【丸亀市への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「香川県丸亀市」をご紹介します。

丸亀市は「シティブランド・ランキング」の中国・四国地方部門で、2年連続第1位を獲得するなど“住みよさ”に定評のあるまち。また、実際に丸亀市で暮らす住民からは、市内の施設の充実度や市外へのアクセスの良さといった高い利便性が評価されています。

また、丸亀城と、城下町のおもかげ残るまち並みや、充実した育児サポート制度も魅力的。

そんな丸亀市について、仕事・住まいの状況、またワーケーション推進や離島部での住宅に関する補助といった取り組みなど、移住を検討するために役立つ情報をたっぷりとお届けします。

本日お話を伺った方
丸亀市のマスコットキャラクター「とり奉行 骨付じゅうじゅう」

市長公室政策課

大川 智さん

丸亀市の暮らし、3つの特徴

丸亀市の暮らしの特徴

丸亀市は、次のような特徴のあるまちです。

ここからは、これらの特徴について、詳しく紹介していきます。

特徴1:中国・四国地方で1位の「住みよさ」&高い利便性

丸亀市の街並み

丸亀市は、日経BP 総合研究所による「シティブランド・ランキング」の中国・四国地方部門で、2022年・2023年連続第1位を獲得するなど、「住みよさ」関連のランキングで上位に入るまちです。

参考:シティブランド・ランキング2023 中国・四国エリアランキングTOP10

その「住みよさ」の要素の中でも、丸亀市が特に評価されているのが「気候が穏やか」「自然災害が少ない」「子育て環境の良さ」です。どれも移住する上で重視したいポイントなので、これらが高く評価されているというのは嬉しいポイントと言えるでしょう。

また、住民からは利便性の良さも高く評価されています。

香川県内で高松市に次ぐ中心的な都市である丸亀市には、スーパーやショッピングモール、飲食店などが数多くあるため、生活に不便はありません。総合病院をはじめ医療機関も充実。救急指定病院も2ケ所あり、急な病気などにも対応してもらえます。

さらには、丸亀市は香川県のほぼ中央に位置し、県内の各地にアクセスが良好です。香川県最大の都市である高松市へは車で約40分、電車で約20分程度。通勤や通学にも、週末のレジャーにも気軽に出かけられます。

瀬戸大橋を渡れば、岡山県まで車で約1時間。岡山駅には山陽新幹線が通っているので、そこから大阪や東京への移動もスムーズです。

このように、丸亀市は市内で快適に暮らすことができ、かつ市外へも生活を拡張しやすいまちです。移住後も便利でアクティブな暮らしがしたい人には、ピッタリではないでしょうか。

特徴2:歴史文化が薫る城下町。まち歩きもイベントも楽しめる

石垣の上にそびえたつ丸亀城▲「石垣の名城」とも呼ばれるほど有名な、丸亀城の石垣。江戸時代初期の最高水準の技術を用いて作られたといわれている

丸亀市は、丸亀城の城下町として栄えた歴史をもちます。

丸亀城は、江戸時代以前に創建され現在まで天守が残る「現存天守12城」のひとつ。また「日本100名城」にも選ばれています。

そんな丸亀市のまち並みには、風情ある寺社や町家など、古い時代の面影が残ります。歴史が好きな方なら、日々の散策や何気ないまち歩きが楽しめる、たまらない環境ではないでしょうか。

また丸亀城では、さまざまなイベントや祭りも行われます。中でも毎年5月に行われる「丸亀お城まつり」は、丸亀市でも最も大きなイベントです。コンセプトは“みんなでつくろうみんなのまつり”。パフォーマンスライブやフリーマーケット、パレードなど見どころ満載で、市の内外から多くの人が訪れます。

地域の人の輪により歴史文化が大切に守られていることが実感できるところも、丸亀市の大きな魅力となっています。

特徴3:支援制度も遊び場も。バランスの良い子育て環境

「ボートレースまるがめ」でのナイターレース
▲「ボートレースまるがめ」では、主にナイターレースが行われる

丸亀市は「支援制度」や「子どもの遊び場」など、子育て世帯に優しい環境がそろったまちです。

これらの環境が実現する背景には、丸亀市で運営するボートレース場「ボートレースまるがめ」の存在があります。丸亀市では、ボートレースでの収益の一部を積み立て、地域や子どものための環境づくりに還元しているのです。

