天童市移住のすすめ:自然と都市機能が調和する暮らしと手厚いサポート
地方移住を検討している方の多くは、自然と市街地のバランスが良いまちを希望しているのではないでしょうか。この記事では、そんな希望にぴったりの山形県天童市の特徴や魅力についてご紹介します。
山形県の東部に位置する天童市は、新幹線の停車駅もあり、都心部へのアクセスが良好です。将棋のまちとして有名で、市内のあちこちに将棋駒のオブジェが見られる個性的なまちでもあります。
市内は端から端まで30分程度で移動できるコンパクトな規模で、温泉も点在しています。子育て環境の充実や支援制度も豊富なため、ファミリー世帯の移住が増加傾向にあります。
それでは早速、天童市への移住に関する情報や魅力に迫っていきましょう。天童市商工観光課の本間さんや、地域おこし協力隊の長瀬さんにもお話を伺いました!
天童市の暮らしを彩る4つの魅力:子育て支援から自然環境まで
天童市は、東洋経済新報社が実施している「住みよさランキング」で上位に入る魅力的なまちです。近年の最高順位は全国総合24位を記録しています。※参照:住みよさランキング全国47位!「データで見るてんどう」
雪国である山形県の中でも降雪量が少ない点は移住先として人気の理由です。山形県の県庁所在地である山形市中心部から車で約20分の距離にあり、ベッドタウンとしても機能しています。
▲都市機能と懐かしい里山風景が共存するコンパクトシティ
天童市への移住は、以下のような方におすすめです。
- 子どもたちがのびのびと過ごせる環境で暮らしたい
- 市内外問わず、旅行やレジャースポットに出かけたい
- 四季の移り変わりを肌で感じたい
- 旬のフルーツを楽しみたい
これらの方々になぜ天童市への移住がおすすめなのか、まちの特徴を交えながらこれから詳しくご紹介していきます。
特徴1:ファミリー世帯向け充実の支援制度と子どもが喜ぶ遊び場
天童市には、ファミリー世帯に大変役立つ支援が用意されています。実施している主な支援は下記の通りです。
医療給付制度 | 18歳までのお子さんの医療費が無料 |
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保育料無料化 | 第3子以降のお子さんの保育料が無料 |
小中学校入学応援金「エール天(10)」 | 小学校・中学校入学時に、お子さん一人につき10万円を支給 |
学校給食無料化 | 第3子以降のお子さんの給食費が無料 |
このような実用性の高い支援があるため、天童市は子育てしやすいまちといえます。さらに、保育園や放課後児童クラブの数が多く、待機児童がゼロなので、保護者が働きやすい環境も整っています。
教育面でも充実しており、市内小中学校ではALT(外国語指導助手)の授業を取り入れるなど、積極的に英語教育を行っています。また、山形県内にある全13市の中で、人口あたりの学習塾の比率が高いまちでもあります。
自治体だけでなく民間企業でも教育環境に力を入れているため、それに触発されて子どもたちが自主的に学ぶ機会も増える可能性があります。
子どもたちがワクワクするスポットをご紹介
天童市は、子どもたちが楽しめる遊び場が豊富にあります。
子育て支援の拠点である「子育て未来館げんキッズ」には、ハイハイ広場やボールプールなど、乳幼児から小さな子どもまで安全に遊べる遊具が完備されています。
▲「子育て未来館げんキッズ」2階建ての施設にカラフルな遊具がぎゅっと詰まっている
▲利用料はなんと無料!天候を気にせず遊べるのも嬉しい
また、遊べるだけでなく、保育士さんが子育ての相談にも対応してくれます。気軽に遊びに行けることに加え、同世代の子どもたちを持つパパママとの交流もできるので、移住後も新しい知り合いができやすい環境です。
もうひとつの人気スポットとして「天童高原」があります。夏はキャンプ、冬はスキーが楽しめるほか、四季折々でイベントも開催されているため、年間を通して子どもから大人まで楽しめる場所となっています。
▲緑あふれるロケーションにある天童高原。さまざまなイベントも開催している
▲天童高原のスキー場。ふと思い立ったときに行けるほど、お手軽にスキーができる
天童市に移住すれば、週末のおでかけ先に困ることはありません。こうした遊び場の充実も、ファミリー世帯に人気の理由の一つといえるでしょう。
特徴2:アクセス抜群の立地と高い生活利便性で快適な暮らし
天童市は山形空港まで車で約10分、高速道路にもすぐ乗れる環境にあります。市内には奥羽本線の高擶駅・天童南駅・天童駅・乱川駅という4つの駅があり、新幹線の停車駅もあります。ただし都市部に比べると電車の本数が少ないため、車を所有したほうが便利な点は覚えておいてください。
