埼玉県寄居町の暮らしの魅力は?移住を成功させるための情報を徹底解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「埼玉県寄居町」をご紹介します。

寄居町は、町域の真ん中を荒川が流れる、ゆったりとした美しい風景が魅力的なまち。また、その荒川に注ぐ「風布川(ふうっぷがわ)・日本水(やまとみず)」は水質の良さから、環境省の「名水百選」に選ばれています。

寄居町は、かつて日本100名城のひとつ「鉢形城」の城下町として栄えた歴史も有します。町内には「鉢形城公園」をはじめ、歴史的な名所・史跡が多数あります。

このように多彩な魅力をもつ寄居町は、自然や歴史文化に囲まれ、心豊かな生活がしたい方に、特におすすめの移住先。さらに、育児支援制度・教育体制・子どもの遊び場と3拍子そろった、子育て世帯の方に優しい環境も特徴的です。

今回は、そんな寄居町への移住について、寄居町総合政策課の小林さんに詳しくお話をうかがいました。

本日お話を伺った方
女性スタッフのアイコン

寄居町 総合政策課

小林さん

寄居町の暮らし、3つの特徴

寄居町の暮らしの特徴

地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には寄居町がおすすめです。

  • 美しい川、美しい水のある風景に心が惹かれる
  • 歴史や情緒を感じるまちで、散策を楽しむなどしてゆったりと暮らしたい
  • 子育て環境を重視している。子どもがのびのびと遊べる場と、しっかりとした教育制度の両立が理想的

なぜこのような方に寄居町が向いているのか、その理由を踏まえつつ、寄居町の暮らしの特徴を紹介していきます。

特徴1:豊かな水資源に恵まれた“水の三冠王”認定のまち

玉淀川の河原

寄居町は、荒川の清流が秩父山地から関東平野へ流れ出す、扇状地に位置しています。

水資源が豊富で、水質もとても良いとされる寄居町。「風布川(ふうっぷがわ)・日本水(やまとみず)」が環境省の「名水百選」に、町全域が国土交通省の「水の郷」に、「日本水の森」が林野庁の「水源の森百選」に認定された、全国でも数少ない“水の三冠王”認定のまちとなっています。

まちの真ん中を川が流れる美しい風景、そしてその水質の優れた水が水道水や農業用水に用いられていることが、寄居町の大きな魅力です。

荒川の河川敷「かわせみ河原」は、川遊びや釣り、キャンプなど多彩な遊びが楽しめるスポットです。その荒川に注ぐ風布川の源流・日本水には水汲み場があり、名水を求めて多くの人が訪れます。

日本の里の紅葉の様子
▲風布川流域の「日本の里」。名水の里のシンボルとして整備され、レストハウスや水車小屋、バーベキュー場などの施設がある

日本水取水地
▲日本水には、縁結びや安産、不老長寿などのご利益があるとも言われる

特徴2:歴史情緒が薫る、歩いて楽しい城下町

氏邦桜
▲鉢形城の桜・エドヒガンは、北条氏邦にちなみ「氏邦桜」とも呼ばれている

寄居町は、かつて日本100名城のひとつ「鉢形城」の城下町として栄えたまちでもあります。

戦国時代の武将・長尾景春によって築城されたといわれ、北条氏邦による拡張などを経て広大な城となった鉢形城。現在は、その城跡と歴史館などをふくむ広大な「鉢形城公園」として、町の人達に親しまれています。

寄居町では例年、豊臣秀吉から攻めこまれた北条勢が、鉢形城に陣取って攻防を続けた戦いを再現する「寄居北條まつり」が行われ、鎧武者に扮した総勢500人の出陣式や市街地パレードなど、戦国時代さながらの迫力で歴史を伝えます。

そのほかにも、歴史を伝える数々の名所や史跡を有する寄居町。歴史文化が好きな方にとっては、散策の楽しみが尽きないまちと言えそうです。

特徴3:支援・教育・遊び場。子育て世帯の“嬉しい”がたくさん

寄居町は、育児支援制度・教育環境・子どもの遊び場と、子育て世帯の“暮らしやすさ”がたくさん詰まったまち。お子様のいる世帯の方、これから予定のある世帯の方には、必見といえる環境です。