支援制度

丸亀市には、妊娠期から子どもが18歳になるまでの期間をしっかりと支援する取り組み「まる育サポート」があります。

「まる育サポート」では、妊娠~子育て期の家庭に寄り添い、状況に応じて必要な支援に繋ぐ「伴走型相談支援」と、出産・子育てにかかる費用の負担を軽減する「まる育サポート給付金」を実施。2025年4月からは、気軽に相談できる地域子育て相談機関をさらに増やしていくと伺いました。

「移住をしたばかりで、どこへ相談したらいいか分からない」「1人目の子どもで何かと心配になってしまう」という方には、心強い存在となるでしょう。

また、丸亀市内の小・中学校では、給食費の無償化を実施しています。これは、香川県内でも丸亀市が一番初めに始めた制度。

子ども達が毎日おいしく栄養バランスの良い給食を食べられるのは、保護者にとって安心材料ですが、一方で費用は少し気になるところ。丸亀市では、保護者の経済的負担を軽減し、より快適な子育て環境をサポートしているのです。

子どもの遊び場

「BOAT KIDS PARK Mooovi(モーヴィ)まるがめ」で、パラバルーンを広げて遊ぶ子ども達
▲「Mooovi」には5つのゾーンがあり、発達の段階にあわせて多彩な遊びに触れられる

丸亀市には、各地域の都市公園からテーマパーク「ニューレオマワールド」まで、多彩な子どもの遊び場があります。お出かけの選択肢が多いというのは、小さいお子様のいるご家庭にとっては魅力的ですよね。

中でも注目を集めているのが、「ボートレースまるがめ」に併設された多世代が交流できる、コミュニティ拠点「コミュニティパーク Gruun (グルーン)まるがめ」と、親子の遊び場「BOAT KIDS PARK Mooovi(モーヴィ)まるがめ」です。

Gruunは、芝生広場とパークセンター(休憩所)からなる公園。芝生広場では子ども達が走り回ったり、家族でお弁当を広げてピクニックをしたり、パークセンターにある約1,000冊の児童書を読んだりと、思い思いに楽しめます。

Moooviは、ボートレース場と、あそびの専門企業「ボーネルンド」のコラボレーションにより作られた施設です。常駐の「プレイリーダー」が見守る中、天候に関わらずめいっぱい体を使って、さまざまな遊びを体験できます。

「Gruunまるがめ」「BOAT KIDS PARK Moooviまるがめ」の外観
▲「Gruun」は入場無料。「Mooovi」は1人300円で利用できる

丸亀市の暮らしに関する情報

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、丸亀市の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。

気候 1月:平均気温6.2°C
8月:平均気温28.3°C
(多度津地点を参照)
※参考:気象庁ホームページ
人口 人口:107,832人
世帯数:47,140世帯
(2024年8月1日現在)
病院 病院:12、診療所:74、歯科:51
学校 小学校:18、中学校:10、高校:8
名所・観光 飯野山、丸亀城、レオマリゾート、丸亀うちわミュージアム
名産・名物 丸亀うちわ、おいり、さぬきうどん、骨付鳥
公共交通 鉄道:JR四国
バス:琴参バス、丸亀コミュニティバス、本島バス、広島バス
船舶:本島汽船、六口丸海運、備讃フェリー
大都市へのアクセス 高松市へ:車で約40分、電車で約20分
岡山へ:車で約1時間
近隣都市 坂出市、善通寺市、宇多津町、綾川町、多度津町、まんのう町

丸亀市は、瀬戸内地域特有の、温暖で雨の少ない気候が特徴です。冬場も比較的暖かく、快適で暮らしやすい気候といえるでしょう。

「讃岐富士」とも呼ばれるほど美しい姿の飯野山や、市内を南北に流れる土器川など、豊かな自然も魅力的です。

飯野山をのぞむ、夕暮れ時の風景

丸亀市の名産品「丸亀うちわ」は、国の伝統的工芸品にも指定されています。さらに、丸亀市はこの丸亀うちわを観光素材として、地域の交流人口の増加や伝統文化などにも貢献していると、世界的にも高い評価を受けています。

