【多古町への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「千葉県香取郡多古町(たこまち)」での暮らしをご紹介します。

多古町は千葉県北東部、成田国際空港の東隣に位置します。美しい田園風景が広がるのどかなまちでありながらも交通の便に優れていることから、「ほどよく田舎でほどよく便利なエリア」をお探しの方におすすめです

子育て支援が充実していることも魅力的なポイントで、「待機児童ゼロ」「給食費ゼロ」「大学生まで医療費ゼロ」の『3つのゼロ』を中心に、手厚いサポートを受けられます。食べ物や水も美味しいと評判なので、自然環境のよい場所でゆとりある子育て生活を送りたい方にもぴったりなまちですよ。

今回はそんな多古町で生活する魅力や移住支援情報について、多古町役場の方に伺った内容をもとに詳しく解説します。

お話してくれた多古町役場企画政策課地方創生推進係の戸田尚輝さん

多古町での暮らしとは?主な4つの特徴に注目

多古町の暮らしの特徴

多古町は、美しい里山と昔ながらの田園風景が広がる自然豊かなまちです。地形や気候が農業に適しており、地場産ブランド米の「多古米」や全国屈指の生産量・生産額を誇る「やまと芋」など、多彩な農産物が育てられています。

そのような緑あふれる環境での田舎暮らしを叶えられる一方で、成田国際空港に隣接する便利なロケーションにあることも注目したいポイント。都心はもちろん、国内外のあらゆるエリアにアクセスしやすいことから、『世界に一番近い田舎まち』として近年注目を集めています。

そんな多古町での暮らしが向いているのは、以下のような方です。

  • 子育てに関する補助金や支援が充実しているエリアを探している
  • ほどほどに便利で、ほどほどに田舎なエリアに移住したい
  • 地域の繋がりを感じられる温かな雰囲気の場所で、ゆったりと生活したい

なぜ上記のような方におすすめなのか、ここでは多古町の暮らしにおける主な特徴を4つご紹介します。

特徴1:子育て支援が手厚い

『子育てしやすい町No.1』のスローガンを掲げる多古町では、県内トップクラスの手厚い子育て支援を受けられます。

特に注目したい点が、以下の『3つのゼロ』によって子育てしやすい環境を整えていることです。

  • 待機児童ゼロ
  • 給食費ゼロ(※1)
  • 大学生まで医療費ゼロ(22歳大学生まで)

(※1)町外の保育園や町外の特別支援学校に通う子どもについては、給食費の自己負担額を助成

また、第1子・第2子の子どもが生まれた家庭に「10万円」、第3子以降の子どもが生まれた家庭に「総額100万円相当の出産・入学等祝金」を贈るなど、出産時のお祝い金制度も充実しています。

さらに町内の公立病院には病児保育所があるため、仕事と子育てを両立しやすいこともうれしい魅力です。ほかにも以下のようなさまざまな取り組みが実施されており、出産から大学生まで多彩な制度でサポートしてもらえますよ。

  • チャイルドシート購入費補助(最大5,000円)
  • 不妊治療費助成(最大10万円)
  • こども園・小学校はスクールバスでの送迎
  • 町内循環バスは中学生以下無料 など

そうした多古町の手厚い子育て支援に対する評価は高く、宝島社出版の『田舎暮らしの本 』2022年2月号に掲載された「2022年版 第10回住みたい田舎ベストランキング」において、多古町は “子育て世代が住みたいまち部門”の首都圏エリアで第3位(※2)に輝きました。

(※2)参考:田舎暮らしの本Web

実際に近年においては子育て世代の移住者がぐんと増えてきており、「仕事と子育てを両立しやすい!」「補助制度が多くて家計にうれしい!」といった喜びの声が多くみられます。

>>多古町の子育て支援制度について詳しくはこちら

特徴2:大都市にアクセスしやすい

多古町は、大自然に囲まれた立地にありながらも交通の利便性が高いロケーションです。成田空港へは車で約20分とほど近く、近隣の千葉市や主要都市の東京、大阪にも以下の所要時間でアクセスできます。

千葉市までの所要時間 車で約1時間
東京までの所要時間 車で約1時間30分
電車で約2時間30分
大阪までの所要時間 成田空港まで車で約20分→成田〜関西国際空港まで飛行機で約1時間30分

※縁結び大学独自調べ(2022年10月)

成田国際空港までのシャトルバスが1日に約20往復しているほか、町内から東京駅までの高速バスも出ているなど、バスの利便性が高いことも魅力のひとつ。近隣にインターチェンジも複数あるためマイカーでの移動もしやすく、「交通の便がよい場所で田舎暮らしを楽しみたい」とお考えの方にぴったりなエリアです。