以下に、その充実ぶりをご紹介します。

支援制度

子育て支援交付金 子どもが誕生した家庭に対し、下記の金額を地域通貨「Yori-Ca(ヨリカ)」ポイントで付与
第1子・第2子:30,000ポイント(30,000円相当)
第3子以降:50,000ポイント(50,000円相当)
絵本支給事業 親子のふれ合いを増やし子どもの豊かな情操を育むため、出生児および3歳児1人につき、絵本を1冊プレゼント
こども医療費制度  18歳までの子どもにかかる医療費(一部負担金、食事療養費等)を全額助成

教育環境

ユニオン郡の裁判所
▲ユニオン郡裁判所を訪れる寄居町の中学生たち

教育面では、特に英語関連の取り組みに力を入れています。友好都市であるアメリカ・メアリズビル市との相互派遣は、子ども達が国際感覚を養う貴重な機会として、とても人気があります。

英語教育推進事業 ・小学6年生を対象とした「より・E小学生英語塾」を無料で開催
・英検対策講座の無料実施、英検受験費用の公費負担
中学生海外相互交流事業 寄居町と友好宣言書を交わすアメリカ・オハイオ州メアリズビル市と協力して、互いの市町に中学生を派遣し合い、ホームステイ等を行う交流事業を実施(参加無料)
放課後サポートスクール事業 中学3年生を対象に、民間事業者による学習支援・入試対策の無料指導を実施(英語・数学・国語の3教科)
よりEスーパーアドバイザー事業 指導力に優れた退職教員を非常勤講師とし、子どもたちの学力向上へ繋げる

子どもの遊び場

三ケ山緑地公園
▲自然に囲まれた空間で、思いきり体を動かして遊べる「三ケ山緑地公園」

寄居町では、川辺など豊かな自然の中で遊ぶことができるほか、広々とした公園もあります。ファミリーでのびのびと過ごせる場所が多いことは、お子様のいる家庭の方にとって嬉しいポイントではないでしょうか。

「三ケ山緑地公園」は、全面が芝生張りの多目的広場のほか、まちを一望する展望台や水辺のテラスがあり、春には美しい桜並木も眺められます。

「いきいき元気パーク(寄居運動公園内)」では、町内のスポーツイベントやレクリエーションなども開催されます。近くにある「里の駅 アグリン館」にはカフェもあり、まちの魅力にたっぷりとふれることができます。

寄居運動公園の遊具
▲「いきいき元気パーク(寄居運動公園内)」には、ジャングルジムやターザンロープなど、子どもたちに人気の遊具がそろう

寄居町の暮らしに関する情報

寄居町の中心市街地

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、寄居町の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。

気候 1月:平均気温3.1°C
8月:平均気温26.0°C
※参考:気象庁ホームページ
人口 人口:32,086人
世帯:15,027世帯
(2023年10月1日現在)
近隣都市 深谷市、熊谷市
児玉郡:美里町
比企郡:嵐山町、小川町
秩父郡皆野町、長瀞町、東秩父村
公共交通 鉄道:JR東日本、東武鉄道、秩父鉄道
バス:県北都市間路線代替バス(武蔵観光)、東秩父村路線バス(イーグルバス)
大都市へのアクセス

東京へ:練馬ICまで関越自動車道利用で約50分
池袋駅まで、東武東上線(急行利用)で約90分

病院 診療所16、病院2、歯科16
学校 小学校6、中学校3、高校1
名所・観光 雀宮公園、かわせみ河原、埼玉県立 川の博物館、鉢形城歴史館、里の駅 アグリン館
行事・イベント 寄居北條まつり、寄居玉淀水天宮祭、寄居秋まつり

寄居町は、鉄道網の充実したまちです。3つの鉄道事業者(JR東日本、東武鉄道、秩父鉄道)が乗り入れ、埼玉県内各地や東京、群馬県方面などへアクセスが良好。

隣接する深谷市の「ふかや花園プレミアム・アウトレット」でショッピングをしたり、反対方面の長瀞町でカヌーやラフティングをしたりと、週末のアクティビティも多彩に楽しめそうです。

一方で、町内にはスーパーが4つあるほか、総合病院もあり、学校も高校までそろうなど、便利な生活が叶います。

また、春には桜のライトアップが行われる「鉢形城跡」や、秋には紅葉など四季折々の自然に触れられる「雀宮公園」、「埼玉県立 川の博物館」など、季節やまちの文化を感じられるスポットも充実しています。

