埼玉県幸手市の魅力!移住に役立つ暮らし・仕事・住まい情報を徹底解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「埼玉県幸手市(さってし)」をご紹介します。

幸手市は、地域のママたちによる活発なコミュニティが特徴的なまち。子育て世帯の方、中でも、育児の情報交換や地域の方との交流、好きなことを活かした仕事などがしたい方には、特におすすめの移住先です。

まちは豊かな自然に囲まれています。「権現堂公園」は、関東でも屈指の桜の名所として知られ、また春以外にも季節おりおりの花が咲き乱れる、美しい風景が心を癒してくれます。

他都市へのアクセスの良さも、幸手市の魅力です。東武日光線の幸手駅から東京・北千住駅までは、約40分。現在東京で仕事をしている方なら、転職をすることなく生活環境だけを移すことも可能です。

そんな幸手市について、暮らしの特徴や仕事・住まい探しなど、移住を検討するために役立つ情報をたっぷりとお届けします。

本日お話を伺った方
幸手市のマスコットキャラクター「さっちゃん」

幸手市マスコットキャラクター

さっちゃん

幸手市の暮らし、3つの特徴

幸手市の暮らしの特徴

幸手市は、次のような特徴のあるまちです。

  • 地域のママたちによるコミュニティ活動が活発で、子育て世代の移住者の方からも「溶け込みやすい」と評判
  • 豊かな自然に囲まれている。四季の花が咲き誇る“映える”公園もある
  • 東京までは電車で約40分と、通勤が可能な距離感。その他の都市にもアクセス良好

ここからは、これらの特徴について詳しく紹介していきます。

特徴1:地域のママ達による、活発なコミュニティ活動

「おかねのいらないおたから市」の様子
▲「おかねのいらないおたから市」は、「リサイクルショップに持っていくより、地域の誰かが使ってくれた方が嬉しい」というママ達の気持ちをすくい上げた企画

移住を検討するうえで「知り合いのいない移住先に溶け込めるか」ということを心配されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

子育て中のママであれば特に「早く知り合いをつくって育児や学校情報の交換がしたい」「家の中にばかりいるのではなく、まちに出るきっかけが欲しい」という方も多そうです。

幸手市の大きな特徴といえるのが、地域のママたちが自主的に活動する活発なコミュニティがあることです。

幸手市ママラボプロジェクト」は、2018年に発足。約200名(2023年1月現在)のメンバーがLINEグループに集い、情報共有やイベント出店など活動の場を広げています。

ママラボプロジェクトの企画の1つ「おかねのいらないおたから市」は、「いらないものを持ち寄って、ほしいものをもらっていく」というシンプルなシステム。リサイクルをしつつ地域の人達と交流のできる場です。

また、ハンドメイドクラフトやワークショップなどの出店を重ねるうちにレベルアップして、起業するに至った方もいらっしゃるそう。

参加方法はLINEグループに入るだけと簡単です。もちろん参加は自由ですし、グループに入ったからといって強制参加や縛りは一切ありません。

ワクワクする取り組みや、地域とつながるチャンスがたくさんの、ママラボプロジェクト。移住したてのママたちからは「ママラボへの参加をきっかけに、地域の人達と交流するようになった」などと好評です。

特徴2:四季折々の美しい自然風景に癒される

権現堂公園の桜堤

幸手市は、田園風景や四季折々の植物などに彩られた、自然豊かなまちです。

なかでも、幸手市のシンボルといえるのが「権現堂公園」。1号公園から4号公園の4ケ所で構成されています。

4号公園の、約1,000本のソメイヨシノが1kmにわたって咲き誇る桜堤(さくらづつみ)は、関東でも屈指の桜の名所。同時期には菜の花も満開となり、淡いピンクと黄色のコントラストは、まさに圧巻です。

さらに、春を過ぎても、アジサイ、ひまわり、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)、水仙など、さまざまな花が順番に見ごろを迎え、訪れるたびに少しずつ移り変わっていく季節を、五感で感じることができます。

