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結婚相談所の成婚率は10%って本当?数字で不安にならずに良い相談所を見つけるポイント

「成婚率」とは「結婚相談所の会員が結婚に至った割合」のことを指し、業界全体の成婚率はおおよそ10%前後となっています。

しかし、各結婚相談所が公表している成婚率は20%〜50%が平均的です。実は成婚の定義や成婚率の算出方法は結婚相談所により異なるため、成婚率はあまり当てにはなりません。

成婚率だけに注目するのではなく、サポート体制、会員の質、料金なども注視して結婚相談所を選ぶことが大切です。

この記事では、成婚率とは何か、成婚率が低い理由や相談所を選ぶポイントなどをご紹介していきます。

結婚相談所の成婚の定義「結婚=成婚ではない」

結婚相談所の成婚の定義「結婚=成婚ではない」

成婚の定義は結婚相談所により異なるため、必ずしも「成婚=結婚」になるとは限りません。

相談所によって細かい決まりがあり、成婚には様々なケースが考えられます。

成婚の定義として、具体的に挙げられるケースは以下の通りです。

  • プロポーズが成功した時(結婚の口約束)
  • 結婚を前提とした真剣交際が始まった時
  • 真剣交際から半年、もしくは1年が経過した時
  • 宿泊を伴う旅行に行った時
  • 婚前交渉同棲を始めた時

上記の通り、成婚の定義は相談所によって様々です。

また、相談所により成婚率の算出方法も異なり、「成婚者退会者数÷総会員数」や「成婚退会者数÷全退会者数」などがあります。

このように、必ずしも「成婚=結婚」ではなく、成婚の定義や、成婚率の算出方法は相談所により様々なのです。

成婚率は1つの指標とはなりますが、結婚相談所の成婚は、「実際に結婚した値ではない」と頭に入れておきましょう。

なお、結婚相談所の選び方で成婚率よりも注目するべきポイントは後ほど解説します。

先に選び方のポイントを知りたい方は、「結婚相談所選びの際に成婚率以外で注目したいポイント」から読み進めてください。

結婚相談所の業界全体の成婚率の平均は10%|低くなる理由

結婚相談所の業界全体の成婚率の平均は10%|低くなる理由

経済産業省(結婚相談所の所轄官庁)の調査によると、結婚相談所を通じて結婚に至った人の割合は男女10%との調査結果が出ています。

なお、算出方法は「成婚による退会者数÷会員数」です。

各相談所から集めた数値のため、調査結果である10%は業界全体の成婚率の平均値となります。

ただし、前述した通り結婚相談所により成婚の定義や算出方法は異なるため、経済産業省の調査結果と各結婚相談所が発表している成婚率では大きな差があります。

各結婚相談所が実際に公表している成婚率は「実際の結婚相談所が公表している成功率」でご紹介しています。

以下より、結婚相談所の成婚率が10%と低くなってしまう理由を見ていきましょう。

【低くなる理由】男女の希望条件が噛み合っていないから

結婚相談所の成婚率が10%と低い理由は、男女間で結婚相手に求める条件に違いがあるためです。

結婚相談所に登録している会員で最も多いのは30代の女性であり、相手の年齢は同年代〜+5歳位を希望するのが一般的です。

一方、女性の希望に当てはまる30代前後の男性は、20代女性を希望する方が多いため、条件の不一致が生じてしまいます。

また、女性の場合は相手への希望に高収入を加えている方も多いです。

結婚相談所は結婚願望が強い方が集まるため、より相手への判断がシビアになり、女性は年収、男性は年齢に厳しくなるのが現実です。

このような希望条件のギャップにより、成婚率が10%と低くなっていると言えるでしょう。

結婚に向けて動き出さないと確率は低いまま

成婚率10%だけをみると低いと感じるかもしれませんが、婚活に向けての動きを何もしないと成婚率はいつまでも0%のままです。

10%は結婚相談所に登録すれば10人に1人が成婚できる計算になります。

確かに男女に希望条件のギャップはありますが、結婚相談所では相手が見つかりやすいのも事実です。

相手の希望年収を下げたり、希望年齢を上げたりなど、自分の条件次第で成婚率を上げるチャンスは大いにあります。

実際の結婚相談所が公表している成婚率

実際の結婚相談所が公表している成婚率

実際の結婚相談所が公表している成功率は以下の通りです。

  • サンマリエ:48%(9割が1年以内に成婚)
  • エン婚活:30%(9割が1年以内に成婚)
  • ツヴァイ:42%
  • パートナーエージェント:27%

経済産業省の調査では10%でしたが、各結婚相談所が公式に発表しているデータはどれも10%より高くなっています。

数字だけを見ると成婚率が高い結婚相談所を選んだ方が良いと感じますが、成婚率だけで決めてしまうのは危険です。

前述した通り、成婚率の定義や算出方法は結婚相談所によって異なるため、成婚率の比較はあまり当てにはできません。

成婚率の他にも会員数、サポート内容、料金など、結婚相談所によってそれぞれ大きな違いがありますので、成婚率だけで判断するのはやめておきましょう。

総合的に自分の目的やプランに合った結婚相談所を選びましょう。

年齢別の平均成婚率

続いて、年齢別の平均成婚率を見ていきましょう。

  • 20代:半年未満38%、1年未満61%
  • 30代:半年未満57%、1年未満86%
  • 40代:半年未満52%、1年未満71%
  • 50代:半年未満18%、1年未満50%
  • 60代:半年未満37%、1年未満53%

引用元:ノマドマーケティング会社

上記は、結婚相談所に登録して実際に結婚に至るまでの男女50人の調査結果です。

1年以内にはどの年齢層でも50%(2人に1人)が結婚に至っていることが分かります。

結婚相談所は会員の真剣度が非常に高いのが特徴です。

結婚願望が強い方が多く集まっているため、成婚までのスピードが早いのはメリットと言えますね。

成婚している人を分析|どんな人が結婚相談所で成婚している?

