宮城県角田市への移住:工業と農業が盛んな魅力あふれるまち

この記事では、東北エリアへの移住を考えている人に向けて「宮城県角田市(かくだし)」をご紹介します。

角田市は工業や農業が盛んで、市外から働きに来る人も多いことから、住宅や買い物環境が整っています。なお、新規就農者にはさまざまなサポートが用意されています。

また、市内には田園風景が広がるなか、宇宙関連施設があるため教育にも特色が見られます。近年は特に子育て支援に力を入れているのもポイントです。

今回は、角田市の総務部で移住を担当する鈴木さんにインタビューを行い、まちの魅力や生活環境、子育て世帯への支援などについて、詳しく伺いました。

本日お話を伺った方
角田市の定住交流係の鈴木さん

角田市 総務部 まちづくり推進課
定住交流係

鈴木さん

角田市の魅力:移住者を惹きつける4つの特徴

宮城県角田市の暮らしの特徴のタイトル画像

角田市の特徴としては、次のような点が挙げられます。

  • 市街地と田園風景のバランスがほどよい
  • 特産品の「3つの“め”」など地産地消の食文化
  • 2023年度から子育て支援が一層充実
  • 子どもに人気の遊び場や宇宙関連の施設あり

それでは各詳細について、順番に見ていきましょう。

都市と自然のバランスが良好:市街地と農村エリアの共存

宮城県角田市に広がる菜の花畑

角田市の大きな特徴として、田舎すぎず都会すぎない、バランスの良さが挙げられます。

角田市の中央には、阿武隈川が南北に流れていることから、川の西を隈西(わいせい)、東を隈東(わいとう)と呼ぶそうです。

隈西には阿武隈急行線が通っており、住宅街が広がっています。スーパーやコンビニも多いので、暮らしやすいエリアだと言えるでしょう。

一方の隈東には、田畑が豊かな農村エリアが広がっています。

このように山や田畑の豊かな自然に囲まれつつ、生活に便利な市街地もあることが角田市の大きな魅力です。

特産品の「3つの“め”」など豊かな地産地消の食文化

道の駅かくだ

角田市は農業が盛んなため、美味しい食べ物が身近にあふれています。

特産品としては米、豆、梅の「3つの“め”」が知られています。道の駅や直売所では、新鮮な野菜や果物はもちろん、市外ではあまり流通していない地場産品を手に入れることができます。

参考:道の駅かくだ

特に角田の梅干しは、塩とシソのみで漬け込んでおり、昔ながらの酸味が効いた味わいです。

また、特産の「ひでんまめ(秘伝豆)」は、甘さや香り、大きさ、味わいなどが素晴らしい一方で、栽培が難しいことから「幻の枝豆」とも呼ばれています。

角田市に移住すれば、豊かな地産地消の食文化を満喫することができるでしょう。

充実の子育て支援:2023年度からさらに手厚くなった制度

角田市役所の外観

角田市では、新婚夫婦や子育て世帯への支援制度を充実させています。

「結婚新生活支援事業」では、婚姻に伴う住宅取得・住宅賃借費用、引っ越し費用などについて、最大30万円の補助を受けられる可能性があります。

公式:角田市結婚新生活支援事業補助金

また、特に2023年度からは子育て支援を手厚くしており、第1子に2万円、第2子以降に5万円の「出産祝金」や、一律3万円分の「小学校入学祝子育て応援券」を支給しています。

さらに、保育料・給食費は第2子以降無償化、医療費は18歳まで無償化など、さまざまな経済的な支援を行っています。詳細については、下記の公式リンクをご参照ください。

参考:広報かくだ(2023年4月号)

子どもの成長を促す環境:遊び場、宇宙教育、スポーツ施設が充実

角田市にあるどんぐりパーク
▲2021年にオープンした「どんぐりパーク」

角田市で子育て世帯に人気のポイントとしては、子どもの遊び場が充実していることも挙げられます。

特に角田中央公園には、自転車やゴーカートに乗ることができる「交通公園」や、大きな遊具がある「どんぐりパーク」などがあり、子どもたちに大人気です。

「道の駅かくだ」もすぐ近くにあることから、土日などには市内外から多くの人が訪れて賑わいます。

また、教育面では「学びって楽しい!」を掲げており、学ぶことの楽しさを原動力に、学校教育と社会教育を連動させています。

市内には、宇宙用エンジンの研究開発を行う「JAXA 角田宇宙センター」や、H-2ロケットの実物大模型を展示する「角田市スペースタワー・コスモハウス」があり、子ども向けの宇宙に関する講演会も開かれています。

