【千葉県一宮町への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報

この記事では、地方への移住を検討している方のために、千葉県一宮町の魅力を紹介していきます。

一宮町は、千葉県の北東部、房総半島九十九里浜の南端に位置する人口約12,000人の町です。「サーフィンと生きる町。」を町のスローガンに掲げるほど、年間を通じて多くのサーファーが訪れており、東京2020五輪ではサーフィン競技の会場にもなりました

そんな一宮町での暮らしの特徴やその魅力について、一宮町役場の方に伺ったお話とあわせて、詳しく解説していきます。

本日お話を伺った方
一宮町 企画広報課 企画係 宮本 南海子さん

一宮町 企画広報課 企画係

宮本 南海子さん

千葉県一宮町の暮らし、4つの特徴

千葉県一宮町・暮らしの特徴

リゾートのような海辺の街並みと、玉前神社周辺の門前町として栄えた古き良き街並みの両方を有するのが特徴の一宮町は、都心へのアクセスも良く、年間を通じて温暖な気候のまちです。

新規就農支援や市民農園の運営が行われており、移住先で心機一転して農業を始めたい方への支援が手厚いのも特徴です。

そんな一宮町は、具体的に以下のような方におすすめです。

  • 都心部で働いているが、仕事は変えずに通勤可能範囲で移住したい方
  • リゾート地で暮らしているような気分を味わいたい方
  • 農業を始めたい、または気軽に野菜を育ててみたい方
  • 子育てに関して行政のサポートを受けたい方

それではここから、一宮町の魅力や特色について更に掘り下げていきたいと思います。

特徴1:都心へのアクセス良好。始発駅ならではの強みも

上総一ノ宮駅の外観
▲一日に平均2,000人以上が利用する基幹駅「上総一ノ宮駅」(参考:JR東日本

一宮町からは東京都心へ通勤することも不可能ではありません。町内にはJR東日本の駅が2駅あり、そのうち、上総一ノ宮駅から東京駅までは約1時間半、特急を使えば約1時間で行くことができます。

普通列車でも時間帯によっては乗り換えなしで東京駅に着くことができるほか、ほとんどの場合は上総一ノ宮駅が始発駅となるため、往路は座って通勤することが可能です。

東京駅からの最終列車は23時前後まで出ているので、遅めの用事があっても安心です。移住を検討しているものの、会社が都心部にあり、仕事は変えたくないと考えている方にも一宮町はおすすめです。

特徴2:リゾート暮らしと歴史ある文化を楽しめる街

一宮町でサーフィンをする人
▲一宮町は東京2020五輪でサーフィン競技の会場になった。

一宮町は年間約60万人ものサーファーが訪れる、まさに「サーフィンと生きる町。」です。海岸沿いの街並みはまるで西海岸のようで、見ているだけでリゾートに来たような気分を味わうことができます。

サーフィンが好きな方はもちろん、ゆったりリゾート暮らしを味わいたい方にも良い環境です。

公式:一宮町(サーフィンと生きる町。ICHINOMIYA)

ビーチラインの夜の風景
▲サーファーに人気の一宮町はビーチラインが西海岸のような雰囲気

海側はサーフタウンのイメージが強いのですが、山側は玉前神社周辺が門前町として栄えた名残で、昔ながらの建物が今もなお残されており、歴史を感じることができます。

上総一之宮 玉前神社
▲千二百年以上の歴史があると伝えられている玉前神社(参考:玉前神社

海岸の近くに住めばリゾート暮らしの気分が、山側に住めば門前町の落ち着いた風情を感じることができるので、好みに合わせて住む場所を選んで下さい。

特徴3:新規就農も、ちょっとした野菜作りも、町がサポート

一宮町で育てられたトマト
▲太平洋の光をたっぷりと注がれて育ったトマト

サーフィンのイメージが強い一宮町ですが、実は農業に対しての支援が手厚い町でもあります。

「本格的に農業をするわけではないが、ちょっと野菜を育ててみたい」という方におすすめなのが「一宮町市民農園」の活用です。

町が農園の区画の貸出を行っており、野菜や草花など農作物の栽培をすることができます。区画には限りがあり、人気も高いですが、気になる方は問い合わせてみて下さいね。

公式:一宮町(市民農園利用者募集)

