茨城県水戸市で暮らす魅力とは?移住に役立つ仕事・住まい・支援の情報

この記事では関東圏での移住を考えている人に向けて、茨城県水戸市の魅力や生活環境、仕事・住まいなどについてご紹介します。

水戸市は仕事の選択肢が広く、自然環境や文化も豊かな、ワーク・ライフのバランスを取りやすいエリアです。教育機関や医療施設が整っていることも人気の理由のひとつです。

今回は、水戸市の市長公室政策企画課政策審議室で働く川野辺さんに、地域の特色や支援制度など、移住に役立つ情報を教えてもらいました。

水戸市の市長公室・政策企画課・政策審議室で働く川野辺さん

水戸市の3つの特徴

茨城県水戸市の暮らしの特徴のタイトル画像

水戸市は、テレビドラマの「水戸黄門」でよく知られるように、水戸徳川家の城下町として発展した歴史を持ちます。市内には徳川家ゆかりのスポットが多く残っていますよ。

現在も東京から約100キロメートルという立地の良さから、経済や文化・スポーツなど多様な面において、近隣エリアの中心地としての役割を担っています。

暮らしやすく、教育・子育て環境も整っていることから、子育て世帯からの注目度も高いまちですよ

それでは、水戸市での生活の魅力について、順に見ていきましょう。

特徴1:都会の暮らしも自然も楽しめる「コンパクトシティ」

水戸芸術館を中心に見た水戸市の風景

水戸市では第三次産業が盛んで仕事が多く、買い物をしようと思えばショッピングモールやアウトレット、商店街から百貨店までそろっています。

一方で少し車を走らせると、海や山の自然に触れることができて、アウトドアを楽しめます。このように近場で幅広い活動を行える「コンパクトシティ」であることが、大きな魅力だと言えます。

もちろん首都圏にも出て行きやすいですし、近くに茨城空港があるため遠方への旅行も快適です。

川野辺さんのアイコン
川野辺さん

移住して来られた方からは「なんでも揃っている」と言っていただくことが多いです。まさに水戸市が目指すコンパクトシティの魅力を感じてくださっているのだと思います。

また、水戸市では、四季折々の自然の魅力を感じることができます。

初春には偕楽園の梅、春は千波湖の桜、初夏は七ツ洞公園のホタル、夏は海水浴や川遊び、秋は果物狩り、冬は少し足をのばしてスキーと、一年を通して自然を満喫できますよ。

水戸市の梅まつりで満開になっている梅の木々
▲満開の梅が圧倒的な景観を生みだす「梅まつり」は人気のイベントの一つ

仕事も余暇も充実させたい人には、まさに理想的な地域だと言えるでしょう

水戸市の自然や観光スポットの詳細については、茨城県の公式観光サイト「観光いばらき」をチェックしてみてください。

>>公式:観光いばらき(水戸市)

特徴2:教育・子育て環境が充実。多彩な遊び場も

水戸市の子育て広場の活動の様子

水戸市の魅力の一つが、教育・子育ての環境が整っていることです。

水戸市では、小・中学校新入生応援金や中学校給食費の無償化など、子育て世帯の経済的負担の軽減にも力を入れており、今後拡大される予定です。

教育に関しては保育所から大学まで幅広い選択肢が用意されており、就職先も多いため、ずっと水戸市で生活する人も少なくないようです。

保育所の待機児童数については、受け入れ数の増加に力を入れてきた結果、近年は一桁台で推移しています。

水戸市には、学区をまたいで通学できる「小規模特認校」があります。それぞれICT教育、理科、体育などに特化しているので、特色ある教育を受けることが可能です

市立の小中学校は空調設備が整っており、トイレも洋式化されています。

また、小学生の居場所づくりとして「放課後学級」を実施しており、小学校6年生までの希望者全員を受け入れています。

さらに市内には千波湖周辺をはじめとして、子供の遊び場がたくさんあります。特に「少年の森」は、大規模な遊具や芝生広場があって人気です。千波湖には白鳥もいますよ。

水戸市内の公園に設置された大型の遊具で遊ぶ子供たち
▲千波湖の周辺には大型の遊具を備えた公園などもあり、親子連れでにぎわっている

また各市民センターでは、子育て中の親子向けの「子育て広場」が開催されています。月に数回程度開かれており、地域での交流を促進しています。

周産期医療施設として市内の3施設が指定を受けていたり、水戸市休日夜間診療所や茨城県立こども病院では深夜帯の小児救急を受け入れていたりと、医療環境も充実していますよ。

このほかの水戸市での子育ての特徴や各種の支援については、水戸市の公式移住サイト「水戸暮らし」をご覧ください。

>>公式:水戸暮らし(水戸の子育て)

特徴3:スポーツ・文化・イベントが盛りだくさん

水戸市の水戸黄門まつりの様子

水戸市にはスポーツ施設や文化施設が多いのも特徴です。

スポーツでは、バスケットボールやサッカーが盛んで、数々のスタジアムがあります。BリーグのB1、JリーグのJ2に入るプロチームもありますよ。2023年1月には、Bリーグオールスターゲームが開催されました。

また音楽、演劇、美術の複合文化施設である水戸芸術館では世界的な指揮者・小澤征爾(おざわせいじ)さんが館長を務めるなど、文化面でも特色があります。

水戸市にある水戸芸術館の外観
▲音楽、演劇、美術の複合文化施設である水戸芸術館があるなど、まちの文化レベルは高い

さらに水戸の梅まつり、水戸黄門まつりなど、年間を通して多彩なイベントが開催されています。

趣味を楽しみたい人、イベントが好きな人には、ぴったりのエリアだと言えるでしょう。

>>公式:水戸暮らし(水戸の暮らし)