さらに、かくだスポーツビレッジ(略称:Kスポ)と呼ばれる野球場、陸上競技場、屋内温水プール等のスポーツ施設など、運動環境が整っていることも特色です。

このように角田市には、子どもたちがさまざまな刺激を受けながら、のびのびと育つ環境があると言えるでしょう。

角田市の生活事情:移住前に知っておきたい暮らしの情報

角田市の夏祭りの様子

それでは次に、角田市の暮らしについて、各種のデータを見てみましょう。

気候 1月:平均気温1.8℃
8月:平均気温23.9℃
※参考:気象庁(亘理
人口 26,967人
(2023年11月30日時点)
病院 病院:3、診療所:8、歯科:10
学校 小学校:5、中学校:2、高校:1
交通 【鉄道】
阿武隈急行:南角田駅、角田駅、横倉駅、岡駅

【バス】
・丸森町民バス
・東北アクセス角田線
近隣都市 白石市、亘理町、山元町、柴田町、大河原町、丸森町

角田市は周囲のエリアと比べて温暖です。雪もほとんど降らず、降っても年に1~2回、20~30センチ程度しか積もらないと言います。

交通機関としては、私鉄やバスが運行しているものの、自家用車があると生活が便利になることから、1人1台ほど所有している家庭も多いようです。

また、市内には大きい病院(特に小児科、産婦人科)がないことから、車で20~30分ほどかけて、近隣の大河原町や柴田町、岩沼市へ行くケースもあるそうです。

このほか、大型のショッピングモールがある名取市まで車で45分、仙台市や福島市へは約1時間でアクセス可能です。

仕事事情:工業と農業が主軸、市外からの通勤者も多数

実物大のロケットもある角田市の街並み

大手の求人サイトで角田市の正社員求人を検索したところ、約1,000件が見つかりました。また、車で約30分の通勤エリア(25キロ圏内)まで広げると、約10,000件の求人情報がありました(2023年12月時点)
※参考:求人情報の一例(角田市のみ
※参考:求人情報の一例(角田市から25キロ圏内

鈴木さんによると、角田市では工業が盛んで、大手の会社もあることから、市外から働きに来ている人も多いのだと言います。

また農業では、豊かな土地で米や豆などの栽培が行われています。特に新規就農支援としては、農業機械の導入など、さまざまな費用に対する助成があります。

角田市の農林業関係補助事業の詳細については、下記の公式サイトをご確認ください。

公式:角田市(農林業関係補助事業の概要【2023年度版】

このほか、東京23区などから移住し、一定の要件を満たす場合には「移住支援金事業」に該当し、世帯100万円、単身60万円の支援金を受けられる可能性があります。

公式:角田市(移住支援金

住まい探し:新築物件も含め、多様な選択肢が用意

大手の住宅情報サイトで角田市の賃貸物件を探したところ、約50件が見つかりました(2023年12月時点)
※参考:物件情報の一例

市内で働く人が多いことから、新しいアパートや建て売り住宅が増えており、十分に探せる状況だと言えるでしょう。

角田市移住者の声:実際に暮らす人々の感想・口コミ

宮城県角田市への移住者の声のタイトル画像

ここで、実際に角田市へ移住した人の感想や口コミを見てみましょう。

  • 田畑が広がる景色は、開放的でのんびりとしている。
  • 自然が多いので、子育てをしている方におすすめです。
  • 地域の人々は少し内向的。仲良くなるまでに時間がかかるが、仲良くなれば濃い関わりを持つことができる。
  • 自分で作った野菜を分けたり、助け合ったりする雰囲気がある。
  • 子どもと一緒に、阿武隈川沿いをよく散歩します。

角田市へ移住する人は、田んぼが広がるゆったりとした風景に魅力を感じているようです。

人付き合いについては、あいさつから始めて、だんだんと仲良くなっていくケースが多いようでした。

角田市への移住に関するお問い合わせ

角田市の移住担当者ら
▲角田市のまちづくり推進課の職員さん

角田市への移住に関しては、下記の担当課までお問い合わせください。

担当課 総務部 まちづくり推進課 定住交流係
住所 〒981-1592
宮城県角田市角田字大坊41番地
電話番号 0224-63-2112
公式サイト https://www.city.kakuda.lg.jp/