毛呂山町への移住はどう?暮らし・仕事・住居・支援内容を解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「埼玉県毛呂山町(もろやままち)」での暮らしや移住情報をご紹介します。

埼玉県南西部に位置する毛呂山町は、流鏑馬をはじめとする伝統行事や鎌倉街道上道などの史跡、日本最古のゆずである「桂木ゆず」の産地として知られるまちです。町内には豊かな自然が広がっており、キャンプや釣り、川遊びといった自然のアクティビティを手軽に楽しめます。

その一方で、「JR八高線」と「東武越生線」の2つの鉄道路線があるなど公共交通機関網が整っていたり、町内に医療・教育施設や買い物スポットが充実していたりと、生活の利便性が高い点も魅力のひとつ。”ちょうどいい暮らし”が叶うまちとして、近年大きな注目を集めています。

今回は毛呂山町役場企画財政課のご担当の方にお話を伺いながら、毛呂山町での暮らし・仕事・住居・支援内容などを詳しくご紹介します。

本日お話を伺った方
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毛呂山町役場 企画財政課

担当者さん

毛呂山町の暮らしとは?主な3つの特徴をご紹介

毛呂山町の暮らしの特徴

毛呂山町は、東側に鶴ヶ島市と坂戸市、西側に飯能市と越生町、南側に日高市、北側に鳩山町に囲まれた、人口約32,000人のまちです。町内には東武越生線の駅が3駅、JR八高線の駅が1駅あり、首都圏へ約1時間~1時間半程度でアクセスできることから、ベッドタウンとして発展しつつあります。

武州長瀬駅の外観
▲東武越生線の「武州長瀬駅」からは、川越駅まで約30分、池袋駅まで約60分の好アクセス

そんな毛呂山町には、下記のような特徴があります。

上記の特徴について、以下で詳しく見ていきましょう。

特徴1:豊かな自然が身近にある

毛呂山町の桜並木
▲町内で撮影した夜桜

毛呂山町の西部は黒山自然公園に指定されており、春には桜、夏にはホタル、秋には紅葉といった四季折々の自然を感じながら過ごせます。また、町内には畑や果樹園も多く、特産のゆずをはじめとする新鮮な果物・野菜がお手頃価格で手に入ることもうれしい魅力です。

毛呂山町におけるホタルの光景
▲5月下旬にはヒメボタル、6月上旬からはゲンジボタルが乱舞する幻想的な光景を眺められる

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担当者さん

滝ノ入地区にある「特産の里直売所」では、12月の第2土曜日・日曜日に『ゆず祭り』を開催しています。ゆずやゆずの加工品、地元特産品などを種類豊富に販売しており、毎年大盛況です。

さらに、毛呂山町にはキャンプ場やハイキングコース、釣りスポットもたくさん点在しているため、アウトドアレジャーを身近に楽しめるでしょう。都心への利便性も重視しつつ、自然とともに暮らせるまちへの移住を希望する方にぴったりなまちです。

特徴2:子育て・教育環境が整備されている

毛呂山町のゆずの里保育園の様子▲町内の保育園の様子

毛呂山町には、子育て・教育環境にも魅力があります。

まず子育て環境として注目したいのが、保育施設が8園あり、子どもを預けやすい環境が整っていること。また、下記のような手厚い支援制度が整備されていることから、ゆとりを持って子育てに臨める点もおすすめポイントです。

  • 出産・子育て応援ギフト:妊娠届出後に5万円、出産後に5万円を支給
  • こども医療費助成:18歳までの医療費を全額助成
  • もろっ子はぐくみ応援金:小学校に新入学する児童を対象に1人あたり2万円を支給(双子・3つ子などの多胎児には1人あたり1万円加算) など

公式:毛呂山町子育て応援サイト「お金のサポート」

毛呂山町の公園
▲町内には遊具のある公園もあり、子どもの遊び場には困らない

次に、毛呂山町の教育の取り組みを紹介します。

放課後学習教室 小学3、4年生の希望者を対象に、児童の安全・安心な居場所づくりや学習習慣の定着を目的とした学習教室を開催しています。
中学生学力アップ教室

中学1、2年生の希望者を対象に放課後や夏休み期間中に、数学を中心に家庭での自主学習につながるような学習教室を開催しています。

毛呂山町の放課後学習教室の様子▲放課後学習教室の様子

毛呂山町の中学生学力アップ教室の様子
▲中学生学力アップ教室の様子

また、毛呂山町は歴史・文化の継承と郷土を愛する心の育成も行っており、小中学校へ流鏑馬に関する出前講座を実施。出雲伊波比神社の流鏑馬は1000年近く続く神事で、弓を射る「乗り子」と呼ばれる乗馬者は小学5・6年生~中学生くらいまでの子どもが選ばれることが特徴です。

