【大津町への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報|熊本県

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「熊本県菊池郡大津町(おおづまち)」での暮らしについてご紹介します。

大津町は、熊本市と阿蘇山の中間地点にある人口約36,000人のまちです。自然の豊かさと利便性の高さがバランスよく調和したエリアなので、「ほどほどに田舎で、日常生活に不便を感じない土地に移住したい」とお考えの方におすすめですよ。

また『18歳まで医療費無料』といったうれしい子育て支援が整備されていることから、子育て世代の移住希望者からも注目を集めています。

今回は大津町役場の総合政策課・総合政策係で主事を務めていらっしゃる平野さんにお話を伺いながら、大津町での暮らしや移住に関するお役立ち情報をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

大津町役場の総合政策課・総合政策係で主事を務めていらっしゃる平野さん

大津町での暮らしとは?主な4つの特徴をチェック

大津町の暮らしの特徴

阿蘇外輪山の山々に面したロケーションにあり、緑あふれる大津町。町内には阿蘇山を源とする白川が流れており、エリアによって原野や畑、水田といった多彩な地帯が形成されています。

そのようなのどかな風景が広がる一方で、スーパーやコンビニ、ドラッグストアといった生活に必要な施設がたくさん点在するなど利便性にも優れています。鉄道や道路交通網も充実しているほか、隣接の熊本空港もほど近く、陸だけでなく空のアクセスにも便利なまちです。

そんな大津町での暮らしは、以下のような方におすすめです。

  • 田舎すぎず、利便性にも優れた場所への移住を希望している方
  • 水や食べ物が美味しい土地で暮らしたい方
  • 子育てしやすいエリアを探している方

なぜ上記のような方におすすめなのか、ここからは大津町での暮らしにおける主な特徴を4つご紹介します。

特徴1:自然を満喫できるイベントやスポットが豊富

大津町の上井手の風景

大津町には、豊かな自然を存分に堪能できるようなイベントやスポットがたくさんあります。

イベントは年間を通じて数が多く、春には「桜まつり」と「つつじ祭」、夏には「地蔵祭り」、秋には「からいもフェスティバル」などが開催されます。なかでも4月中旬に行われる「つつじ祭」は満開のつつじを堪能できる華やかなイベントで、町の中心部にある歩行者天国を音楽隊のパレードや子どもたちの武者行列が練り歩いたり、昭和園にて音楽祭が行われたりと大いににぎわいます。

昭和園のつつじ
▲つつじ祭の開催場所のひとつである「昭和園」では、色とりどりのつつじを鑑賞できます

バイクやサッカーなどのスポーツイベントも盛んで、イベントへの参加を通じて地域の方との仲を深められますよ。大人も子どもも、自然に囲まれながら楽しい思い出をたくさん作れます。

また、大津町には国指定天然記念物の「北向谷原始林」をはじめ、「森林公園」や「清正公道公園」など自然豊かなレジャースポットも豊富です。ちなみに、子どもに人気の「大津中央公園」には熊本県出身の漫画家・尾田栄一郎氏が手がける人気漫画『ONE PIECE』のゾロの銅像が設置されており、町民にはもちろん町外、県外からも愛されています。

特徴2:水や食べ物が美味しい

からいもくんとからいも畑
▲大津町のマスコットキャラクター「からいもくん」が、からいも畑に参上!

大津町には以下のような特産品があり、移住者の方からも「水や食べ物が美味しい!」と評判です。

  • からいも
  • 銅銭糖(どうせんとう)(※1)
  • お茶
  • 芋焼酎

(※1)落雁(らくがん)であんこを包んだ伝統菓子

特に「からいも(さつまいも)」は、県内トップクラスの生産量を誇る大津町の名物です。秋に収穫したのち、寝かせて甘みを増した状態で出荷されており、ホクホクとした食感と心地良い甘みがやみつきになります。

平野さん
平野さん

からいもは大人気で、大津町のキャラクターはからいもをモチーフにした「からいもくん」です!若手農家さんがお菓子づくりも盛んに行っており、「道の駅大津」でも絶品スイーツを堪能できますよ。

特徴3:交通アクセスが便利

大津町の中心街の風景

大津町は、自然豊かなまちでありながらも交通の利便性は抜群です。

県庁所在地である熊本市へは車で約30分で行けるほか、熊本空港までは空港ライナー(ジャンボタクシー)にて15分。インターチェンジも車で20分圏内にあるため、電車・車・飛行機といった多彩な移動手段で便利に暮らせます。