中でも天童南駅は「イオンモール天童」を中心とした芳賀タウンの発展にともない、2015年に請願駅として開設されました。芳賀タウン一帯は子育て世帯にとても人気があるエリアとなっています。
さらに、天童市内には市立病院をはじめとする87の医療施設があります。また、市内の大部分のエリアでは徒歩圏内にスーパーやコンビニなどの買い物施設があるため、日常生活の利便性も高いです。
特徴3:四季折々の絶景スポットと歴史ある観光名所
天童市は、豊かな自然環境に恵まれており、四季折々の美しい景色が楽しめるスポットや、人気の高い歴史的な遺跡、寺社を有しています。
▲むかさり絵馬や縁結びの観音様がいることで有名な「若松寺」
▲「若松寺」から見る美しい紅葉と門前町のまちなみ
▲天童市役所の南側を流れる倉津川。春にはしだれ桜が川周辺を彩る
▲古墳時代の農村集落遺跡である「西沼田遺跡公園」。勾玉づくりや火起こしなど体験学習も実施している
▲天童市のシンボルである舞鶴山の一帯からなる「天童公園」。天童市のまちなみが見渡せる展望台も整備されている
天童市では、春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色など、四季の変化を肌で感じられるスポットや、歴史的な遺跡や寺社など、過去に思いを馳せられる場所があるため、長く住み続けることで、自然の美しさや歴史の深さについて、新たな発見が得られることでしょう。
特徴4:フルーツ王国の恵み!新鮮な果物を身近に楽しむ暮らし
天童市は、洋梨(ラ・フランス)、さくらんぼ、りんご、桃、ぶどうなど、多様なフルーツの収穫が楽しめるまちです。特筆すべきは、洋梨(ラ・フランス)の生産量が日本一であることです!※参照:天童市の農業産出額
▲芳醇な香り、なめらかな舌触りの洋梨
市内には多くの果樹園が点在しており、季節ごとに旬のフルーツ狩りを楽しむことができます。さらに、天童市内の直売所では、新鮮で美味しいフルーツをお得な価格で購入できるのも魅力的です。
直売所では、様々な種類のフルーツが一般的な市価の半額程度で手に入るため、フルーツ愛好家にとっては理想的な移住先といえるでしょう。
天童市での暮らしを支える基本情報:気候から教育環境まで
▲天童高原にそびえたつ「634の松」。夜景も美しく見える絶景スポット
続いて、天童市での暮らしに関する重要な情報を表でご紹介します。
気候 | 8月平均気温:25℃ 2月平均気温:-0.1℃ ※参考:気象庁ホームぺージ:山形観測所 |
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人口 | 人口:61,052人 世帯数:22,867世帯 (令和5年1月1日現在) |
教育 | 短大:1校 県立高校:1校 私立高校:1校 公立中学校:4校 公立小学校:12校 認定こども園・認定保育所:32か所 |
交通 | 【鉄道】 ・高擶駅 ・天童南駅 ・天童駅 ・乱川駅 【バス】 ・山交バス TOKYOサンライズ(天童~東京) ・天童市市営バス 【高速道路】 東北中央自動車道:天童IC、天童本線料金所 【国道】 国道13号、国道48号 |
近隣都市 | 山形市、東根市、寒河江市、東村山郡中山町、西村山郡河北町 |
アクセス | 【飛行機】 山形空港着 ・東京(羽田):60分 ・大阪(伊丹):70分 ・名古屋(小牧):65分 ・札幌(新千歳):80分 ※天童市内から山形空港までは車で約10分 【鉄道】 新幹線 ・東京駅から天童駅まで2時間40分 【自動車】 高速道路利用 ・東京:4時間40分 ・仙台:60分 |
天童市は、山形県内では比較的降雪が少ない地域ですが、それでも冬季には雪が降ります。市街地と山間部では積雪量に差がありますが、いずれの地域でも冬用タイヤへの交換や除雪用具の準備など、雪への対策が必要です。
一方で、「雪が降る地域だから夏は涼しい」と思われがちですが、実際には夏季もかなり暑くなることを覚えておきましょう。
私は春に北海道から移住してきましたが、天童の暑さについて聞いていたので不安でした。確かに暑いのですが、予想していたほどではなく安心しました。
【仕事】多様な就業機会:工業団地の整備と企業誘致で広がる選択肢
大手求人情報サイトで天童市の求人を探してみると、約2700件ほどがヒットしました。特に工場関連や事務、営業職の求人が多く見られました。※求人情報の一例