毛呂山町の流鏑馬行事▲流鏑馬は埼玉県に伝わる伝統行事で、毎年行っているのは毛呂山町のみ

なお、毛呂山町には埼玉医科大学と日本医療科学大学のキャンパスがあり、医療関係への進路を目指す学生にも恵まれた環境です。

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担当者さん

毛呂山町では大学等の在学中に奨学金を借り入れて卒業後に返還を行う方に対し、返還額の一部の補助を実施しています。奨学金の返還額そのものの補助は制度開始当初(令和4年度)において県内初であり、大変ご好評いただいております。

特徴3:医療機関が充実している

毛呂山町は2023年3月に『健康づくりのまち』宣言を行っており、町民ひとりひとりが健康で幸せに暮らせるまちを目指して多彩な施策を展開しています。

公式:毛呂山町健幸づくりのまち宣言について

特に注目したい点が、医療機関が充実していること。人口10万人あたりに対する医師数・就業看護師数・病院の病床数が埼玉県内においてすべて1位となっており、もしもの時にすぐに医療を受けられる環境が整っています。

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担当者さん

救急でかかれる大学病院もあるので安心感が大きいです。

毛呂山町の暮らしに関する情報

秋の鎌北湖の様子
▲秋の鎌北湖。鎌北湖は季節によってさまざまな表情を見ることができます。

続いては、気候や病院、学校、交通など、毛呂山町での暮らしに関連するお役立ち情報をまとめました。

気候 1月:平均気温2.6℃
8月:平均気温26.3℃
※参考:気象庁ホームページ(毛呂山町内には観測地点がないため、近隣の鳩山町のデータを参照)
人口 約32,000人(2024年4月1日時点)
病院・クリニック 約35院
学校 保育施設:8園
小学校:4校
中学校:3校
高校:1校
大学:2校
名所・観光 毛呂山町ゆずの里オートキャンプ場、出雲伊波比神社、鎌北湖など
行事・イベント 流鏑馬、産業まつりなど
交通 【鉄道】
・JR八高線「毛呂駅」
・東武越生線「東毛呂駅」「武州長瀬駅」「川角駅」

【路線バス】
・川越観光バス
・国際興業バス
・コミュニティバス(もろバス)

【主要道路】
・県道30号線(飯能寄居線)
・県道114号線(川越越生線)
・県道39号線(川越坂戸毛呂山線)
近隣都市 鳩山町、越生町、飯能市、日高市、鶴ヶ島市、坂戸市

毛呂山町にはスーパーやドラッグストア、コンビニなどが充実しており、普段の買い物に困ることはありません。近隣の入間市には大型アウトレットモールの「三井アウトレットパーク入間」、飯能市には北欧をテーマにした「ムーミンバレーパーク」といった人気のスポットがたくさん点在しており、ファッション・インテリア関連のショッピングやレジャーも手軽に楽しめます。

公式:三井アウトレットパーク入間
公式:ムーミンバレーパーク

また、町内にはJR八高線と東武越生線が走っているほか、関越自動車道や圏央道にもほど近いロケ―ションにあることから、遠出もしやすい便利なエリアです。住民の移動手段は車が主流となっているため、移住の際はマイカーの所有や駐車場の確保を検討するとよいでしょう

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担当者さん

コミュニティバスの「もろバス」が駅や公共施設などを結んでおり、ちょっとした用事であれば車がなくても不便なく生活できますよ。

公式:毛呂山町子育て応援サイト「もろバス」

仕事情報:近隣エリアも含めると多くの選択肢あり

大手の求人サイトで毛呂山町における「正社員の求人数」を検索してみると、600件ほどがヒットしました。車で30分圏内までエリアを広げて探すと5万件以上の求人が公開されているため、近隣エリアの求人も候補に入れると仕事を見つけやすいでしょう。(2023年12月時点)

