土佐清水市で太平洋の大パノラマやサンゴの群落などを堪能する“映え”デート|高知県

この記事では、土佐清水市観光協会所属・ジョン万次郎資料館勤務の猪谷さんにお聞きした情報をもとに作成した、土佐清水市の“映え”スポットを巡るデートプランをご紹介します。

土佐清水市は、高知県の最南端に位置する自然豊かなまちです。黒潮が接岸する足摺岬(あしずりみさき)や多彩な奇岩を有する竜串・見残し海岸といった迫力満点の景勝地が多く、自然の雄大さ・美しさを存分に堪能できます。

また、全国屈指の漁師町でもあり、特産物の「清水さば」をはじめとする絶品海の幸を手軽に味わえることもおすすめポイントです。

今回は、土佐清水市内で特に人気の“映え”スポットを巡るデートコースを考えました。自然とグルメの“映え”写真を撮影したいカップルは、ぜひチェックしてみてくださいね。

土佐清水市の“映え”スポットを巡るおすすめルート

まずは、四国最南端の岬である「足摺岬」へ向かいましょう。遊歩道の先にある展望台からは、ダイナミックな黒潮の流れや白亜の足摺灯台、近隣に生い茂る原生林といった壮大な風景を大パノラマで眺められます。

続いては、車を15分ほど走らせて『黒潮が日本で一番最初に接岸する場所』として有名な「臼碆(うすばえ)」へ。岩山の上には豊漁と航海安全にご利益があるといわれる「竜宮神社」があり、断崖絶壁の風景の中に赤い鳥居があるフォトジェニックな光景を堪能できます。

そのあとは、臼碆から車で約15分のところにある「御食事処あしずり」でランチタイム。清水さばの刺身やカツオのタタキなど、土佐清水市の絶品海の幸を味わえますよ。

ランチを満喫したら、車を6分ほど走らせて「ジョン万次郎資料館」を訪れましょう。土佐の漁師の家に生まれたジョン万次郎の生涯や功績を、多彩なパネルやジオラマで体感できます。

続いて訪れたいのが、サンゴの群落や熱帯魚の美しさに触れられる「見残し海岸」です。ジョン万次郎資料館から車で15分ほどのところにグラスボートの発着場所があり、船底からサンゴや熱帯魚を観賞できますよ。

そして、最後は見残し海岸から車で約7分の場所にある「足摺海洋館SATOUMI」へ。館内には目の前の竜串湾の生態が再現されており、約350種・15,000点の足摺の生物や生態系をじっくりと学べます。

今回は車で巡るデートコースをご紹介しましたが、土佐清水市観光ボランティア会が行っている「足摺七不思議ガイドツアー」「竜串・見残し奇岩ツアー」「唐人駄場ツアー」といったガイドツアーもおすすめです。また、岡野渡船が提供している「足摺岬海上遊覧船」からは足摺岬を海上から眺められ、一味違った足摺観光を楽しめますよ。ぜひあわせてチェックしてみてください。

公式:土佐清水市観光協会「足摺岬・竜串ガイドツアー」
公式:土佐清水市観光協会「足摺岬海上遊覧船」

ここからは、各スポットの魅力を詳しくご紹介します!

おすすめ“映え”スポット1「足摺岬」

足摺岬の風景

真っ青な太平洋と空によって形成されるくっきりとした水平線のコントラストが美しい、足摺岬を代表する撮影スポットです。足摺岬展望台からの視界は270度で、断崖に建つ白亜の灯台「足摺岬灯台(※1)」も眺められますよ。
(※1)灯台のすぐ近くまで行くことも可能ですが、中に入ることはできません。

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猪谷さん

季節や時間帯を問わず楽しめる絶景スポットですが、足摺岬展望台から日の出を見たい方には早朝が、日の入りを見たい方には年末から1月いっぱいの17:00頃がおすすめです。

足摺岬周辺のおすすめスポット

ここでは、足摺岬の周辺にあるおすすめ観光スポット・グルメスポットをいくつかご紹介します。ぜひあわせてチェックしてみてください。

花崗岩の海食洞門としては国内No.1の大きさを誇る「白山洞門」

白山洞門の風景

足摺岬展望台付近から徒歩で約10分のところには、波の浸蝕によって形成された海蝕洞門である「白山洞門」があります。海岸にそびえたつ巨大な岩に高さ16m・幅17mの大きな穴が開いており、間近で見るとかなりの迫力ですよ。

