北海道初山別村への移住!日本海の絶景と星空を楽しむ暮らしの魅力
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「北海道初山別村(しょさんべつむら)」をご紹介します。
初山別村は、人口約1,000人の小さな村です。西側は日本海に面し、東側は山林と自然が豊か。美しい風景の中でゆったり暮らしたい方、ドライブやキャンプなどアウトドアが好きな方には、特におすすめの移住先です。
空気がきれいで、空を遮るものがないため、晴れた日の夜には満天の星も眺められます。また、名前のない星に、個人で好きな名前をつけ“所有”するという、ロマンあふれる取り組みも人気です。
村では一次産業が盛んで、新規就農・就漁支援にも力を入れています。移住を機にこれらの仕事にチャレンジしたい方にもピッタリの環境と言えるでしょう。
今回は、そんな初山別村について、初山別村企画振興室の木村さんに詳しくお話をうかがいました。
初山別村の暮らしを彩る3つの魅力
地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には初山別村がおすすめです。
- 海のある、雄大な風景の中で暮らしたい
- 星空やパワースポットなど、美しいもの・ロマンチックなものが好き
- 規模の小さいアットホームな雰囲気のまちで、穏やかに生活したい
- 移住をしたら、農業または漁業に就きたいと思っている
なぜこのような方に初山別村が向いているのか、その理由を踏まえつつ、初山別村の暮らしの特徴を紹介していきます。
特徴1:日本海の絶景が広がる雄大な自然環境
初山別村は、海と山の豊かな自然に囲まれた、人口1,000人ほどの小さな村です。
北海道の日本海側を南北に結ぶ幹線道路、通称「オロロンライン」は、雄大な風景が楽しめる人気のドライブコース。中でも初山別村の「みさき台公園」付近は、目の前に日本海が広がる絶景ポイントとして知られています。
その「みさき台公園」は20万平方メートル弱(東京ドーム約4個分!)という広大な公園で、敷地内にはホテルやキャンプ場、パークゴルフ場、ゴーカート場などもあります。公園は高台にあり、彼方には利尻島や天売島ものぞめます。
夏場には全国各地から観光客が訪れ、ホテルやオートキャンプ場も予約が取れないほどの人気です。こんなスポットを家族の“定番”のお出かけスポットにできるのも、地元住民の特権と言えるでしょう。
初山別村は、美しい風景の中で穏やかに暮らしたい方に、とてもおすすめの移住先なのです。
▲みさき台公園では、海のそばという絶景ロケーションでのキャンプが楽しめる(画像引用:初山別村)
特徴2:満天の星空とパワースポットが織りなす美しい村
▲画像引用:しょさんべつ天文台
初山別村は空気がきれいで、また高い建物などがないため、晴れた日の夜には空いっぱいの星が輝きます。その眺めは「まるで星を浴びるよう」と言われるほど。都会の夜空に慣れた方にとっては、衝撃的な感動体験になるかもしれません。
そんな初山別村の、日本最北の天文台である「しょさんべつ天文台」では、名前のない星に個人の好きな名前をつけ“所有”できる「MY STARS SYSTEM(マイスターズシステム)」を行っています。
つけられた名前は、初山別村がその星とあわせて登録し、村において永遠に保管します。
「恋人や夫婦の誓いに」「子どもが生まれた記念に」、また「自分自身へのプレゼントとして」など、さまざまな想いを込め名前をつけた星は、他のどこにもない宝物となるでしょう。
▲「しょさんべつ天文台」の外観は、アポロ計画で使用された月着陸船がモデルになっている
初山別村ではこんな美しくロマンチックな取り組みを行っています。
また、みさき台公園から海岸に降りたところにある「金比羅神社」は、縁結びや金運アップのパワースポットとして知られると同時に、海の中に鳥居があるその光景が人々を魅了しています。
特に夕暮れ時、鳥居の中に夕日が沈む眺めは絶景。波音とあわさって、神秘的かつロマンチックな時間が流れます。
美しいものやロマンチックなものに囲まれる初山別村では、心豊かな暮らしが叶いそうです。
特徴3:新規就農・就漁希望者への充実した支援体制