雀宮公園の紅葉
▲「雀宮公園」は歌舞伎役者・七代目松本幸四郎の別邸跡地にあり、町民の憩いの場として親しまれている

川の博物館の外観
▲「川の博物館」は、埼玉県の水環境について楽しみながら学べる、体験型博物館。大きな水車が目印

【仕事】きめ細やかな対応で就労をサポート「よりいジョブセンター」

寄居町では、町内でお仕事をされる方もいらっしゃる一方、近隣の深谷市(車で30分程度)などへ出られる方も多いそうです。

実際に、2023年11月現在、大手求人情報サイトで寄居町の正社員求人を検索すると、約700件がヒット。次に、この検索範囲を寄居町から通勤30分程度(25km圏内)に広げると、約37,000件と大幅に増加しました。

より幅広い選択肢からお仕事を選びたい方は、近隣エリアも含めたお仕事探しがおすすめです。

参考:正社員求人情報の一例(寄居町内)
参考:正社員求人情報の一例(寄居町から25km圏内)

仕事に関しては、寄居町役場内の「よりいジョブセンター」(ハローワーク分室)で、就労希望者へのサポートを行っています。

タッチパネル式の求人検索機や情報提供コーナーが設置されており、町およびハローワーク熊谷の職業相談員等が、就職支援セミナー等の開催や、仕事の紹介をしています。お仕事を探す際には利用してみましょう。

詳細:よりいジョブセンター

【住まい】主要駅周辺エリアでは、スーパー等の生活施設が充実

寄居町へ移住する方の住まいとしては、まずは賃貸物件が一般的です。2023年11月現在、大手住宅情報サイトで寄居町の賃貸物件を検索すると、約90件がヒットしました。

参考:賃貸物件情報の一例

寄居町内では、「寄居駅」や東武東上線「男衾(おぶすま)駅」、秩父鉄道「桜沢駅」周辺が利便性の高いエリアです。都心からの移住で運転に不慣れな方は、自転車でも生活が可能な、これらのエリアを選ぶのも1つの方法です。

そのほか、近隣市町村と合同(埼玉県北部地域)で、空き家バンクも整備されています。2023年11月現在、寄居町の登録物件は見つかりませんでしたが、興味のある方はお問い合わせをしてみるのも良いかもしれません。

詳細:埼北の空き家物件

住まいに関しては、以下の支援制度も利用できます。

寄居町結婚新生活支援事業補助金

夫婦として新生活をスタートさせる、夫婦ともに39歳以下の世帯(条件あり)を対象に、新生活のスタートアップにかかる費用(家賃、引越費用等)を支援

夫婦ともに婚姻日における年齢が29歳以下の世帯:上限60万円
上記以外の世帯:30万円

寄居町へ移住した人の体験談・感想

寄居町へ移住した人の体験談

ここでは、実際に移住して寄居町に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。

  • 寄居町に住んでいると“水の恵み”という言葉を実感する。日本水で汲んだ水で淹れたコーヒーがおいしい
  • 豊かな自然の中での四季おりおりの遊びを通して、家族の絆が深まった気がする
  • 交通網が充実していて、あちこちの観光地や都心へ出かけやすいところが便利
  • 町内のお祭りやイベントが盛ん。周囲の人もみんな親切で、地域の輪の中での生活を楽しんでいる

水のおいしさ、川をはじめとする自然の美しさを楽しむという、寄居町ならではの暮らしを満喫している方が多いようです。

鉄道が3路線通り、近隣のまちと比べても利便性が高い点が寄居町を選ぶ決め手になったという声も見つかりました。

寄居町への移住に向けた行動

移住相談窓口外観
▲寄居駅南口にある、観光・情報発信の拠点施設「Yotteco」。隣接する賑わい創出交流広場「YORIBA」、寄居町のランドマークとなっている

寄居町への移住について、詳しい情報を集めたい方は、移住・定住相談窓口へのご相談がおすすめです。

寄居駅南口の駅前拠点施設「Yotteco(ヨッテコ)」の1階に窓口があり、町内案内や、移住・定住へ向けた情報提供など、各種サポートを行っています。

移住を検討している方、一人ひとりの希望を丁寧に聞きながら対応しているので、ぜひご相談をしてみてください。

寄居町への移住に関するお問い合わせ

担当窓口 移住・定住相談窓口
住所 埼玉県大里郡寄居町大字寄居1231番地11「Yotteco」内
電話番号 048-580-7307(不在時は寄居町役場総合政策課へ)
対応時間 9:00〜17:00(年末年始を除く)
公式サイト https://www.town.yorii.saitama.jp/soshiki/02/ijyuuteijyuu.html