海側から見ると穴がハート型に見えるともいわれており、カップルにも大人気のスポットです。

公式:土佐清水観光協会「白山洞門」

レトロな空間で食事や喫茶を楽しめる「足摺グランドレスト」

足摺岬展望台から徒歩ですぐのところには、お食事・お土産処の「足摺グランドレスト」があります。昭和レトロな空間のなか、白亜の灯台を眺めながら食事や本格コーヒーなどを味わえますよ。

公式:足摺グランドレスト

オーシャンビューのリゾートホテル「TheMana Village(ザマナ ビレッジ)」

足摺岬から車で約10分の場所には、リゾートホテルの「TheMana Village」があります。レストランエリアに位置するイタリアンレストラン「アズリッシモ」では、本場のピザ職人が焼く本格ピザが大人気です。

公式:TheMana Village

足摺岬の基本情報(アクセス)

住所 〒787-0315
高知県土佐清水市足摺岬1349
電話番号 0880-82-1212(土佐清水市観光協会)
最寄り駅
アクセス
【車】
高知道四万十町中央ICから国道56・321号経由で90km(約2時間)

【電車】
土佐くろしお鉄道中村駅より高知西南交通路線バスで「足摺岬」下車
公式サイト https://www.shimizu-kankou.com/spot/ashizurimisaki/

おすすめ“映え”スポット2「臼碆の竜宮神社」

臼碆の竜宮神社

足摺岬半島西側にある「臼碆」は、黒潮が日本で一番最初に接岸する場所です。付近の海面では、渦を巻きながら移動する白い潮目を観察できますよ。

磯釣りのメッカとしても知られており、山道を降りた先には断崖の中にぽつんと立つ竜宮神社があります。昔からこの土地の漁師の奥さんたちが豊漁と安全を願った神社で、荒々しい花崗岩断崖絶壁の中に赤い鳥居がよく映えるおすすめフォトスポットです。

女性スタッフのアイコン
猪谷さん

臼碆の竜宮神社は穴場スポットではありますが、土佐清水の中でも指折りの絶景をご堪能いただけます。日が沈む時間帯に訪れると、綺麗な夕日と日の入りを見ることができますよ。

臼碆周辺のおすすめスポット

ここでは、臼碆周辺のおすすめ観光スポット・グルメスポットをご紹介します。

まるで『青の洞窟』のような風景が広がる「海老洞」

海老洞の風景

臼碆から少し足摺岬寄りに松尾という地区があり、このエリアにて近年SNSを通して人気を集めているのが松尾漁港の「海老洞(えびどう・えびあな)」です。漁港の奥に洞になった部分があり、青く透き通った海水が美しくきらめく神秘的な光景を堪能できますよ。

より美しく見える午前中に訪れるのがおすすめです。

タコライスやパンケーキが大人気の「CAFE69」

CAFE69の外観

「海老洞」からほど近くにある「CAFE69(カフェログ)」は、大阪から移住されたサーファーの女性が営むアットホームなカフェです。地元の方にも観光客にも大人気のスポットで、タコライスやホットドッグ、パンケーキなどのメニューを味わえます

CAFE69のタコライス
▲タコライスはCAFE69の一番人気メニュー!

チョコレートやキャラメルといった多彩な種類があるパンケーキは、映えるメニューとしておすすめですよ。

カフェ69のパンケーキ
▲ぜひコーヒーやカフェラテなどのドリンクとともに楽しんでくださいね。

公式:CAFE69

臼碆の基本情報(アクセス)

住所 〒787-0316
高知県土佐清水市松尾
最寄り駅
アクセス
バス停「プラザパル前」で足摺岬行きのバスに乗り、「臼碆」下車(乗車時間30分ほど)
公式サイト https://www.shimizu-kankou.com/spot/usubae/

おすすめ“映え”スポット3「御食事処あしずり」

御食事処あしずりの外観

「御食事処あしずり」は、地場産の新鮮な海の幸を使用したメニューが人気の食事処です。なかでも土佐清水市の特産品である「清水さば」を生で堪能できる「刺身定食」や、土佐清水市が発祥の地といわれる「カツオのタタキ定食」などが人気ですよ。

御食事処あしずりの清水さば刺身
▲さばを生で味わえるのは「清水さば」ならでは。ぷりぷりの食感がやみつきになります!