移住を機に、農業を始めたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。初山別村では、古くから水稲や畑作、酪農が盛ん。現在は新規就農支援にも力を入れているという、就農を目指す方には心強い環境です。
支援内容としては「就農相談」にはじまり、「体験実習(30~60日)」「就農研修(24ヶ月以内)」「自立補助」と、各プロセスをきめ細かくサポート。研修後、2年以内の個別経営開始を目指します。並行して、以下のような経済的支援もあります。
就農研修支援 | 研修支援金:年額250万円(うち150万円は農業次世代投資資金) 住宅料支援金:自己負担額の【2分の1以内】の額(上限:15,000円/月) 研修旅費支援金:自己負担額の【2分の1以内】の額(上限:20万円) など |
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自立補助支援 | 農地の賃借料:支払い済額の【2分の1以内】の額(5年間) 機会賃貸料補助:支払い済額の【2分の1以内】の額(上限:10万円/5年間) など |
また、地域おこし協力隊に参加して、農業のPR活動などを行った後に就農を目指すというルートもあります。ご自身の希望する働き方と照らしあわせ、こちらも検討してみてはいかがでしょうか。
詳細:地域おこし協力隊の募集
▲活動中の地域おこし協力隊のみなさん
そのほか、就漁に関しても支援があります。就漁を希望する方は、初山別村のメインであるタコ漁をはじめ、いろいろな漁法の技術を3年間の研修期間に習得。その後、資金助成制度を利用しつつ独立へと進んでいきます。
「農業・漁業に憧れがあるけれど、どうやって始めたら良いか分からない」という方は、手厚い支援のある初山別村で、ぜひチャレンジしてみてください。
初山別村での生活:気候から特産品まで暮らしの基本情報
ここでは、移住を検討するうえで重要となる、初山別村の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。
気候 | 1月:平均気温−4.6°C 8月:平均気温20.2°C ※参考:気象庁ホームページ |
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人口 | 人口:1,059人 世帯数:515世帯 (2023年10月時点) |
近隣都市 | 苫前郡羽幌町、天塩郡遠別町 |
公共交通 | 沿岸バス |
大都市へのアクセス | 札幌へ:車で約3時間半 旭川へ:車で約3時間 |
病院 | 診療所4、歯科1 |
学校 | 小学校1、中学校1 |
行事・イベント | 星まつり、岬まつり |
特産・名産 | ふぐだしそばつゆ、ハスカップジャム、初山別あいす |
北海道の沿岸部に位置し、自然に囲まれた初山別村。都市部へのアクセスも決して便利ではありませんが、スローライフを希望する方にとっては、その静かでやや不便な環境こそが最大の魅力とも言えそうです。
また村内では、自然の豊かさゆえに野生動物の姿もみられます。近年全国的にも増えているヒグマや鹿が出没することは、気に留めておきましょう。
買い物面では、村内のスーパーやコンビニのほか、隣町の羽幌町(車で約30分)へ出かける方も多いそうです。また、ネットショッピングの併用もおすすめですが、本州に比べ到着まで1日程度長くかかることもあります。
人口の少ない初山別村では、人と人との距離が近く、助け合いの精神が根付いています。都会のドライな人間関係よりも、昔ながらの密な人付き合いを好む方にはピッタリかもしれません。
地域公共交通事業「しょさまる号」の運用も、そんな地域の助け合いの取り組みの1つです。スーパーや病院などのない山間部に暮らす、移動手段を持たない高齢者を支援するため、デマンド型タクシーとして運行。ドライバーは、地域住民がボランティアで行っています。
初山別村は、村内に住む人みんなが快適に暮らせるよう互いに協力し合う、優しい村なのです。
▲地域公共交通事業「しょさまる号」
毎年8月には「星まつり」「岬まつり」という、初山別村らしさたっぷりの2つのイベントが開催されます。
「星まつり」では、天文台が無料開放され、ペットボトルロケットの制作・打ち上げなど、大人も子どもも一緒にワクワクと楽しめる内容。「岬まつり」では歌謡ショーや出店のほか、名物「たこリレー」も行われ、盛り上がります。