天童市は工業団地を造成し、製造業を積極的に誘致しているまちなので、就職先の選択肢が豊富といえます。市外への通勤については、車で約30分圏内にある山形市へ通勤する人が多い傾向にあります。
【住まい】多彩な住居オプションと手厚い補助金制度
大手賃貸物件サイトで天童市の賃貸を調べたところ、約120件ほどがヒットしました。※賃貸情報の一例
マイホームを購入する場合、人気の分譲地はすぐに売り切れてしまうので、早めの問い合わせがおすすめです。また、天童市には市営住宅が10棟以上あり、空き家バンクも運営されているので住まいの選択肢が豊富です。
公式URL:空き家バンク
移住者&子育て世帯に嬉しい家賃&住宅取得の補助金
天童市が実施している住まいに関する補助金は下記の通りです。
山形県移住世帯向け住まいの支援事業費補助金 | 現在準備中(2024年7月時点) |
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住むならてんどう!新築住宅取得応援事業 | 天童市内に住宅を新築または購入した場合に補助金を支給 |
中古物件等取得支援事業費補助金 | 中古物件(空き家・空き店舗を含む)を購入した方、中古物件を改修して貸し出す所有者に30万円を補助 |
住まいに関する補助金は、移住を考えている方にとって大きな後押しとなる支援です。特に家賃補助があれば、まずは賃貸物件に住みながら、マイホームの資金を貯めたり、理想の土地を探したりすることができます。補助金を活用することで、じっくりと天童市での生活を体験しながら、将来の計画を立てることができるでしょう。
天童市での暮らしを体験した先輩移住者の生の声
実際に天童市へ移住した方々の声をご紹介します。
- 高い建物がなく、美しい山並みが見える景観が魅力的
- ゆったりとした雰囲気の中で生活できる
- 都市的な生活基盤が整っているにもかかわらず、自然が身近に感じられる
- 冬には雪原を歩いた動物の足跡を見つけて癒される
- 駐車場を探す手間がなく、東京での買い物よりも便利
天童市は、生活利便性が高く暮らしやすい環境が整っています。同時に、ふと立ち止まってあたりを見渡すと壮大な山並みが見える、深呼吸をすると新鮮な空気を吸えるといった自然の魅力に惹かれている方が多くいました。
さらに、温泉好きの方の中には、仕事帰りに気軽に温泉に行ける環境に魅力を感じて移住したというケースもありました。このように、天童市はコンパクトな都市でありながら、豊かな自然と都市機能が調和した、魅力あふれるまちだということがわかります。
天童市の移住サポート:オンライン相談からお試し移住まで
天童市が移住希望者向けに実施している具体的なサポート内容をご紹介します。
オンライン移住相談:自宅から気軽に天童市の暮らしを知る
天童市では、オンラインでの移住相談を実施しています。自宅にいながら詳しい話が聞けるこのサポートは、天童市への移住を考えているものの、なかなか現地に足を運ぶ時間が取れない方に最適です。
電話での相談も可能ですが、事前に予約を取り、聞きたいことをあらかじめまとめておくことをおすすめします。そうすることで、移住に関する不安や疑問を一度の相談でしっかり解決できる可能性が高まります。
移住に関する些細な質問でも、担当者が親身になって対応してくれます。ぜひこのサービスを活用して、天童市での新生活をイメージしてみてください。
公式URL:オンライン移住相談:自宅から気軽に天童市の暮らしを知る
お試し移住で天童市を体験:宿泊費補助で移住前の不安解消
天童市では、移住を検討している方向けに、仕事や住まい探しのための宿泊費を補助する制度を実施しています。
この制度は、県外にお住まいで2泊以上天童市に宿泊する方を対象としており、1人1泊あたり5,000円が補助されます。天童市への移住を真剣に考えている方にとって、この支援制度を活用して実際に現地を訪れることは、非常に有効な手段といえるでしょう。
公式URL:令和5年度天童市お試し移住滞在費補助金
天童市への移住に関する問い合わせ先
天童市への移住に関するご相談は下記へお問い合わせください。詳細な情報や支援制度についてお伺いできます。
担当課 | てんどう移住の窓口 天童市総務部市長公室内 |
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住所 | 〒994-8510 山形県天童市老野森一丁目1番1号 |
電話 | 023-654-1111 |
公式サイト | 山形県天童市移住ポータルサイト |