和歌山県かつらぎ町で暮らす魅力とは?移住に役立つ仕事・住まい・支援の情報|縁結び大学
この記事では移住を考えている人に向けて、和歌山県かつらぎ町の特徴や仕事、住居といった、暮らしに役立つ情報をご紹介します。
かつらぎ町は、高野山に関する世界遺産が数多くある、神秘的な自然を体感できる地域です。子育て支援を含めて、子供たちがのびのびと成長できる環境や、大阪への良好なアクセスも魅力ですよ。
今回は、かつらぎ町役場の企画公室・政策調整係で働く古野さんに、地域の魅力や暮らし、支援などについてお聞きしました。
かつらぎ町の3つの特徴
かつらぎ町は、和歌山県の北東部に位置しており「豊かな自然と歴史文化・世界遺産とフルーツのまち」を掲げています。
一年を通して多彩な果物が収穫される地域であり、高野山へつながる道など、歴史的・文化的に価値のある資源が豊富な地域です。
こうした自然環境の中でゆったりと子育てをすることができて、さまざまな支援制度も受けられます。近年はIターンなどを含めて、移住してくる人も少なくないのだと言います。
それではあらためて、かつらぎ町の注目すべきポイントについて見ていきましょう。
特徴1:世界遺産に登録された日本の原風景が残る土地
かつらぎ町には、万葉集に詠まれた情景が今も残っており、世界遺産として認定された場所も数多くあります。
町内の「丹生都比売(にうつひめ)神社」「高野参詣道町石道(こうやさんけいみち・ちょういしみち)」「高野参詣道三谷坂(みたにざか)(丹生酒殿(にうさかどの)神社を含む)」は「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産に登録されています。
その中でも丹生都比売神社のある天野の里は、日本の原風景に近い美しい土地で、「天の一郭(いっかく)に開けた夢の園」とも称されています。
▲高野参詣道町石道。石造の五輪塔形の「町石」が一町(約109メートル)ごとに建てられている
日本の原風景や歴史を身近に感じながら生活したい人には、ぴったりの土地だと言えるでしょう。
特徴2:四季折々の旬のフルーツを楽しめる。収穫体験も
▲特産の果物がモチーフの、かつらぎ町のイメージキャラクターたち
かつらぎ町では、さまざまなフルーツが育てられており、四季を通じて旬の味覚を楽しむことができます。種類はカキ、モモ、ブドウ、ナシ、イチゴ、ミカンなど多岐にわたり、かつらぎ町の「ゆるキャラ」もフルーツをイメージしたものになっています。
お正月飾りに用いられる「串柿」は生産高日本一を誇っており、贈答品としても人気が高いそうです。
こうした特産品の数々は、町内に4つある道の駅でも購入することができますよ。フルーツ狩りを行える施設もあるようです。
▲10月ごろから始まる串柿づくり。柿の「玉のれん」が山里をオレンジ色に染める
フルーツが大好きな人なら、それだけで移住する価値がありそうです。
移住の下見をするなら、果物が豊富な春から秋口にかけてがおすすめですよ。
特徴3:待機児童なし。特色ある教育カリキュラムが魅力
かつらぎ町では、各種の子育て支援も充実しています。
経済的な支援では、こども園・幼稚園・小学校・中学校の給食費が無償化されており、医療費は18歳まで無料です。
また「世界遺産体験学習」や「プログラミング教育・ICT推進事業」など、特色のあるカリキュラムが組まれていますよ。詳しくは下記のリンクをご覧ください。
>>公式:かつらぎ町(令和4年度「かつらぎ町の教育への取組」について)
さらに「小原洞窟恐竜ランド」やキャンプ場、フルーツ狩りできる農園など、自然の中で遊べる子供向けの施設がそろっているのも魅力です。
▲小原洞窟恐竜ランドでは、洞窟の中をドキドキしながら探検していく
豊かな自然の中で、ゆったりと子育てをしたい人におすすめのエリアです。
かつらぎ町の暮らしに関する情報
では次に、かつらぎ町での生活をイメージするために、暮らしに関する情報について見ていきましょう。
気候 | 8月平均気温:26.5℃ 1月平均気温:3.8℃ ※参考:気象庁 |
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人口 | 人口:15,915人 世帯:7,171世帯 (令和4年12月末日現在) |
病院 | 病院・クリニック13件、歯科11件 |
学校 | こども園:2園 幼稚園:2園 小学校:5校 中学校:2校 高等学校:2校 農林大学校:1校 |
文化・芸術 | 花園の御田舞(重要無形民俗文化財) |
食べ物 | 各種フルーツ、梅干し、干柿、あんぽ柿、柿酢、ごま豆腐、くるみ餅、柿の葉寿司、川上酒 |
交通 | 【鉄道】 JR西日本和歌山線:中飯降駅、妙寺駅、大谷駅、笠田駅、西笠田駅 【バス】 ・有鉄バス ・かつらぎ町コミュニティバス ・紀の川市地域巡回バス 【高速道路】 京奈和自動車道(紀北東道路):紀北かつらぎIC、かつらぎ西IC/PA |
観光・レジャー | 世界遺産:紀伊山地の霊場と参詣道(丹生都比売神社、高野参詣道三谷坂など)、日本遺産(堀越癪観音など)、宝来山神社、文蔵の滝、小原洞窟恐竜ランド、フルーツ狩り、天野の里、串柿の里、キャンプ場、温泉、道の駅など多数 |