また2024年度末には圏央道が延伸し、町内にインターチェンジが開設され、ますます便利になります。

特徴3:水や食べ物が美味しい

多古町では太平洋の影響を受けた温暖な気候、さらには農産物を育てやすい地形といった特徴から、農業が盛んに行われています。たとえば以下のような特産品があり、多古町に移住した方からも「水や食べ物が美味しい!」と評判です

  • 多古米
  • 多古水(ミネラルウォーター}
  • やまと芋などの野菜
  • 日本酒
  • 多古ワイン

多古町の田園風景
▲多古町では弥生時代から稲作が盛んで、なかでも多古米は「おかずがいらないほど美味しい!」と評判です

なお、町内には道の駅や直売所が複数点在しており、収穫したばかりの新鮮な農作物を安く手に入れられますよ。

特徴4:「人と人との繋がり」によって心地良く暮らせる

「人と人の繋がりを大事にするまち」であることも、多古町の暮らしにおけるおすすめポイントです。

たとえば移住時にうれしいのが、移住希望者の相談に乗ってくれる「移住コーディネーター制度」。多古町に移住した経験を持つ方がコーディネーターとして活動しており、多古町の魅力について発信しています。

暮らしに関するアドバイスや物件探しのサポートなどを親身に行ってくれるため、不安なく多古町での生活をスタートできますよ。

>>多古町の「移住コーディネーター制度」について詳しくはこちら

また、高齢者の健康的な暮らしをサポートする「シルバーケアシステム」や、地域全体で子どもたちの『生きる力』を育成する取り組みもあり、地域との交流を深めながら心地良く暮らせるエリアです。

>>多古町の「シルバーケアシステム」について詳しくはこちら

>>多古町における教育の特徴について詳しくはこちら

多古町の小学校におけるイベントの様子
▲多古町では地域が一丸となって子どもたちの育成に取り組んでいます

多古町の暮らしデータ(気候・学校・交通など)

多古町の自然豊かな風景

続いては、多古町の生活に関連する情報をご紹介します。

気候 ・年間平均気温:15.4度
(1月の平均4.9度が最も低く、8月の平均26.2度が最も高い)
・1年を通して晴天が多く、過ごしやすい気候
人口 約14,000人
病院 総合病院あり、内科・歯科クリニックも多数
学校 小学校3校、中学校1校、高校2校
※中学校には「ゴルフ部」があり、全国レベルの実績を誇る
文化・芸術 「多古祇園祭」と「しいかご舞(千葉県指定無形民俗文化財)」が有名
食べ物 多古米・やまと芋・冬ニンジン・ミツバ など
交通

【電車・シャトルバス】
京成本線・JR成田線「空港第2ビル駅」下車
1F 13番乗り場 空港〜多古間シャトルバス 約25分

【自動車】
東関東自動車道「成田IC」「大栄IC」より約20分

【高速バス】
JRバス・千葉交通 東京駅八重洲南口より約110分

娯楽 有名スポット:「多古光湿原」「松崎神社」「日本寺」「しゃくし塚古墳(千葉県指定史跡)」「北条塚古墳(千葉県指定史跡)」など多数
近隣都市 匝瑳(そうさ)市:車で約20分
香取市:車で約35分
成田市:車で約35分
山武郡芝山町:車で約15分
横芝光町:車で約20分

※縁結び大学独自調べ(2022年10月)

多古町にはスーパーやコンビニが点在しており、生活必需品の買い物に困ることはありません。大きな買い物をしたい場合は成田市や匝瑳市に出向く方が多いですが、車で約20~30分でアクセスできるため不便を感じることはないでしょう。

一方で注意したい点は、車がないと生活しづらいことです。町内に循環バスやデマンドタクシーが運行していますが、田舎暮らしを不便なく満喫したい方には自家用車の所有をおすすめします。

仕事情報:農業・製造業関連の求人が多数

大手の求人サイトで多古町内、および多古町から30分圏内で通える匝瑳市・山武郡芝山町・横芝光町での「正社員の求人数」を検索したところ、以下のような結果となりました。

▼大手サイトで「正社員の求人数」を検索した結果

多古町 約500件
匝瑳市 約1,600件
山武郡芝山町 約3,000件
横芝光町 約1,600件

※縁結び大学独自調べ(2022年10月)

多古町はハローワークの求人数も100件程度と少なめなので、町内にこだわらず近隣エリアも含めて探すほうが希望に合った求人を見つけやすいでしょう。また、多古町から車で約35分のところにある成田市には約7,400件の求人があり、選択肢の幅がより一層広がります。
※縁結び大学独自調べ(2022年10月)