2023年には、国際認証機関「グリーン・デスティネーションズ」により、「世界の持続可能な観光地」として世界TOP100(「文化と伝統」カテゴリー)に選出されました。

詳細:丸亀市が持続可能な観光地として世界のTOP100に選出

丸亀うちわ
▲江戸時代から伝統が受け継がれる「丸亀うちわ」

おいり
▲あられの一種「おいり」も、丸亀市の名物。ポップで可愛らしい色合いから“映えスイーツ”としても人気

【仕事】求人数は豊富。ワーケーション環境整備も進む

2024年9月現在、大手求人情報サイトで丸亀市の正社員求人を検索すると、約2,800件と多数の案件がヒットしました。

次に、この検索範囲を通勤約30分(25km圏内)まで広げると、高松市や坂出市が圏内に入り、約24,000件にまで増加。エリア内で十分に仕事を探せる状況と言えるでしょう。

参考:正社員求人情報の一例(丸亀市)
参考:正社員求人情報の一例(丸亀市から25km圏内)

さらに、丸亀市と近隣市町では「せとうち香川ワーケーション」として、ワーケーションを推進しています。

丸亀市のおすすめワーケーションスポットは、丸亀駅から徒歩10分のところにある「丸亀市市民交流活動センター マルタス」。ワークスペースやフリーWi-Fiなど、快適な仕事環境が整っています。

同施設は、市民活動支援サービスなども行われ、市内のさまざまな人が集う場となっているので、ワーケーションをきっかけに、人の輪の広がりや新たなアイデアが生まれるかもしれません。

詳細:せとうち香川ワーケーション

【住まい】離島の空き家物件リフォームに補助金あり

丸亀市の離島
▲豊かな自然と穏やかな海に囲まれ、ゆったりとした時間が流れる、丸亀市の離島。丸亀港からフェリーで行き来する

2024年9月現在、大手住宅情報サイトで丸亀市の賃貸物件を検索すると、約1,600件がヒットしました。

参考:賃貸物件情報の一例

賃貸でなく物件購入をお考えの方には、空き家バンクの利用もおすすめです。丸亀市では、香川県が運営する空き家バンク「かがわ住まいネット」を通じて物件情報を提供しています。

参考:かがわ住まいネット

なお、空き家の利用に関しては、市内の離島にある物件を移住者用の住宅等としてリフォームする場合に補助金を受け取ることができます。

内容 丸亀市本島町、広島町、手島町、牛島の区域にある空き家を移住者用の住宅等としてリフォームする場合、工事費の90%(上限200万円)を補助

生活環境を大きく変えたい方、「離島」という言葉にピンときた方は、まずはお問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。

詳細:丸亀市離島空き家リフォーム補助金

丸亀市へ移住した人の体験談・感想

丸亀市へ移住した人の体験談

ここでは、実際に移住して丸亀市に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。

  • 温暖な気候で災害も少なく、安心して暮らせるまち。ゆったりしているけれど利便性も高くて暮らしやすい。
  • 丸亀城や古いまち並みの、落ち着いた雰囲気が気に入っている。
  • 育児サポートが充実しているし自然も豊かで、のびのびと子育てができる環境だと思う。子どもたちの学校給食に地元産の食材が多く使われているところも嬉しい。

利便性はもちろん、快適な気候や災害の少なさ、ゆったりとした雰囲気など多くの魅力を兼ね備えた丸亀市。どこをとっても「暮らしやすい」という声が多く見つかりました。

丸亀市への移住に関するお問い合わせ先

担当課 市長公室政策課
住所 丸亀市大手町二丁目4番21号
電話番号 0877-24-8839
対応時間 8:30~17:15(土・日・祝日と、12月29日から1月3日までを除く)
公式サイト https://www.city.marugame.lg.jp/site/iju/