近隣都市 | 和歌山県橋本市、紀の川市、高野町、大阪府河内長野市、和泉市、岸和田市など |
かつらぎ町は山に囲まれているため、夏場は全域で気温が上がりやすい一方で、冬に雪が積もるのは山間部のみのようです。
移住者には、世界遺産のある天野地域が人気だそうです。
天野地域は神秘的で、「異世界」とでも呼びたくなるような雰囲気が漂っています。
▲世界遺産のある天野地域は、移住希望者からの問合せが多いという
交通面ではバスが通っているものの、基本的には車がないと不便です。近年は大阪府和泉市へつながる道が開通した影響で、ベッドタウンとしての人気が高まっているようです。
また町内のほぼ全域で光ファイバーが利用できます。リモートワークを検討している人は参考にしてみてください。
なお周辺の主要都市へのアクセスは、車なら大阪市内まで約1時間、神戸市内・京都市内まで約2時間となっています。
仕事:アクセスの良い近隣への通勤多し。起業・就農への手厚いサポートも
大手の求人情報サイトで、かつらぎ町の正社員求人を検索したところ、約300件が見つかりました。
※参考:求人情報の一例
仕事は選ばなければあるものの、実際にはアクセスのよさを利用して周辺の地域で働いている人が多いようです。
こうしたなか、かつらぎ町では起業を推進する制度を打ち出しています。
「起業支援事業補助金」では、補助対象経費の4分の3以内、最大500万円が助成され、さらに空き家を利用することで50万円が加算されます。
非常に手厚いサポートであるため人気が高く、これまでに10件以上が採択されています。
また、かつらぎ町の魅力のひとつが果樹の生産です。就農を志す人は、以下のような制度・支援を利用することができますよ。
概要 | |
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新規就農者育成総合対策事業 | 就農前の研修期間(2年以内)および経営が不安定な就農直後(3年以内)の所得を確保する給付金を給付。それぞれ年間最大150万円。 |
職業訓練校 | 和歌山県農業大学校 |
地域活性化アグリビジネス支援事業 | 市民農園や交流・体験施設、農家民泊の開設などに必要となる経費の一部を補助。(上限50万~700万円) |
これらの起業・就農に関する支援の詳細については、かつらぎ町の公式サイトをご確認ください。
住まい:暮らしやすいエリアに一定の空きあり。天野エリアの物件は希少
かつらぎ町の賃貸住宅を大手の検索サイトで調べたところ、約50件がヒットしました。暮らしに便利な国道24号線沿いの物件が多いようです。
※参考:賃貸情報の一例
天野エリアや山間部に住みたいという問い合わせが多いのですが、なかなか物件がないのが実情です。今後は空き家が増えそうなので、その活用を進めていく予定です。
またかつらぎ町では、定住促進住宅など移住者向けの住居も用意されています。
かつらぎ町で利用できる各種住宅の詳細、また土地の分譲に関する情報については、下記の公式サイトからご確認ください。
かつらぎ町に移住した人の声・感想
それではここで、かつらぎ町に実際に移住した人の声を見てみましょう。
- ほどよい田舎で、市街地までのアクセスが良い。また花園地域では山奥の自然を感じられるのも魅力。
- 温かくて親切な人が多く、地域で良好な人間関係を築けている。
- 田園風景に心を奪われたのが、移住のきっかけだった。車なら梅田へ1時間半でアクセスできるのも気に入っている。
- 自然や生き物が身近で、子供を育てるのに良い環境だと思う。
- 各エリアに設置されている移住者の受入協議会のおかげで、スムーズに地域に溶け込むことができた。
豊かな自然環境を求めて移住した人が多く、地域での交流に積極的に参加している人は、特に満足度が高いようでした。
車の所有が前提ではあるものの市街地へのアクセスが良く、生活しやすいことを挙げている人も多い印象です。
かつらぎ町へ移住するために利用したい窓口・支援
東京圏(埼玉県、千葉県、東京都および神奈川県)からかつらぎ町に移住する場合、「かつらぎ町移住支援金」の対象となる可能性があります。
世帯での移住で100万円、単身なら60万円が交付されるため、該当しそうな場合はぜひ詳細をチェックしてみてください。
かつらぎ町への移住に関するお問い合わせ
かつらぎ町への移住に関しては、かつらぎ町役場の企画公室・政策調整係に設置されている「移住相談窓口」までお問い合わせください。
担当課 | 企画公室・政策調整係 |
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住所 | 〒649-7192 和歌山県伊都郡かつらぎ町大字丁ノ町2160番地 |
電話番号 | 0736-22-0300(代表) |
公式サイト | https://www.town.katsuragi.wakayama.jp/teijyu/index.html |