こんな場所が身近にあり、気軽に散策などをして心安らぐ時間を過ごせるのは、都会ではなかなかできない贅沢と言えるでしょう。

権現堂公園の桜堤。写真映えも抜群の桜堤は、コスプレイヤーからも人気だそう。駐車場が無料というのも嬉しいところ

権現堂公園の桜まつりの提灯。満開の時期には「桜まつり」が開催され、多くの露店とさまざまなイベント、各地からの花見客でにぎわう

一面のあじさい。「桜の季節以外にも、四季折々に咲く花を」という思いから、さまざまな花が植えられた。最初に植えられたあじさいは、現在では10,000株に増えている

一面のひまわり畑

ひまわり畑の中にたたずむ子ども達

曼珠沙華の花

権現堂公園の雪景色

権現堂公園の水仙

スクロールで写真がご覧いただけます→

特徴3:他都市へのアクセス良好!東京への通勤もできる

幸手駅の外観

東京へのアクセスの良さも、幸手市の魅力の1つです。

東武日光線の幸手駅からは、東京・北千住駅まで約40分。都内まで十分通勤が可能なので「東京での仕事はそのままに、生活拠点だけを移したい」という方にもおすすめです。

ちなみに反対方向では栃木県方面へ運行し、たとえば鬼怒川温泉駅までは2時間半程度です。休日のレジャーやプチ旅行の幅も広がりそうですね。

また、自動車移動も便利です。市内には圏央道の幸手ICがあるので、関東一円、どの方面へもアクセスは上々。関東地域に住む家族や友達と、行き来がしやすいのも嬉しいところです。

幸手市の暮らしに関する情報

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、幸手市の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。

人口 人口:49,125人
世帯数:23,294世帯
(2023年12月1日現在)
近隣都市 久喜市、北葛飾郡杉戸町
千葉県野田市
茨城県猿島郡五霞町
公共交通 鉄道:東武日光線
路線バス:朝日自動車、幸手市内循環バス、杉戸町内巡回バス
大都市へのアクセス 東京へ:電車で約40分
病院 診療所24、病院6、歯科31
学校 小学校9、中学校3、高校1、専修学校1、大学1
名所・観光 幸手宿、行幸湖、外野橋、聖福寺勅使門、権現堂桜堤
行事・イベント 桜まつり、あじさいまつり、ひまわり散歩、曼珠沙華まつり、水仙まつり、八坂の夏祭り、市民まつり、酉の市

幸手市は、面積33.93㎢(東西8.8km、南北7.6km)というコンパクトなまちです。

市内には循環バスが通り、また平地なので自転車での移動も容易。生活にはマイカーがあった方が便利ですが、なくても生活は可能です。

2台の市内循環バス
▲市内循環バスには、1回ごとの運賃支払いのほか、お得な1日乗車券もある。小学生以下は無料

買い物面では、個人商店やスーパーが充実。地元産の新鮮な野菜などが気軽に購入できます。また、大型商業施設も市内にあります。

幸手市では、年間を通してさまざまなお祭りやイベントが催されます。権現堂公園では、春の「桜まつり」にはじまり、それぞれの開花時期にあわせ、花を愛でるお祭りが。

他にも、300年を超える歴史をもつ「八坂の夏祭り」や、商売繁盛・家内安全を祈願する「酉の市」など、まちの歴史や伝統に触れる機会がたくさんあります。

【仕事】求人数は豊富。農業も盛ん

田園風景

東京への通勤が便利な幸手市ですが、市内にも産業団地などが立地し、豊富な求人があります。

2023年12月現在、大手求人情報サイトで幸手市の正社員求人を検索すると、約1,900件がヒットしました。

参考:正社員求人情報の一例

一方で、幸手市は米どころとしても有名な、農業の盛んなまちでもあります。幕府上納米の中でも特に高く評価されていた「白目米」の発祥の地とされ、現在でもおいしいお米が作られています。

新たに農業を始めたい方に向けては、農業者が作成した就農計画を市が認定し、その計画の実現に向けて支援を行う「認定農業者制度」があります。

認定農業者には、金融支援を受けることができたり研修に参加できたりとさまざまな特典があるので、興味のある方はお問い合わせをしてみてください。

詳細:認定農業者制度

【住まい】平地で暮らしやすい環境。住宅は一戸建て派が多数

土地が平坦で生活のしやすい幸手市。

住宅事情としては、集合住宅よりも一戸建てを選ぶ方が多いそうです。都心部に比べて土地も安価なので、「駐車場や庭のある広い家に住みたい」という希望も叶いやすいでしょう。