職種としては、農業や製造業関連の求人が多い印象です。町内で創業や事業承継する事業者を応援する制度「魅力活力にぎわい創出支援事業補助金」が設けられているので、移住をきっかけに起業するのもおすすめですよ。

>>多古町の「魅力活力にぎわい創出支援事業補助金」について詳しくはこちら

なお、多古町の正社員における年収の相場は約510万円です。千葉県の平均年収(約530万円)よりは下回るものの、全国の平均年収(約500万円)よりは若干高めの傾向がみられます。
※縁結び大学独自調べ(2022年10月)

ぜひ年収相場との比較も行いながら、ご希望にマッチする求人を探してみてください。

住まい情報:賃貸・売買物件は少なめだが、住宅支援は充実

大手賃貸サイトで多古町の賃貸物件を検索してみたところ、ヒットした物件は数件程度で、家賃相場は2LDKで約4万円、3DKで約6万円でした。

また、売買物件としては「空き家バンク」に情報が挙がっているものの、数が少ないため希望に合う物件を見つけられない可能性もあります。

以上のように既存物件から住まいを探すことは難しい傾向がありますが、移住者向けの住宅支援は豊富です。多古町に定住することをお考えなら、以下の支援制度を活用しながら新たに土地や住宅を取得することを検討するとよいでしょう

多古町住宅取得奨励金
多古町住宅リフォーム補助金
多古町耐震診断補助制度
多古町耐震改修補助制度
合併処理浄化槽設置整備事業補助金
住宅用省エネルギー設備設置補助金
生ごみ処理機設置事業補助金

>>多古町における住宅関連の補助制度について詳しくはこちら

多古町に移住した方の体験談をチェック

多古町の移住者の声

ここでは、多古町に移住した方の声をいくつかご紹介します。

  • 子育て支援が充実しており、町全体で子育てを応援してくれていることに幸せを感じる
  • 役場の方や近所の方などが常に子どもを気にかけてくれるので、自分ひとりで抱え込まずに気楽に子育てを楽しめる
  • 子どもたちは自然の中で遊ぶことが多く、以前よりも風邪を引きにくくなった
  • アウトドアや野菜作りなど、趣味の時間がより一層楽しみになった
  • 温暖な気候のため、豊富な種類・品種の農作物を栽培でき、自分の目指すスタイルの農業を実現できた
  • 人と自然の温かさを感じられる土地なので、子どもがのびのびと育っていてとてもうれしい

多古町は自然に囲まれたロケーションにあることから、農園ライフや趣味のアウトドアなどを満喫している方が多い印象です。また、地域の方による親身なサポートや、子育て支援が充実していることに対する感激の声も多く、温かな空気感の中で心地良い暮らしを叶えられそうだと感じます

多古町への移住に向けて行いたい2つのステップ

多古町への移住を検討している方は、ぜひ以下のステップに沿って計画を進めてみてください。

【ステップ1】移住について相談する

多古町の暮らしがご自身に合っているかどうかを判断するために、まずは多古町の移住について相談することから始めてみましょう。以下のお問い合わせフォームに必要事項を入力して送信すると、移住コーディネーターの方が親身に相談に乗ってくれます。

>>多古町の移住について相談できる「お問い合わせフォーム」はこちら

>>多古町の「移住コーディネーター制度」について詳しくはこちら

ちなみに年に数回、東京都内での「移住相談会」に出展したり、「移住セミナー」も開催されているので、直接相談したい方は参加してみるとよいでしょう。開催情報については、以下の「新着情報一覧」をご確認ください。

>>多古町の移住イベントが掲載されている「新着情報一覧」はこちら

多古町が主催する移住相談会の様子
▲都内で開催される「移住相談会」の様子

【ステップ2】お試しで移住をしてみる

多古町の移住についてより具体的に検討したい場合は、お試し移住をしてみてはいかがでしょうか。現地での暮らしを体験することで、自分のライフスタイルにマッチするのか、イメージする移住生活を叶えられそうかが自然と見えてきます。

多古町でのお試し移住におすすめしたいのが、「古民家活用宿泊施設」に滞在することです。詳しくは以下の「多古町移住定住情報発信サイト」にて確認のうえ、移住コーディネーターにお問い合わせください。

>>多古町の「古民家活用宿泊施設」について詳しくはこちら

多古町への移住に関するお問い合わせ

担当課 多古町役場 企画政策課 地方創生推進係
住所 〒289-2292
千葉県香取郡多古町多古584
電話番号 0479-76-5417
対応時間 8:30~17:15
公式サイト https://www.town.tako.chiba.jp/ijyu/