小美玉市への移住はどう？暮らし・仕事・住居・支援内容を解説
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「茨城県小美玉市（おみたまし）」での暮らしや移住情報をご紹介します。
茨城県のほぼ中央に位置する小美玉市は、東京から常磐線で約60分、車では約90分でアクセス可能な人口約47,000人のまちです。日本で2番目に大きい湖の「霞ヶ浦」に面する水と緑が豊かなエリアで、自然あふれる環境でのんびりと暮らしたい方にぴったりですよ。
小美玉市には、茨城空港があり国内の主要都市やアジア圏へお出かけしやすく、空港の駐車場は無料で利用できます。また、子育て支援に力を入れており、18歳までの医療費無償化や中学校給食費無償化など様々な取り組みを行っています。旅行好きな方や子育て世帯の方から人気の移住先となっています。
今回は小美玉市政策企画課主事・皆藤さんにお話を伺いながら、小美玉市での暮らし・仕事・住居・支援内容などを詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
小美玉市の暮らしとは？主な4つの特徴をご紹介
小美玉市は霞ヶ浦の北端にあり、霞ヶ浦の湖岸からは年に数回、筑波山に太陽が沈む「ダイヤモンド筑波」を眺めることができます。また、春には菜の花と桜、秋にはコスモスが一面に咲き誇る「希望ヶ丘公園」といった自然豊かな観光スポットも多く、日々の暮らしの中で自然の美しさに触れることができる風光明媚なまちです。
▲小美玉市では5月中旬と7月中旬頃に「ダイヤモンド筑波」を鑑賞できます
公式：ダイヤモンド筑波
▲春には、菜の花畑に整備された散策路から桜×菜の花の絶景を眺められます
公式：希望ヶ丘公園
そんな小美玉市には、主に下記のような特徴があります。
- 茨城空港やJR羽鳥駅があり、各地へのアクセスに便利
- 農業が盛んで食べ物が美味しい
- 「ダイヤモンドシティ・プロジェクト」によって楽しい暮らしが叶う
- 子育て・教育環境が魅力的
具体的な魅力について、以下で詳しく見ていきましょう。
特徴1：茨城空港やJR羽鳥駅があり、各地へのアクセスに便利
小美玉市の東部には、北関東の空の玄関口である「茨城空港」があります。国内の主要4都市と台北には定期便が就航し、旅行や出張などに大変便利です。
公式：茨城空港
茨城空港は、航空自衛隊との共同飛行場で百里基地と隣接しています。そこで毎年行われる「航空祭」が大変人気です。戦闘機の展示飛行や模擬戦闘、地上攻撃など見どころが多く、国内外から多くの観光客が訪れます。
▲「航空祭」では航過飛行や機動飛行のほか、ブルーインパルスによる航空ショーも行われて大人も子どもも大興奮！
公式：百里基地
また、小美玉市の西部には陸の玄関口であるJR羽鳥駅があり、東京へは約60分でアクセス可能です。都内への通勤・通学もしやすいため、なかには2拠点生活で週末のみ小美玉市で過ごす方もみられます。
特徴2：農業が盛んで食べ物が美味しい
農業が盛んで、特産物が多いことも小美玉市の魅力です。特に鶏卵においては全国トップクラスの出荷量を誇るほか、生乳の生産量も茨城県内第1位となっています。
小美玉市特産の卵と牛乳を使用した「おみたまプリン」は、フレッシュで濃厚な味わいがクセになる絶品です。また、小美玉産の新鮮な牛乳をふんだんに用いて発酵させた「おみたまヨーグルト」も市民が誇る逸品で、なめらかなのどごしと心地良いクリーミーな味わいを楽しめます。
▲おみたまプリンは、茨城空港や「空のえき そ・ら・ら」等で購入できます
また、いちごやニラ、れんこんといった農産物の出荷量も多く、日々の食卓で地場産食材の恵みを存分に堪能できますよ。ちなみに、小美玉市の特産品や農産物は茨城空港に隣接する「空のえき そ・ら・ら」に各種取り揃えていますのでぜひお立ち寄りください。
▲小美玉の「美味しい」が充実！空のえき そ・ら・ら
▲空のえき そ・ら・らの直売所には、小美玉市内の農家が手がけた農産物がずらり
▲物産館には「おみたまプリン」や「おみたませんべい」といった小美玉市内の特産品や、茨城県内の名産品が種類豊富に揃っています
特徴3：「ダイヤモンドシティ・プロジェクト」によって楽しい暮らしが叶う
小美玉市はシティプロモーションに尽力しており、“住民ひとりひとりが輝けるまち”を目指したプロジェクトを進めています。