女性スタッフのアイコン
猪谷さん

私のおすすめは「清水さばのレバ刺し風」です。清水さばの刺身をごま油と塩でいただくメニューで、さばの旨みをさっぱりと味わえます。

また、長太郎貝にあしずり特製の黄金だれをかけて焼いた「長太郎貝の黄金焼き」は映えるメニューとして人気です。

お食事処あしずりの「長太郎貝の黄金焼き」
▲長太郎貝は色とりどりの綺麗な殻が特徴的な二枚貝で、身は大きくて厚く、ホタテのような食感です。

御食事処あしずりの基本情報(アクセス)

住所 〒787-0304
高知県土佐清水市元町3-15
電話番号 0880-82-0825
最寄り駅
アクセス
バス停「四国電力前」下車、徒歩約5分
営業時間 11:00~14:00、17:00~20:00
定休日 不定休
公式サイト ▼Facebook
https://m.facebook.com/profile.php?id=112472439443916

おすすめ“映え”スポット4「ジョン万次郎資料館」

ジョン万次郎資料館の外観

ジョン万次郎資料館は、土佐清水市にゆかりのあるジョン万次郎の生涯をパネルやジオラマを用いて紹介している施設です。土佐清水市に生まれたジョン万次郎は、幕末の鎖国の時代にアメリカに渡り、そこで西洋の文明や知識を吸収して帰国、日本の近代化に多大な功績をもたらしました。

展示室には、捕鯨ボートや見張り台に乗って海のトリックアートをバックに記念撮影を楽しめるフォトスポットがあります。ぜひプロジェクションでクジラが投影されるタイミングに合わせて、撮影を楽しんでくださいね。

ジョン万次郎資料館のフォトスポット
▲クジラが出現するタイミングに合わせてパチリ!

女性スタッフのアイコン
猪谷さん

ジョン万次郎資料館にはレストランの「海風食堂」を併設しておりますので、ランチや休憩で立ち寄ってみてはいかがでしょうか。ランチメニューはジョン万カレーセット・和風ハンバーグセット・鶏のから揚げセット・オムライスセットの4種類で、すべて1,000円(ドリンク付き)です。

公式:海風食堂

周辺のおすすめスポット:「大阪海遊館 海洋生物研究所以布利センター」

もし土日祝日にお出かけされる場合は、ジョン万次郎資料館から車で約15分のところにある「大阪海遊館 海洋生物研究所以布利センター」にも立ち寄ってみてください。土日祝日の9:00~15:00までに来館すると、飼育されているジンベエザメを見学をすることができますよ(「ジョン万次郎資料館」「足摺海洋館SATOUMI」「海のギャラリー」のいずれかのチケットの半券をお持ちの方のみ入館可能)

公式:大阪海遊館 海洋生物研究所以布利センター

ジョン万次郎資料館の基本情報(アクセス)

住所 〒787-0337
高知県土佐清水市養老303
電話番号 0880-82-3155
最寄り駅
アクセス
バス停「プラザパル前」から宿毛行のバスに乗車後、「養老」下車、徒歩約7分(乗車時間5分ほど)
営業時間 8:30~17:00(最終入館16:30)
定休日 年中無休
公式サイト https://www.johnmung.info/

おすすめ“映え”スポット5「見残し海岸」

見残し海岸の風景

「見残し海岸」は竜串の千尋岬西岸で、長い間の波食や風食によって形成された海食台地が広がる景勝地です。その始まりは約二千万年前といわれており、『歩いて行くのが困難なため、弘法大師空海が見残した』とされることから「見残し」という名前になったとの説があります。