もちろん、本格的に就農を考えている方に対してもいくつかの支援制度があります。

  • 就農準備資金:就農時49歳以下の方に対し、年間150万円を最長2年間交付
  • 経営開始資金:農業を始めてから経営が安定するまでの最長3年間、年間最大150万円を交付
  • 経営発展支援事業:新規就農者が就農後、経営発展のために導入する機械・施設等の購入に対し、最大1,000万円を支援

就農支援の利用を検討している方は、要件等の確認がありますので、まずは一宮町へ相談してみてください。

公式:一宮町(農業)

海辺で暮らしながら農業に関わりたいという方に、一宮町はぴったりと言えそうです。

特徴4:基盤となる施策で子育てをしっかりサポート

一宮海水浴場のはまぐり祭り
▲毎年一宮海水浴場で行われる「はまぐり祭り」では小学生以下であれば無料ではまぐり拾いができる

一宮町では子育てに関する支援としていくつかの施策が整備されています。

  • 出産応援ギフトや子育て応援ギフトとして5万円を支給
  • 2歳未満の乳幼児がいる家庭に、おむつ用のごみ袋を配布
  • 一時保育事業として、公立・私立の保育施設で一時預かりを実施
  • 第三子以降の学校給食費を無償化
  • 高校生以下を対象に、医療費の全部または一部を助成

公式:一宮町(子育て)
公式:一宮町(一時保育事業)
公式:一宮町(令和5年度第3子以降の学校給食費無償化制度について)

また、県の「子育て応援!チーパス事業」として、協賛店でカードを提示すると子育て応援サービスを受けることができます。

公式:千葉県(チーパス・スマイル)

子育てに関する基本的な制度がしっかり整備されているのは心強いですね。

一宮町 企画広報課 企画係 宮本 南海子さん
宮本さん

以前はプール開きの際にサーフィン体験なども行っていました。「サーフィンと生きる町。」一宮町ならではの取り組みだと思います。

子どもたちの遊び場として町内にはいくつかの公園がありますが、海に近い「一宮海岸広場」や電車を見ながら遊ぶことのできる「舞台公園」がおすすめです。

「今日は海で遊ぶ」「電車を見たい」など、その日のお子さんの気分に合わせて全く違った遊び場を選べる環境が整っています。

千葉県一宮町の暮らしに関する情報

一宮町で育てられた梨
▲千葉県は梨の収穫・出荷量が多く、一宮町では「ながいき梨」として地域ブランド梨が育てられている

ここからは一宮町での生活に関する基本情報を、データとともに紹介します。

気候 ・夏(8月):平均気温25.8℃
・冬(1月):平均気温2.4℃
※参考:気象庁ホームページ
・一年を通して温暖な気候で、海から涼しい風が吹く地域
人口 約12,000人(約5,600世帯)※令和5年6月1日時点
病院 町内にはクリニックも含め16件の医療機関がある
学校 認可保育所2園、認定こども園2園、小学校2校、中学校1校、特別支援学校1校、高校1校
交通 【電車】JR東日本:外房線(上総一ノ宮駅、東浪見駅)

【バス】小湊鉄道

【道路】有料道路:九十九里有料道路、一般国道:国道128号(房総横断道路)、主要地方道:千葉県道30号飯岡一宮線(九十九里ビーチライン)
近隣都市 いすみ市、長生郡睦沢町、長生郡長生村
大都市からのアクセス 【東京から】
・電車:京葉線・外房線「特急わかしお」を利用し、東京駅から上総一ノ宮駅まで約60分
・車:首都高速から京葉道、千葉東金道路、東金九十九里道、九十九里有料道路を経由し、約90分

一宮町は首都圏に比べると、バスの本数は少ないですが、車があれば生活に支障はありません。町内にはスーパーもドラッグストアもあるため、日常生活に必要な買い物も一回で完結することができます。

大きめの商業施設に行く場合は、市原市や千葉市まで足を伸ばす方が多く、車で1時間、混んでいても2時間以内には行くことができます。

【仕事】車で30分圏内の求人数は十分な数がある

大手求人サイトで「一宮町×正社員」で検索したところ、約200件の求人情報が見つかりました。車で30分以内の通勤圏内(町内から25km以内)で検索したところ、求人情報は約15,000件まで広がりました。(※2023年6月現在)
※参考:求人情報の一例(一宮町のみ)
※参考:求人情報の一例(一宮町から25km以内)