市の特産品である生乳を生かした「ヨーグルト」の大々的なPRイベントとして、全国で初めての「ヨーグルトサミット」を小美玉市で開催しました。北は北海道から南は九州まで、全国各地のご当地ヨーグルトが集結し、物産展ライブ演奏、お笑いライブなどのさまざまな催しが行われました。現在は岡山県真庭市、福島県いわき市と引き継ぎ全国的なイベントとなっています。
▲ヨーグルトサミットは大盛況！東京や神奈川、千葉といった県外からの来場者もたくさんみられました
▲過去のヨーグルトサミットで行われた「ヨーグルト早飲み全国大会」
地域の方の幸せにつながるシティプロモーションを行っている自治体を表彰する「シティプロモーションアワード」において、小美玉市は金賞を受賞いたしました。たくさんの方が小美玉の魅力を見つけ、その魅力とともに暮らしを楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ちなみに、小美玉市では毎月発行の広報紙に本市にふるさと納税をしていただいた方からの応援メッセージや小美玉市に関係のある方のメッセージを掲載するなど、移住者に地元の魅力を伝える活動も活発に行っています。移住者からは「こんな魅力もあったんだ！と移住後に気づき、暮らしがさらに楽しくなった」といった声が多く寄せられており、そういった点からも小美玉市が“郷育”を大切にしている素敵なまちであることがうかがえます。
特徴4：子育て・教育環境が魅力的
子育て・教育環境が魅力的であることも、小美玉市の暮らしにおける大きな特徴です。
まず子育て環境においては、保育園や幼稚園に入園しやすく、仕事と子育てを両立しやすい環境が整備されています。また、下記のような子育て支援が設けられており、ゆとりを持って育児ができる点もうれしい魅力です。
| 出産祝い金 | 第1子に10万円、第2子に15万円、第3子に20万円、第4子に25万円、第5子以降に30万円を給付（国の子育て応援給付金5万円を含む） |
|---|---|
| ベビーシート貸出 | 自動車同乗中の乳幼児の保護及びベビーシート・チャイルドシートの普及促進を目的として、ベビーシートを1年間貸出 |
| 医療費無償化 | 子どもの入院、外来でかかる自己負担の全額を市で助成 |
| 中学校給食費無償化 | 市内に住所を有している中学生の給食費の無償化 など |
公式：小美玉市子育て支援
また、小美玉市の教育環境においては、小学校から中学校までの義務教育を一貫して行う「義務教育学校」が2校ある点が特徴的です。小学生高学年のうちから教科担任制のもと、より専門的な教育を受けることができます。
さらに注目したい点が、中学2年生と義務教育学校8年生を対象に「ライフデザインセミナー事業」を行っていること。仕事や結婚、出産や子育てといった具体的なライフプランを自分事として考える特別講座で、生徒からは「中学生のうちから将来について真剣に考え、先生からアドバイスをもらえて有意義な時間だった」などと評判です。
▲過去に小川北義務教育学校で行われたライフデザインセミナーの様子
小学校1年生に上がる際に、新入学児童への記念品として実施しているランドセルのプレゼントは、ご好評いただいております。黒・紺・茶・赤・紫・水色の6色があり、お好みのカラーをお選びいただけますよ。
▲ランドセルの見本展示会もあり、実物を見ながら色選びを行えます
▲こちらはランドセル贈呈式の様子。入学への期待がぐっと膨らむ瞬間です
小美玉市の暮らしに関する情報
続いては、気候や病院、学校、交通など、小美玉市での暮らしに関連するお役立ち情報をまとめました。
| 気候 | 1月：平均気温3.3℃ 8月：平均気温25.6℃ ※参考：気象庁ホームページ（小美玉市内には観測地点がないため、近隣の水戸市のデータを参照） |
|---|---|
| 人口 | 約47,000人（令和6年1月1日時点） |
| 病院・クリニック | 約48院 |
| 学校 | 保育施設：16園 小学校：5校 中学校：2校 義務教育学校：2校 |
| 名所・観光 | 空のえき そ・ら・ら、希望ヶ丘公園、民家園など |
| 行事・イベント | おみたま花火大会、小川の祇園祭、百里基地航空祭など |
| 交通 | 【鉄道】 JR常磐線「羽鳥駅」 【バス】 関鉄グリーンバス 小美玉市コミュニティバス「おみたん号」 【空港】 茨城空港 【道路】 常磐自動車道「石岡 小美玉SIC」 国道6号 国道355号 など |
| 隣接自治体 | 笠間市、茨城町、鉾田市、石岡市、行方市 |
小美玉市にはスーパーやドラッグストア、コンビニ、直売所等の施設が多数点在しており、日常のお買い物に困ることはありません。病院やクリニックも多く、かかりつけ医を見つけやすい環境です。