水戸市の暮らしに関する情報

水戸市にある千波湖

次は水戸市での生活をイメージするために、暮らしに関する情報について見てみましょう。

気候 ・1月平均気温:3.3℃
・8月平均気温:25.6℃
※参考:気象庁
人口 ・人口:268,389人
・世帯数:125,252世帯
病院 病院数:25、診療所数:247
学校 ・保育所:58、認定こども園:19、幼稚園:11
・小学校:35校
・義務教育学校:1校
・中学校:19校
・中等教育学校:1校
・高校:17校
・専門学校:23校
・大学:2校
文化
芸術
弘道館、水戸芸術館・アートタワー、水戸黄門まつり、偕楽園など
食べ物 納豆、常陸牛、うなぎ、水戸藩らーめん、梅酒
交通 【電車】
・JR(常磐線・水郡線):水戸駅、偕楽園駅(臨時駅)、赤塚駅、内原駅
・鹿島臨海鉄道(大洗鹿島線):水戸駅、東水戸駅、常澄駅
【路線バス】
・茨城交通
・関東鉄道
・関鉄グリーンバス
近隣都市 ひたちなか市、笠間市、大洗町

水戸市の気候は、比較的温暖で過ごしやすいという、関東平野の特徴が見られます。四季を通じてイベントがある中でも、特に2月から4月にかけて行われる、梅まつり・桜まつりが人気です。移住の下見をするなら、観光もかねて春先を選ぶのがおすすめですよ。

また電車もバスも整備されているため、市街地の中心部に住むなら車がなくても大きな不自由はないようです。もちろん、アウトドアなどをアクティブに楽しみたい人なら車は必須ですね。

医療環境では、水戸市休日夜間緊急診療所があり、休日や夜間の急な病気やケガにも、365日対応してもらうことが可能です。

なお東京までの所要時間は、電車で約1時間15分、車で約1時間40分となっています。通勤も視野に入る距離だと言えるでしょう。

仕事:十分な求人数。リモート・起業の環境も整備

水戸市の市街地を走るバス

大手の求人情報サイトで、水戸市の正社員求人を検索したところ、約13,000件が見つかりました。さまざまな業種・職種から選ぶことが可能です。※2023年2月現在

※参考:求人情報の一例

市内にはコワーキングスペース、共有オフィススペースが複数あるため、リモートワークや起業をしやすい環境です。セミナーやイベントなども開催されていますよ。

このほか、起業や新規就農をサポートする制度も用意されているので、興味のある方は下記の公式移住サイトをチェックしてみてください。

>>公式:水戸暮らし(水戸の仕事)

住まい:全域に十分な物件あり。理想のマイホームも

水戸市の新築の住宅

水戸市内の賃貸物件を、大手の賃貸情報サイトで調べたところ、約10,000件が見つかりました。※2023年2月現在

※参考:賃貸情報の一例

市街地から郊外まで、お好みのライフスタイルや家族構成に合わせて選ぶことができるでしょう。

水戸市では東京都内に比べて家賃や地価が安く、持ち家率は高いのだと言います。理想のマイホームを建てるのにも、おすすめのエリアですよ。

そのほか、住まいに関する支援制度などについては、下記の公式ページをご確認ください。

>>公式:水戸暮らし(水戸の住まい)

水戸市へ移住した人の感想や声

水戸市への移住者の声のタイトル画像

それではここで、実際に水戸市へ移住した人の感想を見てみましょう。

  • 自然や食べ物、買い物、スポーツ・文化など、楽しめることがたくさんあって、移住してから人生が豊かになったと感じています。
  • ほどよく田舎でほどよく便利な街です。電車もバスもあるので、市街地で暮らすなら車がなくても大丈夫です。
  • 海や山が近いので、キャンプや釣りなども楽しむことができます。
  • 移住してから、通勤時のストレスを感じることがなくなりました。
  • 東京の会社に勤めながら、テレワークをしています。必要があれば朝から出社することもできて、とても便利です。
  • 偕楽園や千波湖の周辺では、気持ちよく散歩やジョギングすることができます。ホールや美術館があるのも気に入っています。

感想を見ていると、東京都内から移住してきた人が多いようでした。水戸市で、思い描いていた理想の生活を実現できたという声が印象的でした。

通勤時間の短縮や混雑の解消、また余暇の充実など、子育ても含めて快適な暮らしを送ることができているようです。

水戸市へ移住する際に受けられる支援

東京23区等から水戸市へ移住し、特定の企業に就職あるいは起業した場合には「移住支援金」を受けられる可能性があります。

世帯なら100万円、さらに18歳未満の子ども1人あたり100万円が加算されますので、該当しそうな人、興味のある人は下記リンクを確認してみてください。
金額等の掲載内容は2023年5月現在のものとなります。

>>公式:水戸市(移住支援事業について)

水戸市への移住に関するお問い合わせ

水戸市にある茨城県立図書館

水戸市への移住については、政策企画課政策審議室までお問い合わせください。窓口、オンライン、電話での相談を行っています。

また、東京都千代田区には「いばらき暮らしサポートセンター」があり、こちらでも移住の相談を受けつけています。※2023年1月現在

担当課 市長公室 政策企画課 政策審議室
住所 〒310-8610
茨城県水戸市中央1-4-1 水戸市役所4階
電話番号 029-350-1580
対応時間 08:30〜17:15
※土日祝日、12月29日から1月3日を除く
公式サイト https://www.city.mito.lg.jp/site/iju/