なお、各地から大津町へのアクセスについては以下をご確認ください。

【車を利用する場合】

熊本市内から 約30分
九州自動車道 熊本ICから 約20分
九州自動車道 益城熊本空港ICから 約20分
福岡市から 約2時間
大分市から 約3時間

※縁結び大学独自調べ(2022年12月)

【電車を利用する場合(最寄駅:肥後大津駅)】

JR熊本駅からJR肥後大津駅まで 約35分
JR博多駅からJR肥後大津駅まで 約1時間40分

※縁結び大学独自調べ(2022年12月)

【飛行機を利用する場合】

東京(羽田)~熊本空港 約95分
東京(成田)~熊本空港 約95分
大阪(伊丹)~熊本空港 約65分
大阪(関西)~熊本空港 約65分
名古屋(中部)~熊本空港 約70分
沖縄~熊本空港 約85分

※熊本空港~大津町まで:約10分
※縁結び大学独自調べ(2022年12月)

特徴4:子育てしやすい環境が整っている

大津町は「子育てしやすいまち」として、子育て世代の方から評判を呼んでいます。町内には数多くの保育施設をはじめ、子育て支援センターや病児保育施設、ママ同士のコミュニケーションスペースなどが充実しており、地域の方に見守られながらゆとりある子育てライフを目指せますよ。

大津町子育て・健診センター外観
▲保護者同士の交流や親子で参加できるイベント、育児相談などを実施している「子育て健診センター」

また、授業の一環として田んぼ体験や芋掘り体験が行われている幼稚園・小学校もあり、「アウトドア学習を通じて豊かな心が育まれる」と評判です。子どもの遊び場も多いので、休日に家族でのびのびと身体を動かせますよ。

平野さん
平野さん

ファミリーの場合は「大津中央公園」や「昭和園」が遊具もありおすすめです。スポーツを楽しみたい方は、天然の芝生がある「大津町運動公園」をぜひ利用してみてください。

大津町運動公園の風景
▲サッカーやバスケットボール、バレーボールをはじめとする多種多様なスポーツを楽しめる「大津町運動公園」

なお、大津町には以下のような支援制度が整備されているため、ご夫婦やお子さまのいるご家庭はぜひチェックしてみてください。

  • こども医療費助成:0歳から高校3年生相当年齢までのこどもの医療費を全額助成
  • ひとり親家庭等医療費助成:ひとり親家庭の父または母、および児童の医療費を一部助成
  • 一般不妊治療費助成:人工授精の費用を夫婦1組につき5万円まで助成 など

>>大津町の子育て支援について詳しくはこちら

大津町の暮らしに関する情報

続いては、気候や病院、学校、交通など、大津町での暮らしに関するお役立ち情報をまとめました。

気候 1月:平均気温4.5°C
8月:平均気温27°C
※参考:気象庁ホームページ(最寄りの益城地点を参照)
人口 約36,000人(令和4年11月末日時点)
病院 病院・診療所:20件
歯科:12件
学校 保育所:9所
小規模保育所:4所
幼稚園:4園
認定こども園:2園
特別支援学校:1校
小学校:7校
中学校:2校
高等学校:2校
文化・芸術 【祭事・催事】
スポーツの森・大津ジョギングフェスティバル(2月)
桜祭り(3月~4月)
つつじ祭(4月)
地蔵祭(8月)
ホンダ夏祭り(8月)
からいもフェスティバルinおおづ(11月)
食べ物 銅銭糖・からいも・いも天・お茶・芋焼酎 など
交通 【空港】
熊本空港(阿蘇くまもと空港)

【鉄道】
九州旅客鉄道(JR九州)豊肥本線「肥後大津駅」

【路線バス】
一般路線バス

【高速道路】
九州自動車道の熊本ICや益城熊本空港インターチェンジが町外の近くにあり
娯楽 有名スポット:北向谷原始林(国指定天然記念物)・大津運動公園・昭和園・森林公園・大津つつじ園 など
近隣都市 菊陽町
菊池市
阿蘇市
合志市
上益城郡益城町
阿蘇郡西原村・南阿蘇村

大津町にはスーパーやコンビニなどが数多く点在しており、生活必需品の買い物に困ることはありません。また、車で10分ほどのところにある菊陽町には「ゆめタウン光の森」という大型ショッピングモールがあるため、大きな買い物も近場で事足ります。