▲「たこリレー」は、獲れたての「たこ」をバトンにしたユニークなリレー
農業・漁業が盛んな初山別村では、農作物や魚介類を使ったさまざまな加工品も作られています。
フグの出汁を使ったそばつゆやラーメンスープなどもその1つ。「1度口にしたらヤミツキになった」というリピーターの方も多く、物産展に出品すれば早々に売り切れてしまう人気商品です。
▲村で水揚げされるふぐを隠し味に使ったそばつゆや、独自製法で食べやすく仕上げた「たこ珍味」など、ご自慢の特産品が多数
仕事事情:一次産業からワーケーションまで多様な働き方
2023年11月現在、大手求人情報サイトで初山別村から通勤約30分(25km圏内)の正社員求人を検索すると、約80件がヒットしました。
前述の通り、一次産業の盛んな初山別村。村内では、季節によって農家でのお手伝いを募集しているなど、一般企業以外でのお仕事も多いので、まずは役場へのご相談がおすすめです。
また、現在リモートワーク可能なお仕事に就いている方でしたら、転職をせず、初山別村でワーケーションという選択肢はいかがでしょうか。
村内ほぼ全域に光回線が通っているほか、みさき台公園内の「しょさんべつ温泉 岬の湯」内にはワークスペースが設けられ、個別ブースや少人数での会議が可能な空間もあります。
集中して作業した後、温泉に入ってリフレッシュというのも素敵なスタイルですね。
住まい事情:村営住宅を中心とした移住者向け住宅情報
初山別村へ移住される方の多くが、住まいとしてまずは村営住宅を選ばれるそうです。
村営住宅の入居者募集情報については、村の公式サイトでお知らせがあるので、こちらを参考にしてみてください。
また、初山別村では空き家バンク制度も整備されています。2023年11月現在は、すべて成約済みで利用可能物件はありませんが、今後物件が増えるかもしれません。興味のある方は村へのお問い合わせをおすすめします。
お問い合わせ先 | 企画振興室企画振興係 0164-67-2211 |
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なお、初山別村は「有明」「初山別」「豊岬」という3つのエリアに分かれています。このうち、コンビニや飲食店、役場などが集まり利便性の高いのが「初山別」で、子育て世帯の方や移住者の方に人気です。
初山別村移住者の声:自然と人々の温かさに魅了された暮らし
ここでは、実際に移住して初山別村に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。
- 豊かな自然に囲まれ、美しい星空が眺められる環境がとても気に入っている
- 冬は寒さが厳しい。雪が多く風も強いので、吹雪で一面が真っ白になることもしばしば
- 買い物をする場所は少ないけれど、ネットショッピングなども利用できるので、特に不便は感じない
- 地域の人達がみんな優しい。魚や野菜のおすそ分けをもらえることもあり助かっている
自然がいっぱいの環境と人々の温かさが魅力の小さな村で、都会ではなかなか味わえない“豊かな暮らし”を満喫している方が多いようです。
初山別村への移住ステップ:問い合わせから現地情報収集まで
初山別村への移住を検討している方は、まずは村役場へのお問い合わせがおすすめです。
また、村のことを知るためには、手描きの村内観光マップ「オロロンまっぷ(制作:留萌観光連盟)」もお役立ちです。
村内の施設や名所などから、地域の歴史、地元の人のみぞ知るツウな知識まで、初山別村を訪れたくなるような情報が満載。温かみのあるイラストにもほっこりします。
ぜひこちらも活用して、移住のイメージを膨らませてみてください。
初山別村移住相談窓口:詳細な問い合わせ先情報
担当課 | 企画振興室 |
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住所 | 北海道苫前郡初山別村字初山別96番地1 |
電話番号 | 0164-67-2211 |
対応時間 | 8:30~17:15 |
公式サイト | http://www.vill.shosanbetsu.lg.jp/shosanbetsu/u-i-turn_categories/ijuukurashi/ |