市内のエリア別では、移住者の方には中心部が人気。特に子育て世帯の方が多く暮らしています。

一方で、集合住宅・賃貸派の方にも十分な選択肢があります。2023年12月現在、大手住宅情報サイトで幸手市の賃貸物件を検索すると、約90件がヒットしました。

参考:賃貸物件情報の一例

【育児・教育】受賞歴多数の学校給食が魅力

小学校での稲刈り体験授業の様子
▲農業体験では、田植えから稲刈り、育てたお米を食べるところまでを行う。「幸手市に移住したことで、子どもが初めて田植えを体験できた」と喜ぶ方も多いそう

幸手市は「育児がしやすいまちづくり」に力を入れ、各種支援や環境づくりを推進しています。

育児支援

市の保健福祉総合センター「ウェルス幸手」では、子育てに関する手続きを一括で行えるうえ、妊娠や子育てについてのさまざまな悩みを、専門の相談員に相談することができます。

また、特徴的な制度として「ハッピー・スマイ(米)ル推進事業」があります。

これは、未就学児のいる世帯に対し、幸手産米の引換券を給付するというもの。子育て家庭の経済的負担を軽減し、地元のおいしいお米をたくさん食べてもらおうという、米どころ・幸手市ならではのユニークな取り組みです。

教育環境

教育環境面では、GIGAスクール構想にのっとり、市内すべての学校で高速大容量の通信環境を整備・稼働。一方で、地域の農家さんの協力を得て小学校で農業体験を行うなど、自然にふれる取り組みも大切にしています。

また、学校給食も幸手市のご自慢の1つです。

それぞれの学校で自校調理しているので、子ども達はあたたかくおいしい給食を味わうことができます。4時間目の終わりには給食室からいい匂いが漂ってくると、楽しみにしている子どもも多いそうです。

学校ごとに献立も特色豊かで、令和5年度学校給食調理コンクールで 第1位の「埼玉県・さいたま市教育委員会教育長賞」など、多数の受賞歴があります。

子ども達が、体にも心にも栄養満点の給食を味わっていることは、保護者の方にとって大きな安心材料ではないでしょうか。

子連れのお出かけ

権現堂2号公園の大型遊具

幸手市内には大きな公園が多数あります。週末にはピクニックなどを楽しむファミリーの姿も多く、遠出をしなくても子連れでゆったり遊べる環境です。

中でも「ハッピー公園」の愛称で親しまれる権現堂2号公園は、大型遊具やバーベキュー施設もあり、大人気。

毎週土曜日には、ウォーキングやジョギングを楽しむ「パークラン」イベントも開催され、子どもから大人まで、多くの参加者でにぎわいます。

2号公園でのパークランに集った人々

幸手市へ移住した人の体験談・感想

幸手市へ移住した人の体験談

ここでは、実際に移住して幸手市に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。

  • 地域の人と人との距離が近く、しかも立ち入りすぎない。とても心地よい人付き合いができる
  • 自然が豊かだったり田舎の良さが楽しめる一方、都会へのアクセスも便利。

「ママラボプロジェクト」の活動にも表れているように、幸手市には、外から来た人が入りやすい“ちょうど良く”オープンな雰囲気があるようです。

また、自然豊かな環境と利便性の高さという、2つの良さを“両取り”できるのも幸手市の魅力。お子様から高齢の方まで、誰にとっても住み心地が良いという声も見つかりました。

幸手市への移住へ向けた行動

幸手市への移住を検討している方は、まずは市役所への相談がおすすめです。

また、幸手市では、公式InstagramやYouTubeなどでの情報発信を行っています。イベントの告知や実施の様子、季節ごとの風景など、まちの雰囲気が伝わってくる投稿がたくさん。こちらもぜひ参考にしてみてください。

幸手市への移住に関するお問い合わせ先

担当課 政策課
住所 埼玉県幸手市東4-6-8
電話番号 0480-43-1111
対応時間 8:30~17:15(土・日・祝日と年末年始を除く)
公式サイト https://www.city.satte.lg.jp/lifestyle/index.html