ちなみに市内の移動は車が便利です。住むエリアにもよりますが、もし車を所有していない場合は移住を機に購入を検討するとよいでしょう。
平坦で自然災害が少ない気候風土に恵まれ、可住地面積はとても広いです。
仕事情報：小美玉市内はもちろん、近隣の水戸市や土浦市で働く人も多い
大手の求人サイトで小美玉市における「正社員の求人数」を検索すると、1,200件ほどが該当しました。車で30分圏内のエリアまで範囲を広げて探すと約27,000件がヒットしました。市外も含めて探すと多くの選択肢の中から求人探しを行えます。
参考：求人情報の一例（小美玉市内）
参考：求人情報の一例（小美玉市から25km圏内）
市内でも十分選択肢はありますが、車で30～40分ほどの水戸市や土浦市で働く方も多くみられます。
なお、小美玉市内における世帯年収の相場は約489万円です。「小美玉市で暮らすにはどのくらいの年収が必要？」と気になっている方は、ぜひ上記の数字を参考にしながら仕事探しを行ってみてください。
参考：小美玉市における世帯年収相場の一例
住まい情報：賃貸・売買物件ともにJR羽鳥駅周辺に多数あり
大手の不動産情報サイトにおいて小美玉市における賃貸物件の相場を調べてみたところ、1Kや1DK、1LDK、2LDKといった間取りの物件が4～5万円で出回っています。また、売買物件の場合は1,200～2,000万円程度の価格相場となっており、賃貸・売買ともに十分な数の選択肢の中から住まい探しを行える印象です。
参考：小美玉市における賃貸物件情報の一例
参考：小美玉市における売買物件情報の一例
羽鳥駅周辺は交通の利便性が高く、多彩なジャンルのお店が集結しているおすすめのエリアで、実際に移住者の方も数多く住んでいらっしゃいます。
また、小美玉市には空き家バンクの物件もありますので、住まい探しの際はぜひあわせてチェックしてみてください。
公式：小美玉市空き家バンク
ちなみに、小美玉市へ移住するタイミングによっては、住宅取得費に対する補助金を受け取れる可能性があります。詳細はぜひ以下のページにてご確認ください。
小美玉市へ移住した方の体験談
ここでは、実際に小美玉市へ移住した方の体験談をご紹介します。
- 自然が豊かで空気が美味しく、農業が盛んなので新鮮な農産物が手軽に手に入ります。それでいて県内外へのアクセスもしやすく、のどかな環境で便利に暮らせる点が小美玉市の魅力だと思います。
- 小美玉市の手厚い子育て・教育環境に魅力を感じて移住を決めました。子どもたちは田んぼに入ったり、小川でザリガニ釣りをしたりと自然と触れ合うことが大好きで、のびのびと成長する姿に「ここに移住してきてよかった！」と日々感じています。
- 平日は東京でオフィスワークを、週末のみ小美玉で畑仕事を楽しみながら過ごしており、充実の二拠点生活を満喫しています。ここは夜になると本当に静かで真っ暗になるため、質の高い睡眠によってパワーチャージでき、平日の仕事を頑張れています。
水と緑あふれる自然環境が身近にありながらも交通の利便性が高く、そういった“バランスの良さ”が決め手となって小美玉市へ移住する方が多い印象を受けました。また、子育て支援が充実している点や、教育環境に魅力がある点に満足している方も多く、自然に囲まれながらも便利な暮らしがしたい方、子育てしやすいまちへの移住を希望する方などにぴったりなまちだと感じました。
小美玉市への移住ステップ
小美玉市への移住に興味をお持ちの方は、まずはぜひ以下の移住窓口へ相談してみるとよいでしょう。また、現地に足を運んで市内の雰囲気や生活の利便性、学校・病院等の場所などをご自身の目で確認することで、小美玉市での暮らしをイメージしやすくなります。
「おみたま花火大会」などのイベント日程に合わせてお越しいただくと小美玉市の魅力に触れられるほか、市民の雰囲気もおわかりいただけると思います。まずはぜひ旅行感覚で、気軽に遊びに来てくださいね。
公式：おみたま花火大会
小美玉市への移住に関するお問い合わせ
| 担当課 | 小美玉市役所 市長公室 魅力発信課 |
|---|---|
| 住所 | 〒319-0192 茨城県小美玉市堅倉835 |
| 電話番号 | 0299-48-1111 |
| 対応時間 | 平日8:30～17:15 |
| 公式サイト | ▼公式サイト https://www.city.omitama.lg.jp/ ▼移住定住ポータルサイト http://iju.city.omitama.lg.jp/ |