隣接市ではないものの、茂原市なども車で20~25分程度で行けるため、町外に働きに出る方も多いようです。車で30分圏内の範囲だけでも、求人数は十分すぎるほどあるため、仕事探しには苦労しません。

また、上総一ノ宮駅から東京駅まで約1時間半で行くことができるため、普段はリモートワークで仕事をして、週に数日出社するスタイルの方にも一宮町はおすすめですよ。

【住まい】移住者には賃貸物件か新築が人気

大手住宅情報サイトで一宮町の物件を探したところ、賃貸が可能なアパート・マンションは約40件見つかりました。家賃平均は以下の通りです。(※2023年6月現在)

広さ 平均家賃
1R~1K 約5.8万円
1DK~2DK 約5.3万円
2LDK~3DK 約10.8万円

参考:物件情報の一例

2LDK以上の物件は2DK以下の物件に比べて家賃が高い傾向にありますが、築年数にこだわらなければ、広くて安い物件もあります。また、不動産屋サイトに未掲載の物件もあると考えられるので、不動産屋さんに相談してみて下さい。

なお、一宮町でも空き家バンク制度を取り入れていますが、2022年度に始めたばかりであることから登録数は多くありません。今後増えていく可能性が高いので、定期的にページを確認するようにしましょう。

公式:一宮町(一宮町空き家バンクについて)

また、もし縁があって空き家を手に入れた場合は、「空き家リフォーム補助金」を活用してください。適用条件はいろいろとありますが、最大20万円まで補助金が出ます。

公式:一宮町(空き家リフォーム補助金について)

一宮町 企画広報課 企画係 宮本 南海子さん
宮本さん

傾向としては賃貸物件に住まわれるか、新築物件を建てる方が多いですね。住まいの選択肢は多いと思います。

千葉県一宮町に暮らす先輩移住者の声

千葉県一宮町・移住者の声

実際に一宮町で暮らし始めた移住者の方は、その暮らしをどのように感じているのでしょうか。ここではそんな先輩移住者のリアルな声を紹介します。

  • 地価が安いので、思っていたより低い予算で家を購入することができた
  • サーフィンが趣味なので海の近くの町に越してこれて嬉しい。会社は都内にあるが、通勤できる距離であることも助かっている
  • 自治会に加入したことで地区活動に参加するきっかけができ、近所の人たちとも無理なく接点を持つことができた
  • 子どもたちが走ったり騒いだりしても周囲に迷惑がかからない距離感が保てるようになった

理想の暮らしを叶えるために移住し、居心地の良い生活を手に入れたことがわかりますね。

千葉県一宮町への移住STEP

上総十二社祭りの様子
▲玉前神社の例大祭「上総十二社祭り」では海沿いで神輿を担ぐ姿を見ることができ、迫力満点

一宮町への移住を考えた際にまずは何をすれば良いでしょうか。移住者からは、「サーフィンで一宮町に行くことが多く、もともと知っていた」という声も上がっていました。

やはり、移住先について知るには実際に行ってその土地の雰囲気を知ることが一番です。ここからはおすすめの訪問時期と体験ツアーについて紹介します。

訪問するならイベントが活発な夏がおすすめ

観光地曳網
▲実際に地引網を引く体験ができる「観光地曳網」

夏の時期の一宮町ではたくさんのイベントが行われます。「南九十九里はまぐり祭り」や「観光地曳網」「一宮川灯籠流し」など、見るだけでなく参加型のイベントも多いので、住民の方たちの様子を見ながら、交流することも可能です。

まずはイベントに合わせて訪問をすることから始めてみるのが良いでしょう。

体験ツアーに参加して一宮町を知ろう

民間企業の取り組みとして、一宮町を知る体験ツアーが開催されています。1.5時間で町を案内してくれるツアーや、海辺や里山でサイクリングができるツアーなど、一宮町の魅力を知ることができるので、訪問に合わせて参加してみるのもおすすめです。
参考:VISIT ICHONOMIYA(上総一ノ宮現地ツアー&体験)

一宮町への移住に関するお問い合わせ

一宮町に興味を持った方は、まずは企画広報課 企画係に問い合わせてみてくださいね。移住について親身に相談に乗ってくれますよ。

担当 企画広報課 企画係
住所 〒299-4396
千葉県長生郡一宮町一宮2457
電話 0475-42-2113
公式サイト https://www.town.ichinomiya.chiba.jp/
移住サイト https://www.town.ichinomiya.chiba.jp/kankou/ijyuteijyu/
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