町内では鉄道やバスも利用できますが、町民の主な交通手段は車です。車のほうが各所へのアクセスがしやすいため、もしも車を所有していない場合はマイカーの購入を検討することをおすすめします。

仕事情報:近隣も含めると多くの選択肢あり

大手の求人サイトで大津町における「正社員の求人数」を検索してみたところ、約2,600件がヒットしました。また、車で30分圏内の菊陽町や菊池市、阿蘇市も含めると約10,000件の豊富な求人があり、実際に町外へ働きに出ている方も多い印象です。
※参考:求人情報の一例(大津町内)
※参考:求人情報の一例(大津町から10km圏内)

なお、大津町の正社員における年収相場は約477万円です。高待遇の仕事を探している方は、相場を参考にしながら求人探しを行ってみてはいかがでしょうか。
※参考:年収相場の一例

住まい情報:空き物件が少ないため、早めの申し込みが必須

大手の賃貸情報サイトで大津町の賃貸物件を検索したところ、数件の物件情報が見つかりました。1LDKや2DKの間取りが多く、家賃は4~5万円程度です。
※参考:大津町における賃貸物件の一例

「空き家バンク」もあるので、戸建てを希望する場合はこちらもチェックしてみてください。

平野さん
平野さん

住むエリアとしては、肥後大津駅周辺が人気です。農業希望者の場合は、町の北側、南側を拠点をする方が多くみられますよ、

また、大津町にはリーズナブルな家賃で利用できる町営住宅(※)もあります。ただし、町営住宅には細かな利用条件が設けられているため、まずは以下にて概要をチェックしてみてください。
※町内に居住しているもしくは勤務先がある人が対象

>>大津町の町営住宅について詳しくはこちら

大津町へ移住した方の体験談

大津町へ移住した方の体験談

ここでは、実際に大津町へ移住した方の体験談をチェックして、リアルな暮らしをイメージしてみてください。

  • 美しい自然と美味しい食べ物に囲まれて、健康的な日々を過ごせることに大満足
  • 買い物がとてもしやすい!歩いて行ける範囲で生活必需品が揃うので、田舎ながらも利便性が高いまちだと感じる
  • 公園が多いため子どもを遊ばせやすく、子育て支援も手厚いことがうれしい
  • 地域の方がみな温かく、イベントも多いので楽しい

大津町へ移住した方の多くが、自然が身近にあることや食べ物が美味しいこと、人が温かいことに対して感激している印象です。また、のどかな風景が広がる田舎町でありながらも不便なく暮らせる点や、子育て環境が背備されている点についても満足の意見が多くみられました。

そのため、大津町はほどよく田舎でほどよく都会な場所を好む方、のびのび子育てを楽しみたい方などにおすすめです。

大津町への移住に向けて行いたい3つのステップ

大津町への移住に興味をお持ちの方は、ぜひ以下のステップに沿って計画を進めてみてください。

【ステップ1】移住について相談する

大津町での暮らしが希望条件に合っているかどうかを知るために、まずは大津町への移住について相談することから始めてみましょう。大津町役場の総合政策課が窓口となっており、電話はもちろん問い合わせフォームにて連絡することも可能です。

>>大津町役場の総合政策課へのお問い合わせフォームはこちら

【ステップ2】移住時に利用可能な支援制度をチェック

次に、移住者向けの「移住支援金」制度に注目してみましょう。諸条件に当てはまる場合に、2人以上の世帯の移住者には100万円、単身の場合は60万円が支給されます。

>>大津町移住支援金について詳しくはこちら

【ステップ3】現地に足を運んでみる

大津町への移住を本格的に検討し始める前に、可能であれば現地に足を運んでみるとよいでしょう。ちなみに、2019年11月には移住ツアー×合同就職面談会「くまもと大内覧会」が開催され、大津町の人気スポットを巡ったり、地場企業とのマッチングが行われたりと大盛況でした。

今後の開催日は未定ですが、タイミングが合えばそういったイベントに参加するのもおすすめです。

大津町への移住に関するお問い合わせ

担当課 大津町役場 総合政策課
住所 〒869-1292
熊本県菊池郡大津町大字大津1233
電話番号 096-293-3118
対応時間 平日8:30~17:15
公式サイト https://www.town.ozu.kumamoto.jp/