ここからは、結婚相談所で成婚している人の傾向を年齢層や年収データなどから分析して見ていきましょう。

日本結婚相談所連盟(IBJ)が発表しているデータによると、2021年の年齢による男女別成婚率は以下の通りになります。

IBJ年齢と成婚しやすさデータ|33ページ引用
引用元:成婚白書(p.33)「IBJ」

上記データの通り、男女共に年齢が若いほど成婚率は高く、20〜30代であればほぼ確実に成婚退会できていることが分かります。

成婚率が低く努力が必要なのは男性は45歳以上、女性は40代以上です。

婚活は若いほど有利なため、成婚を目指すならすぐにでも行動することをおすすめします。

続いて、同じく日本結婚相談所連盟(IBJ)が発表している2021年の男性の年収による成婚率のデータは以下の通りです。

成婚のしやすさデータ|55ページ引用
引用元:成婚白書(p.55)「IBJ」

年齢が上がるにつれて年収の影響が大きくなっており、500万円からは総じて成婚率が高くなっています。

年収が500万円以上であれば、年齢によるハンデを抱えてる男性でも大いにチャンスはあるでしょう。

ただし、年収が高いからといって相手に求める条件を厳しくしすぎると、成婚率は下がってしまいます。

年収が高いのが有利なのは事実ですが、謙虚な気持ちで自分に見合った相手を探しましょう。

他の婚活方法と結婚相談所の成婚率を比較

結婚相談所では成婚率10%と言われていますが、実際には年齢が若ければ成婚しやすかったり、高収入な男性は成婚率も高い傾向にあることが分かりました。

では、続いて結婚相談所以外の他の婚活方法の成婚率を見ていきましょう。

結婚に関する調査、研究を行っているブライダル総研が行った2021年の婚活実態調査の結果は以下の通りになります。


・2021年の婚姻者のうち、婚活サービスを利用していた人は 34.1%と過去最高に。
婚活サービス利用者においては、44.2%が結婚に至っている。
・婚活において、実施利用によって結婚に至った人の割合は、婚活サイト(40.2%)や結婚相談所(34.1%)、知人に紹介を依頼(20.0%)、趣味や習い事で相手を探す(19.5%)、婚活パーティ・イベント(18.3%)となっており、婚活サイトを利用して結婚した人の割合が最も高い。

引用元:ブライダル総研

調査結果では、婚活サイトを利用しての割合が最も高いことが分かります。

婚活サイトは女性は基本無料、男性も月額4,000円程度で利用できるため、結婚相談所と比較して気軽に始められる点がメリットです。

ただし、婚活サイトはマッチングやメッセージにコツがあり、「出会うまで」の難易度が少し高めです。

また、結婚にそこまで焦っておらず「恋愛をしてから結婚したい」との思考を持っている方が多いため、結婚までのスピード感は相談所に劣るでしょう。

目的に合ったアプリを正しい方法で利用すればコスパ良く婚活ができるため、同じく成婚率で高い水準を保っている結婚相談所と併用してみるのもいいでしょう。

結婚相談所選びの際に成婚率以外で注目したいポイント

結婚相談所選びの際に成婚率以外で注目したいポイント

前述した通り、結婚相談所により成婚の定義は異なります。

また、算出方法も特にルールがないので、成婚率だけを見て結婚相談所を判断するのはやめておきましょう。

結婚相談所を選ぶ上で、成婚率よりも重視するべきポイントは以下の通りです。

  • サポート体制、サービス内容の質
  • 会員数
  • 会員の質
  • 料金設定が明記されているかどうか
  • 成婚のタイミング
  • 予算計画が組みやすいかどうか
  • 自分の婚活条件にあったプランがあるかどうか

最も重要なことは、サポート体制、サービス内容の質です。

結婚相談所には専任のコンシェルジュが成婚までをサポートしてくれる「仲介型」「データマッチング型」があります。

仲介型は手厚いサポートを受けたい方におすすめで、データマッチング型は自分のペースで婚活を進めたい方におすすめです。

仲介型の方がサポート体制が充実しており、成婚率も高めの傾向にあります。

また、年齢層が合っているか、自分の希望する条件の人が多いかなどの「会員の質」も相談所を選ぶ上で重要な項目と言えるでしょう。

1年以内に結婚という明確な目標があるなら相談所がおすすめ

結婚相談所では、年齢に関係なく「1年以内に結婚している利用者の割合」が50%以上となっています。

短期間で結婚したいなら、サポート体制が充実しており、結婚に対して真剣度の高い人が集まる結婚相談所が良いと言えます。

ただし、成婚率だけに注目するのではなく、サポート体制、会員の質、料金なども注視して、自分に合った結婚相談所を探してみてください。

当サイトが厳選した結婚相談所の人気ランキングは以下から確認できますので、参考にしてください。