特におすすめの撮影スポットは、「人魚御殿」と名前の付いた奇岩です。穴の中に座ったり、寝そべったりと、ぜひ人魚の気分に浸りながら撮影を楽しんでください。

見残し海岸にある人魚御殿
▲蜂の巣状の岩肌に美しい人魚の姿が想像できる「人魚御殿」

なお、見残し海岸へは「竜串観光汽船」または「たつくし海中観光」のグラスボートで渡ります。発着場所から見残し海岸までは、往路20分・復路10分ほどです。

女性スタッフのアイコン
猪谷さん

ガラス張りの船の底から、色とりどりのサンゴや魚が生息する海の中をご覧いただけますよ。特に見残し海岸の「シコロサンゴ」の群落は国内最大級で、圧巻の光景です。

グラスボートから眺めるシコロサンゴの光景
▲グラスボートから眺めるシコロサンゴの光景は息をのむ絶景です

周辺のおすすめスポット:「龍屋」

龍屋の外観

グラスボート「竜串観光汽船」の切符売り場のすぐ隣には、食事処の「龍屋(たつや)」があります。カツオのタタキを乗せた油そばが人気のほか、カツオのタタキ定食やラーメン、つけ麺などのメニューをリーズナブルに味わえますよ。

龍屋のカツオのタタキ油そば
▲油そばとカツオのタタキが絶妙にマッチ!クセになる美味しさです

公式:龍屋(Twitter)

見残し海岸の基本情報(アクセス)

住所 〒787-0450
高知県土佐清水市三崎
(竜串観光汽船)高知県土佐清水市竜串19-10
(たつくし海中観光)高知県土佐清水市三崎4135-2
電話番号 (竜串観光汽船)0880-85-0037
(たつくし海中観光)0880-85-1155
最寄り駅
アクセス
(竜串観光汽船へのアクセス)
バス停「プラザパル前」から「宿毛」行きのバスに乗車後、「竜串」下車(乗船時間20分ほど)

(たつくし海中観光へのアクセス)
バス停「プラザパル前」から「宿毛」行きのバスに乗車後、「竜串海底館前」下車(乗船時間23分ほど)
営業時間 (竜串観光汽船)8:00~17:00
(たつくし海中観光)8:30~16:00
公式サイト ▼竜串観光汽船
https://kankosen.official.jp/
▼たつくし海中観光
https://www.glassboat.jp/

おすすめ“映え”スポット6「足摺海洋館SATOUMI」

足摺海洋館SATOUMIの外観

「足摺海洋館SATOUMI」は、2020年にリニューアルオープンした大人気の観光施設です。館内には『水族館の展示と目の前のアクティビティが連動した水族館』をコンセプトに、目の前の竜串湾の生態がそのまま再現されています

写真映えスポットはたくさんありますが、特におすすめしたいのがウミガメが泳ぐ水槽です。ガラス張りの窓からは竜串湾と足摺海底館が見え、まるでウミガメが空を飛んでいるかのような光景を楽しめますよ。

足摺海洋館SATOUMIの海亀の水槽
▲ウミガメを間近で観察できる人気のフォトスポット

女性スタッフのアイコン
猪谷さん

足摺海洋館SATOUMI内にはカフェ「CURRENT(カレント)」もあり、ピザ・カレーなどの軽食メニューやコーヒー、ソフトクリームなどを味わえます。テラス席では、竜串海岸を眺めながらリラックスした時間を過ごせますよ。

周辺のおすすめスポット:「足摺海底館」

足摺海底館の外観

足摺海洋館SATOUMIから徒歩15分ほどのところには、海中展望塔の「足摺海底館」があります。赤い特徴的な建物のらせん階段を降りて行くと水深約7メートルの見学室があり、丸い海中窓から付近に生息する魚の生態を観察できますよ。

足摺海底館の海中窓
▲館内には丸い海中窓がたくさん設けられており、海の世界をじっくりと観察できます

公式:足摺海底館

足摺海洋館SATOUMIの基本情報(アクセス)

住所 〒787-0450
高知県土佐清水市三崎4032
電話番号 0880-85-0635
最寄り駅
アクセス
バス停「プラザパル前」から乗車後、「SATOUMI前」下車(乗船時間22分ほど)
営業時間 9:00~17:00
※カフェCURENNTは10:00~16:00
定休日 年中無休
※カフェCURENNTは火曜日定休
公式サイト https://kaiyoukan.jp/

取材協力:土佐清水市観光協会(https://www.shimizu-kankou.com/