒自身のマインドとしても「積極的に挑戦していこう」といった気概にあふれているように感じます。

編集部

どのような部分においてそういった気概を感じますか?

田中先生

学校行事の運営において、チャレンジ精神の高さを感じることが多いです。本校は女子校なので、頭を使って企画していくところから力仕事で物理的に準備をしていくところまで全て女子のみで担っており、どの生徒も積極的に取り組んでいます。

たとえば文化祭の時に大きな木をノコギリで切って準備している姿などは、本当に頼もしいです。そういった意味でも生徒たちは多様なチャンスに恵まれていますし、そのなかで自分の活躍できる場所を見つけてのびのびと活動している印象ですね。

富士見丘中学・高等学校のペントハウスラウンジ

▲校舎内の「ペントハウスラウンジ」は生徒たちのコミュニケーションの場として活用されています

富士見丘中学・高等学校のペントハウスラウンジ屋上から見える富士山

▲ペントハウスラウンジの屋上からは、お天気が良ければ富士山の絶景を眺められます

富士見丘中学・高等学校のペントハウスの窓からの風景

富士見丘中学・高等学校の体育館

富士見丘中学・高等学校の校舎外観

▲その他の校内風景。京王線笹塚駅から徒歩5分という都心にありながら広々とした環境がある

富士見丘中学・高等学校からご家族・お子様へのメッセージ

富士見丘中学・高等学校の佐藤先生・田中先生からのメッセージ

編集部

最後に、富士見丘中学・高等学校に興味をお持ちのご家族・お子様へメッセージをお願いします。

佐藤先生

本校の特色はグローバルスタディ演習に代表されるような次世代の教育を行っていることですが、本当に大事なのは、生徒たちが学びのなかで「楽しい」「良い体験したな」と思えることをどれだけ経験できるかだと思っています。本校にはそういった機会と場所が豊富にあり、学校説明会では生徒たちからリアルな話を聞いていただける場面を毎回用意してあります。

参加された方からは、「自分も新しいことにチャレンジしてみたくなりました!」「御校でリーダーシップを取ってみたいと思いました」といった非常に前向きなお声をいただくことが多いですよ。ぜひ説明会にお越しになり、本校の魅力に触れていただけたらうれしいです。

田中先生

私は英語教員の立場でお話しさせていただきますが、英語力の向上についてはしっかりとお約束できると思います。そのために学習歴と習熟度に応じて4つのコース分けを行っており、各コースごとに今ある力をさらに伸ばせるプログラムがきちんと確立されています。

また、きめ細かな指導も本校の魅力で、実際に一人ひとりが大切にされているという実感を持っていただけると思います。そういった手厚い環境下でぜひ英語力を伸ばし、それを1本の軸にして、強みにして卒業していってほしいと願っています。

なかには「中学入学時に高い英語力がないと難しいのでは?」と不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、中学1年生においては約6~7割が英語力ゼロベースの方ですのでご安心ください。一方で、帰国生のように高度な英語力をお持ちの方も、その英語力を維持し、さらに伸ばせるプログラムを整備しておりますので、その点にもぜひ注目いただければと思います。

編集部

ありがとうございました!

富士見丘中学・高等学校の在校生・卒業生の声

富士見丘中学・高等学校の在校生が職員室で先生と話している様子

ここでは、富士見丘中学・高等学校の在校生・卒業生の声をいくつかご紹介します。

特に英語と探究学習に力を入れている学校で、先生が熱心にサポートしてくれます。

入学当初は英語をほとんど話せませんでしたが、高校2年の今は自分の意見をしっかりと主張できるようになり、この学校に入って本当によかったと思っています。

少人数クラスなので、先生と生徒の距離が近くて良い環境だと思います。

生徒内の団結力が強く、行事や部活動などが活発です。

制服がとてもかわいくて気に入っています。

富士見丘中学・高等学校の制服

▲配色やデザインがおしゃれな富士見丘中学・高等学校の制服

学習面・生活面の両面において高評価の意見が多く挙がっています。特に教育カリキュラムが整っている点に満足の声が集まっていることから、学業に力を入れたい人に向いている学校だと感じました。

富士見丘中学・高等学校の進路情報

富士見丘中学・高等学校の図書室の一角

富士見丘中学・高等学校では、進路指導プログラムもしっかりと確立されています。

2023年度においては卒業生102名のうち早稲田・上智・東京理科・ICUへ合計32名、GMARCHへは63名、海外大学へは11名が進学を果たしました。指定校推薦の大学もたくさんあり、実際に多くの生徒が推薦を利用して大学進学を遂げています。

このような高い合格実績は、充実したグローバル教育によって英語4技能をバランスよく強化している賜物であると考えられます。また、総合型や推薦型の入試が増えてきている昨今において、富士見丘中学・高等学校の探究活動が大学側から高く評価されていることもひとつの理由です。

また、生徒たちは同校での多彩な活動を通して自信や自己肯定感を高めていき、「高いレベルの学校に挑戦したい」と意欲的に受験へ取り組んでいる点も進学率の高さに繋がっている印象です。

富士見丘中学・高等学校へのお問い合わせ

富士見丘中学・高等学校のグラウンド

問い合わせ先 富士見丘中学・高等学校
住所 東京都渋谷区笹塚3丁目19番9号
電話番号 03-3376-1481(代表)
公式サイト https://www.fujimigaoka.ac.jp/