参考:求人情報の一例(毛呂山町内)
参考:求人情報の一例(毛呂山町から25km圏内)

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担当者さん

特に坂戸市や川越市、鶴ヶ島市などに通勤される方が多いようです。町内に医療機関が豊富にあることから、医療関係の仕事に就く方もたくさんいらっしゃいます。

ちなみに、毛呂山町で勤務する正社員の世帯年収相場は「約424万円」です(2022年4月末時点)。ぜひ仕事探しの際の参考にしてみてください。

参考:年収相場の一例

住まい情報:賃貸・売買物件ともに充実。補助を受けてマイホームを設ける方も多い

毛呂山町における賃貸マンション・アパートの相場はワンルームや1Kで2~3万円、1LDKや2LDKで4.5~5万円、3LDKで8万円ほどです。首都圏への距離感を考慮すると、大変お手頃な価格相場となっています。(2023年12月時点)

参考:毛呂山町における賃貸物件情報の一例

また、売買物件においては、中古住宅なら400~3,500万円程度と幅広く、新築なら3,000~3,500万円ほどです。小さなまちでありながら賃貸・売買ともに物件数が多いため、住まい探しに困ることはないでしょう(2023年12月時点)

参考:毛呂山町における中古住宅・一戸建て購入情報の一例

また、毛呂山町では空き家の情報を提供するサイト「空き家情報館」を運営しており、そちらにも賃貸・売買物件の情報が掲載されています。ぜひ合わせてチェックしてみてください。

公式:毛呂山町空き家情報館

さらに注目したい点が、毛呂山町の手厚い住宅支援制度です。新築・住宅購入時や中古住宅のリフォーム時に補助を受けられるため、そちらを活用しながらマイホームを設ける方も多くみられます。

公式:毛呂山町定住促進補助金について

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担当者さん

三世代近居による住宅取得補助と空き家の改修の補助を2023年度より統合し、新たな制度を運用しています。以前より使いやすくなった補助金となっており、申請者は前年比で2倍以上と大変好評です。

毛呂山町へ移住した方の体験談

毛呂山町へ移住した方の体験談

ここでは、実際に毛呂山町へ移住した方の体験談をご紹介します。

  • 毛呂山町は自然豊かで、キャンプや水遊びなどをアウトドアレジャーを手軽に満喫できる点が気に入っています。夏の夜にホタルが舞う光景も楽しみのひとつです。
  • 家の前に小川が流れている環境に一目惚れし、毛呂山町への移住を決めました。子ども関連の支援制度や子育て支援センターなどが充実しているため、子どもが3人いてもゆとりを持って生活できています。
  • 毛呂山町にはスーパーやドラッグストアが複数あるほか、病院の数も豊富で、生活するのに意外と便利です。また、地域の方々がとても気さくで、優しく接してくださることもこの町の魅力だと感じています。

特に自然豊かでありながら利便性が高い点や、子育て・教育環境が充実している点を評価する声がたくさん挙がっています。自然に囲まれた環境で不便を感じずに暮らしたい方や、のびのびと子育てできる場所への移住を検討している方にぴったりなまちだと感じました。

毛呂山町への移住ステップ

毛呂山町役場
▲毛呂山町役場

毛呂山町での暮らしに興味のある方は、まずは毛呂山町役場へ移住・定住について相談してみるとよいでしょう。また、現地に足を運んでエリアの雰囲気や交通・住まい事情、買い物施設や公共施設の位置などを確認することも大切です。

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担当者さん

出雲伊波比神社の流鏑馬は例年11月3日と3月第2日曜日の年2回行われます。まずは観光感覚でぜひ遊びに来てくださいね。

公式:毛呂山の流鏑馬

毛呂山町への移住に関するお問い合わせ

担当課 毛呂山町役場・企画財政課
住所 〒350-0493
埼玉県入間郡毛呂山町中央2丁目1番地
電話番号 049-295-2112
対応時間 平日8:30~17:15
公式サイト ▼毛呂山町公式サイト
https://www.town.moroyama.saitama.jp/
▼毛呂山町移住定住ポータルサイト
https://www.town.moroyama.saitama.jp/ijuteijusite/index.html